伝統的資産の代表格である国内株式、国内債券、海外株式、海外債券。
近年はオルタナティブ投資、代替的投資へのシフトが進んでおり、その代表格が「不動産投資」です。
そんな不動産投資を主力事業としている三井不動産や三菱地所をはじめとした国内不動産会社の株式銘柄を分析しています。
※2019年7〜9月分析
銘柄名 | 三井不動産 | 三菱地所 | 住友不動産 | 東急不動産H | 東京建物 |
時価総額 | 26,193 億円 | 28,693 億円 | 19,215 億円 | 4,621 億円 | 2,768 億円 |
予想PER | 15.3 倍 | 20.9 倍 | 13.7 倍 | 11.8 倍 | 9.8 倍 |
PBR | 1.11 倍 | 1.62 倍 | 1.58 倍 | 0.82 倍 | 0.77 倍 |
予想配当利回り | 1.67% | 1.50% | 0.79% | 2.49% | 2.98% |
ROE | 7.42% | 7.76% | 11.26% | 7.28% | 7.87% |
ROA | 2.57% | 2.33% | 2.54% | 1.64% | 1.89% |
自己資本比率 | 34.40% | 30.70% | 23.60% | 23.30% | 24.00% |
目次
日本最大の不動産会社「三井不動産」
日本最大の不動産会社である「三井不動産」。
三井不動産は売上高1位に君臨する日本最大の不動産企業です。
三井住友銀行、三井物産と共に三井グループの御三家であることでも知られています。
代替的資産の代表格である不動産を取り扱う、同社の今後の見通しはどのようになっているのでしょうか。
■ 投資判断基準:長期的に『買い』
以下の点を総合的に勘案し長期的に5,600円(現状2,600円)程度が妥当な水準と予想。
■ 業績見通し:
▷ 19年3月期の連結経常利益は前の期比5.7%増の2541億円、20年3月期は前期比3.2%減の2460億円に減る見通しではあるが、セクター的には業績が好調であるため、修正も期待することができること。
■ 指標関連:
▷ ROE・ROAが直近4年間安定してきていること。
▷ 予想PBRは1.14倍で割安水準。
■ 他社との比較:
▷ 不動産セクター全体の業績が良いこと。
■ 株主還元策の動向:
▷ 今期自社株買いを実施。
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財閥グループの安定感「三菱地所」
「三菱地所」は三井不動産とともに日本の不動産業界を牽引する大手の不動産企業です。
三菱地所プロパティマネジメントや三菱地所レジデンス、三菱地所設計等もグループ内に属しています。
■ 投資判断基準:長期的に『買い』
以下の点を総合的に勘案し長期的に4,000円(現状2,000円)程度が妥当な水準と予想。
■ 業績見通し:
▷ 19年3月期の連結経常利益は前の期比8.4%増の2065億円、20年3月期は前期比0.2%増の2070億円の見通しと業績に安定感があること。
■ 指標関連:
▷ ROE・ROAが安定してきていること。
▷ 予想PBRは1.64 倍で割安水準。
■ 競合他社比較:
▷ 不動産セクター全体の業績が良いこと。
■ 株主還元策の動向:
▷ 今期1円の増配を実施。
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株主還元作画魅力「東急不動産HD」
総合不動産では国内4位の「東急不動産ホールディングス」。
東急不動産は、1953年に東京急行電鉄の不動産事業を分離して独立した会社で、住宅、オフィス、リゾート事業のほか、商業施設での売り上げも多いです。
東急ハンズや東急プラザ銀座なども有名。
株主優待も魅力的な東急不動産ホールディングスについて、業績推移や株価指標などから今後の見通しについて見て行きたいと思います。
■ 投資判断基準:『買い』
以下の点を総合的に勘案し中期的に700円に向けて上昇が見込まれる。
■ 業績見通し:
▷ 東急グループの強みと多角的な経営により順調に安定して業績を積み上げていっている。
■ 指標関連:
▷ ROE・ROAは安定しているが平均レベル。
▷ PERとPBRともに業界比で割安レベル。
■ 他社との比較:
▷ 業績は安定しており割安で配当利回りや株主還元策に強みがある。
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まとめ
このコンテンツでは、日本の不動産大手会社の株式銘柄を分析しました。
これから投資を考えている方はぜひ、参考にしてみてください。
以上、【不動産株見通し】本命・割安はどれ?三井不動産をはじめとした個別株式銘柄を分析&株価予想!…でした。
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