【Comsys HD】コムシスホールディングス(1721)の株価・業績推移を見通す。

【Comsys HD】コムシスホールディングス(1721)の株価・業績推移を見通す。

コムシスホールディングスは日本最大手の通信建設企業です。

コムシスホールディングスは海底ケーブルの敷設、山岳における通信鉄塔建設、通信専用トンネル築造などの通信設備建設工事を受注しています。

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からコムシスホールディングスの今後の株価推移を分析していきたいと思います。

■ 投資判断基準:長期的に『買い』

以下の点を総合的に勘案し長期的に株価は6,000円(※2019年9月10日時点2,904円)程度が妥当な水準と予想。

■ 業績見通し:

▷19年3月期の連結経常利益は前の期比17.5%増の360億円、20年3月期も前期比6.7%増の385億円の見通しであること。

■ ROE:

▷ 2012年を底としてV字回復中。

■ PERとPBRの低さ:

▷ 予想PBRは1.15 倍で割安水準。

■ 株主還元策の動向:

▷ 今期15円の増配と自社株買いを実施。

 

【企業情報】コムシスホールディングスとは?

コムシスホールディングスは通信建設業界のトップ企業です。

海底ケーブルの敷設、山岳における通信鉄塔建設、通信専用トンネル築造といった大規模工事から、

NTT電話局内設備工事、一般住宅での電話線の引き込み等の小規模のものまで、様々な分野の通信設備建設工事を受注しています。

また近年は、IT関係の設計・施工・ソフト開発・保守運用といった方面にも進出しています。

 

過去10年の業績推移(PL)

ここでは日本を代表する通信建設企業である、コムシスホールディングスの過去10年間の業績推移を見ていきます。

コムシスホールディングス

コムシスホールディングスの売上高は2017年まで長期横ばいで推移していました。2018年に上抜けし、売上高が2期連続で伸びてきていることがわかります。

本業の成績を表す営業利益ですが、2011年に底打ちしてから2段階に分けて伸びていることがわかります。

よって、本業が絶好調なことが数値から見て取ることができます。

 

2019年3月期決算分析

コムシスホールディングスが5月10日に発表した決算によると、19年3月期の連結経常利益は前の期比17.5%増の360億円、20年3月期も前期比6.7%増の385億円に伸びるとの見通しを公表しています。

また配当に関しては、今期の年間配当を前期比15円増の75円に増配するとしています。

さらに、自社株の取得も発表しています。

 

≪自社株買いの内容≫

・自社株買いの上限 200万株(発行済株式総数の1.55%)

・株式取得価格の総額 50億円

・取得期間 2019年5月13日~2020年3月31日

 

コムシスホールディングスのROEとROA

コムシスホールディングスのROEとROAは底打ちした年が2012年と営業利益と1年ずれていますが、推移は営業利益に沿って動いていることがわかります。

コムシスホールディングスのROEとROA

 

日本の東証一部の平均ROEが8%、平均ROAが2%台であることと比較してみた場合、コムシスホールディングスのROAが2%を割ることなく推移しており好調に推移しているといえます。

しかしROEは4.4~10.6%と資本効率が低いといわざるを得ません。

ここにコムシスホールディングスの業績向上余地がまだ存在するといえるかもしれません。

コムシスホールディングスの中期経営計画「コムシスビジョンNEXT STAGE 2023

コムシスホールディングスでは、「コムシスビジョン2020」を20193月期に早々に達成しました。

そこで新たに20195月に中期経営計画である「コムシスビジョンNEXT STAGE 2023」を策定しています。

コムシスの中期経営計画

コムシス中経

 

数値目標

一番重要な定量的な目標は以下となります。

  • 売上高6,000億円以上
  • 営業利益500億円以上
  • 総還元性向を70%

を目安としております。・

事業内容

定性的な目標としては、

  • 『5G』による事業機会の拡大
  • 経営統合シナジーの創出
  • ITプラットフォームの構築
  • ITソリューション事業の成長戦略
  • 社会システム関連事業の成長戦略

 

特に3年以内にCHDのITプラットフォームの構築、経営資源を統合することで、生産性が向上し業績が向上することに期待することができます。

よって、「コムシスビジョンNEXT STAGE 2023」も早期に実現することができる現実的な中期計画であるといえるでしょう。

コムシスホールディングスのテクニカル分析

コムシスホールディングスは買いか売りかをテクニカル的な側面から分析していきたいと思います。

コムシスホールディングスの過去10年の株価推移

好調な業績を反映し、コムシスホールディングスの株価も順調に上昇しています。

コムシスホールディングスの過去10年の株価
参考:コムシスホールディングス(1721)の月足チャート

途中に持ち合いをはさみながらの美しい上昇トレンドといえます。

コムシスホールディングスの現状

コムシスホールディングスのテクニカル

参考:コムシスホールディングス(1721)の月足チャート

 

①:三尊天井の出現

赤の囲みの部分に典型的な天井サインである「三尊天井」が出現しています。

また移動平均線もデットクロスを起こしかけていることがわかります。

テクニカル的に注意の信号が点灯しているといえます。

②:MACD

青の矢印をご覧ください。

MACDは売りに転換していますが、まだダイバージェンスは起こしていません。

上記の2点にくわえ出来高も合わせ考慮すると、「三尊天井」はフェイクである可能性があります。

ここでは「三尊天井」形成ではなく、持合いであり、その後再度上昇気流に乗る確率が高いといえます。

 

テクニカルから見た今後のコムシスホールディングス

下記は週足チャートです。

コムシスホールディングスのチャート分析

参考:コムシスホールディングス(1721)の週足チャート

2019年の12月までは持ち合いで推移する可能性が高いのが、上値抵抗である雲(ピンクの部分)から見て取ることができます。

よって最も安全な投資方法は年末まで様子見、雲を抜けたのを確認してから買いといった手法になります。

逆張りで攻める場合は丁寧に押しである、2,700円割れを拾っていくのもよいでしょう。

 

競合他社比較 :協和エクシオ(1721)とミライト・ホールディングス(1417)と比べる

コムシスホールディングス(1721)を同業である協和エクシオ(1951)ミライト・ホールディングス(1417)と比較検討していきます。

コムシスHD協和エクシオミライトHD
PER13.413.411.6
PBR1.15 倍1.11 倍0.88 倍
配当利回り2.82%3.08%2.35%
ROE9.39%15.24%13.09%
ROA6.37%9.66%7.76%

 

PERとPBRを比較

まずPERですが、日経平均株価のPERが13~14倍です。

通信建設セクターはコムシスホールディングスが13.4倍、協和エクシオも8.7倍、ミライト・ホールディングスが11.6倍と平均的なPERであることがわかります。

次にPBRですが、日経の大型株の平均値が2倍です。

これと比較した場合、コムシスホールディングスが1.15倍、協和エクシオは1.11倍、ミライト・ホールディングスが0.88倍となっています。

PBRからみた通信建設セクターは割安であるといえるでしょう。

 

配当利回りを比較

コムシスホールディングスが2.82%、協和エクシオは3.08%、ミライト・ホールディングスが2.35%となっています。

若干配当は高く設定されているといえます。

株主優待

コムシスホールディングスは株主優待がありません。

ⅰ.協和エクシオ

権利確定月3月末日
最低投資金額2,581,000円
株主優待の内容

1,000株以上保有でクオカード

・保有継続期間が3年未満の場合1,000円相当

・保有継続期間が3年以上の場合3,000円相当

 

ⅱ.ミライト・ホールディングス

権利確定月3月末日
最低投資金額169,900円
株主優待の内容

・100株以上

1,000円相当のクオカード

・1,000株以上

保有継続期間が1年以上の場合2,000円相当

保有継続期間が3年以上の場合3,000円相当

 

決算予測

ⅰ.コムシスホールディングス

19年3月期の連結経常利益は前の期比17.5%増の360億円、20年3月期も前期比6.7%増の385億円への伸びを見込んでいる。

 

ⅱ.協和エクシオ

19年3月期の連結経常利益は前の期比26.4%増の334億円、しかし20年3月期は前期比1.9%減の328億円に減る見通し。

 

ⅲ.ミライト・ホールディングス

19年3月期の連結経常利益は前の期比23.3%増の219億円、20年3月期も前期比4.6%増の230億円への伸びを見込んでいる。

競合他社比較総合

コムシスホールディングス協和エクシオミライト・ホールディングス
PER331
PBR123
ROE132
配当利回り231
株主優待なし23
決算予測312
総合10点14点12点

*1位が3点、2位が2点、3位が1点で計算

競合他社比較を点数化した場合、協和エクシオがトップになりました。

しかし、来期の業績が悪いことが公表されているため、実際に投資向きではありません。

将来にわたる業績と配当性向を加味した場合、コムシスホールディングスが投資先として有望であるといえます。

 

まとめ

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からコムシスホールディングスの今後の株価推移を分析してきました。

コムシスホールディングスはテクニカル・ファンダメンタル両面から見て「買い」の優良銘柄です。

積極的に押しを狙っていきましょう。

 

■ 投資判断基準:長期的に『買い』

以下の点を総合的に勘案し長期的に6,000円(現状2,660円)程度が妥当な水準と予想。

■ 業績見通し:

▷19年3月期の連結経常利益は前の期比17.5%増の360億円、20年3月期も前期比6.7%増の385億円の見通しであること。

■ ROE:

▷ 2012年を底としてV字回復中。

■ PERとPBRの低さ:

▷ 予想PBRは1.15 倍で割安水準。

■ 株主還元策の動向:

▷ 今期15円の増配と自社株買いを実施。

 

以上、【Comsys HD】コムシスホールディングス(1721)の株価・業績推移を見通す。…でした。

 

 

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2019.09.11



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