【9202】シクリカル銘柄の代表格で優待も魅力的なANA(全日本空輸)ホールディングスの株価推移を予想。

【9202】シクリカル銘柄の代表格で優待も魅力的なANA(全日本空輸)ホールディングスの株価推移を予想。

ANA(全日本空輸)ホールディングスは国内線、国際線ともに日本一の規模を誇る航空会社全日本空輸を傘下に持つ持株会社です。

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からANAホールディングスの今後の株価推移を分析していきます。

 

■ 投資判断基準:長期的に『強い買い』

▷ 以下の点を総合的に勘案し超長期的に6,000円(現状3,700円)程度が妥当な水準と予想。

■ 業績見通し:

▷ 19年3月期の連結経常利益は前の期比2.5%減の1566億円。

▷ 20年3月期は前期比2.1%増の1600億円に伸びる見通しであること。

■ 指標:

▷ ROEとROAが安定してきていること。

▷ 予想PERは11.3 倍、予想PBRは1.11倍とPERとPBRともに割安水準。

■ 他社との比較:

▷ 同業の日本航空のほうが割安。安定感・将来性・出遅れ感といった面を考慮し、ANAホールディングスのほうが投資効率が高いと判断。

■ 株主還元策の動向:

▷ 人気の高い株主優待を実施。

■ テクニカル分析

▷ テクニカル的に長期相場の底打ち&買いサインが点灯していること。

 

 

【企業情報】ANAホールディングスとは?

ANAホールディングスは航空輸送事業を主力とするANAグループの持株会社です。

ここではANAホールディングスの事業内容をご紹介していきます。

航空事業

ANAの事業ポートフォリオ

ANAのHP

 

ANAホールディングスの売上高のおよそ7割は航空事業です。

全日本空輸、ANAウイングス、エアージャパンの3社と、LCCのバニラ・エアが事業を展開しています。

 

航空関連事業

航空事業をサポートするための、空港地上支援、航空機整備、車両整備、貨物・物流、ケータリング、コンタクトセンターなどの事業を展開しています。

 

旅行事業

ANAセールスでは航空セールス事業と旅行商品事業を提供しています。

また2015年3月にエイチ・アイ・エスと合弁で、「H.I.S. ANAナビゲーションジャパン」を設立しています。

 

商社事業

全日空商事では航空附帯事業だけではなく、紙・パルプや食品の輸入販売、半導体・電子部品の輸出入、広告代理業、インターネットショッピングサイトの運営なども行っています。

 

ANAの過去10年の業績推移(PL)

ここではANAホールディングスの過去10年間の業績推移を見ていきます。

ANAの業績

 

上記はANAホールディングスの過去10年間の業績推移です。

売上高は底打ちした2010年から順調に増加していることがわかります。

また本業の成績を表す営業利益も売上高同様に順調に推移し、見事なV字回復を遂げています。

 

2019年3月期決算分析

ANAホールディングスが4月26日に発表した決算によると、

19年3月期の連結経常利益は前の期比2.5%減の1566億円、

20年3月期は前期比2.1%増の1600億円に伸びる見通しであると公表しています。

また配当に関しては、前期の年間配当を70円→75円に増額、今期も75円を継続するとしています。

 

ANAホールディングスのROEとROA

ANAホールディングスのROEとROAは営業利益同様、2010年に底打ちし、V字回復を遂げています。

ANAのROEとROAの推移

 

ROEはここ3年間日本の東証一部の平均値である8%を割ることなく推移しています。

またROAは直近4年間日本の東証一部の平均値である2%をキープしつつ推移しています。

よってANAホールディングスのROEとROAは安定感が出てきているといってよいでしょう。

 

ANAホールディングスの「2018-2022年度ANAグループ中期経営戦略」

ANAホールディングスでは3つの基盤と3つの戦略より、収益基盤の強化→成長の加速とステージを上げてきました。

ANAの中期経営計画

ANAのHP

 

今回の「2018-2022年度ANAグループ中期経営戦略」でが持続的利益成長の実現にステージアップしています。

≪ANAホールディングスの数値目標≫

2017実績2022目標
営業収入19,250億円24,500億円
営業利益1,600億円2,200億円
営業利益率8.3%9.0%
ROE13.9%9.5%
ROA6.8%7.8%

 

ANAホールディングスのテクニカル分析

ここではANAホールディングスは買いか売りかをテクニカル的な側面から分析していきたいと思います。

ANAホールディングスの過去10年の株価推移

下記はANAホールディングスの過去10年間の株価推移です。

ANAの過去10年の月足チャート

 

業績の底打ち時期は2010年、株価の底打ち時期は2012年とずれていることから、ANAホールディングスの株価は日経平均株価に連動しやすい傾向があるといえます。

 

信太郎
日経平均の値動きに連動する銘柄をシクリカル銘柄と呼んでおるぞ!

 

また1,540円-4,783円と幅値は大きく動いています。

指数と比較した場合の株価上昇率から、ANAホールディングスは日経平均株価に連動して動いていただけでともいえます。

独自のANAホールディングス相場を形成していないということができます。

 

ANAホールディングスのテクニカル分析

ANAホールディングスは2016年の12月に変化日で上抜けし買いサインが点灯したばかりであることがわかります。

ANAのテクニカルチャート

上抜け時の株価が3,100円前後です。

テクニカル的この倍はいかないと不自然であるといえます。

よって押せば、強気で買っていってよい銘柄であるといえます。

テクニカルから見たANAホールディングス~中期様子見、長期買い判断

下記は中期(3か月~1年)の相場を見るのに有効な週足チャートです。

ANAの中期のテクニカルチャート

現在週足は雲の下に押し込められてしまっていることがわかります。よって、中期は「様子見」の状態です。

買いを入れる場合は、週足で底打ちサインが点灯or雲抜けしてからの方が、投資効率的によいということができます。

 

競合他社の日本航空(JAL)と比較

ANAホールディングス(9202)を同業である日本航空(9201)と比較検討していきます。

 

ANAHJAL
PER11.3 倍10.8 倍
PBR1.11 倍1.06 倍
予想配当利回り2.06%3.11%
ROE10.08%12.94%
ROA4.12%7.43%

 

PERは日経平均よりセクターとして若干割安

日経平均株価の平均PER13~14倍ですので、航空セクターは割安であるといえます。

 

PBRもセクターとして割安

日経平均株価の平均PBRは2倍ですので、PER同様航空セクターは割安であるといえます。

 

配当利回りは日本航空の方が魅力的

ANAホールディングスが2.06%、日本航空が3.11%となっているため、日本航空のほうが1%以上も配当が高いといえます。

 

株主優待

<<ⅰ.ANAホールディングス>>

株主優待番号案内書、ANAグループ各社・提携ホテル優待券、ANA株主様カレンダー、株主様限定機体工場見学会への申し込み権利(応募多数の場合抽選)が付与されます。

以下は持株毎に付与される株主優待番号の枚数です。

株主優待番号1つにつき、大人、小児*ともに株主優待割引価格で航空券の国内全線を利用することができます。

 

≪株主優待番号の枚数≫

100株以上1枚
200株以上2枚
300株以上3枚
400株以上4枚+ 400株超過分200株毎に1枚
1,000株以上7枚 + 1,000株超過分400株毎に1枚
100,000株以上254枚+100,000株超過分800株ごとに1枚

 

 

<<ⅱ.日本航空>>

JALグループの国内定期航空路線片道1区間を株主割引券1枚で50%割引、ジャルパックツアー商品の7%割引券。

 

≪株主優待券の枚数≫

3月基準

100株以上1枚
300株以上2枚
500株以上3枚
700株以上4枚
900株以上5枚
1,100株以上5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚増(年2回)
100,000株以上203枚+100,000株超過分1,000株ごとに1枚増(年2回)

 

9月基準

200株以上1枚
400株以上2枚
600株以上3枚
800株以上4枚
1,000株以上5枚
1,100株以上5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚増(年2回)
100,000株以上203枚+100,000株超過分1,000株ごとに1枚増(年2回)

 

 

決算予測を比較

ⅰ.ANAホールディングス

19年3月期の連結経常利益は前の期比2.5%減の1566億円、20年3月期は前期比2.1%増の1600億円に伸びる見通し。

 

ⅱ.日本航空

19年3月期の連結経常利益は前の期比1.3%増の1653億円、20年3月期も前期比3.4%増の1710億円に伸びる見通し。

 

競合他社比較総合

航空会社は株主優待が人気であることから、優待内容が充実しているANAホールディングスが一歩リードしているといえます。

 

まとめ

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からANAホールディングスの今後の株価推移を分析してきました。

ANAホールディングスはテクニカル的に中期様子見、長期買いの判断です。

 

長期相場初動に投資できる絶好のチャンスととらえ、押しは積極的に拾っていきたい展開です。

ファンダメンタル的には少々物足りなさを感じるところでもあります。

 

ANAホールディングスは観光立国を目指す日本にとってまさに国策ど真ん中の銘柄であることを考えた場合、今後の業績回復にも十分期待が持てる企業であるといえます。

 

■ 投資判断基準:長期的に『強い買い』

▷ 以下の点を総合的に勘案し超長期的に6,000円(現状3,700円)程度が妥当な水準と予想。

■ 業績見通し:

▷ 19年3月期の連結経常利益は前の期比2.5%減の1566億円、20年3月期は前期比2.1%増の1600億円に伸びる見通しであること。

■ 指標:

▷ ROEとROAが安定してきていること。

▷ 予想PERは11.3 倍、予想PBRは1.11倍とPERとPBRともに割安水準。

■ 他社との比較:

▷ 同業の日本航空のほうが割安。安定感・将来性・出遅れ感といった面を考慮し、ANAホールディングスのほうが投資効率が高いと判断。

■ 株主還元策の動向:

▷ 人気の高い株主優待を実施。

■ テクニカル分析

▷ テクニカル的に長期相場の底打ち&買いサインが点灯していること。

 

以上、【9202】シクリカル銘柄の代表格で優待も魅力的なANA(全日本空輸)ホールディングスの株価推移を予想。…でした。

 

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2019年9月20日

 

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。