「とにかく利回りを重視して、より高額なリターンに期待できるサービスを探している」
「お得なキャンペーンを活用して、自分が得られる利益を少しでも増やしたい」
そんな方に向けて、不動産や債権、事業など幅広い分野に投資できるサービスが「みんなのクレジット」です。
高利回りやキャンペーンといった魅力があり、資産運用を始めたい人に最適なソーシャルレンディング。
このコンテンツでは、みんなのクレジットにおける特徴やメリット、デメリットについて詳しく解説します。
※2017年3月、みんなのクレジットは出資金の不正充当などにより、関東財務局から行政処分を受けました。
処分を受けた後も延滞等の問題が残り、2018年には投資家による集団訴訟も発生しています。
証券取引等監視委員会は24日、金融商品取引法に基づき、みんなのクレジット(東京・渋谷)を行政処分するよう金融庁に勧告した。同社はインターネットを通じて個人投資家によるベンチャー企業などへの小口融資を仲介する「ソーシャルレンディング」を手掛けている。みんなのクレジットは実際の貸付先が親会社とグループ会社へ集中しているなど、出資者への説明に誤解を招く表記があった。
監視委によると、同社は組成したファンドの償還資金や貸付先の親会社の債務超過状態を解消するための増資資金などにも出資金を充てており、投資家保護の観点でも問題が認められたという。また、親会社の貸借対照表上では短期借入金が流動資産を大きく上回っている状況だといい、今後ファンドからの貸付金の返済が滞る可能性が高いと指摘している。
投資家と運営会社とのトラブルが続く現状では、みんなのクレジットでファンドに投資するのは難しいです。
場合によってはサービスの提供が停止されて、みんなのクレジットを利用できなくなる可能性もあります。
基本的に、行政処分を受けるような運営をしている業者の利用はやめておきましょう。
目次
Contents
みんなのクレジットとは
事業や不動産などで資金が必要な企業に融資して、利息を得られるサービスがソーシャルレンディングです。
みんなのクレジットは株式会社スカイキャピタルが提供するレンディングサービス。
2016年4月からみんなのクレジットは開始して、10月頃にはファンドの募集額が15億円を突破しました。
取り扱っているファンドの想定利回りは5%から14.5%程度です。
運営会社が資金を借りたい企業から申し込みを受けて、審査が通ったファンドに投資家が投資できる仕組みです。
ファンドが成立すれば融資が実行されて、借り手の返済により元金と利息が分配されます。
不定期に運営会社がキャンペーンを開催していて、タイミングが良ければ想定利回りを上回るリターンを得られるのが特徴。
利益を重視して資産運用したい人にオススメのサービスです。
サービスを利用するには
みんなのクレジットで投資をするには、最初に投資口座を開設することが必要です。公式サイトのログインページを開いて、「新規会員登録はこちら」のボタンを押しましょう。
一般的なソーシャルレンディングの場合、利用規約の同意や個人情報の入力、投資経験や資産状況の回答が必要です。
また、ハガキによる本人確認を行うケースがよくあります。
指示に従って口座開設を済ませたら、さっそくみんなのクレジット口座に資金を入金しましょう。
投資口座の残高や利用明細はみんなのクレジットのマイページから確認できます。
興味のあるファンドを見つけたら、ファンドの詳細ページから投資を申し込むことが可能です。
投資により配当された分配金はみんなのクレジット口座に支払われます。
注意すべきポイントは2019年8月現在、みんなのクレジットでは新規投資家を募集していないこと。
これからみんなのクレジットで投資を始める場合、募集の再開を待つことが必要です。
投資先の具体例
みんなのクレジットでは行政処分を受けた事情があり、投資できるファンドを非公開にしています。
会員登録していない人が投資先を具体的に知るのは不可能です。
みんなのクレジットでは不動産や動産、中小企業支援、M&A、債権といった投資先があります。
みんなのクレジットで投資できるファンドの詳細を知りたい人は、既に投資した人に質問してみることがオススメです。
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みんなのクレジットのメリット
「ソーシャルレンディングってリスクがありそうで不安」と思う人はいるでしょう。
株式や投資信託に比べて実態が分かりにくく、適切に資産運用できない場合があります。
しかし投資で得られる利益を重視する人にとって、みんなのクレジットには魅力的なポイントが多数あるもの。
サービスの利用を検討している人が知っておくべきメリットは次の3つです。
■ メリット:
- 最大利回りが14.5%
- お得なキャンペーンを多数実施
- 担保の付いたファンドがメイン
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
最大利回りが14.5%
みんなのクレジットには10%を超えるファンドが多数あり、中には14.5%もの利回りをもつファンドがあります。
他の投資手法に比べて想定利回りが高く、高額なリターンに期待できるのがメリット。
例えば想定利回りが14%のファンドに10万円を投資するとします。
1年間だけ運用すれば14,000円の利息を得られる可能性があり、効率的に資産運用できるのは魅力的ですね。
また、みんなのクレジットには最長36ヶ月の運用期間をもつファンドが存在します。
上記の条件で3年間運用すれば、10万円を投資して42,000円の利息収入を得られる場合もあること。
実際には利回りが10%以下のファンドもありますが、他社のソーシャルレンディングに比べて利益を増やしやすいです。
リスクとリターンが大きい資産運用に挑戦したい人にみんなのクレジットを勧めます。
お得なキャンペーンを多数実施
みんなのクレジットでは不定期に投資家向けキャンペーンを開催していました。
キャンペーンを活用することで配当金が上乗せされて、より得られる利益が増えるのもメリットです。
例えば2017年1月に実施していたキャンペーンとして、「ラストお年玉!!」があります。
対象ローンファンドに投資することで、投資金額に応じて利益が増加するキャンペーンです。
また、同じく1月に実施したキャンペーンとして「30億円記念ボーナス」もあります。
対象のファンドに15万円以上の資金を投資することで、決められたボーナスを貰えるのが特徴。
多くの他社ではキャンペーンを実施しないのに比べて、みんなのクレジットは投資家の利益を増やす施策を多数実施しています。
キャッシュバックを投資で貰いたい人には最適なサービスですね。
担保の付いたファンドがメイン
みんなのクレジットには不動産などの担保が付いたファンドが多くあります。
もし借り手がローンを返済できなくても、担保があれば貸し倒れリスクを抑えることが可能です。
すべてのファンドに不動産担保が付いているとは限らないため、投資するときは十分注意しましょう。
リスクを減らして投資したい人は、ファンドに担保が付いているかチェックすることを勧めます。
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みんなのクレジットのデメリット(リスク)
キャンペーンや高利回りにより、大きなリターンを得やすいのがみんなのクレジットのメリットです。
利益を重視する人に便利な一方、本サービスには次のようなデメリットもあります。
■ デメリット:
- 行政処分を受けた実績がある
- 最低投資額が10万円以上と高額
それぞれのデメリットについて簡単に見ていきましょう。
行政処分を受けた実績がある
2017年3月、みんなのクレジットは出資金の不正充当などにより、関東財務局から行政処分を受けました。
処分を受けた後も延滞等の問題が残り、2018年には投資家による集団訴訟も発生しています。
証券取引等監視委員会は24日、金融商品取引法に基づき、みんなのクレジット(東京・渋谷)を行政処分するよう金融庁に勧告した。同社はインターネットを通じて個人投資家によるベンチャー企業などへの小口融資を仲介する「ソーシャルレンディング」を手掛けている。みんなのクレジットは実際の貸付先が親会社とグループ会社へ集中しているなど、出資者への説明に誤解を招く表記があった。
監視委によると、同社は組成したファンドの償還資金や貸付先の親会社の債務超過状態を解消するための増資資金などにも出資金を充てており、投資家保護の観点でも問題が認められたという。また、親会社の貸借対照表上では短期借入金が流動資産を大きく上回っている状況だといい、今後ファンドからの貸付金の返済が滞る可能性が高いと指摘している。
投資家と運営会社とのトラブルが続く現状では、みんなのクレジットでファンドに投資するのは難しいです。
場合によってはサービスの提供が停止されて、みんなのクレジットを利用できなくなる可能性もあります。
基本的に、行政処分を受けるような運営をしている業者の利用はやめておきましょう。
行政処分から現在までのまとめ
みんなのクレジット事件の大まかな流れは、次をご覧ください。
- 2017年3月→関東財務局より1回目の行政処分(2017年3月30日~2017年4月29日業務停止)
- 2017年4月→代表取締役を白石伸生氏から阿藤豊氏へと交代
- 2017年7月→ファンドで遅延がはじまる
- 2017年8月→東京都産業労働局より2回目の行政処分(2017年8月9日~9月7日業務停止)
- 2017年9月→投資家による集団提訴
23人の個人投資家による集団訴訟のほか、次の訴訟も起こされています。
- 集団訴訟プラットフォームenjinによる民事訴訟
- 資産形成のためのコミュニティAsset Cafeによる刑事訴訟
さらに、みんなのクレジット事件は次へと進みます。
- 2017年12月→みんなのクレジットが貸付先(白石氏代表の会社)に起訴提起
- 2018年2月→みんなのクレジットが債権回収会社に債権を売却(元本割れとなり投資家に戻るお金は3%)
- 2018年3月→貸付先が投資家に調整お見舞金を支払いすると発表(実際には支払いされなかった可能性)
- 2018年3月→みんなのクレジットからスカイキャピタルへと社名変更
- 2018年秋頃→マスコミで『みんなのクレジット事件』として報道がはじまる
2020年2月8日時点では、サーバー調整中になっており、みんなのクレジット公式サイトにはアクセスできない状況です。
さらに、みんなのクレジットの電話番号へかけてもつながらないとのことです。
最低投資額が10万円以上と高額
みんなのクレジットではファンドの最低投資額を10万円と設定しています。
数万円から少額投資することは不可能であり、ソーシャルレンディング未経験者にとって投資ハードルは高めです。
もし投資した経験がない場合は、より少額から資産運用を始められるソーシャルレンディングの利用がオススメ。
ある程度投資に慣れてきたら、みんなのクレジットを検討してみましょう。
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みんなのクレジットの有効な活用法
行政処分や投資家との訴訟により、みんなのクレジットでこれから投資を始めるのは難しいです。
ソーシャルレンディングにどのようなリスクがあるのか、問題点を知るのにみんなのクレジットをチェックしておきましょう。
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ソーシャルレンディング事業の問題点
ソーシャルレンディング事業者は、次の法律に基づいて運営するのが原則です。
- 金融商品取引業法(証券市場での有価証券の発行や売買などの取引を定める法律)
- 貸金業法(貸金業者について定める法律)
資金を集めるには、金融商品取引業者の登録、そして融資を行うには、貸金業者の登録が必要となります。
登録済みなら全面的に安心、というわけではありません。
ソーシャルレンディングでは、借り手企業の詳細が不透明です。
借り手企業の詳細がわかると、個人投資家が無登録で融資を行う形になる恐れがあります。
また、貸し倒れが発生した際、無登録の個人投資家が取り立てを行う可能性もあるかもしれません。
借り手企業が不透明だと、ソーシャルレンディング事業者が実態とは違う運営を行ってもわかりにくくなってしまいます。
みんなのクレジットのように、投資家を欺くソーシャルレンディング事業者が一部に見られます。
上記の問題点があるため、ソーシャルレンディングに関する法律の整備が必要になるでしょう。
被害にあったら何をすればいい?
ソーシャルレンディングで被害にあった人は、何をすればいいのでしょうか。
一つは、集団訴訟に参加するという対処法です。
ただし、裁判するにはお金がかかるという点には注意してください。
集団訴訟のほか、フィンマック(証券・金融商品あっせん相談センター)へ相談するといった対処法もあります。
フィンマックでは、金融商品でのトラブルの相談を受付しています。
トラブル解決のサポートも行っているため、ソーシャルレンディングで被害にあった方は相談してみるといいでしょう。
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みんなのクレジット事件で得られた教訓は?
みんなのクレジット事件より、次の教訓が得られました。
ソーシャルレンディングを利用したいと考えている投資家の方は、参考にしてみてください。
信頼性の高いソーシャルレンディング事業者を選ぶ
ソーシャルレンディングでは、元本が保証されていません。
貸し倒れのリスクがあるため、信頼性の高いソーシャルレンディング事業者選びが大切です。
次に、信頼性が高いとされているソーシャルレンディング事業者をご紹介します。
元本回収率100%のクラウドバンク
クラウドバンクは、元本回収率100%のソーシャルレンディング事業者です。(2020年2月時点)
将来的にはわかりませんが、貸し倒れが1回もないため、信頼性の高いソーシャルレンディング事業者となっています。
実績平均利回りは6.99%、銀行の定期預金より魅力の大きな利回りです。
1万円からはじめられるため、分散してリスクを抑えたいときにも向いています。
海外へ分散できるクラウドクレジット
クラウドクレジットは、海外のさまざまなローンへ投資しているソーシャルレンディング事業者です。
海外への分散が簡単に行えるのが、魅力の一つとなっています。
海外の成長国へ投資しているため、 販売しているファンドの表面利回りは最大11.2%と高いです。
ただし、ファンドの一部に遅延が見られます。
どのソーシャルレンディング事業者でも同じではありますが、貸し倒れのリスクは忘れないでください。
高すぎる利回りには注意
最大14.5%の利回りで投資家の人気を集めたみんなのクレジットでは、事件となっています。
ソーシャルレンディングの平均利回りは、7%~8%です。
利回り10%を超えるものは、すべて危ないというわけではありません。
しかし、細心の注意を払ったほうがいいでしょう。
一つのソーシャルレンディング事業者に集中しない
悪質なソーシャルレンディング事業者へ集中的に投資してしまうと、被害にあったときのダメージが大きくなってしまいます。
万が一被害にあっても、最小限のダメージで済むよう、複数のソーシャルレンディング事業者へ分散したほうがいいでしょう。
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まとめ
最大14.5%の想定利回りとキャッシュバックキャンペーンにより、高額なリターンに期待できるのがみんなのクレジット。
現状、集団訴訟が起きており、基本的に、行政処分を受けるような運営をしている業者の利用はやめておきましょう。
以上、裁判(集団訴訟)発生のみんなのクレジットとは?サービスの特徴やリスクを徹底解説。…でした。
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