【ナンピンとは?】メリットとデメリットをわかりやすく説明!株式投資でナンピン買いが正当化されるケース3選も合わせて紹介する。

【ナンピンとは?】メリットとデメリットをわかりやすく説明!株式投資でナンピン買いが正当化されるケース3選も合わせて紹介する。

『○○株下がり続けてるけどナンピンしているよ』

よく株式投資を実行されている方からこのような話が聞こえてきませんか?

 

ナンピン買い」というのは株価が下がっている企業の銘柄を買い増していく行為のことを指します。

今回は、ナンピン買いの概要とそのメリット・デメリットをお伝えしていきたいと思います。

 

加えて、

「どのような場合にナンピン買いが正当化されるのか?」

「なぜ下がっている企業を買うのか?」

 

このような点についても触れていきたいと思います。

ナンピン買いとは?

家三郎
「ナンピン買い」と突然言われてもよくわからないよのぅ。ナンピンてなんじゃあ。

ナンピンは漢字で表すと「難平」(由来は後続コラムにて)とされ、意味としては保有銘柄の株価下落時の「買い増し」です。

この買い増しによって「平均購入単価」を下げる行為です。

家三郎
普通は下落している株は損切りを検討するもんじゃがの。

ナンピン買いは株価が上昇トレンドにあり、世界の投資家であるウォーレン・バフェット氏が提唱しているような、一時的な悪材料などが出てた時に行うと有利になる可能性の高い投資手法です。

しかし、市況によっては損失をさらに大きくしてしまう懸念もあります。

ナンピン買いをする際の株価の下落

さて、ここからはその「ナンピン買い」のメリットとデメリットを見ていきたいと思います。

ナンピン買いのメリット

まずはナンピン買いのメリットですが、平均単価を下げることができる点です。

わかりやすく、2月1日にA社の株を1000円の時に100株購入します。

その後2月10日に700円に下落した時に100株を購入。

更に2月15日に500円に下落した時に100株購入した場合を考えます。

すると以下のように株価の下落に伴って平均単価も下落していきます。

日付株価購入株数持株平均単価
2月1日1000円100株1000円
2月10日700円100株850円
2月15日500円100株733円

その後、2月28日に元々の1000円まで株価が回復した時に、平均単価との差(1000円-733円)×300株 = 80,100円と大きな儲けを手にしたいと思います。

〜COLUMN〜ナンピン買い(難平買い)の由来とは〜

ナンピンときくといかにも麻雀ででてきそうな名前なのですが、ナンピンは漢字では「難平」と書きます。

江戸時代からある相場の格言なのですが、「」、つまり損失を平らかに鳴らすという意味で難平という言葉が誕生しました。

 

日本人は昔の江戸時代には世界で初めて大阪の堂島で米の「先物取引を行っていたことが確認されていました。

日本人は昔の江戸時代には世界で初めて大阪の堂島で米の「先物取引」を行っていたことが確認されていた。

しかし、実はローソク足から動きを読む『酒田五法』や、今でも世界的に使われているテクニカル指標『一目均衡線』などの指標も開発していたことからもわかる通り、従来大の相場好きなんです。

 

江戸、明治期の資産家の中には時の流れを適切に読んで莫大な資産を蓄えた方も多く存在しており、我々の中には投資家のDNAが流れていることを感じることができますね。

ナンピン買いのデメリット

ナンピンは確かに、平均単価を下げた後に株価が上昇した場合は大きな利益を獲得することができますが、そのまま株が下がり続けた場合又は倒産した場合には大きな損失となってしまいます。

大きな損失

例えば、先ほどのケースで2月28日に株価が300円まで下落していれば▲129,900円の損失となります。

日付株価購入株数持株平均単価
2月1日1000円100株1000円
2月10日700円100株850円
2月15日500円100株733円
2月28日300円損益▲129,900円

仮にナンピン買いを実行せずに、元々の1000円で100株のままであれば損失は(1000円-300円)×100株=▲7万円となることを考えると、損失が大きく膨らんでいることが分かります。

大きな損失を被り、再起不能になることもあるため「へたなナンピン素寒貧」という慣用表現まで出てくる程となっています。

ナンピン買いが正当化される場面3選!

特に株式投資を始めて間もない投資家にありがちなのですが、なんとなく上がりそうだからという理由だけでナンピン買いを実施されている方をよく見かけます。

しかし、ナンピン買いを特に考えや理論的な根拠もなく実施すると先ほどお伝えしたように大きな損失を被り立ち直ることが不可能となってしまう事態になりかねません。

大きな損失を被り立ち直ることが不可能

それではここからは、

「ナンピン買いが正当化される局面とはどのような場合なのか?」

「そんな場面存在するのか?」

という点についてお伝えしていきたいと思います。

業績は堅調であるが市場全体の影響や風評で下落している銘柄

企業業績が堅調で見通しも明るいのにも関わらず、市場全体の影響又は風評被害など企業の収益力に影響を及ぼさないことによって一時的に株価が大きく下落している銘柄です。

 

例えばウォーレン・バフェット氏が下落局面で買い増しを行い、現時点でウォーレン・バフェット氏の最大投資ポートフォリオのポーションを占めている米アップルが良い例です。

米アップルは以下のように毎年、売上とともに利益を増加させています。

[APPLEの決算]

アップルの業績

一株あたり利益であるEPSも概ね右肩あがりで昨年度は一昨年度を大幅に上回るEPSを叩き出しています。

しかし2018年度は株式市場全体が軟調であったため、アップルの株価は大きく下落しています。

アップルの株価

企業独自の業績はよいのに全体の流れの中で下落している様子を受けて、世界最強の投資家であるウォーレンバフェット氏もすかさずナンピン買いを実施しております。

2017年末自伝では全ポートフォリオの10%近くを占めているのに過ぎなかったアップルを、現在では25%と全体のポートフォリオの約4分の1までポーションを高めています。

 

ウォーレンバフェット氏のポートフォリオについてはさらに詳しく「ウォーレン・バフェットのポートフォリオの特徴と構成比率25%を占める新『バフェット銘柄』アップルを分析する」で解説していますので参考にしてみてください。

キャッシュを生み出す力が強くて高配当な銘柄

次に大企業にありがちなのですが、お金を稼ぐ力はありますが投資する先が見つけられず、配当金として株主に還元している企業です。

投資先が見つからない企業のCEO

現在の日本企業でいうと総合商社や、銀行などの金融機関等の銘柄です。

 

高配当銘柄は株価が下がると配当利回りが上昇するので、すかさず投資家からの買が入り株価が下支えされるという特徴があり、下落耐性の高さを有しています。

例えば、現在2000円で年間配当が100円の場合は現在の配当利回りは100円÷2000円=5%となります。

しかし、株価が1000円まで下落してしまった場合の配当利回りは100円÷1000円 = 10%となります。

株価配当金配当利回り
2000円100円5%
↓株価下落
1000円100円10%に上昇

 

TOPIXの平均配当利回りが2%であることを考えると、配当利回り10%というのは非常に魅力的な水準なので買いたい投資家が殺到して株価が下支えされます。

ただ一点注意しなければいけないのは、本当に業績が悪化して収益力が下がることによって配当金すらも減額となるような状態となっていればナンピン買は危険となります。

 

シンプルにお金を稼ぐ力に関しては『営業キャッシュフロー』をみるのが手っ取り早いです。

営業キャッシュフローは企業が本業を通じてどれだけキャッシュを稼いでいるのかということを見ることができる指標です。

マネックス証券の『銘柄スカウター』を使えば以下のように一目瞭然でキャッシュフロー推移を確認することができます。

キャッシュフローの推移

銘柄スカウターでは以下のように営業キャッシュフローだけでなく、投資キャッシュフローさらに現在の現金の保有量についても一目で確認することができます。

できる限り営業キャ種フローと現金・現金等価物が安定している高配当企業であれば株価下落時にナンピンを考える対象となりえます。

保有しているネット現金性資産以下の株価で取引されている銘柄

3つ目のパターンは「ベンジャミングレアム流」の銘柄です。

ベンジャミングレアム氏はPLではなく企業が今保有しているBS(=バランスシート)に着目をして投資を行います。

企業の中にはネットキャッシュポジションだけで株式価値を上回ってしまっている企業も存在しています。

ネットキャッシュポジション」とは資産の中の現金と換金性が高い売上債券である、

売掛金・受取手形」に「有価証券」を加えた現金性資産から全ての負債を差し引いた後に残る「超保守的な純資産」です。

ネットキャッシュポジション

要は借金を差し引いたベースで1億円の資産を保有している企業Bが、市場でわずか8000万円でより引きされていたら非常に魅力的ですよね。

企業Bの発行済株式が1万株であれば1株あたりのネットキャッシュポジションは1万円株価は8000円となります。

株価が8000円から6000円まで下落したとしても1株あたりネットキャポジションだけで10,000円ある企業が6,000円に下落したので、よりバーゲン価格となりますのでお値打度が増したということになります。

まとめ

ナンピン買いは持株の平均単価を下げることができますが、株価が下落し続けてしまった場合は取り返しのつかない大きな下落を被る可能性があり安易に行うべきではありません。

 

しかし、以下の場合においてはナンピン買が有効となり大きな利益を獲得することができるので寧ろ推奨されます。

 

  • 堅調なのに株価のみ下落している
  • キャッシュ創出力が高く高配当なのに株価だけ下落している
  • ネットキャッシュポジションのみで株価を上回っている

ナンピン買いを実施する場合は何故ナンピン買いを行うのかを一度立ち止まって考えてみましょう。

 

以上、ナンピン買いのメリットとデメリットをわかりやすく説明!株式投資でナンピン買いが正当化されるケース3選も合わせて紹介する。…でした!

 

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。