【TSLA】株価急上昇中のテスラを分析!創業者イーロンマスクが経営する大注目企業の今後を見通す。

【TSLA】株価急上昇中のテスラを分析!創業者イーロンマスクが経営する大注目企業の今後を見通す。

テスラ(Tesla, Inc.)は、世界最大の電気自動車メーカーです。

2020年1月20日時点でVW(フォルクスワーゲン)の時価総額を上回り、日本が誇るトヨタ自動車に次ぐ、世界第2位の時価総額を有する自動車企業となりました。

 

社名は、物理学者の二コラ・テスラにちなんで名づけられています。

同社は、自動車のイメージの強いですが、ソーラーパネルなども事業展開しています。

 

テスラ 社のCEOであるイーロン・マスク氏は著名なシリアルアントレプレナー。

過去にPayPalの前身となった「X.com」や「スペースX」、「ソーラーシステム」を創業しています。

 

テスラは後発の自動車メーカーですが、マスク氏のカリスマ性で注目され、企業として発展してきました。

このコンテンツでは、そんな世界中が注目するテスラの展望について分析していきます。

 

■投資判断基準:「中立」

▷急速な成長を遂げている点及び直近の四半期決算が黒字であった点は評価できるが、財務体質に懸念がある。とはいえ、非常にポテンシャルの高い企業であり、CEOマスク氏の動向に注目したい。

■ 指標関連:

▷米国を代表するイノベーターであり、世界中から注目されている。株価も、成長が鈍化しなければ$1,230は長期的に目指せる水準である。インカムゲインには期待せず、キャピタルゲインを追求すべき。

■ 業績見通し:

▷環境問題の解決に寄与する製品であり、特に中国で需要が大きく見通しは良好。

■ 株主還元:

▷赤字企業であるため配当金は拠出していない。

目次

様々な電気自動車に加え、壮大な事業を展開

テスラは、ロードスター、モデルS、モデルX、モデル3といった複数のブランドを有しています。

電気自動車は競合他社も生産していますが、テスラは圧倒的な人気を誇っています。

 

以下はテスラの車種の画像です。

どれも前衛的なデザインです。

 

■ ロードスター:

■ モデルS:

■ モデルX:

■ モデル3:

 

なお、同社は2020年1月29日米国時間に発表された決算報告の中で、最新車種であるモデルYの生産をスケジュール前倒しで開始したとのことです。

 

モデルYは以下のようなイメージ。

 

 

あまりに高い人気のため、生産が追い付かず、製造されるや否や、同社の電気自動車は完売してしまいます。

電気自動車事業に加え、ロサンゼルスの渋滞を緩和させるため地下トンネルを建造しています。

 

同社は他に太陽光事業も展開しています。

太陽光事業はソーラーシティを買収することで同社の主要ビジネスラインとなりました。

 

同社の国別売上高比率は以下のとおりです。

ノルウェーは2025年までに電気自動車の普及率を100%とすることを目標としています。

 

テスラ・モーターズの国別販売比率

 

政策により、電気自動車購入者には税金が発生しません。

同社の電気自動車はノルウェーでも絶大な人気を誇っています。

 

続いて、ビジネスユニットごとの売上高比率は以下のとおりです。

 

テスラ・モーターズの事業別売上比率

 

大気汚染が深刻化する中国で電気自動車の需要は高いです。

同社は最新車種であるモデルYを中国で積極的に展開することを示唆しています。

 

同社の動向はイーロン・マスク氏に依存

同社のCEOであるイーロン・マスク氏は、第2のスティーブジョブズと言われる天才です。

故に、同社の動向は良くも悪くもイーロン・マスク氏に依存します。

 

マスク氏は、宇宙開発でも注目されています。

スペースXは、現時点で最も勢いのある民間宇宙開発企業で、イーロン・マスク氏が創業しました。

 

低価格でスペースシャトルを飛ばせるため、数年先まで受注を抱えているといわれています。

衛星市場は収益性が高いため、高いシェアを維持しているスペースXの経営状態は良好であると考えられます。

 

しかしながら、イーロン・マスク氏は精神面が非常に不安定であり、睡眠薬を服用したり、大麻を愛用していることでも知られています。

また、マスク氏の発言はすべて壮大で、しばしば投資家を困惑させます。

 

マスク氏が今後どのようなビジネス像を描いているのかは誰にもわかりません。

ただ、マスク氏は今までにも壮大な事業を展開してきた実績があるので、予想もつかないことを実現するかもしれません。

 

目次に戻る

決算に裏打ちされる圧倒的な成長!慢性的な赤字乗り越えられるか

それでは、テスラの業績と最新の決算情報について確認していきたいと思います。

 

年度Dec-14Dec-15Dec-16Dec-17Dec-18Dec-19
売上高3,198.364,046.027,000.1311,758.7521,461.2724,578.00
営業利益-186.69-716.63-667.34-1,632.09-388.07-69
税引前当期利益-284.64-875.62-746.35-2,209.03-1,004.74-665
当期利益-294.04-888.66-674.91-1,961.40-976.09-862

 

図に示すと以下の通りとなります。

テスラモターズの業績推移

 

売上高は右肩上がりの成長を見せています。

しかし、同社の最大の弱みは、過去一度も黒字であったことがない点です。

したがって、同社に悪いニュースがあった場合、株価の下落幅は他の株式よりも大きくなる傾向があります。

 

ただ、上図のとおり、赤字幅は年々縮小しています。

特に2019年12月期はあと少しで営業利益は黒字という水準でした。

2020年12月期は史上初の黒字が見込めるかもしれません。

 

目次に戻る

最新決算情報!市場予想を上回る!

米国時間2020年1月29日の引け後、テスラが発表した2019年第4四半期の決算ですが、市場予想を上回る良好な内容でした。

同社は2019年第4四半期決算でも黒字を達成。

 

純利益は1億500万ドル(約115億円)、売上高は74億ドル(約8060億円)。

1株あたり利益2ドル14セントで市場予測を上回り、米国時間1月29日の株価は時間外取引で11.58%上昇しました。

 

同社はまた、最新車種であるモデルYの生産が米国カリフォルニア州のフリーモント工場でスケジュール前倒しで始まったことも発表し好感を得ました。

納車台数も過去最高とのことです。

 

テスラの純利益と売上高はアナリストの予想を上回りました。

市場予想は、売上高は70億ドル(約7620億円)、1株あたり利益は1.77ドル(約193円)。

 

利益率の高いモデルXとモデルSの販売が少なくなりました。

第4四半期決算は同社が今後中国マーケットとモデルYの売上高に頼ることになると決算報告で述べられています。

 

 

目次に戻る

テスラの課題と将来は?

以下はテスラの直近5年間の株価水準ですが、テスラの株価は、直近5年間で4倍以上に成長しています。

特に、2019年12月から急上昇しています。同社は2019年第3四半期決算が黒字であり、株価が急回復しました。

テスラの株価推移

 

一方、同社は慢性的な赤字経営です。

財務は不安定であることに加え、常に借入を行う必要があります。

仮に2020年12月期に黒字化に成功したとしても、財務情報には厳しい目が向けられそうです。

いかに高収益企業となるかが今後のカギとなります。

 

 

目次に戻る

テスラの株価水準を予想する

テスラの2015年から2019年までの年平均増加率はCAGRを用いて算出すると56.99%と算出されます。

EPS成長率10%、20%、30%、5年平均56.99%で上昇した場合のEPSの推移は以下となります。

EPSについては、最新の値である第4四半期の数値を用います。

 

同社の株価には、マスク氏の存在というプレミアムが付されています。

マスク氏が存在することによって、慢性的な赤字でも2019年のアナリストの目標株価は297ドルでした。

同氏のプレミアムを考慮し、目標株価は以下のように算出します。

 

目標株価=同業他社PER×EPS予想値+297ドル(2019年アナリスト目標株価)

 

EPS予想20%成長30%成長56.99%成長
20-Dec2.542.763.33
21-Dec3.053.585.22
22-Dec3.664.668.20
23-Dec4.406.0512.88
24-Dec5.287.8720.22
25-Dec6.3310.2331.74

 

PERについては、テスラと同業他社であり、テスラ同様車種の人気が高く、製造の追い付いていないフェラーリのPERである29.40倍を用いることとします。

そこにマスク氏のプレミアムを考慮した株価は以下のとおりです。

 

株価予想20%成長30%成長56.99%成長
20-Dec371.79378.03394.85
21-Dec386.75402.33450.61
22-Dec404.70433.93538.16
23-Dec426.24475.02675.59
24-Dec452.09528.42891.35
25-Dec483.11597.851230.07

 

現時点の株価が$640近辺ですの。

テスラが過年度のように成長を続け、成長率が鈍化しない限り、2025年には$1,230を目指せる水準となります。

 

尚、上記の想定はあくまでテスラのクレジットイベントが発生せず、

同社が現状の成長率を維持するという見通しである場合の想定となります。

 

 

目次に戻る

まとめ

ずっと純赤字でしたが直近の四半期決算で黒転したことで評価が好転して株価が急騰しています。

財務体質には懸念があるものの、ポテンシャルの高さとイーロンマスク氏の動向を注視したいところです。

 

成長が鈍化しなければ長期的に$1230が目指せる水準です。

環境問題に寄り添う製品を出しており、今後中国での需要が大きく貢献してくる見通し。

 

【米国(アメリカ)個別株分析!】2020年のおすすめ株式銘柄はどれ?株価見通しと今後の推移を徹底予想。

2019.09.17



[おすすめネット証券ランキング]

2019年現在で株式投資を始めるにあたり、マネリテ編集部が厳選したネット証券をランキング形式にまとめておりますので参考にしてみてください。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。