松井証券は老舗のネット証券で1998年というまだインターネットの黎明期からインターネット取引である『ネットストック』の提供を開始しました。
私の母親(70台)の世代でも松井証券は馴染み深い証券会社として個人投資家によりそっています。
松井証券はネット証券の先駆けということもあり手数料形態に趣向を凝らしています。
特にデイトレーダーの方にお得な手数料が魅力的となっています。
本日は松井証券の手数料系と活用方法についてお伝えしていきたいと思います。
松井証券の現物株の取引手数料
まずは現物株の取引手数料についてみていきましょう。
現物というのは通常の国内株式の取引手数料です。
まず松井証券の取引手数料をみる前にSBI証券、楽天証券、SMBC日興証券、マネックス証券の手数料を以下に比較列記します。
まず注意していただきたいのが以下は『1注文の約定代金』ということです。
楽天証券とSBI証券が圧倒的に安い手数料でオンライントレードを提供していますね。
▶︎業界最安水準の手数料を誇る楽天証券の手数料についてわかりやすく解説!選べる『超割コース』とデイ割を併用した『いちにち定額コース』の魅力。
▶︎SBI証券の手数料プランの形態であるアクティブプランとスタンダートプランを比較分析!どちらがどのような状況でお得なのか。
『1注文の約定代金』 | 楽天証券・SBI証券 | SMBC日興証券 (税込) | マネックス証券 |
〜5万円 | 50円 (税込54円) | 135円 | 100円 (税込108円) |
5万円〜10万円 | 90円 (税込97円) | 135円 | 100円 (税込108円) |
10万円〜20万円 | 105円 (税込113円) | 194円 | 180円 (税込194円) |
20万円〜30万円 | 250円 (税込270円) | 270円 | 250円 (税込270円) |
30万円〜40万円 | 432円 | 350円 (税込378円) | |
40万円〜50万円 | 450円 (税込486円) | ||
50万円〜100万円 | 487円 (税込525円) | 864円 | 成行1,000円(税込1,080円) 指値1,500円(税込1,620円) |
100万円〜150万円 | 582円 (税込628円) | 1,620円 | 成行:約定金額の0.1% 指値:約定金額の0.15% |
150万円〜200万円 | 921円 (税込994円) | 1,620円 | |
200万円〜300万円 | 2,160円 | ||
300万円〜500万円 | 3,240円 | ||
500万円〜1000万円 | 4,860円 | ||
1000万円〜2000万円 | 9,720円 | ||
2000万円〜3000万円 | 16,200円 | ||
3000万円超 | 973円 (税込1,050円) | 27,000円 |
なぜ上記の比較図の中に今回の主役である松井証券をいれてないかというと、
松井証券の手数料形態が『1日の約定代金合計毎』に手数料が決定されるためです。
楽天証券の『いちにち定額コース』やSBI証券の『アクティブプラン』も同様に『1日の約定代金合計』で手数料を決めるプランも用意しておりますので横並びで比較してみました。
1日の約定代金合計金額 | 松井証券 (税抜) | 楽天証券 (いちにち定額コース) (税抜) | SBI証券 (アクティブプラン) (税抜) |
〜10万円 | 0円 | 0円 | 0円 |
10万円〜20万円 | 300円/0円(※) | 191円 | 191円 |
20万円〜30万円 | 286円 | 286円 | |
30万円〜50万円 | 500円 | 429円 | 429円 |
50万円〜100万円 | 1000円 | 858円 | 762円 |
100万円〜200万円 | 2000円 | 2000円 | 100万円毎に582円 |
200万円〜300万円 | 3000円 | 3000円 | |
100万円毎に1,000円加算 | |||
1億円超 | 10,000(上限) |
やはり楽天証券やSBI証券に強みがあります。
20万円〜30万円までのプランについては、信用取引口座を開設して6ヶ月後の月末までは無料となり優位性が出てきます。
デイトレーダー必見!1日信用取引の手数料が無料
松井証券ではデイトレーダーに向けた手数料が圧倒的です。まずは通常の信用取引の手数料について見ていきたいと思います。
信用取引は現物取引に比べて二つのことができるようになる取引形態です。
- 手元にある資金以上(通常は約3倍)の取引をレバレッジをかけて取引を行うことができます。
- 現物取引では買からしか取引できませんが、信用取引では売りから入ることができます。(=空売り)
信用取引の取引手数料は先ほどお伝えした現物株と同じ手数料形態となっております。
信用取引と現物取引の1日の合計約定金額で手数料の金額が決定されます。
つまり現物約定金額20万円 + 信用取引約定金額30万円の場合合計50万円となり税抜500円が手数料として徴収されます。
しかし、松井証券の真骨頂は『一日信用取引』の手数料形態です。
一日信用取引は松井証券が初めて導入した概念で、返済期日が当日のデイトレーダー専用の信用取引です。
例えば午前9時に株式市場が開場して1時間後の10時にトヨタ自動車の株を信用買して、
株式市場が閉会する午後3時までにトヨタ自動車の株を売却した場合を『一日信用取引』としています。
つまり一日のうちに『購入→売却』又は『空売り→買い戻し』を行って一日Totalでみると約定残高が0となる取引のことを指します。
主にデイトレーダーの方が『一日信用取引』をおこなっています。
松井証券ではなんと一日信用取引の手数料が約定代金にかかわらず無料となっております。
松井証券の一日信用取引の手数料・金利/貸株料 | ||
手数料(デイトレード時) | 約定代金にかかわらず0円 | |
金利/貸株料(デイトレード時) | 1注文あたりの建約定代金合計300万円以上 | 年利0% |
1注文あたりの建約定代金合計300万円未満 | 年利2.0% |
(引用:松井証券)
発生する費用として1注文あたりの建約定代金合計300万円未満の場合の金利/貸株料の年利2.0%のみです。
金利というのは信用取引で株を購入する際に自分の資金を証拠金として差し入れて証券会社からお金を借りて株を購入するため、
証券会社から借りた資金に対して発生する金利です。
また貸株料というのは信用取引で株を空売りする際に証券会社からまず株を借りて、
借りた株を売ることで空売りができますので株を借りた擬似的な金利として発生する費用です。
一日信用取引の場合は1日分の金利/貸株料が発生するので年利2% ➗ 365日 = 約0.005%となります。
手数料がかかる最大の300万円の取引を行ったとしても僅か150円という低コストでデイトレードができるのは松井証券の大きな魅力ですね。
楽天証券もデイトレーダー向けの手数料は無料となっていますのでご覧下さい。
▶︎ 無料でデイトレードが可能な楽天証券の信用取引の魅力を徹底解説!一般信用取引の『無期限』『短期』『いちにち(一日)信用』の違いとは?
▶︎ 【信用取引向け】おすすめネット証券会社ランキングBEST3を紹介。
IPO投資の購入手数料、立会外分売の買付手数料が無料
IPOは新規公開株に公募価格で応募して、上場後に売却することで高い確率で大きな利益を得る投資手法です。
松井証券ではIPO投資の購入時の手数料は無料です。(売却時には手数料がかかります)
また立会外分売も買付手数料が無料となります。(同じく売却時に手数料がかかります)
立会外分売は株式市場の取引時間外に企業または企業の株を保有している大株主が、
市場で取引されている価格よりも割り引いた価格で売りにだす取引です。
まとめ
松井証券は現物株と信用取引は一日合計の約定代金で手数料が決まっており、少額取引が無料で取引することができる。
最も強みがあるのはデイトレーダー向きの一日信用取引の手数料で取引手数料は驚異の無料です。
約定金額300万円未満の場合は僅かな貸株料/金利が発生するのみで、300万円を超えた場合は完全無料で取引ができる。
積極的に信用取引を用いて大きな利益を獲得されたいデイトレーダーの方にとって松井証券は良い選択肢であるということができます。
以上、デイトレーダーに評判の『一日信用取引』にメリットのある松井証券の手数料形態をわかりやすく解説します。…の話題でした。
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