東南アジアは、ASEANと呼ばれる経済共同体を形成しています。
そのASEANの中でも、近年注目を浴びているのが、カンボジアです。
カンボジアと聞くと、経済規模がそこまで大きくないというイメージが広まっていますが、現代ではそのイメージは覆されつつあります。
今回は、そんなカンボジアについて情報をまとめていきます。
Contents
カンボジア経済の急成長について
まず初めに、カンボジアの基本情報を確認していきましょう。
国名:カンボジア王国
人口:約1600万人
面積:18.1万平方キロメートル(日本の約2分の1ほど)
首都:プノンペン
言語:カンボジア語
宗教:仏教
カンボジアは、インドシナ半島の南部に位置する東南アジアの国です。
世界遺産のアンコール・ワットがあることで知られています。
カンボジアはもともと、フランスの保護国でした。
第二次世界大戦終結後、1953年にカンボジア王国として独立します。
共産主義勢力が台頭し、反体勢力との内戦が続いたため、初期のころは経済成長とは疎遠な国でした。
1990年代に、国連の管理下でカンボジアは立憲君主制の国へと移行し、1999年にASEANへの加入を果たすと、そこから右肩上がりに経済成長が進んでいきます。
2008年のリーマンショックによる世界的な金融恐慌で、一時は経済が降下しました。
時期もありましたが、現在は経済成長へ軌道を戻し、順調に発展を遂げています。
今注目のASEANの一国とみて差し支えないでしょう。
カンボジア経済の急成長の理由
それでは、実際にカンボジアがどのような理由で経済が急成長したのか、確認していきましょう。
外国企業の参入
カンボジアには、多くの外国企業が工場を立て、生産を行うために進出しています。
理由としては、「人件費が安い」ためです。
先進諸国の間では、工場労働者の賃金が高くなっています。
同じ作業を行わせて、クオリティーに差がなければ、人件費のかからない場所へ生産拠点を移すのは自然なことと言えます。
高度な技術が必要な製品は、いまだに先進諸国内で生産されています。
今後、カンボジアなどの東南アジア諸国で技術者が教育され、技術の移転か可能になったら、この限りではありませんね。
実際、外国企業の中には積極的に現地の技術者たちの教育を進めている企業もあります。
現地で一から100%生産できる状態になったら、為替変動のリスクも少なくて済みますし、カンボジアを拠点としてローカルにビジネスを広げることも可能になります。
今後も、外国企業のカンボジア進出から目を離せません。
若年人口が豊富
カンボジアでは、30代までの若年人口が全人口のおよそ40%を占めます。
働き手が豊富なため、企業は労働力を確実に確保することができます。
多数の工場を作っても、労働者を雇い入れることができるので、企業はどんどん設備投資を行えます。
少子高齢化が進む先進諸国には見られない、若年人口の豊富さが、国全体の経済成長を後押ししているのです。
観光業で外国人を招待
カンボジアは、世界遺産のアンコール・ワットなど、豊富な観光資源を保有しています。
カンボジア政府も、観光業の進展を補助しており、日本を初めとした多くの国々から旅行者が訪れます。
観光資源が豊富なことに加えて、中国、インド、日本、など人口が多い先進国から距離が近いというのも、観光業が発展した理由です。
特に、人口世界No.1である中国、No.2であるインドから地理的に近いのは、かなりメリットがあると言えますね。
カンボジアの株式市場はまだまだ黎明期
魅力的なカンボジアの経済についてお伝えしてきました。
当然高度経済成長期の日本に投資するようなもんですから、カンボジアの株式市場に投資したいと思っている方も相応にいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしカンボジアの株式市場は2012年4月にオープンしたばかりで現時点での上場数は5社となっており、現地の証券口座を作らなければ現在は投資を行うことができます。
しかし、以下JETROのレポートにもある通り、投資家の数も急増してきており、日本の証券会社でもいずれ取引することができるようになるでしょう。
カンボジア証券取引所(Cambodia Securities Exchange:CSX)は12月11日、同国の証券市場への投資家数が11月時点で2万人を超え、7月時点の9,891人から倍増したことを明らかにした。外国人投資家の増加は2,948人から3,136人と伸びがみられなかった一方で、国内投資家は6,943人から1万7,289人へと急増した。
CSXは増加の要因として、同国の証券市場に対する楽観的な見通しが持たれ始めたため、とした。また、証券市場が活性化する材料として、(1)同国における平均約7%の経済成長率の継続、(2)上場会社の事業の成長による高い配当利回り、(3)上場会社のセミナーなどによる証券取引に関する情報の普及を挙げた。
同国では2018年から、成行注文制度(注1)の導入をはじめとした取引規制の緩和が行われ、また、6月にモバイルトレーディングシステム(Mobile Trading System:MTS)(注2)が開始されるなど、証券取引における環境整備が進んだことが、投資家数の増加要因の1つとみられる。
(引用:JETRO)
カンボジア以外の東南アジアの株式市場に投資するにはSBI証券か、楽天証券が新興国の取扱銘柄が多くておすすめですので、
新興国個別株取引に興味のある方は開設しておいた方がよいでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
カンボジアは東南アジアにある小さな国ですが、若年人口の増加、観光資源の豊富さから近年、経済が急成長しています。
今後も、上述の傾向が急変する可能性は低いため、経済成長を続けると考えて良いでしょう。
現在は日本からカンボジア株に投資を行うことができませんが、
経済成長に伴い、投資家も増えてきており、新たな投資先の1つとして、カンボジアを入れてみるのも悪くないですね。
以上、東南アジア注目の国!経済急成長のカンボジアの概要を解説…でした。
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