今回はCFDを実際に半年近く行ってみて実感した魅力というのを分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
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そもそもCFDとは?
CFDとは「”Contract for Difference”」の頭文字を取ったものです。
「CFD取引とは差金決済取引のことです。」
CFD取引の場合は売買が完了した時に「購入した金額」と「売却した金額」の差額のみ清算がなされます。
つまり100ドルで購入したものが120ドルになった時に売却すれば20ドルの利益だけが認識されるということです。
CFDでは売りから入ることも可能です。
120ドルで売却したものを100ドルで買い戻した時に20ドルの利益が認識されます。
CFD取引には様々な商品があり株価指数やエネルギー、農産物、更にはVIXなども取引することが可能なのです。
CFDの実用的なメリットとは?
メリット1.元本の為替の影響を気にする必要がない
例えば投資をした時と売却した時のS&P500指数と為替が以下の通りだとします。
購入時:
S&P500指数:3500ドル
ドル円:150円
売却時
S&P500指数:3800ドル
ドル円:120円
通常の株式投資の場合は以下の通りの損益となります。
売却時 456,000円 (3800ドル×120円) – 購入時 525,000(3500ドル×150円)
=▲69,000円
(売却時3800ドル – 購入時3500ドル) × 売却時為替120円 =36,000円の利益
メリット2.拘束される資金が少なくて済む!
FXを経験している方ならご理解いただけるかと思いますが、CFDも証拠金取引を行うことができます。
筆者が取引しているGMOでは株価指数取引は10倍のレバレッジを効かせることができます。
CFD取引のレバレッジとは「てこの原理」を意味し、実際に取引する金額よりも少ない資金で売買をすることをいいます。
各CFDのレバレッジ倍率は以下の通りです。
- 株価指数CFD:レバレッジ10倍
- 商品CFD:レバレッジ20倍
- 株式CFD:レバレッジ5倍
- バラエティCFD:レバレッジ5倍
つまり100万円入金すれば1000万円分の取引ができるということですね。
筆者としては5倍程度のレバレッジが心地よくできるが、それは人それぞれですね。
メリット1とメリット2を組み合わせた戦略とは?
今後株価が上昇する確度が高いとおもっているが、一方ドル円が下落するかもしれない。
このような局面で威力を発揮します。
2022年年末から2023年のどこかで米国経済が深刻なリセッションとなり長期金利が低下する局面がきます。
すると、株価は上昇しますが今まで金利差の拡大で上昇してきたドル円は下落していきます。
ここで株式の上昇だけを狙い時に少ない資金で投資を実践することができます。
例えば自分の資産が5000万円だった場合は1000万円をCFDにいれてレバレッジ5倍で5000万円分をS&P500指数をいれればよいのです。
メリット3.土日を除いて1日中取引可能
米国株投資の場合は夜間しか取引することができません。しかし、日中から夕方に大きく動くことも多々あるのです。
そして何より夜しか取引できないというのは翌日の仕事がある日本人からすると厳しいですよね。
昼までは収益機会を逃すことなくトレードできるというのは大きなメリットですよね!
例えば現物で2000万円の米国株のポジションを保有していたとします。
そこで突如として欧州で壊滅的なニュースが発生したとします。
すると、米国株はオープンした瞬間に大きく下がった状態で始まることになります。
しかしニュースが発生した瞬間CFDで指数を売却すれば少しでも保有しているポジションの下落をヘッジすることができます。
メリット4.手数料がスプレッドのみ
CFD取引の手数料はFXと同じく取引スプレッドのみです。
筆者が取引しているGMOの取引手数料はゼロです。
取引スプレッドもFXをやっていた方ならわかると思いますが「買値」と「売値」の差です。
以下の例ですとS&P500指数を購入する場合は3601.0で売却する場合は3600.7ということになります。
GMOでは非常に狭いスプレッドで提供されていることがわかります。
まとめ
CFD取引を用いることで「少ない資金」で「元本部分の為替リスクを気にせず」に「土日以外いつでも」取引することが可能となります。