米国の不動産投資に特化したソーシャルレンディングが「アメリカンファンディング」です。
高い利回りのファンドが数多くあり、不動産担保によりリスクを対策できるのが特徴。
このコンテンツでは、そんなアメリカンファンディングの特徴とメリットやデメリット、リスクについて詳しく解説します。
目次
Contents
アメリカンファンディングの特徴
アメリカンファンディングは不動産投資コンサルティングを担当する運営会社が提供するサービスです。
投資家から集めた資金を運営会社が他企業に貸し付けて、利息や元本の支払いにより儲けを得られます。
今までに運営会社が貸し付けた件数は792件(2019年8月現在)であり、26億円以上の資金を運用した実績があるものです。
掲載されているファンドの年利回りは8%から10%程度です。
ファンドの金利は毎月支払われる仕組みであり、投資家の専用口座に分配金が入金されます。
ファンドに投資したり分配金を受け取ったりするときに、各種手数料はかかりません。
高い利回りと少ない手数料により、高リターンに期待できるのがアメリカンファンディングの特徴です。
リスクが大きい投資に挑戦したい人向けのソーシャルレンディングです。
サービスを利用するには
アメリカンファンディングで投資を始めるには、まず口座を開設することが必要です。
アメリカンファンディングの公式サイトにアクセスして、「新規口座開設」ボタンをタップします。
サービスの利用規約を確認する項目や、自分の個人情報を入力するフォームに進めます。
必要な情報の入力が完了したら、次に本人確認書類を郵送や画像で送信しましょう。
本人確認書類の送信が完了すると、運営会社から登録した住所に本人確認ハガキが送られます。
届いたハガキには本人確認キーが記載されているため、マイページでキーコードを入力しましょう。
本人確認キーにより口座開設が完了して、さっそくお金を投資口座に振り込めます。
投資資金を振り込むことで、アメリカンファンディングのファンドに投資することが可能です。
注意点は投資口座を開設するために、運営会社の条件を満たす必要があること。
開設時点で20歳以上75歳未満であり、運営会社と提携するmaneoマーケットの審査に通ることが必要です。
また、2019年8月現在では運営会社の都合により、投資家登録の受付を中止しています。
投資家登録の受付を再開するまでは、アメリカンファンディングで新規口座を開設できません。
投資先の具体例
2019年3月に募集が始まったファンドとして、カリフォルニアリバーサイドファンドがあります。
カリフォルニア州の不動産事業者に融資することを目的としたファンドです。
募集金額は800万円であり、ファンドの運用利回りは9.0%と設定されています。
運用期間は12ヶ月と比較的長く、ファンドが運用している間は毎月金利による分配金を受け取れるのが特徴。
不動産事業者がファンドで購入する物件が担保になり、返済されなければ抵当権が行使されます。
担保物件はサンディエゴとロサンゼルスの中間あたりにある、約128平米の一軒家です。
金融機関によって為替ヘッジがあるため、為替が変動しても利益が減りにくいのがメリットです。
アメリカの優良物件に投資できるのがアメリカンファンディングのポイントです。
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アメリカンファンディングのメリット
「海外の不動産はリスクが高そうで不安」と思った人はいるでしょう。
個人で海外の不動産に投資するのは簡単ではなく、国内に比べてリスクが大きくなる傾向があります。
ですがアメリカンファンディングにはリスクを対策する仕組みがあり、安心して投資できるのがメリットです。
投資を検討している人が知っておくべきメリットは次の3つです。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
平均利回りが9%と高め
アメリカンファンディングのファンドは利回り10%が多く、平均利回りは9%です。
他のソーシャルレンディングに比べて利回りが高く、より良いリターンに期待できます。
例えば利回り10%のファンドに10万円投資した場合、12ヶ月運用することで1万円の利益を獲得することが可能です。
債券や定期預金といった方法に比べて、資産を効率的に増やせるメリットがあります。
ほとんどのファンドに担保がつく
アメリカンファンディングで取り扱う大半のファンドには、米国不動産の担保がついています。
もし資金の借り手が返済できなくなっても、担保物件を差し押さえることで貸し倒れリスクを減らせるのがポイント。
高利回りのソーシャルレンディングは他にもありますが、担保や保証が付いていないケースがよくあります。
担保がなければ借り手が返済できなくなったときに、投資家が損してしまうのです。
高リターンに期待して投資したのに、投資した資金が戻ってこないのは投資家として避けたいこと。
担保のあるファンドに投資できるアメリカンファンディングであれば、リスクの少ない資産運用を実現できます。
(ただし、現在複数ファンドで延滞が発生。後続参照)
為替ヘッジによりリスクが小さい
アメリカの不動産はドルで購入する必要があり、日本円で投資すると為替リスクが発生します。
たとえ不動産投資により利息を獲得できても、円高になればリターンは減ってしまうもの。
アメリカンファンディングで投資できる大半のファンドには為替ヘッジがあります。
金融機関や借り手が為替リスクを対策することで、投資家は為替変動による損失を被りません。
ただし、不動産担保の価値にまで為替ヘッジは及んではいない点は要注意です。
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アメリカンファンディングのデメリット
高利回りで担保のあるファンドに投資できるアメリカンファンディングには、投資家にとってデメリットもあります。
サービスの利用を検討している人が知るべきデメリットは次の2つです。
■ アメリカンファンディングのデメリット:
- ファンドの延滞が発生している
- 新規ファンドの募集が終了
それぞれのデメリットについて簡単に解説します。
ファンドの延滞が発生している
アメリカンファンディングでは2019年8月現在、7件のファンドにおいて延滞が発生しています。
工事の遅延などによって、借り手から資金を回収できないリスクに注意しましょう。
新規ファンドの募集が終了
2019年4月に運営会社と提携するmaneoマーケットが「新規募集・私募の取扱いの終了について」を発表しました。
アメリカンファンディングとの協議が終了することにより、新規ファンドの募集はありません。
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アメリカンファンディングの有効な活用法
ファンドの延滞などの問題があり、運営会社はサービスの運営を終了する見込みです。
ソーシャルレンディングのリスクや問題性を知るのに、アメリカンファンディングをチェックしておきましょう。
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まとめ
米国不動産を対象とした高利回りのファンドに投資できるのがアメリカンファンディングです。
「より高い利回りで効率的に資産運用したい」と考えている人は、さっそくサービスの利用を検討してみましょう。
以上、アメリカンファンディングとは?サービスの特徴とリスク・出資するメリットとデメリットを解説!…でした。
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