年末年始に取引所グループが開催する「大発会」「大納会」とは?イベント時における株価動向と取引時間を紹介。

毎年、年末年始には取引所グループが「大納会」と「大発会」を開催しています。

「大納会」は年末の最終営業日に開催されるイベント。

「大発会」は年始の初回営業日に行われる行事です。

 

年が変わるタイミングでは、休日も多く、取引できない日が続きます。

そのため、株価の動向に独特な特徴が出てきます。

 

このコンテンツでは、そんな「大発会」「大納会」の意味やスケジュール、株価動向について解説します。

目次

年末年始の取引日には名前がある!

月の最終営業日に、証券取引所で証券会社が取引することを「納会」と呼びます。

また、月の最初に取引することを「発会」といいます。

 

これらの言葉が年末年始に使われるようになり、大発会・大納会というイベントが誕生したのです。

具体的にどのような行事が行われるのでしょうか?

詳しく見てみましょう。

大発会とは

年始の初回取引日に開催されるイベントが大発会です。

最近では2019年1月4日に日本取引所グループが東京証券取引所ビル、及び大阪証券取引所ビルで大発会を開催しました。

 

大発会が行われた時間帯は8:30から9:00の間です。

日本取引所グループのCEOや代表取締役が年頭挨拶を担当。

取引時間に大発会が被らないよう、朝の早い時間にイベントを行っています。

 

2019年の大発会では約90名が参加可能であり、2018年11月30日から12月10日までが申込期間でした。

入場するための料金は無料ですが、参加するには抽選に当選することが必要です。

 

また、日本取引所グループのYoutubeチャンネルで大発会はライブ配信されています。

大発会に参加してみたい人は日本取引所グループのホームページから申し込みましょう。

大納会とは

証券取引所が年の最後に営業する日に開催されるイベントが大納会です。

大納会は取引時間が終了した後に開催されるほか、ゲストによるトークイベントを行っているのが特徴。

 

最近では2018年12月28日の15:00から15:40の間に大納会が開催されました。

またゲストとして元サッカー日本代表監督である西野郎氏が大納会の挨拶やトークイベントに出演。

 

過去の大納会には著名なスポーツ選手や総理大臣、脳科学者などのゲストが登壇しました。

ゲストによるトークイベントは大納会・大発会と同じタイミングで参加申し込みをできます。

 

日本取引所グループのYoutubeチャンネルで大納会のライブ配信を見ることは可能です。

ゲストによるトークイベントは見れないため注意しましょう。

2020年頃の大発会・大納会の日程

日本取引所のJPXカレンダーによると、2019年12月31日から2020年1月5日までが市場休業日です。

そのため2020年頃に開催される大発会・大納会の日程は次のように推測できます。

  • 2019年の年末に開催される大納会:12月30日の取引時間終了後
  • 2020年の年始に開催される大発会:1月6日の取引時間開始前

 

従来では大発会・大納会が開催される日は取引時間が短縮されていました。

しかし証券取引所がシステムを更新してからは、年末年始においても終日で証券を取引できます。

 

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年末年始における株価の動向

大納会や大発会で株価がどのように変動するのでしょうか?

年末年始の株価動向を知っておくことで、取引の損失を抑えやすくなります。

 

一般的に大納会では株価が下がりやすく、大発会では株価が上がりやすい傾向です。

実際に日経平均株価が年末の終値から年始の始値にかけて、価格が上昇した年度がいくつもあります。

 

なぜ年末年始に特有の株価動向があるのか、大納会と大発会にわけて理由を詳しく見てみましょう。

大納会は株価が下がりやすくなる

年末の最終取引日である大納会ではリスクや節税を目的として、株価が下がりやすくなる特徴があります。

大納会の後にはしばらく取引所が営業しないため、売買できない期間が発生します。

 

海外では年末年始の休業日が元旦のみの取引所が多いです。

しかし、日本の取引所は元旦から3日まで休みます。

そうすると海外投資家に不利な状況になるため、大納会までに保有銘柄を売る投資家は多いです。

 

また、利益を多く保有している投資家が損益通算するために、損している銘柄を売るパターンもあります。

損失を確定することで利益を減らせて、翌年に発生する税金を減らすことが可能です。

 

保有している銘柄が多い投資家は大納会の1週間前から株を売り出す場合があります。

税金やリスクを嫌う投資家により、大納会では市場における売りの圧力が強くなるのです。

大発会は株価が上がりやすくなる

株価の下がりやすい大納会とは異なり、大発会では株価が上昇しやすい傾向があります。

投資家の買いが集まる原因としては、銘柄の買戻しや縁起担ぎといった理由があるためです。

 

年末に銘柄を売ってしまった投資家は利益を増やすために、株価の下がった銘柄を大発会に買い戻すことがよくあります。

短期売買を繰り返すことで確実に利益を増やそうとする投資家は一定数います。

 

また、大発会で株価を伸ばすことで縁起が良いとされる風潮があり、縁起担ぎで投資する人もいます。

空気感によって投資家の買いが集まることで、より株価は上昇しやすくなるのです。

 

ただ、大納会で株価があまり下がらなかったなどの理由で、年始の大発会で株価が下がってしまうリスクもあります。

年末年始の株価動向は取引するときの参考にしましょう。

 

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大納会・大発会で注意すべきポイント

株式投資において大納会・大発会で注意すべきことを知っておきましょう。

年末年始の株式市場において注意すべきポイントは2つあります。

  • 株価の安い株は上昇しやすい
  • 急騰した銘柄は注目されやすくなる

より投資による利益を増やすために、それぞれの注意すべきポイントについて見てみましょう。

株価の安い株は上昇しやすい

他に比べて株価の安い低位株は変動しやすく、年末年始には株価が上昇しやすい傾向があります。

実際に年末年始相場のパフォーマンス検証によると、株価上昇率が50%を超える銘柄もあること。

 

大納会・大発会で低位株の株価が上昇しやすくなる理由は、個人の投資家たちが株式の大半を保有しているためです。

一般的に大企業の株式は海外投資家や機関投資家が大きく投資します。

 

資金力のある投資家は年末年始に休暇をとり、リスクヘッジのために大納会で銘柄を売るパターンが多いです。

そうすると大型株の株価が上昇する可能性は小さくなります。

 

しかし、海外投資家や機関投資家が手を出さない低位株なら、売り圧力が強くなることを防げます。

そのため大納会・大発会には低位株の株価が上昇しやすくなる傾向があります。

急騰した銘柄は注目されやすくなる

1年の始めに株価が急騰した銘柄は投資家から注目を受けやすくなり、その年のテーマ株になりやすいです。

実際に過去の大発会でブロックチェーン関連株やIoT関連株などが高騰していました。

 

多くの人々から注目されるテーマがあれば、その関連銘柄は値上がりしやすくなる傾向があります。

利益を出しやすい銘柄を見つけるために、大発会で急騰した銘柄を参考にしましょう。

 

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まとめ

一般的に年末の最終営業日を大納会と呼び、年始の初回営業日を大発会と呼びます。

大納会ではリスクなどにより株価が下がりやすく、逆に大発会では株価が上昇する傾向です。

 

株価や流通量の低い低位株は年末年始で値上がりしやすく、投資することで利益に期待できます。

大納会や大発会の株価動向を知っておき、投資判断するときの目安として参考にしましょう。

 

以上、年末年始に取引所グループが開催する「大発会」「大納会」とは?イベント時における株価動向と取引時間を紹介。…でした。

 

【基本「株」用語・基礎知識】株式投資初心者が取引を始める上で最低限知っておくべきこと。

2019.05.21



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