【MUFG】三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価を業績推移と見通しを基に予想!配当金を維持して高配当利回りは維持できる?

【MUFG】三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価を業績推移と見通しを基に予想!短期的な割安感から買い推奨

三菱UFJ銀行を傘下に持つ三菱UFJフィナンシャルグループ。

グループという名前が付いていることからわかる通り、三菱UFJ銀行を筆頭として国内外に様々な金融機関を参加として抱えています。

世界的に金融機関の株価が軟調に推移していますが、三菱UFJグループもご多分にもれず株価は低迷しています。

 

三菱UFJの株価推移

 

通常の地方銀行では低い金利で預金者から借り入れて、企業や住宅ローンなどに高い金利で貸し付けて利益を得る利鞘ビジネスを主力としています。

 

信太郎
ただ、三菱UFJ銀行をはじめとするメガバンクは利鞘ビジネスだけではなく業容を多様化させておるんじゃ!

 

本日は、三菱UFJグループの業績推移をお伝えした上で主要なセグメントを最新決算を元に紐解いていきます。

最終的には今後の株価の見通しについて筆者の考えをお伝えしていきたいと思います。

 

三菱UFJフィナンシャルグループとは?

三菱UFJフィナンシャルグループは、預かり資産No.1のメガバンクである三菱UFJ銀行を中心とした金融グループです。

三菱UFJ銀行の他には以下を参加におさめており巨大金融グループとなっています。

 

  • 三菱UFJ信託銀行
  • タイのアユタヤ銀行
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
  • 米ユニオンバンク

(参照)MUFJグループ

 

100パーセント子会社だけでなく日本マスタートラスト信託銀行、au株コム証券等の金融機関もグループとしても抱えています。

 

淀姫
あの、大企業の主要株主の大株主欄によくでてくる日本マスタートラスト信託銀行もグループなんですね!!

 

現在では、銀行グループ系では、時価総額No.1で約7兆円、2位の三井住友フィナンシャルグループの約5兆円の1.5倍近くになっています。

後程、詳しくお伝えしますがグループの収益おを会社毎に分解すると以下の通りとなります。

 

信太郎
三菱UFJ銀行が全体の7割ほどを占めておるの!

 

三菱UFJグループの利益を会社毎の分解

 

それでは直近10年の業績と株価水準について詳しく見ていきましょう。

 

過去10年の業績推移(PL)

まずは一番重要な過去10年の『売上高』『営業利益』『経常利益』『純利益』について見ていきます。

『営業利益』『経常利益』『純利益』の違いについて分からないという方は『損益計算書の見方』をご覧ください。

 

信太郎
以下はマネックス証券の銘柄スカウターから取っておる経常利益と純利益の推移じゃ!銀行といえど、MUFJは投資会社としての側面もあるゆえ営業利益と経常利益の境目があいまいじゃからな!

 

グローバル展開を進めているものの世界的に低金利化が続いている中で金融機関にとって環境は厳しいものとなっています。

国内においては日銀の大規模金融緩和が以前として続いていることで金利収入が落ち込み伸び悩んでいます。

しかし、後程お伝えするように三菱UFJFGは業容を多様化しているのでダメージは少なくなっています。

 

三菱UFJの業績推移
売上高経常利益当期利益
2007/036,094,0331,457,080880,997
2008/036,393,9511,029,013636,624
2009/035,677,46082,807-256,952
2010/035,040,282545,697388,734
2011/034,528,933646,432583,079
2012/034,951,0951,471,991981,331
2013/034,763,2251,344,176852,623
2014/035,176,1021,694,820984,845
2015/035,638,4021,713,0011,033,759
2016/035,714,4191,539,486951,402
2017/035,979,5681,360,767926,440
2018/036,068,0611,462,418989,664
2019/036,697,4021,348,043872,689
2020/037,299,0781,235,770528,151

 

上記は2020年3月期の決算ですが、最新の2021年の第1Q決算を元に今後の見通しについてお伝えしていきたいと思います。

 

最新の2021年3月期第1Qを事業部毎に紐解く

では最新の決算を元に今後の収益の見通しについて見ていきましょう。

全体像:コロナ関連支出が嵩むも本業は堅調

以下は前年同期比との比較ですが、業務粗利益は純増となっています。海外子会社の新規連結で収益力が高まっている証左ですね。

ただ、③に書かれている通り、与信関連費用が大きくのしかかり減益となっています。

 

淀姫
与信関連費用とは何ですか?
信太郎
コロナで業績が悪化して貸し倒れが発生する会社に対して貸し倒れ引き当て金を計上しておるという感じじゃな!

 

三菱UFJFGの2021年3月期第1Q決算

 

三菱UFJグループでは大きくわけて6部門に分けています。各セグメント毎の営業純益を分解すると以下の通りとなります。

貸倒引当金の影響を除けば基本的に増益となっています。

三菱UFJグループの事業部毎の業績

 

信太郎
それでは各事業セグメントについて見ていこうぞ!

 

R&C:法人・リテール事業本部

まずは伝統的な貸し出しを含めた、中堅中小企業や個人の客に対するサービスを扱っているR&C部門です。

 

個人や中堅中小企業のお客さまへの貸出(含む住宅ローン)・コンシューマーファイナンス・決済(含むカード)・資産運用から相続や不動産など幅広い金融サービスの提供、事業・資産承継といったソリューション提供などを通じて、お客さまの多様なニーズにグループ一体でお応えしています。

参照:MUFJ

 

やはり、R&C部門は苦戦を強いられていますね。

三菱UFJの法人リテール部門

コロナで融資が増えたとしても、世界的な金利の低下で貸出金収益は減少の一途をたどっています。

預金はこれ以上下げられませんが、肝心の貸し出し金利は減少の一途をたどっているので収益の拡大は見込めません。

国内の預貸金利格差

 

そして、以外なのがクレジットカード決済の収益が大きなポーションを占めているところですね。

 

信太郎
カード決済や資産運用については持ち直しそうじゃの!全体でみると今後もR&C部門は横ばいが見込まれるといったところじゃろうか。

 

JCIB:コーポレートバンキング事業本部

JCIBは国内の大企業に対してのサービスを提供する事業部です。

貸し出しだけでなくM&Aの仲介や助言業などの大企業ならではの業務も行っています。

下記図のECMはEquity Capital Marketで株式を中心とした資金調達関連業務。

DCMは(Debt Capital Market)で社債を中心とした資金調達関連業務を意味します。

 

グローバル化が進む日系大企業のお客さまに対する、貸出や決済、外国為替などのサービス、M&Aや不動産など、グループ各社の専門性を活かしたソリューション提案などを通じて、お客さまの企業価値向上に貢献します。

 

JCIBの業績

 

むしろJCIBではコロナの支援預金の増加によって貸し出し収益は増加しています。

一方、米国の金利引き下げの影響で外貨預金から得られる利益が減少しているのを主因に微減となっています。

 

淀姫
JCIBも日本経済が本格的に浮揚しないかぎりは利益を拡大していくのは難しそうですね。

 

GCIB:グローバルCIB事業本部

GCIBは国外の大企業に対して、商業銀行と投資銀行機能を提供している部門です。

JCIBの国外版ということですね。

グローバルCIB事業本部では、グローバル大企業のお客さまに、商業銀行機能と証券機能を中核にグループ一体となって付加価値のあるソリューションを提供するCorporate & Investment Banking業務を展開しています。

GCIBの2021年1Qの業績

 

このGCIBも現状維持となる見込みとみて問題ないでしょう。

 

GCB:グローバルコマーシャルバンキング事業本部

GCBは海外の連結子会社の収益ですね。三菱UFJ銀行はタイのアユタヤ銀行などを連結子会社としていますからね。

既存の出資先であるMUFGユニオンバンクやクルンシィ(アユタヤ銀行)、バンクダナモン等(注)を通じて、海外地場の中小法人・個人向けに金融サービスを提供し、世界に選ばれる信頼のグローバル金融グループ実現をめざします。

 

GCBは粗利は前年同期比で若干のプラスを維持しましたが、貸倒引当金を900億円近く積んだことにより大きな減益となっています。

ただ、これも一過性の特別損失としてカウントすればよいでしょう。

 

三菱UFJのGCB部門の業績

 

実は三菱UFJグループの貸出金でみると、国内と海外が半分ずつを占めています。

 

三菱UFJグループの貸出し金の推移

 

信太郎
今後、まだ金利差収益が見込める国での貸出を増やすことができれば、収益拡大が見込めるというわけじゃな!

 

海外の貸出金利の推移

 

市場事業本部

市場事業本部は今までとは打って変わってトレーディングで収益を上げていく部門です。

金利/債券・為替・株式のセールス&トレーディング業務を中心とする顧客ビジネスやトレジャリー業務(注)を主に担っています。

 

大幅に増益となっていますが、理由は保有していた外債の売却による一過性の利益です。

FRBの大規模な金融緩和で外債の価格が上昇していったので売却したという経緯ですね。

ただ、当然もう米国であっても金利の下落余地はありません。今後、このトレジャリー利益は見込むことはできないと考えた方が良いでしょう。

 

決算を受けた今後の業績と株価の見通し

では今後の三菱UFJファイナンシャルグループの営業純益つまり特別損失を除いた利益の事業部毎の利益をもう一度みていきましょう。

この中で市場部門の2400億円は外債の売却益1,985億円はFRB利下げによる一過性利益が大きく実質は400億円-500億円となります。

三菱UFJグループの事業部毎の業績

 

信太郎
市場部門の利益については毎年読みにくい部分がある。故に重要なのは顧客部門の見通しじゃな!

 

R&CやJCIBやGCIBに関しては、今後もどんどんと収益を拡大していくことは預貸金利差の縮小もあり難しいでしょう。

ただ、ご覧の通り海外連結子会社の収益は拡大基調にあり、今後も堅調に推移していくことが見込まれます。

 

信太郎
得られた収益で海外での業容を拡大し続けることができるかが、MUFJFGの命運を握るといえそうですね。

 

今期については今後も貸倒引当金を計上していくことが見込まれるので厳しいですが、

来年以降に関しては海外事業収益の拡大を主因として前期よりも高い基盤利益を獲得すると想定しています。

 

信太郎
つまり、コロナショックでは下落しましたが、株価もコロナまでの800円までは上昇していくことが見込まれるというわけじゃな!

 

三菱UFJの株価推移

 

株価としては400円を底値として二回跳ね返されておりますので、ここから上昇の起点となればよいですね。

 

三菱UFJフィナンシャルグループの高配当利回りは持続可能なのか?

三菱UFJFGは2020年9末時点dえ株価の下落により配当利回りは5.7%と6%近い水準となっています。

 

信太郎
累進配当で株価は下落しておるが、配当金はなんとか維持しておるの!

 

三菱UFJFGの配当金推移
決算期配当金
2013/0313.00 円
2014/0316.00 円
2015/0318.00 円
2016/0318.00 円
2017/0318.00 円
2018/0319.00 円
2019/0322.00 円
2020/0325.00 円
2021/03(予)25.00 円

 

淀姫
叔父上!魅力的なのは分かるのですが、今後も累進配当を維持することは可能なのですか?
信太郎
うむ。では配当方針についてみていこうぞ!

 

本来であればフリーキャッシュフローをベースに考えていかなければいけないのですが、

銀行のキャッシュフローは特殊ですので今回はFCFをベースとした考察ではなく配当性向から考えていきたいと思います。

三菱UFJFGは配当性向40%を目指しています。

 

信太郎
しかし、以下の通り近年配当金が増加する一方、利益は軟調に推移しているため総還元性向は60%近いレベルとなっておるんじゃ。

 

三菱UFJの株主還元
2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期2020年3月期2021年3月期
配当総額249324362518286932293218
自己株取得額2000200020001500500
総還元額449344364518436937293218
純利益951492649896872652815500
総還元率47.2%47.9%45.7%50.1%70.5%

 

総還元性向を40%に復帰させるためには純利益が8000億円水準に戻す必要があります。

2019年3月期水準に戻す必要があり、今後数年は増配を見込むことは難しいと考えた方がよいでしょう。

 

信太郎
とはいえ、三菱UFJFG側としても配当金は株主をひきつけるために重要であることは理解しておるじゃろうから減配となる心配も殆どないじゃろうな。

 

 

競合他社比較

他メガバンク、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループをいくつかの指標で比較しておきましょう。

2020年9月24日三菱UFJFG三井住友みずほ
株価436.1円3,074 円137.3円
売買単位100 株100 株100 株
時価総額59,231 億円42,238億円34,864 億円
予想PER12.6倍10.5 倍10.9倍
PBR0.35 倍0.39 倍0.40倍
予想配当利回5.73%6.18%5.46%
ROE3.28%6.55%5.18%
ROA0.16%0.33%0.22%
自己資本比率4.8%4.9%3.9%

 

指標の面からみるとSMBCが一番魅力的に見えますね。

 

信太郎
次回は三井住友FGについて見ていこうかの!

 

まとめ

 

信太郎
今回のポイントについてまとめていくぞ!

 

【業績見通し】

  • 2021年3月期は外債売却益とコロナ関連貸倒引当金計上が見合い前年同期比横ばい
  • ただ、海外連結子会社の基盤利益は上昇基調で基幹収益は底堅く推移
  • 海外預貸金利差はまだまだ堅調であり海外収益拡張に活路あり
  • 2022年3月期は2020年3月期を上回る収益に期待がもてる

 

【株価見通し】

  • コロナ収束が現実化すれば2022年3月期収益に期待がもてるため2019年の水準に回帰が見込まれる
  • 400円近辺では二回跳ね返されており配当利回りが高いこともあり底堅い

 

【配当金は維持可能か】

  • 三菱UFJFGは累進配当を実現している
  • 配当性向40%を目標としているが現在は60%と目標と乖離している
  • 2019年3月期の利益水準を回復するまで今後数年の増配は見込みにくい

 

 

以上、【MUFG】三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価を業績推移と見通しを基に予想!配当金を維持して高配当利回りは維持できる?…でした。

 

【2019年・銀行株見通し】高水準の配当利回り!メガバンクをはじめとした銀行株式銘柄を分析&株価予想。

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2019年9月10日

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