【商社株見通し】長期保有で高配当利回りを狙う?5大総合商社の株式銘柄を分析&株価予想!

【商社株見通し】長期保有で高配当利回りを狙う?5大総合商社の株式銘柄を分析&株価予想!

総合商社」といえば、就職人気ランキングでは常に上位にランクイン。

世界をまたにかけビジネスを展開していることで知られています。

このコンテンツでは、そんな総合商社業界のトップを走る、東証一部に上場している「5大商社」の株価予想・分析をしています。

 

※分析は2019年7〜9月

銘柄名三菱商事三井物産住友商事伊藤忠商事丸紅双日豊田通商
時価総額46,939 億円31,327 億円20,594 億円33,259 億円12,770 億円4,468 億円11,772 億円
予想PER7.8 倍6.9 倍6.1 倍6.4 倍5.3 倍6.2 倍7.8 倍
PBR0.82 倍0.73 倍0.74 倍1.09 倍0.74 倍0.72 倍0.98 倍
予想配当利回り4.23%4.45%5.47%4.05%4.76%4.76%3.61%
ROE10.71%10.06%12.03%17.86%12.32%11.69%11.19%
ROA3.63%3.56%4.09%5.34%3.37%3.03%3.03%
自己資本比率34.50%35.70%35.00%29.10%29.00%26.90%26.90%

 

総合商社の株に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

総合商社の王者「三菱商事」

三菱商事」は三菱グループの中核を担う、日本を代表する大手総合商社です。

世界171か所に拠点を持つグローバル企業でもあります。

 

■ 投資判断基準:長期「買い」

以下の点を総合的に勘案し、三菱商事は長期「買い」、ターゲット値4,500円と予想。

■ 業績見通し:

▷19年3月期の連結最終利益は前の期比5.5%増の5907億円、20年3月期も前期比1.6%増の6000億円に伸びる見込み。4期連続増益で業績の回復傾向が顕著であること。

■ 指標関連:

▷ ROEとROAも2017年から安定していること。

▷ 予想PER 7.7 倍、予想PBRは0.81倍でともに異常なほど割安水準であること。

■ 他社との比較:

▷  商社セクター全体が日経の出遅れで「買い」判断。商社セクターの中でも特に大手である三菱商事は投資安定感が高いこと。

■ 株主還元情報:

▷ 中期経営計画では2021年までに配当200円(現在125円)を目標にしている。

■テクニカル的な判断:中期様子見、長期買い

▷ 中期では上値抵抗が強く、株価が上昇しにくい状況であるため、週足を見ながら、長期での買い場を探していきたいところ。

 

 

【8058】総合商社の王者『三菱商事』の株価推移を予想する!高配当利回りは持続可能かも検証。

【8058】総合商社の王者『三菱商事』の株価推移を予想する!高配当利回りは持続可能かも検証。

2019年7月20日

 

目次に戻る

日本初の総合商社「三井物産」

三井物産」は日本の大手総合商社。

三井物産の歴史は古く、外国の商館に牛耳られていた貿易を日本人の手に取り戻そうと、井上馨や益田孝らによって設立された会社が三井物産の前身です。

 

■ 投資判断基準:長期「買い」

以下の点を総合的に勘案し、三井物産は長期「買い」、ターゲット値2,500円と予想。

■ 業績見通し:

▷ 19年3月期の連結最終利益は前の期比1.0%減の4142億円、20年3月期は前期比8.6%増の4500億円に伸びる見通しであることから、業績の回復が顕著であること。

■ 指標関連:

▷ ROEとROAも2017年から安定していること。

▷ 予想PER 6.7 倍、予想PBRは0.71倍でともに異常なほど割安水準であること。

■ 競合他社比較:

▷ 商社セクター全体が日経の出遅れで「買い」判断。商社セクターの中でも特に大手である三井物産は投資安定感が高いこと。

■ 株主還元情報:

▷ 中期経営計画では年間配当総額に1,000億円の下限を設定しているため、配当に関しても安心感があること。

■ テクニカル的な判断:中期様子見、長期買い

▷ 中期では上値抵抗が強く、株価が上昇しにくい状況であるため、週足を見ながら、長期での買い場を探していきたいところ。

 

 

三井物産 株価 予想

【8031】高配当利回りの三井物産の株価を業績推移とテクニカル分析を踏まえて予想する!

2019年7月20日

 

目次に戻る

かつての世界最大の繊維商社「伊藤忠商事」

伊藤忠商事」は国内有数の大手商社で、世界各地に事業を展開する大企業。

従業員数は4,000人を超えており、平均年収は1,000万円を大きく超える優秀な人材が多数いることが強みとなっています。

 

伊藤忠商事は非財閥系商社ではありますが、三菱・三井・住友の財閥系商社にも並ぶ大手商社であり、時価総額は3兆円を超える名実ともに大企業です。

 

世界中の買い手と売り手をつなぐトレード事業や様々なビジネスに対して事業投資を行っています。

 

■投資判断基準:高い収益力と魅力的な配当利回りを鑑み「買い」

▷ 以下の点を踏まえ投資判断は「買い」。

■ 株価水準:

▷ 2016年半ばに安値をつけた後、同年後半に上昇トレンドに入り、現在は長期チャートで見ると高値圏でもみ合っている。

▷ 短期的には2018年10月につけた高値2302円より10%程度低い水準。

■ 業績:

▷ 世界的に景気が後退した2009年~2010年には業績が落ち込んでいるが、しっかりと黒字は確保。

▷ 近年の業績は好調で4期連続で最高益を更新している企業。

■ 指標関連:

▷ ROEは景気に左右され波がありますが10%を長期で上回っており、現在は17%程度と収益性は高い。

▷ ROAについても3%程度を底値として推移しており現在は5%近い水準となっている。

▷ 現在の水準はPER約6倍、PBR約1倍となっており、特にPERは市場平均と比べて割安感がある。

▷ 但し、総合商社は総じてPERが低い傾向にありますので、同業他社比較では特に割安感はない。

▷ 現在の配当利回りは4%を超えており高配当銘柄の一つ。配当性向も20%代と低く、今後も増配が見込める。

 

 

 

伊藤忠商事の株価を予想

【8001】非財閥系の雄『伊藤忠商事』の業績と株価推移を予想!高配当且つ好業績で今後も魅力的!?

2019年8月27日

 

目次に戻る

堅実経営の「住友商事」

住友商事」は住友グループの中核企業。

社員数は5,000人を超えておりグループ企業も含めれば従業員は約65,000人を擁する世界中で事業を行っている大企業です。

時価総額も2兆円を超えています。

 

■投資判断基準:「買い」近年高収益化により成長、配当利回りも魅力

以下の点を踏まえ投資判断は「買い」とします。

■ 株価水準:

▷ 2016年半ばから上昇トレンドを形成し2018年1月に高値をつけている。

▷ その後20%程度下落した後もみ合い。

■ 業績推移:

▷ 2015年3月期に海外での資源開発がうまくいかず多額の減損を計上し赤字に。

▷ その後高成長をなしとげ2018年、2019年と2期連続で最高益を更新。

■ 指標関連:

▷ ROE、ROA共に2016年3月期から急上昇し、現在ROEは11%超、ROAも4%超と収益性は高い。

▷ 現在の水準はPER約6倍、PBR約0.7倍となっており、市場平均と比べると割安度が目立つ。

▷ 商社は業界全般が低PER,低PBRとなっていますので、同業他社比較では割安感はない。

▷ 現在の配当利回りは5%を大きく超えており高配当銘柄となっています。配当性向も30%程度ですので、配当余力は十分。

 

 

【8053】高配当利回りで割安な「住友商事」の株価を予想!長期保有に適した優良株を分析する。

【8053】高配当利回りで割安な「住友商事」の株価を予想!長期保有に適した優良株を分析する。

2019年8月27日

 

目次に戻る

非資源分野に強み「丸紅」

5大商社の一角である「丸紅」。

丸紅は、鉄鉱石や石炭などの資源ビジネスに強みを持つ三井物産などとは対照的です。

 

丸紅は「非資源分野」に強みを持ち、電力や穀物中心の収益構造が特徴の総合商社です。

他にも、社内副業の義務化など、他の商社にはない新しい取り組みも積極的に行っています。

 

■投資判断基準:中長期での保有がおすすめ

▷ 足元は市況が不安定なため注意が必要だが、配当利回りの高さや安定した収益性が魅力。中長期での保有がおすすめ。

■ 業績見通し:

▷ 各分野でしっかり補完し合い、全体として順調。

■ PER・PBR・配当利回りから割安度を比較:

▷ PERやPBRではかなり割安。ROEやROAも高く、しっかりした経営。配当利回りの高さが魅力的。

■ 他社との比較:

▷ 競合他社と比べて、特に際立って優れた指標はないが、資源依存せずに様々な分野で満遍なく稼いでいる。

 

五大商社の一角『丸紅(8002)』の株価見通しを予想!高い配当利回りが魅力的で中長期での保有推奨。

【8002】大減損と減配で苦境の丸紅の今後株価見通しを予想!現在の低い株価と配当は今後復活し急騰する可能性はあるのか?

2019年6月6日

 

 

目次に戻る

【2020年】総合商社投資魅力ランキング

それでは気になる総合商社の投資魅力をランキング形式でお伝えしていきたいと思います。

以下は五大商社の過去10年間の値動きです。

5大商社の値動き

過去10年でみると伊藤忠だけが傑出したパフォーマンスが出ていることがわかります。

伊藤忠 >> 住友商事 = 丸紅 > 三井物産 > 三菱商事

あくまでこれは価格なので、配当金を加味すると更にリターンは上昇していきます。

 

今までが良かったからといって今後も同じ傾向が続くとも限りません。

2020年時点で今後の魅力的な商社株について紐解いていきたいと思います。

 

前提として2020年は景気拡大11年目に入り景気後退懸念が出てきています。

2019年は大統領選前年度ということで期待で株価が上がってきた反動も予想されます。

 

そのため、下落耐性という観点が重要になってきます。

業績が堅調で尚且つ下落耐性が強いという観点を重視してランキング化しています。

 

第1位:予想配当利回りが高く利益回復基調の住友商事

1位は現在予想PERは6.8倍台と割安で尚且つ予想配当利回りが約5%と商社セクター最大の住友商事です。

2019年では予想配当利回りは6%に迫る局面もありました。

 

住友商事の配当利回りの推移

 

配当金も右肩あがりで上昇してきています。

 

決算期配当金
2013/0346.00 円
2014/0347.00 円
2015/0350.00 円
2016/0350.00 円
2017/0350.00 円
2018/0362.00 円
2019/0375.00 円
2020/03(予)80.00 円

 

高配当利回り銘柄は株価が下落する局面において下落耐性が強いという特徴があります。

株価が下落すると配当利回りが高まるのですかさず投資家が拾ってくることが期待されるためです。

 

2020年は株式市場が上値を追っている状況ではないため、下落耐性が強く高い配当利回りの住友商事を第一位としています。

業績も減損をだした2015年3月期から急回復しており、現在は以前を上回る水準で推移しています。

 

住友商事の純利益の推移

PER的にも丸紅と並んで6倍台と最も低い割安水準なのも魅力的です。

 

第2位:常にトップをひた走る三菱商事

第2位は常に商社業界を牽引し続けている三菱商事です。

以前は三井物産と並んで資源商社という側面がありましたが、近年は非資源部門が台頭してきています。

 

三菱商事の業績portfolio

参照:三菱商事のIR

 

三菱商事の2019年の業績見通しでは5200億円の純利益のうち非資源分野が3580億円で資源分野が1430億円となっています。

資源分野はブレ幅が大きいため、非資源分野の比率が高まっていることはシンプルに喜ばしいことといえます。

 

業績も減損をだした2016年3月期から急回復して最高益を達成しています。

三菱商事の業績推移

 

配当金も順調に右肩あがりに上昇し配当利回りも約4.5%となっており下落耐性もあるのも魅力的です。

決算期配当金
2013/0355.00 円
2014/0368.00 円
2015/0370.00 円
2016/0350.00 円
2017/0380.00 円
2018/03110.00 円
2019/03125.00 円
2020/03(予)132.00 円

 

PERも8.6倍程度と業界の中では平均程度ですが一般的には相当割安水準となっています。

 

第3位:成長を続ける伊藤忠

最初の株価の比較の通り傑出したリターンを叩き出していたのが伊藤忠です。

理由は単純に純利益が右肩あがりに上昇したことにあります。

 

伊藤忠の業績推移

 

株価が右肩あがりに上昇する局面では投資家は毎年利益が伸びることを期待して買い進めます。

しかし、上記をご覧いただければわかる通り今期は足踏みとなることが想定されています。

 

一旦天井を迎えると株価が天井となる可能性もあり、予想配当利回りも3%台前半と他の商社銘柄に比べて低いのも気がかりです。

基本的には堅調ですが、下落に転じた時の下げ足の速さを想定しての第3位としました。

 

まとめ

総合商社の株価予想をしてきました。

全体的に安定的な経営基盤を有しており「買い」の銘柄が多いことが特徴です。

安定的に、インカムゲインを狙いたい方は、商社株と相性が良いでしょう。

 

※分析は2019年7〜9月

銘柄名三菱商事三井物産住友商事伊藤忠商事丸紅双日豊田通商
時価総額46,939 億円31,327 億円20,594 億円33,259 億円12,770 億円4,468 億円11,772 億円
予想PER7.8 倍6.9 倍6.1 倍6.4 倍5.3 倍6.2 倍7.8 倍
PBR0.82 倍0.73 倍0.74 倍1.09 倍0.74 倍0.72 倍0.98 倍
予想配当利回り4.23%4.45%5.47%4.05%4.76%4.76%3.61%
ROE10.71%10.06%12.03%17.86%12.32%11.69%11.19%
ROA3.63%3.56%4.09%5.34%3.37%3.03%3.03%
自己資本比率34.50%35.70%35.00%29.10%29.00%26.90%26.90%

 

 

以上、【商社株見通し】長期保有で高配当利回りを狙う?5大総合商社の株式銘柄を分析&株価予想!…でした。

 

 

【日経225企業株価予想】株を分析するならこんなふうに。Nikkei銘柄のファンダメンタル分析一覧!

【日経225企業株価予想】株を分析するならこんなふうに。業界別Nikkei銘柄のファンダメンタル分析一覧!

2019年6月27日

[おすすめ株式投資セミナー特集]

 

株式投資を「専門家や現役で成功している投資家に学びたい」という方は多いのではないでしょうか?

 

 

現在は、有難いことに、会場開催型、オンライン型など、優良セミナーが数多く開催されています。

 

ここでは、株式投資で成果を出したい初心者の方におすすめできるセミナーを以下の観点から、ランキング形式でお伝えしています。

 

◯ 講義は満足できる内容か?

◯ 運営は信頼できるか?

◯ 口コミや評判は良好か?

 

株式投資セミナー

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。