【5714】DOWAホールディングスの株価を業績推移とテクニカル面から見通す。

DOWAホールディングス(5714)の株価・業績推移と見通し

DOWAホールディングスは、非鉄金属の製錬、加工、環境・リサイクルを主たる業務とするDOWAグループの持株会社です。

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からDOWAホールディングスの今後の株価推移を分析していきたいと思います。

 

■ 投資判断基準:長期的に『買い』

▷ 以下の点を総合的に勘案し長期的に6,000円(現状3,400円)程度が妥当な水準と予想。

■ 業績見通し:

▷ 19年3月期の連結経常利益は前の期比33.1%減の243億円であるが、20年3月期は前期比23.4%増の300億円にV字回復するとの見通しであること。

■ 各種指標:

▷ ROAが安定していること。

▷ 予想PERは10.0 倍、予想PBRは0.85倍とPERとPBRともに割安水準であること。

■ 他社との比較:

▷ 同業の住友電気工業のほうが割安であるが、エコロジー・リサイクルと環境問題のど真ん中であるDOWAホールディングスの将来性が高いと判断。

■ 株主還元策の動向:

▷ 企業体質強化と将来の事業展開に備えた内部留保の充実を勘案のうえ、業績に応じた配当を行うとの方針を示しています。今後業績が向上した場合、配当も高くなっていくと考えられます。

■ テクニカル分析:

▷ テクニカル的に中期相場の変化日が2019年11月に接近中で、買いを判断しやすいこと。

 

【企業情報】DOWAホールディングスとは?

DOWAホールディングスは、非鉄金属の製錬、加工、環境・リサイクルを主たる業務とするDOWAグループの持株会社です。

ここではDOWAホールディングスの事業内容をご紹介していきます。

 

①:環境・リサイクル

DOWAエコシステムが中心となり、廃棄物処理・土壌浄化・リサイクルの分野で、運搬から最終処理まで一貫したサービスを提供しています。

 

②:製錬

DOWAメタルマインが中心となり多様な原料から20種類以上の金属を回収しています。

 

③:電子材料

DOWAエレクトロニクスが中心となり、半導体材料・導電材料・磁性材料を提供しています。

 

④:金属加工

DOWAメタルテックが中心となり、高特性な銅合金やめっき品、金属-セラミックス基板を供給しています。

 

⑤:熱処理

DOWAサーモテックが中心となり、工業炉製造や加工サービスを提供しています。

 

DOWAの過去10年の業績推移(PL)

ここではDOWAホールディングスの過去10年間の業績推移を見ていきます。

DOWAホールディングスの業績

上記はDOWAホールディングスの過去10年間の業績推移です。

売上高は底打ちした2010年から順調に増加してきましたが、2016年に一時減速しています。

また本業の成績を表す営業利益は2009年の底打ちしましたが、2015年を境として再度下降して推移しています。

よってDOWAホールディングスの業績は本格回復に向かって調整中であるということができます。

DOWAホールディングスノ2019年3月期の決算分析

DOWAホールディングスが5月13日に2019年3月期の決算を発表しました。

19年3月期の連結経常利益は前の期比33.1%減の243億円。

20年3月期は前期比23.4%増の300億円に回復するとの見通しを公表しています。

業績見通しが明るいのは株価にとってもプラスの内容となります。

 

 DOWAホールディングスのROEROA

DOWAホールディングスのROEとROAは営業利益と同様に推移しています。

DOWAホールディングスのROEとROA

 

 

ROEは2009年の底打ちから-28.57%~14.73%と大きな幅で推移しています。

ここ7年ほど日本の東証一部の平均値である8%を割ることなく推移してきましたが、2019年に6.32%と悪化してしまっています。

ROAは2009年の底打ちから日本の東証一部の平均値である2%をキープしつつ推移しています。

安定感が高いということができるでしょう。

 

DOWAホールディングスの中期計画「中期計画2020

DOWAホールディングスでは2017年11月に2018~2020年度の3年間の中期計画である「中期計画2020」を策定しています。

DOWAホールディングスの中期経営計画

DOWAホールディングス

 

 

①:基本方針

  • 成長市場における事業拡大
  • 既存ビジネスでの競争力強化

 

②:数値目標

2017年実績2020年目標2020年予測値達成度
経常利益365億円500億円300億円未達
営業利益339億円450億円245億円未達
ROE11.93%12%以上8.43%未達
ROA6.47%10%以上4.04%未達

 

すべてにおいて数値目標が達成できない公算が強くなっています。

今後は達成可能な数値目標をしっかりと打ち立てていくことが重要であると考えます。

 

DOWAホールディングスのテクニカル分析

ここではDOWAホールディングスは買いか売りかをテクニカル的な側面から分析していきたいと思います。

DOWAホールディングスの過去10年の株価推移

下記はDOWAホールディングスの過去10年間の株価推移です。

DOWAホールディングスの過去10年の月足チャート

底打ちが2009年、業績の再度下落が2015年からと、業績に沿った株価推移をしていることがわかります。

よってDOWAホールディングスの株価は日経平均株価に連動しにくく、独自の株価を形成していることがわかります。

 

DOWAホールディングスのテクニカル分析

下記は中期(3か月~1年)の相場を見るのに有効な週足チャートです。

DOWAホールディングスのテクニカルチャート

現在週足は雲の下に押し込められてしまっていることがわかります。よって、中期は「様子見」の状態です。

しかし、よく見ると2019年11月に基準値3,523円で変化日を迎えることがわかります。

よって11月にDOWAホールディングスの株価が基準値を超えて推移した場合「買い」という判断になります。

 

DOWAホールディングスの競合他社比較

DOWAホールディングス(9202)を同業であるSUMCO(3436)、住友電気工業(5802)住友金属鉱山(5713)と比較検討していきます。

DOWAHSUMCO住友電気工業住友金属鉱山
PER10.0 倍- 倍8.6 倍12.3 倍
PBR0.85 倍1.22 倍0.66 倍0.75 倍
配当利回り2.65%- %3.66%2.87%
ROE6.32%20.55%7.61%6.38%
ROA3.03%9.96%3.87%3.72%

 

PERはとPBRはセクター全体で割安

日経平均株価の平均PER13~14倍ですので、セクター的に割安であるといえます。

日経平均株価の平均PBRは2倍ですので、PER同様セクター的に割安であるといえます。

 

配当利回りは住友電気工業には劣るが高めに設定

住友電気工業の配当利回りが3.66%とDOWAホールディングスよりも1%近く高く設定されています。

 

株主優待は設定されていない

4社すべて株主優待が設定されていません。

 

決算予測を比較

ⅰ.DOWAホールディングス

19年3月期の連結経常利益は前の期比33.1%減の243億円、20年3月期は前期比23.4%増の300億円に回復するとの見通し。

 

ⅱ.SUMCO

18年12月期の連結経常利益は前の期比2.3倍の830億円、19年12月期の業績見通しは非開示。

5月8日に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比4.4%増の190億円。

また、非開示だった1-6月期(上期)の業績予想は連結経常利益が前年同期比17.7%減の330億円に減る見通し。

 

ⅲ.住友電気工業

19年3月期の連結経常利益は前の期比3.3%減の1886億円、20年3月期も前期比1.9%減の1850億円に減る見通し。

 

ⅳ.住友金属鉱山

19年3月期の連結税引き前利益は前の期比17.5%減の893億円、20年3月期も前期比17.2%減の740億円に減る見通し。

 

業績はセクター的に、減益傾向であるということができます。

中でも20年にV字回復するとの予測であるDOWAホールディングスの業績が抜きんでているといえます。

 

競合他社比較総合

配当や割安度では住友電気工業が一歩リードしているといえます。

しかし、20年の業績が回復するとの見通しを公表しているDOWAホールディングスのほうが、業績から買い安心感があるといえます。

 

まとめ

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からDOWAホールディングスの今後の株価推移を分析してきました。

ファンダメンタル的には2015年から低下傾向であった業績が、20年に上向くとの予測がなされており、買い安心感があるといえます。

またDOWAホールディングスはエコロジー、リサイクルなど環境問題のど真ん中に属するセクターです。よ

って、将来性といった視点から、長期で仕込みたい銘柄であるといえます。

テクニカル的には、2019年11月の変化日待ちということができます。

総合的に見て、DOWAホールディングスは長期的に「買い」であるということができます。

 

 

■ 投資判断基準:長期的に『買い』

▷ 以下の点を総合的に勘案し長期的に6,000円(現状3,400円)程度が妥当な水準と予想。

■ 業績見通し:

▷ 19年3月期の連結経常利益は前の期比33.1%減の243億円であるが、20年3月期は前期比23.4%増の300億円にV字回復するとの見通しであること。

■ 各種指標:

▷ ROAが安定していること。

▷ 予想PERは10.0 倍、予想PBRは0.85倍とPERとPBRともに割安水準であること。

■ 他社との比較:

▷ 同業の住友電気工業のほうが割安であるが、エコロジー・リサイクルと環境問題のど真ん中であるDOWAホールディングスの将来性が高いと判断。

■ 株主還元策の動向:

▷ 企業体質強化と将来の事業展開に備えた内部留保の充実を勘案のうえ、業績に応じた配当を行うとの方針を示しています。今後業績が向上した場合、配当も高くなっていくと考えられます。

■ テクニカル分析:

▷ テクニカル的に中期相場の変化日が2019年11月に接近中で、買いを判断しやすいこと。

 

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2019.06.27

 




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