【6976】太陽誘電の株価が上昇理由と今後の動きを予想する!今積層セラミックコンデンサーの成長に期待。

太陽誘電」は大手の電子部品メーカー。

 

私たちの身の回りにある色々な電子機器に使用されるコンデンサをはじめ、インダクタ(コイル)やモジュール、通信用の電波フィルタなど電子機器には欠かせない重要な電子部品の製造販売を手がけています。

 

このコンテンツでは、そんな同社を徹底分析していきます。

 

■ 投資判断:長期的に「買い」

以下の点を総合的に判断し、今期予想PERと予想EPS(1利あたり利益)から2020年3月期には4,895円が妥当水準と予想

■ 業績推移:

▷売上高、利益ともに順調に拡大し、ROEも10%と高水準に引き上げっている。

■ 投資指標分析:

▷利益が堅調なこともありPERは9倍台と過去最も割安な水準となっている。

■ 競合他社比較:

▷ROEは最も高く、PERは最も低く競合他社比で投資妙味が高い。

 

 

太陽誘電の事業内容

太陽誘電の主力製品のひとつにコンデンサがあります。

コンデンサの中では特に積層セラミックコンデンサと呼ばれるセラミックを焼き固めて作られる0.1ミリサイズの超小型のコンデンサがスマホなどに搭載され需要が伸びています。

コンデンサは電気の流れを整えたり、電気を貯めておく働きがあり、電子回路には欠かせない存在です。

スマホなどの他、自動車や携帯の基地局などでも需要が伸びています。

太陽誘電の過去10年の業績推移

太陽誘電の過去10年の「売上高」「営業利益」「経常利益」「純利益」の推移をグラフにしています。

それぞれの違いについてくわしくは『損益計算書の見方』をご覧ください。

決算期売上高営業利益経常利益当期利益
2007/03221,22922,01821,64112,944
2008/03238,27421,30419,14110,634
2009/03185,452-12,755-12,601-14,332
2010/03195,6904,2031,966-680
2011/03210,4018,7926,740-5,506
2012/03183,795-8,010-9,070-21,599
2013/03192,9034,9937,2602,000
2014/03208,22211,35812,1926,989
2015/03227,09513,15315,65310,919
2016/03240,38523,37022,26314,751
2017/03230,71612,38511,2005,428
2018/03244,11720,22120,55316,355
2019/03274,34935,23734,35123,687
2020/03予290,00038,00037,00025,000

 

太陽誘導の業績推移

 

過去10年あまりではリーマンショックや欧州債務危機の影響で2009年3月期と2012年3月期が赤字となっています。

しかしその後は世界景気の回復などで持ち直し、売上高、各利益ともに右肩上がりに伸びています。

前期2019年3月期には過去最高の売上高、純利益となっています。

前期2019年3月期は売上高で前年比12%の増収、営業利益は同74%の増益と増収増益となりました。

売上高と純利益は過去最高です。

 

太陽誘導の2019年3つ聞きの業績

太陽誘導

 

コンデンサの販売が好調で前年比で19%の増収でした。電気自動車など自動車の電装化が進み、自動車向けの用途が牽引しました。

次に製品の湯と別の売り上げ構成一覧をご覧ください。

太陽誘電の電子分の用途別売上構成

 

通信機器などスマホ向けの割合は減少傾向となっています。

しかし、今後潜在的な需要の見込める自動車向けや情報インフラ・産業機器向けの割合が上昇しています。

電気自動車ではガソリン車に比べて積層セラミックコンデンサーの搭載数が3倍~5倍と予想されています。

 

ROEは10%を超える水準に上昇

太陽誘電の経営効率を計る指標であるROEとROAについて見ていきます。

以下に過去10年の太陽誘電のROEとROAを掲載しています。

決算期ROEROA
2007/037.63%5.01%
2008/036.34%3.92%
2009/03-10.32%-6.36%
2010/03-0.49%-0.29%
2011/03-4.34%-2.49%
2012/03-20.76%-10.36%
2013/031.73%0.89%
2014/035.44%2.82%
2015/037.26%4.11%
2016/039.63%5.50%
2017/033.53%2.00%
2018/039.63%5.66%
2019/0311.53%7.20%
2020/03予12.17%7.60%
太陽誘電のROEとROA

各利益の変動と同じようにROEとROAは2012年3月期までは変動が大きく、その後はゆるやかに上昇に転じています。

前期2019年3月期にはROEは10%を初めて超えました。

これは、東証1部の平均8%を上回り、欧米の平均10%と同水準です。

 

割安度をはかる指標を分析する

太陽誘電の10年間の株価の推移を見てみましょう。

10年チャートでは業績の伸びと同じように右肩上がりに株価が切りあがっていることがわかります。

移動平均線に沿って滑らかに推移しており、過熱感無く上昇基調となっていることがわかります。

 

太陽誘電の株価推移

 

それでは現在の株価が割高かどうかをPER、PBR、配当利回りを参考に見ていきたいと思います。

PERは利益の上昇で下落し8倍台に

過去3年間の予想PERを見てみると約8倍から54倍程度で推移しています。

電機誘電のPER推移

 

平均値は約25倍となります。日経平均の過去3年の予想PERはおおむね13倍~16倍程度で動いていました。

太陽誘電は市場平均と比べると景気の変動の影響を受けやすくPERも変動が大きいことがわかります。

株価が好調な2017年から2018年初にかけては市場平均を上回っていましたが、現在は過去の最小値近辺での推移となっています。

 

PBRは平均的な水準

次に会社の純資産から見た指標分析です。

株主のお金である会社の純資産を1株あたりに直したものがBPS(1株純資産)です。

先ほどのグラフでBPSの推移を見てみると2009年以降、着実に純資産を積み上げていることがわかります。

株価をこのBPS(1株純資産)で割り算した投資指標がPBR(株価純資産倍率)です。

過去3年のPBRを見てみると0.6倍から2.6倍の間で推移しています。

太陽誘電のPBRの推移

 

日経平均の直近のPBRは約1.1倍なので市場平均よりも上下に振れています。

そのため直近ではPBRから見ると市場平均と同程度であることがわかります。

 

配当利回りは低い

過去3年の配当利回りの推移を見ています。

過去3年では予想配当利回りは0.5%から2.5%程度で推移しています。

予想配当利回りの推移

平均値は1.2%程度です。現在は1.2%弱となっており、

東証1部の全平均の予想配当利回り2.1%を下回っています。

 

太陽誘電の競合他社比較

競合他社と太陽誘電を比較してみます。

太陽誘電デンソー横河電機GSユアサC
PER9.8 倍11.3 倍19.7 倍14.2 倍
PBR1.19 倍0.95 倍1.97 倍0.95 倍
配当利回り1.14%3.16%1.59%2.40%
ROE11.53%7.08%9.81%7.58%
ROA7.20%4.39%6.05%3.52%

 

ROEは4社の中ではどちらも一番高くなっており、株主の資金を有効活用しているといえます。

配当利回りでは4社の中でもっとも低くなっています。

投資対象としてはインカムゲイン(利回り狙い)よりもキャピタルゲイン(値上がり益狙い)となることがわかります。

予想PERは4社の中ではもっとも低く、予想利益の水準からすると割安感があります。

 

まとめ-予想は4900円までの上昇余地あり-

今期の予想EPSから妥当株価を計算します。

今期2020年3月期は売上高5.7%の増収、営業利益は7.8%の増益を見込んでいます。

米中貿易摩擦や中国の景気減速など外部環境の不透明要因が続く中、下半期にかけてコンデンサなど需要が増加するなど増収増益の見通しを出しています。

太陽誘電のEPS推移

予想1株利益195.8円に過去3年の平均PER25倍をかけると4,895円となります。

 

直近の株価1,872円を2倍以上大きく上回り、非常に割安感があります。コンデンサなどの主力電子部品の需要が今後も期待できることから買いと判断できます。

 

■ 投資判断:長期的に「買い」

以下の点を総合的に判断し、今期予想PERと予想EPS(1利あたり利益)から2020年3月期には4,895円が妥当水準と予想

■ 業績推移:

▷売上高、利益ともに順調に拡大し、ROEも10%と高水準に引き上げっている。

■ 投資指標分析:

▷利益が堅調なこともありPERは9倍台と過去最も割安な水準となっている。

■ 競合他社比較:

▷ROEは最も高く、PERは最も低く競合他社比で投資妙味が高い。

 

 

 

 

以上、太陽誘電(6976)の会社概要、業績推移と見通し。積層セラミックコンデンサーの成長に期待の話題でした。

 

【電機機器・電子部品株見通し】ソニー・パナソニックをはじめとした個別株式銘柄を分析&株価予想!

2019.09.13



[おすすめネット証券ランキング]

2019年現在で株式投資を始めるにあたり、マネリテ編集部が厳選したネット証券をランキング形式にまとめておりますので参考にしてみてください。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。