【2432】モバイルゲームの雄・主力事業にかけるディー・エヌ・エー(DeNA)の今後の株価を予想!

【2432】モバイルゲームの雄・主力事業にかけるディー・エヌ・エー(DeNA)の今後の株価を予想!

ディー・エヌ・エー」はモバイルゲーム開発・配信、SNS運営や電子商取引サービスを行っているインターネット関連企業。

またプロ野球の横浜DeNAベイスターズを保有しています。

 

今回はファンダメンタルとテクニカル両面から、ディー・エヌ・エーの今後の株価推移を分析していきます。

 

■ 投資判断基準:投資対象外

以下の点を総合的に勘案し、ディー・エヌ・エーは現状「投資対象外」と分析。

■ 業績見通し:

▷ 19年3月期の連結税引き前利益は前の期比40.5%減の180億円。

▷ 20年3月期の業績見通しは非開示で下降を続けている業績の悪化に歯止めがかかっていないこと。

■ 指標関連:

▷ 予想PBRは1.27倍で割安水準であるが、業績次第でさらに割高になると考えられること。

■ 他社との比較:

▷ 大幅減益を公表しているディー・エヌ・エーはは他社と比較しても投資リスクが高いこと。

■ テクニカル的な判断:

▷ 長期的に雲(上値抵抗)があり、テクニカル的に株価の上昇が難しいこと。

 

 

ディー・エヌ・エー(DeNA)とは?

種々のインターネット・サービスを提供しているディー・エヌ・エーの事業内容をご紹介していきます。

①:AI事業・研究開発

ディー・エヌ・エーの保有する多数のサービスに対してAI技術を適用し、実用性のある生きた研究開発を行っています。

②:ゲーム事業

「Mobage」を中心に、自社で開発・運営するゲームだけでなく、他社との協業によるゲームや開発パートナー企業による多様なジャンルのゲームを配信しています。

③:オートモーティブ事業

「MOV」はいつでも簡単にタクシーを呼べる、次世代型のタクシー配車サービスです。

④:ヘルスケア事業

「健康寿命」を延ばすため、インターネットを活用した様々なヘルスケアサービスを提供しています。

⑤:ソーシャルLIVE事業

SHOWROOMやPocochaなどのサービスを提供しています。

⑥:エンターテインメント事業

エブリスタ(小説投稿サイト)、マンガボックス(週刊漫画雑誌アプリ)などのサービスを提供しています。

⑦:Eコマース事業・その他

モバオクなどを運営しています。

⑧:スポーツ事業

プロ野球の横浜DeNAベイスターズの運営を中心に様々なスポーツ事業も行っています。

⑨:新領域

ベンチャー企業への投資やM&Aまで幅広い分野でサービスを提供しています。

ディー・エヌ・エーはMobageや球団の運営だけではなく、幅広い分野のインターネット・サービスを提供していることがわかります。

 

ディー・エヌ・エー(DeNA)の過去10年の業績推移(PL)

ここではディー・エヌ・エーの過去10年間の業績推移を見ていきます。

決算期売上高営業利益経常利益当期利益
2007/0314,1814,5064,6212,539
2008/0329,73612,66212,8206,776
2009/0337,60715,84316,0997,956
2010/0348,10521,26521,51811,371
2011/03112,72856,09656,25831,603
2012/03 I146,50160,26260,34931,137
2013/03 I202,46776,84079,21545,581
2014/03 I181,31353,19854,92031,661
2015/03 I142,41924,76428,44314,950
2016/03 I143,70919,81620,85311,325
2017/03 I143,80623,17825,62830,826
2018/03 I139,39027,50330,39022,981
2019/03 I124,11613,51218,06912,709

 

わかりやすくグラフ化すると以下となります。

DeNAの業績推移

 

インターネットの普及に伴い急激に向上してきた業績ですが、2013年を天井として、年々落ち込んでいることがわかります。

業績の悪化の原因は当時問題化した「ゲーム課金」問題及びゲーム会社が配信先であるプラットフォームであるMobageを介さずに直接ゲームを配信できるようになったことが挙げられます。

またその後も2016年にキュレーションサイト問題によ、黒字化しかかったキュレーションサイト経営もすべて失敗に終わることになっています。

よって、ディー・エヌ・エーの事業に柱になるものが現在存在していないため、迷走を続けているといえます。

 

ディー・エヌ・エーが5月10日に発表した決算によると、19年3月期の連結税引き前利益は前の期比40.5%減の180億円、20年3月期の業績見通しは非開示です。

また配当に関しては、今期の年間配当は未定としています。

 

ディー・エヌ・エーのROEとROA

ディー・エヌ・エーのROEとROAは業績よりも早く2011年に天井を付けた後、悪化の一途をたどっています。

決算期ROEROA
2007/0317.50%12.02%
2008/0331.93%20.63%
2009/0333.04%21.31%
2010/0332.86%20.57%
2011/0341.27%24.84%
2012/03 I32.89%20.32%
2013/03 I38.22%23.40%
2014/03 I22.52%16.05%
2015/03 I9.51%6.84%
2016/03 I5.99%4.44%
2017/03 I13.42%10.34%
2018/03 I8.73%6.67%
2019/03 I5.05%4.29%

わかりやすくグラフで可視化すると以下となります。

DeNAのROEとROAの推移

それでもROEは5.99%~41.27%と2016年以外は東証一部の平均値である8%を超えて推移しています。

またROAも4.44%~24.84%と東証一部の平均値である2%を超えて推移しているため、以前の数値が良すぎたことによる数値の下落であると考えられます。

しかし、ディー・エヌ・エーのROEとROAの推移をみると下落に歯止めがかからない状態のため、

今後はさらにROEとROAが悪化していく可能性が高いといえます。

 

ディー・エヌ・エーの現状と今度の業績回復の可能性

東証マザーズ上場後、破竹の勢いで好業績を上げ続けたディー・エヌ・エー。

今後ディー・エヌ・エーが再び復活することはあるのでしょうか?

パソコンからスマートフォンへ

ディー・エヌ・エーはゲーム企業にプラットフォームとしてMobageという場を提供していました。

しかし、スマートフォンの普及によって、ゲーム会社が独自でゲームを配信することができるようになったため、

急激に業績が悪化することになります。

現状ゲーム課金からゲームの開発に業務をシフトしていますが、

スマートフォンへの対策が後手に回ったことが業績の悪化要因になったことは否めません。

 

不祥事が多い企業体質

ⅰ ソーシャルゲームでの独占禁止法違反

ⅱ ソーシャルゲームでの児童の被害の問題

ⅲ キュレーションサイトの問題

 

インターネットはいまだに法規制が甘く、「何が問題であるのか」を判断しにくい業界であるといえます。

よって、インターネット・サービスを提供している以上、なんらかのトラブルを抱えやすいのは仕方ないといえますが、

少々不祥事が多すぎる印象を受けます。

 

主力事業が存在しない

スマートフォンの普及以前のMobageのような、主力事業が存在しないことがディー・エヌ・エーの課題であるといえます。

事業内容は多種多様になっていますが、収益につながる主力事業が存在しないため、

今後も主力事業を構築できないと、業績も回復するのが難しい状態であるといえます。

 

主力事業の構築が急務

ディー・エヌ・エーは現在、主力となる事業が存在しないため、迷走している印象を受けます。

ですから、業績に直結するような主力事業の構築が最重要課題であるといえます。

 

ディー・エヌ・エーのファンダメンタル分析総合

現在ディー・エヌ・エーは主力事業を欠き、迷走している状態です。

よって、現状ディー・エヌ・エーに投資する理由はないといえます。

よってファンダメンタル的にディー・エヌ・エーは「投資対象外」であると判断できます。

 

ディー・エヌ・エーのテクニカル分析

ここではディー・エヌ・エーは買いか売りかをテクニカル的な側面から分析していきたいと思います。

ディー・エヌ・エーの過去10年の株価推移

下図はディー・エヌ・エーの過去10年の株価推移です。

レンジ相場になっており、日経平均株価に連動していないことがわかります。

DeNAの株価推移

 

ディー・エヌ・エーのテクニカル分析

DeNAのテクニカル分析

 

ディー・エヌ・エーの株価推移は一見すると、1,170円―4,330円のレンジ相場です。

しかし、2020年の8月に基準値2,600円で大きな変化日が到来することがわかります。

現状の業績を合わせ考慮した場合、基準値である2,600円を上回ることは難しいと考えられるため、

変化日後は長い株価低迷期が到来する可能性が高いといえます。

 

テクニカルから見たディー・エヌ・エー

2020年8月の変化日までは様子見、以降は雲(上値抵抗)との兼ね合いを見ながら投資していくのが正攻法です。

しかし、変化日で雲の下に押し込められる可能性が高いため、テクニカル的にディー・エヌ・エーは「投資対象外」であるといえます。

 

DeNAの競合他社比較

ディー・エヌ・エー(2432)を同業である東京ドーム(9681)、ヤフー(4689)、セコム(9735)と比較検討していきます。

 

DeNA東京ドームヤフーセコム
予想PER- 倍16.4 倍20.1 倍24.4 倍
PBR1.27 倍0.96 倍1.94 倍2.04 倍
予想配当利回り- %1.13%2.83%1.83%
ROE5.05%6.82%9.61%9.24%
ROA4.29%2.32%3.24%5.21%

 

①:PER

日経平均株価の平均PERは13~14倍です。セクターで買われすぎの状態であるといえます。

 

②:PBR

日経平均株価の平均PBRは2倍です。

よってヤフーとセコムは平均並み、ディー・エヌ・エーと東京ドームは割安であるといえます。

 

③:配当利回り

ヤフーの2.83%は平均並みですが、他企業は配当が低めに設定されているといえます。

 

④:株主優待

ヤフー以外は株主優待が設定されています。

ⅰ.ディー・エヌ・エー

・横浜DeNAベイスターズプロ野球公式戦内野指定席割引証

・横浜DeNAベイスターズオフィシャルグッズショップ10%オフクーポン1枚

・横浜DeNAベイスターズプロ野球公式戦人気試合ご招待(抽選)

・横浜DeNAベイスターズプロ野球公式戦チケット

100株以上1枚
300株以上2枚

 

ⅱ 東京ドーム

A 東京ドーム株主優待得10チケット

B 東京ドーム500円優待券

C 野球株主証

a 巨人戦指定席C 2枚 又は 日本ハム戦指定席1枚

b 巨人戦指定席B 2枚 又は 日本ハム戦指定席1枚

c 巨人戦指定席A 2枚 又は 日本ハム戦指定席1枚

D 株主限定通信販売利用 3,000円分

E 株主限定通信販売利用 6,000円分

500株以上A  10ポイント B 6枚
2,000株以上A  20ポイント B 6枚

C a計8試合

5,000株以上A  20ポイント B 12枚

C a計8試合

10,000株以上A  30ポイント B 24枚

C a計8試合

30,000株以上A  30ポイント B 30枚

C a計8試合

*Cは保有年数による加算制度あり

 

ⅲ セコム

以下のいづれかひとつのサービスに利用できる優待券

・換気扇(レンジフード)とキッチンの専門清掃サービス(10,000円割引)

・防災用品セット(「セコム・スーパーレスキュー」プラス)(10,000円割引)

・ネットバンキングの不正送金防止サービス(「セコム・プレミアムネット」が1年間無料

 

⑤ 決算予測

ⅰ ディー・エヌ・エー

19年3月期の連結税引き前利益は前の期比40.5%減の180億円、20年3月期の業績見通しは非開示。

 

ⅱ 東京ドーム

19年1月期の連結経常利益は前の期比3.4%増の104億円、20年1月期は前期比0.9%増の105億円との見通し。

 

ⅲ ヤフー

19年3月期の連結最終利益は前の期比40.0%減の786億円、20年3月期は前期比4.2%増の820億円に伸びる見通し。

 

ⅳ セコム

19年3月期の連結経常利益は前の期比0.4%増の1448億円、20年3月期は前期比4.8%減の1380億円に減る見通し。

 

⑥:競合他社比較総合

業績が安定しないセクターですが、増配を発表しているセコムが一歩リードしているといえます。

 

まとめ

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からディー・エヌ・エーの今後の株価推移を分析してきました。

ディー・エヌ・エーはファンダメンタル的にもテクニカル的にも「投資対象外」です。

 

購入を検討している方は、業績の底打ちを確認してから、投資を検討したほうが無難です。

 

 

■ 投資判断基準:投資対象外

以下の点を総合的に勘案し、ディー・エヌ・エーは現状「投資対象外」と分析。

■ 業績見通し:

▷ 19年3月期の連結税引き前利益は前の期比40.5%減の180億円。

▷ 20年3月期の業績見通しは非開示で下降を続けている業績の悪化に歯止めがかかっていないこと。

■ 指標関連:

▷ 予想PBRは1.27倍で割安水準であるが、業績次第でさらに割高になると考えられること。

■ 他社との比較:

▷ 大幅減益を公表しているディー・エヌ・エーはは他社と比較しても投資リスクが高いこと。

■ テクニカル的な判断:

▷ 長期的に雲(上値抵抗)があり、テクニカル的に株価の上昇が難しいこと。

 

 

以上、【2432】モバイルゲームの雄・主力事業にかけるディー・エヌ・エー(DeNA)の今後の株価を予想!…でした。

 

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2019.09.17



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