GameWithが2019年2月末に実施する立会外分売は東証一部への指定替えを実現できるのかを分析する

GameWithが2019年2月末に実施する立会外分売は東証一部への指定替えを実現できるのかを分析する

立会外分売は市場は市場の取引が行われていない時間に前日終値から約2.5%〜3.0%割安な価格で購入することにより80%程度の勝率を誇る初心者にもおすすめできる投資手法です。

▶︎立会外分売とは?ローリスクで勝率80%以上で儲かる株式投資初心者にもおすすめの投資法。

 

立会外分売は年間130-150回ほど行われており、約20%程度の確率で指定替(東証マザース→東証一部等)が行われています。

特に東証一部への指定替えが行われると、TOPIXに連動するETFや投資信託からの資金が入ってくるため、株価が上昇することが期待されます。

 

今回分析するGameWithは成長著しいベンチャー企業で2017年6月に東証マザーズに上昇し、直近以下明確に指定替を狙って立会外分売を実施することを発表しました。

当社は、2017 年6月に東京証券取引所マザーズ市場に上場いたしましたが、更 に社会的な認知や信用力を高め、企業価値向上を図ることを目的として、東京証券 取引所市場第一部への市場変更申請を行いました。今回の立会外分売は、市場第一 部への市場変更に向けて、形式要件である流通株式比率の充足を図るために行うも のであります。

(引用:GameWith「株式の立会外分売に関するお知らせ」

今回はそもそもGameWithとはどのような会社なのか?指定替えは実現可能なのか?という点についてお伝えしていきたいと思います。

GameWithとは?

まずそもそもGameWithってどのような銘柄かわからないという方に向けて簡単な企業概要をお伝えします。

GameWithはアプリの攻略や人気アプリランキングを特集しているサイト『GameWith』を運用している企業です。

主な収益はネット広告で売上高や営業利益は急速な右肩上がりとなっています。

GameWithの売上高・営業利益・経常利益・当期純利益

2019年5月期は売上高が増長基調であるにも関わらず利益が減少となっているのは、人員を拡張したことによって人件費が増大した結果であり、

Gamewithの人件費の拡張

(引用:GameWith「2019年5月期第2四半期決算説明資料」)

 

更なる売上拡張のための先行投資と捉えて、次期以降に期待したいところです。現状の予想PERは30.9倍となっており、割安感は特にはありません。

GameWithの予想PER

3年平均のEPS成長率が55%であることから考えると、ピーターリンチの基準に照らし合わせるとPERは成長率以下の水準なので正当化されますが、

直近の利益成長率はむしろマイナスに沈んでいることを考えると、株価水準は魅力的なレベルとはいえません。

今回の立会外分売の概要

成長著しく東証一部への指定替えを狙っているGameWithが実施する今回の立会外分売の要点は以下となります。

実施予定日2019年2月26日〜2月28日
分売予定株式数139,500株
申込上限4,000株(40単元)

発行済株式数が17,452,000株なので総発行済株式数の0.8%という規模になります。

GameWithの株主構成比率

東証一部への指定替えの要件を満たしうるかを見ていく前にまずは株主構成比率について確認しておく必要があります。

GameWithは現在、発行済株式数は17,452,000株となっています。

一方現在の株主構成を確認すると社長の今泉氏をはじめとして、ファンドや野村信託銀行や、他の役員で75%を超える比率で株式を保有しています。

株主所有株式数(千株)発行済株式に占める割合
今泉卓也5,43831.16%
インキュベイトファンド2号3,86722.16%
YJ1号投資事業組合2,16912.43%
インキュベイトファンド3号1,1206.42%
野村信託銀行1580.91%
その他役員5873.36%
13,33976.44%

(引用:GameWith「第2四半期報告書」)

上記で記載したような大株主の方は、普段自分または企業で保有している株式を売買することはないため特定株に分類されています。

世の中の株式には大きくわけて、売買が可能な浮動株と売買が普段行われない特定株に分けられます。

特定株と浮動株

上記の大株主以外が全て浮動株と仮定したとしても、浮動株の比率が非常に低くなっています。

  • 浮動株: 4,113,000株
  • 特定株:13,339,000株

 

ちなみにTOPIXは浮動株の時価総額加重平均指数となっています。
▶︎TOPIX(東証株価指数)とは?日経平均株価とは何が異なるかを比較とその概要をわかりやすく解説します。

東証一部への指定替えの条件を照らし合わしていく

それでは果たして東証一部への指定替えが実現可能なのかを指定替えの条件(参照:日本取引所グループ)と照らし合わせながら確認していきたいと思います。

株主数は2,200人を超えているか

まず株主数ですが有価証券報告書等には記載があります。そこで浮動株4,113,000株をベースに想定してみたいと思います。

株主の平均保有株数が1単元100株なので、各単元の場合の保有数は以下のようになります。

  • 平均1単元:41,130人
  • 平均2単元:20,565人
  • 平均3単元:13,710人
  • 平均4単元:10,282人
  • 平均5単元:8,260人
  • 平均10単元:4,113人

仮に平均して10単元保有していたとしても4,113人と要件の倍の数値なので、株主数の要件は現時点で超えているとみるのが妥当でしょう。

流通株式数の基準は満たしているか

今回GameWith自身が流通株式比率の上昇を目指していると述べていることから最も重要な項目となります。

東証一部への指定替えの要件としては以下の三つがあります。

  1. 流通株式数 2万単位以上
  2. 流通株式時価総額 20億円以上
  3. 流通株式数(比率) 上場株券等の35%以上

まず最初の流通株式数ですが2万単位以上なので1単位100株ということから、2,000,0000株となりますが、現在の浮動株数が4,113,000株となっているので条件を満たしています。

また現在の株価は1,100円なので、浮動株の時価総額は4,113,000株×1,100円 = 約45億円となり20億という基準を余裕で満たします。

懸案となっているのは流通株式比率で、先ほど浮動株と特定株の比率は以下のようになっていますので、

  • 浮動株:  4,113,000株
  • 特定株:13,339,000株

現時点での浮動株比率は23.56%となっております。

今回の立会外分売の実行が全株式の0.8%であることを考えると依然として流通株式比率35%には10%ほど届かないので、更なる外分売の実施か発行株式数の増加が必要となってきます。

売買高の基準は満たしているか

申請日の属する月の前の月以前3ヶ月間及びその前の3ヶ月間の月平均売買高が200単位つまり月間、20,000株以上ですが以下ご覧いただければ月間余裕で20K(=20,000株)を超えているので満たしていますね。

GameWithの出来高

時価総額並びにBS・PL基準

時価総額40億円以上は浮動株のみで45億円、全体では191億円と大きく上回っております。

また純資産も10億円以上であることが要件となっていますが、以下の有価証券報告書(単位は千円)のとおり純資産学は28.9億円となっており要件を優に満たしています。

GameWithの純資産額

(引用:GameWith「第2四半期報告書」)

また利益についても直近2年間の利益の合計が5億円となることが要件となっていますが、GameWithの直近2年間の利益は12.8億円となっておりこちらも適合しています。

まとめ

GameWithはゲームの攻略法やランキングを行い広告収入で近年成長著しいベンチャー企業ですが、売上高は増加基調ですが人件費がかさみ直近は減益となっています。

成長のための人員拡張なのでポジティブに捉えることはできますが、株価水準自体は魅力的なレベルではありません。

GameWithは知名度向上を狙ってマザーズから東証一部への指定替えを狙って立会外分売を2月末に実施しますが、実施したベースでも指定替えの浮動株比率を依然として満たすことができず、

更なる固定株→浮動株への移行や新株発行などの必要性があり、現時点では却下される恐れが高いと分析します。

 

以上、GameWithが2019年2月末に実施する立会外分売は東証一部への指定替えを実現できるのかを分析する…でした!

 

【立会外分売特集】ローリスク投資法の代表格!有望案件の一覧と共に紹介。

2019.10.08



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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。