【5108】自社株買い発表でBRIDGESTONE(ブリヂストン)の株価は勢いづくか?業績を踏まえて予想する。

ブリヂストンの株価予想

ブリヂストンは世界シェアトップを誇るタイヤメーカーです。

近年はタイヤ以外の製品の生産・販売にも力を入れています。

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からブリヂストンの今後の株価推移を分析していきたいと思います。

 

■ 投資判断基準:中期は様子見、超長期的に『買い』

▷ 以下の点を総合的に勘案し超長期的に7,000円(現状4,200円)程度が妥当な水準と予想。

■ 業績見通し:

▷ 18年12月期の連結経常利益は前の期比4.9%減の3811億円、19年12月期は前期比5.0%増の4000億円に伸びる見通し。

■ 指標関連:

▷ ROEとROAが安定していること。

▷ 予想PERは10.5 倍、予想PBRは1.33 倍とPERとPBRともに割安水準。

■ 他社との比較:

▷ 同業の横浜タイヤのほうが割安感が高い。

しかし、ブリヂストンは世界一のタイヤメーカーであること、近年多角化経営に進出し、一定の数値を収めていることから、安定感・将来性といった面を考慮し、ブリヂストンのほうが投資効率が高いと判断。

■ 株主還元策の動向:

▷ 今期自社株買いを実施。発行済み株式数のおよそ7%に当たる株式を購入、消却すると公表している。よって、需給が劇的に改善すると考えられる。

 

ブリヂストン(Bridge Stone)とは?

ブリヂストンは世界一のタイヤメーカーです。ここではブリヂストンの事業内容についてご紹介していきます。

 

①:タイヤ部門

乗用車用、トラック・バス用、建設・鉱山車両用、産業車両用、農業機械用、航空機用、二輪自動車用のタイヤ・チューブ、タイヤ関連用品、リトレッド材料・関連技術、自動車整備・補修、タイヤ原材料等

 

②:多角化部門

ⅰ.化工品

自動車関連部品、ウレタンフォーム及びその関連用品、電子精密部品、工業資材関連用品、建築資材関連用品等

ⅱ.BSAM多角化

BRIDGESTONE AMERICAS,INC.が統括する屋根材事業等

ⅲ.スポーツ用品

ゴルフボール、ゴルフクラブ、その他スポーツ関連用品等

ⅳ.自転車

自転車、自転車関連用品等

ⅴ.その他

ファイナンス等

近年ブリヂストンでは多角化戦略に力を入れています。売上高のおよそ2割は多角化部門で占めています。

 

ブリヂストンの過去10年の業績推移(PL)

ここではブリヂストンの過去10年間の業績推移を見ていきます。

ブリジストンの業績

 

上記はブリヂストンの過去10年間の業績推移です。

売上高は2,597,002百万円~3,790,251百万円という狭い範囲で推移していることがわかります。

ほぼ横ばいといった推移といってよいでしょう。

また本業の成績を表す営業利益ですが、2009年を底として2015年までV字回復を遂げています。

しかしここ3年ほど微減で推移していることが気になります。

 

2018年12月期決算分析

ブリヂストンが2月15日に発表した決算によると、18年12月期の連結経常利益は前の期比4.9%減の3811億円、

19年12月期は前期比5.0%増の4000億円に伸びる見通しと公表しています。

また決算と同時に自社株買いも発表しています。

 

≪自社株買いの内容≫

・自社株買い付け上限 57百万株

・取得総額 2,000億円

・取得期間 2019年2月18日~2019年12月23日

・備考 買い付けた株式はすべて消却

 

ブリヂストンのROEとROA

ブリヂストンのROEとROAの推移は営業利益同様に2009年を底として推移しています。

ブリヂストンのROEとROA

 

ROEは2008年の1.05%、2009年の0.10%以外は日本の東証一部の平均値である8%を超えて推移しているため安定しているといえます。

またROAもROE同様に2008年の0.38%、2009年の0.04%以外は日本の東証一部の平均値である2%を超えて推移しています。

よってブリヂストンのROEとROAは非常に安定感が高いといってよいでしょう。

ブリヂストンの経営のフレームワーク

ブリヂストンが定めている経営のフレームワークについてお伝えしていきたいと思います。

①:最終目標

  • 真のグローバル企業
  • 業界において全てに「断トツ」

②:基本軸

  • Lean(無駄のない)&Strategic(戦略的な)
  • グループ・グローバル最適

③:改革ツール

  • SBU(戦略的事業ユニット)組織体制
  • 中期経営計画

 

④:重点課題

  • グローバル企業文化の育成
  • グローバル経営人材の育成
  • グローバル経営体制の整備

⑤:中期経営計画

ブリヂストンが公表している中期経営計画では「フレームワークと重点課題は不変」となっています。

また数値目標はROA6%、ROE12%になっています

 

ブリヂストンのテクニカル分析

ここではブリヂストンは買いか売りかをテクニカル的な側面から分析していきたいと思います。

ブリヂストンの過去10年の株価推移

下記はブリヂストンの過去10年間の株価推移です。

きれいに日経平均株価に連動している株価推移だということができます。

ブリヂストンの過去10年の月足チャート

 

ブリヂストンは2015年にいったん業績が天井をつけています。

しかし、ブリヂストンの株価のトップは2017年であることから日経平均株価に連動型であることを読み取ることができます。

ブリヂストンのテクニカル分析

以下のブリヂストンのテクニカル分析チャートをご覧ください。

ぶり時シウとんのテクニカル分析

 

①:ダイバージェンス発生

上記のMACDをご覧ください。ダイバージェンスが明確に発生していることがわかります。

ダイバージェンスは「天井圏」で発生するテクニカルサインですので、天井警戒が必要であるといえます。

 

②:ペナント形成中?

上記の移動平均線を伸ばしたラインで「ペナント」を形成しているように見えます。

よって、相場の鉄則「持ち合いは放れに付け」。今は様子見が無難であるといえます。

 

③:中期で「調整中」

週足チャートを見ると、日経平均株価同様に雲(上値抵抗)の下に押し込められていることがわかります。

よって、雲を吹っ切るまでは様子見が無難であることがわかります。

ブリヂストンの週足チャート

 

テクニカルから見たブリヂストン

現在ブリヂストンはペナント形成中であるといえます。

上下どちらにでも離れる確率があるため、「様子見」が無難であるといえます。

 

ブリヂストンの競合他社比較である横浜ゴム(5101)との比較

ブリヂストン(5108)を同業である横浜ゴム(5101)と比較検討していきます。

 

ブリヂストン横浜ゴム
PER10.5 倍6.8 倍
PBR1.33 倍0.81 倍
配当利回り3.80%3.20%
ROE12.26%9.52%
ROA7.55%4.16%

 

 

PERとPBRはゴムセクターとして割安

日経平均株価の平均PER13~14倍ですので、ゴムセクターは割安圏であるといえます。

日経平均株価の平均PBRは2倍ですので、PER同様PBRもゴムセクターは割安であるといえます。

 

配当利回りもセクターとして高め

ブリヂストンは3.8%、横浜ゴムは3.2%と高めの配当になっています。

 

決算予測を比較

ⅰ.ブリヂストン

18年12月期の連結経常利益は前の期比4.9%減の3811億円、19年12月期は前期比5.0%増の4000億円に伸びる見通し。

 

ⅱ.横浜ゴム

18年12月期の連結最終利益は前の期比10.9%減の356億円、19年12月期は前期比12.3%増の400億円に拡大する見通し。

 

両社18年減益、19年増益の見通しです。減益率と増益率を総合してみると、両者同じような業績だということができます。

競合他社比較総合

割安度、業績を加味し検討した場合、ブリヂストンが一歩リードしているといえます。

 

まとめ

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からブリヂストンの今後の株価推移を分析してきました。

ブリヂストンは現在、テクニカル面から「様子見」、ファンダメンタル的には買いの状態といえます。

またブリヂストンは日経平均株価に連動しやすい傾向があるため、

日経平均株価同様に、しばらく動きが出ない確率が高いといえます。

しかし、7%を超える自社株買い&消却で確実にブリヂストンの株は減っていき、需給面で良化していくことがわかります。

また「世界一」ブランドの企業ですので、しばらく調整したとしても、株価は長い目で見て戻ってくる公算が高いともいえます。

よって、ブリヂストンはテクニカルで買い場をはかりながら購入したい銘柄であるといえます。

 

■ 投資判断基準:中期は様子見、超長期的に『買い』

▷ 以下の点を総合的に勘案し超長期的に7,000円(現状4,200円)程度が妥当な水準と予想。

■ 業績見通し:

▷ 18年12月期の連結経常利益は前の期比4.9%減の3811億円、19年12月期は前期比5.0%増の4000億円に伸びる見通し。

■ 指標関連:

▷ ROEとROAが安定していること。

▷ 予想PERは10.5 倍、予想PBRは1.33 倍とPERとPBRともに割安水準。

■ 他社との比較:

▷ 同業の横浜タイヤのほうが割安感が高い。

しかし、ブリヂストンは世界一のタイヤメーカーであること、近年多角化経営に進出し、一定の数値を収めていることから、安定感・将来性といった面を考慮し、ブリヂストンのほうが投資効率が高いと判断。

■ 株主還元策の動向:

▷ 今期自社株買いを実施。発行済み株式数のおよそ7%に当たる株式を購入、消却すると公表している。よって、需給が劇的に改善すると考えられる。

 

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2019.06.27

 




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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。