TOTO(5332)の株価を業績推移とテクニカル面から見通す!現状は様子見が妥当か。

TOTO

TOTOは衛生陶器シェアで6割を誇る日本最大手の衛生陶器企業です。

またTOTOは近年欧州やアジアにも進出しています。

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からTOTOの今後の株価推移を分析していきたいと思います。

 

■ 投資判断基準:年内様子見

▷ 以下の点を総合的に勘案し年内様子見が妥当か。

■ 業績見通し:

▷19年3月期の連結経常利益は前の期比20.7%減の431億円。しかし20年3月期は前期比6.7%増の460億円に伸びる見通しと決算内容にムラがあること。

■ 各種指標:

▷ ROEは2009年を底にV字回復中。予想PERは20倍、予想PBRも2倍程度と割高水準。

■ 他社との比較:

▷ 競合と比較し、買われすぎの水準にある。

■ 株主還元策の動向:

▷ 今期は前年並みの配当。

 

【企業情報】TOTOとは?

TOTOは1917年に設立された福岡県北九州市小倉北区に本社を置く、トイレ、洗面器などの衛生陶器で約6割のシェアを誇る企業です。TOTO

TOTOの社名は旧社名の東陶機器(Toyo Toki)に由来しています。TOTOは日本で最初にユニットバスを売り出したことでも有名です。

近年は海外進出にも力を入れており、2007年4月、シンガポールにTOTO Asia Oceania Pte.Ltd.を、2008年4月、TOTO Europe GmbH.を設立しています。

私も欧州に1年間駐在していましたが、ウォシュレットがなく冷たい欧州の便座に衝撃を受けました。

日本は間違いなくトイレ最先進国であり、今後のTOTOのグローバルでのシェア拡大余地は非常に大きいと見ています。

過去10年の業績推移(PL)

ここでは日本を代表する衛生陶器メーカー企業であるTOTOの過去10年間の業績推移を見ていきます。

TOTOの過去10年の業績

 

上記はTOTOの過去10年間の業績推移です。TOTOの売上高は421,929百万円―592,301百万円と大きな幅を出さずに堅調に推移しているといえます。

比較して本業を表す営業利益は6,566百万円―52,602百万円とおよそ8倍もの幅値で推移しています。

営業利益の推移が日経平均株価に連動していることから、TOTOは景気に左右されやすい企業であるということができます。

よって、今後のTOTOの業績は景気次第ということがいえます。

 

TOTOの20193月期決算分析

TOTOが4月26日に発表した決算によると、19年3月期の連結経常利益は前の期比20.7%減の431億円。

しかし20年3月期は前期比6.7%増の460億円に伸びる見通しと公表しています。

TOTOの見通し

TOTOの決算予測

 

気になるTOTOの配当金ですが、2019年は減益にも関わらず、据え置きになっています。

TOTOは業績の回復とともに、配当金も10円から90円と9倍にも増加してきていることから、株主にとって投資冥利がある銘柄といえます。

 

TOTOのROEとROA

TOTOROE-14.56%17.81%とかなり大きな幅で動いていることがわかります。

TOTOのROEとROA

 

しかし直近7年間は日本の東証一部の平均値である8%を超えて推移していることから安定感が出てきているといえます。

またTOTOのROAも-6.76%~9.26%とかなり大きな幅で動いていることがわかります。

しかしROAもROE同様、日本の東証一部の平均値である2%を8年間も超えて推移しています。

安定感が出てきているといえます。

 

TOTOの中期経営計画「TOTO WILL2022

TOTOでは創立100周年となる2017年に次の100年の企業経営を見据え、中期経営計画「TOTO WILL2022」を策定しています。

ここではこの中期経営計画「TOTO WILL2022」を分析していきたいと思います。

TOTOでは創立100周年となる2017年に次の100年の企業経営を見据え、中期経営計画「TOTO WILL2022」を策定しています。

ここではこの中期経営計画「TOTO WILL2022」を分析していきたいと思います。

 

中期経営計画「TOTO WILL2022」の骨組み

「TOTO WILL2022」では企業活動のベースとなるコーポレートガバナンスを戦略フレームの基礎としています。

「グローバル住設」「新領域」の2つの事業軸で構成されています。

 

中期経営計画の数値目標

 

2023年目標値2019年の現状評価
売上高7,200億円5,860億円未達
営業利益800億円401億円未達
ROA12.0%5.63%未達
ROE13.0%9.56%未達

 

「TOTO WILL2022」の数値目標は2019年段階ですべて未達になっています。

TOTOの業績は2009年を底として、回復傾向にあります。

しかし数値目標の設定が高すぎるため、達成は難しい状況にあるといえるでしょう。

 

TOTOのテクニカル分析

ここではTOTOは買いか売りかをテクニカル的な側面から分析していきたいと思います。

TOTOの過去10年の株価推移を日経平均と比較

TOTO10件間の株価推移はまさに日経平均株価に連動といえます。

以下はTOTOと日経平均のチャートの連動です。

【TOTOチャート】

TOTOのチャート

【日経平均チャート】

日経平均チャート

 

上記並べると連動性は一目瞭然です。

理由としては、TOTOの業績が景気に左右されやすい傾向があるからだと考えられます。

TOTOの業績は2009年に底打ちし、V字回復を成し遂げています。

しいかし株価が動いたのは日経平均株価同様2012年からであることからTOTOの日経平均株価への強い連動傾向がわかります。

よって、TOTOを売買するときには日経平均株価の動向も考える必要があるといえます。

TOTOのように日経平均に連動する銘柄をシクリカル銘柄と言います。

シクリカル銘柄(=景気敏感株)とは?ディフェンシブ銘柄との比較から「おすすめ銘柄」まで解説。

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2019年4月28日

 

TOTOの現状把握

下記は中期の株価推移をみるための週足チャートです。

TOTOのテクニカルチャート

 

TOTOの株価は2019年1月に雲(上値抵抗、ピンク色の部分)に押し込まれてしまったことがわかります。

よって、テクニカル的に雲を振り切らない限り、本格的に株価が上昇することは難しいといえます。

TOTOの2019年の業績は「減益」2020年の業績は増益に転換と決算が出ています。

TOTOの自力だけで雲を振り切ることは難しい状況といえます。

連動する日経平均株価ですが、2019年6月に雲の下に押し込められてしまいました。

ですから指数も中期間(3か月~1年)持合いor弱含みで推移すると考えられます。

よってTOTOも様子見が資金拘束もなく、効率的に投資することができる戦略であるといえます。

TOTOも日経平均株価も雲に押し込まれてしまっているため、2019年は「様子見」が一番であると考えます。

 

TOTOの競合他社比較

TOTO(5332)を同業である日本板硝子(5220)住友大阪セメント(5232)と比較検討していきます。

 

TOTO日本板硝子住友大阪セメント
PER20.8 倍5.9 倍13.6 倍
PBR2.02 倍0.73 倍0.85 倍
配当利回り2.22%2.81%2.84%
ROE9.56%10.74%4.06%
ROA5.63%1.74%2.40%

 

PERとPBR

まずPERですが、日経平均株価のPERが13~14倍です。

これと比較した場合、TOTOは20.8倍、日本板硝子は5.9倍、住友大阪セメントは13.6倍と509倍~20.8倍とセクターで大きなばらつきがあるのがわかります。

TOTOは業績がV字回復していることもあり人気化して買われすぎの状態にあるといえます。

次にPBRですが、日経の大型株の平均値が2倍です。

これと比較した場合、TOTOは2.02倍、日本板硝子は0.73倍、住友大阪セメントは0.85倍とPER同様にTOTOが買われすぎの状態にあることがわかります。

 

配当利回り

TOTOは2.22% 、日本板硝子は2.81%、住友大阪セメントは2.84% 。

配当利回りもTOTOだけが他社と比較して0.6%ほど低くなっています。

 

株主優待

TOTOのみ株主優待が存在します。

TOTOの株主優待

TOTO

 

TOTOの株主優待は100株保有で上記の優待商品を1つ選択することができます。

よって株主優待を含めた実質的な配当を考えた場合、競合他社と比較しても見劣りしない水準になります。

決算予測

ⅰ.TOTO

19年3月期の連結経常利益は前の期比20.7%減の431億円、しかし20年3月期は前期比6.7%増の460億円に伸びる見通し。

 

ⅱ.日本板硝子

19年3月期の連結税引き前利益は前の期比2.6%増の227億円、20年3月期は前期比16.4%減の190億円に減る見通し。

 

ⅲ.住友大阪セメント

19年3月期の連結経常利益は前の期比21.6%減の157億円、20年3月期は前期比15.2%増の182億円に伸びる見通し。

競合他社比較総合

割安感から考慮すると住友大阪セメント狙い。

しかし、株価は「人気投票」です。TOTOはすべての指標で、他を圧倒する、人気の高さを誇示しているといえます。

よって人気の高いTOTOを購入したほうが、利益率が高くなる確率が高いといえます。

まとめ

今回はファンダメンタルとテクニカル両面からTOTOの今後の株価推移を分析してきました。

TOTOはテクニカル的に、現在「持合い」に移行していることから、投資効率が良くないため、「様子見」が一番であるといえます。

またファンダメンタル的には、2009年から業績がV字回復していること、配当の増額率が高いことなどから、良好な銘柄ということができます。

総合的に、TOTOはテクニカルで「買い」サインが点灯してから、購入したい銘柄であるといえます。

 

■ 投資判断基準:年内様子見

▷ 以下の点を総合的に勘案し年内様子見が妥当か。

■ 業績見通し:

▷19年3月期の連結経常利益は前の期比20.7%減の431億円。しかし20年3月期は前期比6.7%増の460億円に伸びる見通しと決算内容にムラがあること。

■ 各種指標:

▷ ROEは2009年を底にV字回復中。予想PERは20倍、予想PBRも2倍程度と割高水準。

■ 他社との比較:

▷ 競合と比較し、買われすぎの水準にある。

■ 株主還元策の動向:

▷ 今期は前年並みの配当。

 

 

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2019年6月27日

 

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。