【6113】金属加工機械メーカー『アマダホールディングス』の株価をファンダメンタル・テクニカル両面から予想。

【6113】金属加工機械メーカー『アマダホールディングス』の株価をファンダメンタル・テクニカル両面から予想。

アマダホールディングス」は日本最大手の金属加工機械の総合メーカー。

特に板金加工機は国内シェア6割を占めています。また海外にも積極的に進出しています。

 

今回はファンダメンタルとテクニカル両面から、アマダホールディングスの今後の株価推移を分析していきます。

 

■投資判断基準:中期は様子見、長期的に『買い』

以下の点を総合的に勘案し長期的に10,000円(現状7,390円)程度が妥当な水準と予想。

■ 業績見通し:

▷ 19年3月期の連結税引き前利益は前の期比28.7%増の1155億円、20年3月期も前期比2.1%増の1180億円に伸びる見通しであること。

■ 指標を分析:

▷ ROEが2009年を底としてV字回復中。予想PBRは1.07 倍で割安水準。

■ 他社との比較:

▷ 競合が減益に落ち込む中で8期連続増収とトップクラスの業績を誇る。

■ 株主還元策の動向:

▷ 今期20円の増配を実施。

 

 

【企業情報】アマダホールディングスとは?

アマダホールディングスは日本最大手の金属加工機械の総合メーカーです。

ここではアマダホールディングスの5つの事業をご紹介していきます。

板金事業

アマダホールディングスの板金事業ではマシンをはじめとし、それを制御するソフトウエア、周辺機器、サービスにいたるまで、一貫したソリューションを提供しています。

 

切削事業

切削機械は高層ビルや橋などの構造物に使われる鉄骨の加工に使われています。

 

研削盤事業

医療機器など精密な仕上げの加工にも利用されています。

 

精密溶接事業

精密な溶接や加工ソリューションにも利用されています。

 

プレス自動化ソリューション事業

薄い金属の板に金型で加工する電子部品、絞り加工の必要な自動車部品などの加工にも利用されています。

 

見てきたようにアマダホールディングスの事業は、携帯電話やスマートフォン、文房具、信号機やエレベーター、そして飛行機やロケット、自動車など幅広い分野で活用されています。

 

アマダホールディングスの過去10年の業績推移(PL)

ここでは日本を代表する金属加工機械の総合メーカーである、アマダホールディングスの過去10年間の業績推移を見ていきます。

アマダホールディングスの過去からの業績推移

 

上記はアマダホールディングスの過去10年間の業績推移です。

売上高も本業の成績を表す営業利益も2010年を底にしてV字回復していることがわかります。

また営業利益は2017年からさらに角度を上げて急速に回復していることがわかります。

まさに投資しがいのある、業績推移であるといえます。

 

アマダホールディングスの20193月期決算分析

アマダホールディングスは5月14日に決算を発表しましたq。

19年3月期の連結最終利益は前の期比23.3%増の334億円、20年3月期は前期比0.2%増の335億円を見込み、2期連続で過去最高益を更新するとの見通しを公表しています。

また、配当に関しては、前期の年間配当を44円に増額、今期も前期比2円増の48円に増配するとしています。

 

アマダホールディングスのROEROA

アマダホールディングスのROEとROAは底打ちした年が2010年と営業利益と同時期であり、営業利益に沿って動いていることがわかります。

アマダホールディングスのROEとROA

アマダホールディングスのROEは-0.97%~7.57%の幅で動いていることがわかります。

また直近4年間は6%以上と安定してきています。

日本の東証一部の平均値である8%を超えたことがないため、まだ改善の余地があるといえます。

比較してROAは-0.80%~5.89%の幅で動いていることがわかります。

しかしROAは日本の東証一部の平均値である2%を6年連続超えて推移していることから、安定感が出てきているといえます。

 

アマダホールディングスの中期経営計画「TASK 3·2·1」

アマダホールディングスでは中期経営計画「TASK 3·2·1」を策定しています。

アマダホールディングスの中期経営計画

アマダHD

 

ここでは中期経営計画「TASK 3·2·1」を分析していきたいと思います。

 

成長戦略

事業戦略+地域戦略を推進し、売上高4,000億円を目標に設定。

 

収益性向上

原価率・固定費比率の低減と営業外損益率を改善し、経常利益率の7ポイント向上を目標。

 

資本政策

2015年実績2021年までの目標
純利益274億円なし
配当金36円配当性向50%
自己株式取得100億円機動的に実施
ROE6.5%10%

 

現在売上高は順調に上昇し、20年は3,500億円を見込んでいますが、21年までの売上高4,000億円は若干難しい数値であると考えられます。

また2019年のROEは7.57%と目標までのハードルは高い数値であるといえます。

今後は達成可能な現実的な数値を盛り込んだ中期計画を立案してほしいところです。

 

アマダホールディングスのテクニカル分析

ここではアマダホールディングスは買いか売りかをテクニカル的な側面から分析していきたいと思います。

アマダホールディングスの過去10年の株価推移

上記はアマダホールディングスの10年間の株価推移です。

アマダホールディングスの株価推移

業績の回復期と上値ブレイクの時期がずれています。

よって、業績以上に日経平均株価に連動した株価推移をする銘柄であるといえます。

 

アマダホールディングスのテクニカル分析

アマダホールディングの月足チャート

 

水色のMACDをご覧ください。ダイバージェンス(天井サイン)していることがわかります。

また1,692円から921円と日経平均以上に株価が下落していることがわかります。

 

 

上記はアマダホールディングスの週足チャートです。

2018年の9月に変化日で雲の下に押し込められたため、そこから下降トレンドが発生しています。

次の変化日は2019年11月です。

ここで1,132円の上で推移することができれば、再度上昇トレンドに復帰する可能性があります。

 

テクニカルから見たアマダホールディングス

現状中期で下降トレンドに突入しています。よって、戻りは「売り」の判断です。

投資ポイントは2019年の11月の1,132円です。投資効率を上げるためにも、現状は様子見が一番だということになります。

 

アマダホールディングスの競合他社比較

アマダホールディングス(6113)を同業であるコマツ(6301)、クボタ(6326)、ダイキン工業(6367)と比較検討していきます。

 

 アマダHクボタ小松製作所ダイキン工業
PER11.9 倍14.1 倍10.6 倍20.1 倍
PBR0.90 倍1.50 倍1.26 倍2.73 倍
配当利回り4.29%- %0.04550.0121
ROE7.57%0.10340.14130.1335
ROA5.89%0.04790.07050.07

 

PERはセクターの平均並

セクターのPERがコマツの10.16倍からダイキン工業の20.1倍と日経平均株価の平均PER13~14倍の±4となっています。

セクター的には平均値並みであるということができます。

 

PBRはセクター水準で割安

セクターのPBRがアマダホールディングスの0.90 倍からダイキン工業の2.73 倍とばらつきがあります。

しかし、ダイキン工業を抜いたPBRは3社、日経平均株価の平均PBRの2倍以下になっています。

よって、セクター的にPBRは割安であるということができます。

 

配当利回りは競合を圧倒

配当利回りはアマダホールディングスが4.29%と他社を圧倒しています。

 

株主優待はアマダHDはなし

コマツのみ株主優待が存在します。

株主優待の内容は3月の基準日に300株以上保有し、かつ3年以上継続保有している株主に対し、自社製品のオリジナルミニチュア(非売品)が配布されます。

 

決算予測

ⅰ.アマダホールディングス

19年3月期の連結最終利益は前の期比23.3%増の334億円、20年3月期は前期比0.2%増の335億円を見込んでいる。

 

ⅱ.コマツ

19年3月期の連結税引き前利益は前の期比29.4%増の3774億円、20年3月期は前期比16.0%減の3170億円に減る見通し。

 

ⅲ.クボタ

18年12月期の連結税引き前利益は前の期比7.8%減の1972億円、19年12月期は前期比5.5%増の2080億円を見込んでいる。

 

ⅳ.ダイキン工業

19年3月期の連結経常利益は前の期比8.6%増の2770億円、20年3月期も前期比2.9%増の2850億円を見込んでいる。

 

競合他社比較総合

業績が好調に推移しているダイキン工業は、買われすぎで割安感を感じられない水準になっています。

よってこのセクターでは出遅れ色の高いアマダホールディングスへの投資がベターといえるでしょう。

 

まとめ

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からアマダホールディングスの今後の株価推移を分析してきました。

アマダホールディングスは現在、テクニカルでは「売り」、ファンダメンタルでは「買い」になっています。

よってテクニカルを見極めつつ、効率のよい場面で購入したい銘柄といえます。

 

■投資判断基準:中期は様子見、長期的に『買い』

以下の点を総合的に勘案し長期的に10,000円(現状7,390円)程度が妥当な水準と予想。

■ 業績見通し:

▷ 19年3月期の連結税引き前利益は前の期比28.7%増の1155億円、20年3月期も前期比2.1%増の1180億円に伸びる見通しであること。

■ 指標を分析:

▷ ROEが2009年を底としてV字回復中。予想PBRは1.07 倍で割安水準。

■ 他社との比較:

▷ 競合が減益に落ち込む中で8期連続増収とトップクラスの業績を誇る。

■ 株主還元策の動向:

▷ 今期20円の増配を実施。

 

 

以上、【6113】金属加工機械メーカー『アマダホールディングス』の株価をファンダメンタル・テクニカル両面から予想。…でした。

 

 

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。