【6674】ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)の株価水準は魅力的なのか?

【6752】ジーエス・ユアサ コーポレーションの株価水準は魅力的なのか?

ジーエス・ユアサコーポレーション」は2004年に「日本電池」と「ユアサコーポレーション」が経営統合してできた持株会社。

 

今回はファンダメンタルとテクニカル両面から同社の今後の株価推移を分析していきたいと思います。

 

■ 投資判断基準:「投資対象外」

▷以下の点を総合的に勘案しジーエス・ユアサ コーポレーションは「投資対象外」と判断。

■ 業績見通し:

▷19年3月期の連結経常利益は前の期比15.6%増の247億円、20年3月期は前期比11.0%減の220億円に減る見通し。

■ 指標:

▷ROEとROAは比較的安定的に推移しているが、本業の成績を表す営業利益にいまだ不安定さを感じる。

▷予想PERは13.2倍、予想PBRは0.89倍でともに割安水準。

■ 他社との比較:

▷競合の業績もジーエス・ユアサ コーポレーション同様不安定感が高い。

■ 株主還元策の動向:

▷今期の配当は据え置き。

■ テクニカルからの判断:

▷すべての足で雲に押し込まれているため、投資対象外。

 

 

【企業情報】ジーエス・ユアサ コーポレーションとは?

ジーエス・ユアサ コーポレーションは自動車・二輪車用の鉛蓄電池で国内のシェアはトップ、世界でも第2位のシェアを占める企業です。

ここではジーエス・ユアサ コーポレーションの事業内容をご紹介していきます。

 

①:自動車/バイク用バッテリー・充電器

ジーエス・ユアサバッテリーが中心となり、自動車/バイク用バッテリー・充電器を製造・販売しています。

また充電器だけではなく、国産車用バックアップ電源なども提供しています。

 

②:電動車両用鉛蓄電池・充電器

この分野でジーエス・ユアサ コーポレーションは日本トップのシェアを誇っています。

 

③:産業用蓄電池・電源システム

産業用蓄電池として産業用アルカリ蓄電池や産業用リチウムイオン電池も提供しています。

 

④:リチウムイオン電池

リチウムエナジージャパン・ブルーエナジーが中心となり、電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車などの車載用リチウムイオン電池を製造・販売しています。

 

⑤:照明機器・UV照射装置

道路やトンネルに利用される施設照明LEDや施設照明HIDなども提供しています。

 

ジーエス・ユアサ・コーポレーションの過去10年の業績推移(PL)

ここではジーエス・ユアサ コーポレーションの過去10年間の業績推移を見ていきます。

ジーエス・ユアサ コーポレーションの業績推移

 

上記はジーエス・ユアサ コーポレーションの過去10年間の業績推移です。売上高は2010年を底としてV字回復を遂げています。

また本業を表す営業利益は2013年を底として、順調に回復しています。

よって、ジーエス・ユアサ コーポレーションの業績は順調であるといえます。

 

ジーエス・ユアサ・コーポレーションの2019年3月期決算分析

ジーエス・ユアサ コーポレーションが5月13日に発表した決算によると、

19年3月期の連結経常利益は前の期比15.6%増の247億円、20年3月期は前期比11.0%減の220億円に減る見通しを公表しています。

また配当に関しては従来通り50円としています。

 

ジーエス・ユアサ コーポレーションのROEとROA

上記はジーエス・ユアサ コーポレーションの過去10年間のROEとROAの推移です。

売上高及び営業利益と連動せずに、独自の推移をしていることがわかります。

ジーエス・ユアサ コーポレーション

 

ROEは2.02%~10.82%と比較的狭い幅で推移しています。

また直近6年間は6~7%で推移しています。日本の東証一部の平均値である8%より若干低い数値ですが、安定感が出てきているといえます。

ROAは0.56%~4.74%とROE同様狭い幅で推移しています。

またROAは直近6年間日本の東証一部の平均値である2%を超えて推移していることから、安定感が出てきているといえます。

 

ジーエス・ユアサ・コーポレーションの経営計画

ジーエス・ユアサ・コーポレーションは経営計画を出しています。

ジーエス・ユアサ・コーポレーションの中期経営計画

ジーエス・ユアサ・コーポレーションの事業計画

 

①:長期経営計画(~2030年)

自動車用途、産業用途等のリチウムイオン電池需要は、先進国を中軸に大幅な増加が見込まれているため、

収益力の維持を図るとともに、設備投資・開発費用を戦略的に先行投入し、

第六次中期経営計画以降の更なる成長のために備える予定です。

 

②:第五次中期経営計画

【重要戦略課題】

  • ビジネスプロセスにおいて特定したCSRの重要課題に対する取り組みを強化
  • 鉛電池事業の収益強化と海外事業拡大を通じて、経営基盤の強化を図る
  • 第六次中期経営計画以降にリチウムイオン電池事業の規模と収益を拡大させるための布石を打つ

 

【数値目標】

2019年実績2022年目標
売上高4,130億円4,600 億円以上
営業利益226億円280 億円以上
ROE7.58%8%以上

 

ここ近年業績が上向いているため、達成可能な妥当な数値目標であるといえます。

 

ジーエス・ユアサ・コーポレーションのテクニカル分析

ここではジーエス・ユアサ コーポレーションは買いか売りかをテクニカル的な側面から分析していきたいと思います。

ジーエス・ユアサ・コーポレーションの過去10年の株価推移

下記はジーエス・ユアサ コーポレーションの10年間の株価推移です。

ジーエス・ユアサ・コーポレーションの株価チャート

完全に日経平均株価に連動していないことが一目でお分かりいただけると思います。

混迷する業績が株価に反映した動きであることがわかります。

 

ジーエス・ユアサ・コーポレーションのテクニカル分析

2014年、2018年と2度も雲(上値抵抗)に押し込められています。

ジーエス・ユアサ コーポレーションのテクニカル分析

 

単純に雲を明確に抜けないと、買えない状況であるといえます。

テクニカル的からみたジーエス・ユアサ・コーポレーションは投資対象外

テクニカルから判断するジーエス・ユアサ・コーポレーションは「投資対象外」です。

雲抜けしないと株価が大きく動くことはないと判断したためです。

 

ジーエス・ユアサ コーポレーションの競合他社比較

ジーエス・ユアサ コーポレーション(6752)を同業である日本電気(6701)、カシオ計算機(6952)、キヤノン(7751)、パナソニック(6752)、ソニー(6758)と比較検討していきます。

 

 GSユアサC日本電気カシオ計算機キヤノンパナソニックソニー
PER13.2 倍16.1 倍13.3 倍16.6 倍10.1 倍13.2 倍
PBR0.89 倍1.22 倍1.41 倍1.20 倍1.05 倍1.76 倍
配当利回2.58%1.49%- %- %- %- %
ROE7.58%4.68%10.46%8.94%14.85%24.46%
ROA3.52%1.36%6.19%5.16%4.72%4.37%

 

PERは日経平均の平均並み

セクターのPERがパナソニックの10.1 倍からキヤノンの16.6 倍と日経平均株価の平均PER13~14倍の±2であることから、

セクター的には平均値並みであるということができます。

 

PBRは競合比で割安水準

セクターのPBRがジーエス・ユアサ コーポレーションの0.89 倍からソニーの1.76 倍と日経平均株価の平均PBRの2倍以下になっています。

よって、セクター的にPBRは割安であるということができます。

 

配当利回りは競合比で高い

配当は未公開or無配当の企業がカシオ計算機、キヤノン、パナソニック、ソニーと多数派になっています。

それは業績が急激に悪化していることや為替の推移が読みにくい展開になっていることから生じていると考えられます。

公表している企業はジーエス・ユアサ コーポレーションが2.58%、日本電気が1.49%、ですので、

他企業もおおむね1~3%あたりであると推測されます。

 

株主優待はない

株主優待がある企業はソニーのみです。

株主優待の内容は、100株以上の保有でソニーストアオンライン、ソニーストアの各店舗、ソニーショップで利用できるAV商品15%割引、VAIO本体3%割引の割引券です。

 

決算予測を比較

ⅰ.ジーエス・ユアサ コーポレーション

20年3月期は前期比11.0%減の220億円に減る見通し。

 

ⅱ.日本電気

20年3月期の連結経常利益は前期比61.7%増の650億円への伸びを見込んでいる。

 

ⅲ.カシオ計算機

20年3月期の連結経常利益は前期比3.7%増の310億円への伸びを見込んでいる。

 

ⅳ.キヤノン

19年の連結税引き前利益を従来予想の3475億円→2950億円(前期は3628億円)に15.1%下方修正。

減益率が4.2%減→18.7%減に拡大する見通し。

 

ⅴ.パナソニック

20年3月期の連結経常利益は前期比30.4%減の2900億円に落ち込む見通し。

 

ⅵ.ソニー

20年3月期の連結経常利益は前期比23.9%減の7700億円に減る見通し。

 

競合他社比較総合

下方修正や大幅減益が多いセクターの中で、配当・割安度から比較検討した場合、ジーエス・ユアサ コーポレーションが一歩リードしているといえます。

 

まとめ

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からジーエス・ユアサ コーポレーションの今後の株価推移を分析してきました。

ジーエス・ユアサ コーポレーションはテクニカルから見て「投資対場外」です。

またファンダメンタル的には業績が安定してきているので、株価が大きく下落した場面を狙って投資してもよい銘柄であるといえます。

総合的に株価の不安定さが目立つため、「投資対象外」と判断することができます。

 

 

■ 投資判断基準:「投資対象外」

▷以下の点を総合的に勘案しジーエス・ユアサ コーポレーションは「投資対象外」と判断。

■ 業績見通し:

▷19年3月期の連結経常利益は前の期比15.6%増の247億円、20年3月期は前期比11.0%減の220億円に減る見通し。

■ 指標:

▷ROEとROAは比較的安定的に推移しているが、本業の成績を表す営業利益にいまだ不安定さを感じる。

▷予想PERは13.2倍、予想PBRは0.89倍でともに割安水準。

■ 他社との比較:

▷競合の業績もジーエス・ユアサ コーポレーション同様不安定感が高い。

■ 株主還元策の動向:

▷今期の配当は据え置き。

■ テクニカルからの判断:

▷すべての足で雲に押し込まれているため、投資対象外。

 

 

 

以上、【6674】ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)の株価水準は魅力的なのか?…の話題でした。

 

 

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。