【6981】村田製作所の株価を業績と10年間のチャートから予想する!

村田製作所 株価

村田製作所は世界トップクラスのシェアを誇る電子部品メーカーです。

村田製作所ではセラミックスコンデンサー、セラミックフィルタ、高周波部品、センサー部品などを製造販売しています。

今回はファンダメンタルとテクニカル両面から村田製作所の今後の株価推移を分析していきたいと思います。

 

■ 投資判断基準:中期「様子見」、長期的に『買い』

以下の点を総合的に勘案し長期的に11,000円(現状5,200円)程度が妥当な水準と予想。

■ 業績見通し:

▷ 19年3月期の連結税引き前利益は前の期比59.3%増の2673億円、20年3月期は前期17.0%減の2220億円に減る見通し。

▷ ROEとROAは素晴らしい数値で推移している。

■ 指標関連:

▷ 予想PERとPBRが現状「買われすぎ」の水準であること

■ 他社との比較:

▷ 競合の京セラのほうがファンダメンタル・テクニカル両面から魅力的であること

■ 株主還元策の動向:

▷ 今期0.7%の増配を実施(株式分割を実施したため%表示)

 

【企業情報】村田製作所とは?

村田製作所 事業内容

参考:村田製作所HP

ここではセラミックスコンデンサーなどの電子部品で世界トップクラスのシェアを誇る村田製作所の事業内容をご紹介していきたいと思います。

コンデンサ

スマートフォンなどの通信機器向けには超小型品や小型大容量のコンデンサを、カーエレクトロニクス分野では自動車の電装化の進展で高信頼性のコンデンサを提供しています。

 

圧電製品

スマートフォンのマルチバンド化にともない表面波フィルタや、自動車の運転支援用途で超音波センサを提供しています。

 

通信モジュール

スマートフォンにおいてRF部の占有面積の削減や通信回路スペースの効率的な使用などを目的にモジュール化 を行っています。

 

電源他モジュール

エネルギー、データセンターやサーバー用の電源の提供も行っています。

 

その他コンポーネント

スマートフォン向けの高周波コイルやメタルコイル、カーエレクトロニクス向けのEMI除去フィルタや横滑り防止装置に使われるMEMSセンサなどを提供しています。

 

過去10年の業績推移(PL)

ここでは日本を代表する電子部品メーカーである、村田製作所の過去10年間の業績推移を見ていきます。

村田製作所 業績推移

参考:村田製作所 有価証券報告書

 

決算期売上高営業利益経常利益当期純利益
2007/03 S566,805113,365118,00371,309
2008/03 S631,655115,752121,83077,413
2009/03 S523,946-16,287-10,3193,588
2010/03 S530,81926,73034,65824,757
2011/03 S617,95477,48582,06253,492
2012/03 S584,66244,97350,93130,807
2013/03 S681,02158,63659,53442,386
2014/03 S846,716125,891132,33693,191
2015/03 S1,043,542214,535238,400167,711
2016/03 S1,210,841275,406279,173203,776
2017/03 S1,135,524201,215200,418156,060
2018/03 S1,371,842162,146167,801146,086
2019/03 S1,575,026266,807267,316206,930
2020/03予 S1,580,000220,000222,000170,000

 

村田製作所の売上高は2013年まではほぼ横ばいに推移していました。

しかし、2014年度以降スマートフォンの普及によって、スマートフォンの部品を製造・販売している村田製作所の売上高は右肩あがりに増加しています。

 

比較して本業の成績を表す営業利益は2009年リーマンショックの影響を受け一時赤字に転落しました。

しかし、売上高同様、スマートフォンの普及に伴い、営業利益もリーマンショック以前の数値を大幅に上回る業績をあげていることがわかります。

 

今後もスマートフォン及びカーエレクトロニクスの分野で村田製作所の役割が増加していくと考えられます。

村田製作所の業績は順調に推移していくと推測されます。

 

最新の決算によると19年3月期の連結税引き前利益は前の期比59.3%増の2673億円、20年3月期は前期比17.0%減の2220億円に減る見通しであると公表しています。

 

また配当に関しては、今期の年間配当は94円と増配とする方針としています。

 

村田製作所のROEとROA

村田製作所のROEとROA

参考:村田製作所 有価証券報告書

決算期ROEROA
2007/03 S9.04%7.41%
2008/03 S9.29%7.57%
2009/03 S0.44%0.37%
2010/03 S3.12%2.69%
2011/03 S6.60%5.58%
2012/03 S3.78%3.10%
2013/03 S5.08%4.06%
2014/03 S10.26%8.00%
2015/03 S16.13%12.54%
2016/03 S17.33%13.82%
2017/03 S12.08%9.90%
2018/03 S10.39%8.51%
2019/03 S13.52%10.76%
2020/03予 S10.63%8.11%

 

村田製作所のROEとROAも営業利益同様の推移になっています。

直近は数値が若干低下傾向ですが、ROEとROAともに日本の東証一部の平均値を大幅に上回る数値で推移していることから好調であるといってよいでしょう。

 

村田製作所の中期経営計画「中期構想 2021」

村田製作所の中期経営計画「中期構想 2021」

参考:村田製作所HP

 

村田製作所の長期Vision ~2025年のムラタのありたい姿

 

  • CS/ESがドライブするイノベーション
  • グローバルNo.1部品メーカーであること
  • 基盤市場、挑戦し続ける市場、さらにその先を見据えて

 

自動車市場、通信市場に続く新たな市場を基盤市場と位置付け収益の柱に据えつつ、エネルギー、メディカル・ヘルスケアは長期的な視点で挑戦を続けていく。

さらに将来有望なNEXT NEWを探求し続ける。

 

村田製作所の中期経営計画「中期構想 2021」

仕事の仕組みや組織といった経営基盤を会社の規模の拡大に合わせて造り直しながら、

拡がる事業機会を捉え健全に成長を続けることを目標にしています。

 

≪拡がる事業機会を捉え健全に成長を続けるための3つの課題≫

村田製作所の中期経営計画「中期構想 2021」

参考:村田製作所HP

 

 

  • ポートフォリオ経営の実践
  • 飛躍的な生産性向上と安定的な供給体制構築
  • 人と組織と社会の調和

 

村田製作所では、スマートフォン・カーエレクトロニクス分野以外の新分野を積極的に開発していることがわかります。

よって、成長速度は鈍化することなく、今後も継続していく可能性が高いということがわかります。

 

村田製作所のテクニカル分析

ここでは村田製作所は買いか売りかをテクニカル的な側面から分析していきたいと思います。

村田製作所の過去10年の株価推移

村田製作所(6981)の過去10年の株価推移

参考:ヤフーファイナンス

 

村田製作所の過去10年の株価推移です。

2012年のアベノミクスの開始とともに株価が高騰していることがわかります。

しかし、2015年以降は日経平均株価に連動せずに独自の株価推移をしていることがわかります。

 

月足でペナントを形成中

村田製作所はTOPIXcore30銘柄ですが、日経平均株価との連動性は低くなっています。

 

村田製作所(6981)の月足チャート

参考:ヤフーファイナンス

 

村田製作所の株価はスマートフォンの普及に伴う急騰相場から、現在はペナントを形成していることがわかります。

 

村田製作所(6981)のテクニカル分析

参考:ヤフーファイナンス

 

村田製作所の相場は2020年の5月に訪れる「変化日」によって決定されると考えられます。

変化日を株価5,069円以上で通過した場合、再度株価が上昇に転じる可能性が高いと考えられます。

 

またMACDもゼロライン付近と上昇に転じた場合は株価があがりやすい位置にあるといえます。

 

MACDの見方とは?『ゼロライン』と『ダイバージェンス』を組み合わせて株式投資の勝率をあげよう!

2019.08.05

 

テクニカルから見た村田製作所

中期様子見、長期は変化日を上抜けした場合「買い」の判断です。

株価が上昇に転じた場合の上値ターゲットは11,000円前後になります。

 

競合他社比較

村田製作所(6981)を同業である京セラ(6971)と比較検討していきます。

村田製作所京セラ
PER22.3 倍20.2 倍
PBR2.37 倍1.08 倍
配当利回り1.59%2.30%
ROE13.52%4.50%
ROA10.76%3.39%

 

PERとPBRは高い

村田製作所のPER が22.3倍、京セラのPERが20.2倍と日経平均株価の平均PER13~14倍より高く両社は現状「買われすぎ」であるといえます。

村田製作所のPBR が2.37倍、京セラのPBRが1.08倍です。

日経平均株価の平均PBRは2倍であるため、村田製作所は割高、京セラは割安であるということができます。

 

 

配当利回りと優待は京セラが優位

配当利回りは村田製作所が1.59%、京セラが2.30%と京セラが高くなっています。

京セラのみ株主優待が設定されています。

3月と9月の年2回、京セラが指定する京セラ及びグループ会社の製品・サービスを特別価格で購入することができます。

 

決算予測

村田製作所

19年3月期の連結税引き前利益は前の期比59.3%増の2673億円、20年3月期は前期比17.0%減の2220億円に減る見通し。

 

京セラ

19年3月期の連結税引き前利益は前の期比8.2%増の1406億円、20年3月期も前期比28.0%増の1800億円に伸びる見通し。

 

競合他社比較総合

全てにおいて京セラのほうが投資妙味の高い銘柄であるといえます。

テクニカル的にも、ペナントを形成している村田製作所よりもY波動継続中の京セラのほうが魅力的であるといえます。

 

まとめ

今回はファンダメンタルとテクニカル両面から村田製作所の今後の株価推移を分析してきました。

村田製作所はファンダメンタル的には「買い」、テクニカル的には「様子見」です。

変化日が2020年5月であることから考えて、来期の決算が出てからでも購入は遅くない銘柄であると考えられます。

 

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2019.09.13



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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。