東証二部とは?上場企業数や東証一部との違いを含めてわかりやすく解説する!

株式投資をしている方であればほとんどの方が聞いたことがある「東証二部」。

 

秀次郎
東証一部は有名ですけど、東証二部はあまり聞かないですね…。
信太郎
お主のように東証二部には馴染みがないという方は多いじゃろうな。

 

本記事では東証二部について以下の点を徹底解説していきますので投資先を決める判断基準の1つにしてみてください。

 

  • 東証二部はどこの株式市場が運営しているのか?
  • ランクとしての位置付けはどれくらいなのか?

 

東証二部とは?

「東証二部」とは、私たちが株式投資をおこなうときに利用する証券取引所が運営している株式市場のことをいいます。

日本には東京・名古屋・福岡・札幌の4ヵ所に証券取引所があり各証券取引所がいくつかの株式市場を運営しているのです。

 

本記事で紹介する東証二部は東京証券取引所が運営している株式市場です。

東京ではほかにも東証一部・ジャスダック・マザーズという株式市場を運営しています。

 

また、基本的には東証一部>東証二部>ジャスダック>マザーズの順に上場に必要な審査基準が厳しくなっています。

 

信太郎
一般的には「東証一部上場には劣るが、上場しているということはいい企業だ」という見方をされる傾向にあるぞ!

 

ちなみに「(東証二部)上場」とは、東証二部に企業の株式を公開・流通させることをいいます。

多くの投資家から資金を集めることができるので、企業にとって重要な資金調達手段となっています。

 

東証二部に上場している企業数は?

上記で説明したように東京証券取引所が運営している株式市場のなかで2番目にランクが高い東証二部です。

現在はどのくらいの企業が上場しているのかを見ていきましょう。

 

東証二部には2019年10月9日時点で488社が上場しておりそのうち1社が外国会社となっています。

 

ちなみに東証一部と同様に東京証券取引所が運営している各市場の上場数は以下の通りです。(2019年12月16日時点)

東証一部:2,157社
東証二部:488社
ジャスダック:709社
マザーズ:307社

参照:日本取引所

 

秀次郎
東証一部やジャスダックに上場している企業数より大幅に少ない企業数となっておりますな!

 

ではこれは、日本のすべての企業のうちの何%ほどを占めているのでしょうか?

日本の企業数は平成28年時点で約385万社(法人187万7,438社+個人経営197万9,019社)です

参照:総務省統計局

 

そのうち485社が東証一部に上場しているということなので日本の企業数に占めるわずか0.01%となります。

こういった結果から東証二部に上場することはハードルが高く上場企業数がかなり少ないことが読み取れますね。

 

また、東証二部には2019年1月31日時点では493社が上場していたので、ほんの1年で5社が減少しています。

考えらえる東証二部上場企業数の減少理由としては東証一部への昇格や上場がそもそも廃止になるなどが挙げられます。

 

東証一部とどう違うの?

上場企業数が大きく違い、持たれるイメージも異なる東証一部と東証二部。

 

東証一部とは?企業数や一部上場のメリット・デメリットについて徹底解説。

2019.12.10

 

一体2つの株式市場にはどのような違いがあるのでしょうか?

 

その大きな違いは上場可否が決まる審査基準にあります。

審査基準では企業の規模や経営力に関する条件が定められています。

 

信太郎
以下が東証一部と東証二部の主要な上場基準の比較じゃ!

 

項目東証一部上場要件東証二部上場要件
株主数2,200人以上800人以上
流通株式

1.流通株式数:2万単位以上
2.流通株式比率:上場株券等の35%以上

1.流通株式数 4,000単位以上
2.流通株式時価総額 10億円以上
3.流通株式数(比率)上場株券等の30%以上

時価総額250億円以上20億円以上
事業継続年数新規上場申請日の直前事業年度の末日から起算して、
3か年以前から取締役会を設置して、継続的に事業活動をしていること
純資産学連結純資産額が10億円以上
利益額又は時価総額次のa又はbに適合すること
1.最近2年間の利益の額の総額が5億円以上であること
2.時価総額が500億円以上
(最近1年間における売上高が100 億円未満である場合を除く)

参照:日本取引所グループ「上場審査基準」

 

東証二部の上場基準は東証一部の審査基準が緩和されたバージョンというイメージを持ってもらえると分かりやすいと思います。

 

信太郎
ゆえに、企業の経営次第で東証一部に昇格したり、逆に東証二部から降格したりしうるわけじゃな。

 

東証二部に上場するメリット

ここまでの説明で、東証二部に上場している企業数はかなり少なく、

また東証一部との違いは上場基準にあることがお分かりいただけたかと思います。

 

しかも東証一部への上場基準を満たしているのにも関わらず東証二部にあえてとどまるという企業もみられるのです。

では、企業にとって東証二部に上場しとどまるメリット・デメリットは一体どのようなものがあるのでしょうか?

 

まずは、メリットをご紹介します。

 

メリット①:経営の自由度を確保しやすい

東証二部ではなく東証一部に上場すると、知名度や信頼性から必然的に株主が増加し株の流動性は高まっていきます。

株主が増加すると、それだけ経営に口を出される可能性が生じるのです。

 

よって、東証一部より規模の小さい東証二部に身を置いておく方が、ある程度の経営の自由度を保ちつことができるのです。

 

秀次郎
のびのびと経営ができるというメリットがあるということじゃな!

 

メリット②:ハゲタカファンドから狙われないようにする

「ハゲタカファンド」という言葉をご存知でしょうか?

ハゲタカファンドとは、安値で買い叩いた株を高値でうりぬいて大きな利益を得ようとするファンドのことです。

 

多いパターンとしては、経営危機に陥ろうとしている企業の株を安く買い叩いたうえでその企業を再生もしくは解体するなどして、それを高く売って利益を得るというものがあります。

 

信太郎
最近の例でいうと東芝の株をハゲタカファンドが大量に購入しておったな。

 

東証二部にではなく東証一部に上場していると注目度が高まりハゲタカファンドなどから狙われるリスクが増加してしまいます。

そのリスク回避のためにあえて東証二部にとどまる企業も多いようです。

 

東証二部に上場するデメリット

次に、デメリットをご紹介します。

デメリット①:資金流入が乏しくなる

東証二部は東証一部に比べると投資家が少なく、流動性も低くなってしまいます。

そのため出来高がどうしても小さくなってしまいます。

株を発行する1番の目的である資金調達の効率が悪化してしまう可能性があるのです。

 

デメリット②:コストがかかる

実は東証二部に上場するには審査基準を満たすだけではなく準備期間や投資が必要になります。

上場してからも上場維持のために時価総額に応じた維持費用を支払う必要があるのです。

 

ちなみにその費用は東証一部上場に比べると、安価に設定されています。

必要な費用の例は、以下のとおりです。

 

 

上場審査料400万円
新規上場料1,200万円
公募または売り出しに係る料金上場申請に係る株券等の公募
公募株式数×公募価格× (9/10,000)
上場申請に係る株券等の売出し
売出株式数×売出価格× (1/10,000)
年間上場料時価総額50億円以下72万円
時価総額50億円〜250億円144万円
時価総額250億円〜500億円216万円
時価総額500億円〜2,500億円 288万円
時価総額2,500億円〜5,000億円 360万円
時価総額5,000億円超え432万円
上場株等を発行又は処分する場合1株あたりの発行価格×発行or処分株数× (1/10,0009
上場株等の売出しをする場合売出株式数×売出価格× 81/10,000)
新株の上場に係る料金1株あたり発行価格×発行する株券の株× (8/10,000)
合併等に係る料金(合併等に際して発行する株数+交付する自己株式の株数)
×
合併等の効力発生日の売買立会における株式の最終価格
×
2/10,000
一部指定審査料400万円

参照:東京証券取引所「上場に伴う費用」

 

上記はほんの一部です。

このように、上場にはたくさんのコストがかかるというデメリットがあります。

 

東証二部に上場している代表銘柄

では最後に、現在東証二部に上場している代表銘柄をいくつかご紹介していきます。

 

信太郎
皆の衆が知っている企業も多いぞ!

 

以下に記載する時価総額は2019年10月11日終値時点でのものです。

 

東芝(6502)

日本の大手電機メーカーで、東芝グループの中核を担っています。

なんと東芝は、2017年8月に東証一部から東証二部に降格した企業です。

 

降格理由は、アメリカにおける原発事業に巨額損失が生じて債務超過に陥ったことにあります、

時価総額は1,760,460百万円です。

 

【6502】株価10倍もあり得る!?不正会計から東証2部落ちした東芝の今後の株価推移を予想する!

2019.11.04

 

ヱスビー食品(2805)

日本の大手加工商品メーカーで、ハウス食品とともにカレーや香辛料を製造・販売しています。

時価総額は57,352百万円です。

 

エスビー食品は営業利益の増加を伴いながら純利益も順調に拡大しています。

非常に期待がもてる東証二部企業ということができるでしょう。

エスビー食品の業績推移

参照:エスビー食品

 

ダイハツディーゼル(6023)

船舶・鉄道車両用ディーゼルエンジン・陸用ディーゼルエンジンなどを製造する企業です。

時価総額は18,441百万円です。

エスビー食品に比べると利益は低迷していると言わざるを得ませんね。

ダイハツディーゼルの業績推移

 

まとめ

本記事では、東証二部の意味や上場企業数、東証一部との違いやメリット・デメリットについて解説してきました。

東証二部は東証一部に次いでランクが高い株式市場で、東証一部との違いは審査基準にあります。

 

ただし東証一部の上場基準を満たしていても経営の自由度や買収のコストを避けるために東証二部にとどまる企業も存在します。

東証二部に上場している企業は財務諸表を公表する義務があるので、投資判断の1つとして財務状況を考慮することができます。

 

上場企業への投資を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

日本の株式市場の種類と東京証券取引所管轄の市場を紹介!(東証1,2部・マザーズ・JASDAQ)

2019.05.27



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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。