現在流行中の「ソーシャルレンディング」。
より安全に資産運用したい人が検討に入れるのが「さくらソーシャルレンディング」です。
不動産担保や保証のついた投資先が多くあり、安定した配当に期待できるのがサービスの特徴。
このコンテンツでは、そんなさくらソーシャルレンディングの特徴や、投資するリスクについて詳しく解説します。
※なお、さくらソーシャルレンディングは、2020年2月現在、「SAMURAI FUND(サムライ ファンド)」へ事業譲渡し、運営元は「SAMURAI証券株式会社」に変更になっていますが、本記事では、さくらソーシャルレンディングとして記載しています。
目次
Contents
さくらソーシャルレンディングの特徴
投資家から資金を集めて、国内の中小企業やベンチャーに出資するサービスがさくらソーシャルレンディング。
本サービスは金融取引業者のmaneoマーケットとさくらソーシャルレンディング株式会社が提携して運営しています。
さくらソーシャルレンディングは地方の活性化を目的とした金融サービス。
都市部に比べて資金調達しにくい地方企業のために、環境整備やパートナー契約などにより活性化に繋げます。
投資できる分野は不動産売買に関する投資案件や不動産分譲開発案件といったものです。
不動産の他にも事業者が開業するための資金投資案件や、自然エネルギー事業案件もあります。
ファンドの保全や保証を重視しているソーシャルレンディングであり、低リスクで投資できるのがポイント。
「なるべく安全に資産運用したい」と考える人に最適なソーシャルレンディングです。
さくらソーシャルレンディング株式会社について
さくらソーシャルレンディングを運営している「さくらソーシャルレンディング株式会社」とは、いったいどのような会社なのでしょうか。
さくらソーシャルレンディング株式会社は福岡に本社を置く資本金3,000万円の株式会社で、代表取締役は岩田直樹氏です。
非上場企業なので、株価は公開されていません。
2019年2月時点でのさくらソーシャルレンディングの登録ユーザー数は約3,500人、分配金の総額は9億6,000万円です。
公式ブログも開設されていますので、興味がある方はのぞいてみてください。
サービスを利用するには
ソーシャルレンディングは金融サービスの1つであり、利用するには条件があります。
投資口座の開設時点で20歳以上75歳以下であり、maneoマーケットの審査に通過することが必要です。
サービスの利用条件を満たしている人は、さっそく投資口座を開設しましょう。
さくらソーシャルレンディングのホームページにある「新規口座開設」ボタンをタップすることで、投資口座の開設手続きに進めます。
口座開設画面に進むと最初に利用規約や同意事項などを確認するページが開きます。
各書類をすべて確認したうえで、問題がなければ「同意する」にチェックを入れて進みましょう。
規約に同意するとユーザーの収入・資産状況や投資経験についての質問事項が現れます。
自分の現状にあった回答をすることで、IDやお客様情報登録画面に進めます。
住所や電話番号などを入力して、本人確認書類を郵送や画像で送信することで手続きは完了。
運営会社から本人確認ハガキが発送されて、登録した住所にハガキが届きます。
本人確認ハガキを受け取ったら、記載されたキーコードをマイページで入力しましょう。
アカウントの本人確認が完了して、興味のあるファンドに投資できるようになります。
マイページに記載された振込先にお金を入金すると、投資口座に資金が反映される仕組みです。
後はさくらソーシャルレンディングのファンド一覧から投資しましょう。
利用上の注意点
さくらソーシャルレンディングを利用する際にはいくつかの注意点がありますので、ご説明します。
- 申請時に20歳以上、75歳未満であることが必要
- 日本在住で、在留資格を保有していることが必要
- maneoマーケットの審査に通る必要がある
- マイナンバーの登録が必要
- メールアドレスが必須
- 本人名義の口座のみ開設が可能
- 複数の口座は開設できない
- 投資口座への振り込みや払い戻しに手数料が必要
- 年額20万円を超える収益があった場合確定申告が必要
- 海外に移住する、または、75歳以上になると解約が必要
- 満期になるまでは投資の途中解約ができない
投資先の具体例
2019年7月に募集が始まった投資先として、「さくら北海道(札幌)セレクトファンド134号」があります。
資金の運用期間は11ヶ月であり、ファンドの想定運用利回りは6.50%です。
本ファンドで資金を融資する相手は関連会社のB社。
売掛債権買取事業者のT社にB社が資金を融資して、T社が買取した債権の転売代金や債権買戻し資金を返済する仕組みです。
ファンドには担保としてT社の株式を質権設定して、買取債権を譲渡担保設定しているのが特徴。
また、保全性を確立するためにT社の代表者1名の連帯保証も設定しています。
返済可能額に見合った資金の融資であり、ファンドの貸し倒れリスクは低めです。
担保や保証のないファンドに比べて、安全に資金を資産運用できるのがさくらソーシャルレンディングの魅力ですね。
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さくらソーシャルレンディングのメリット
保全性の高いさくらソーシャルレンディングはリスクが抑えられていて、投資するハードルが低い利点があります。
サービスを検討している人が知っておくべきメリットは次の3つです。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
担保と保証の付いたファンドが多数ある
さくらソーシャルレンディングの提供するほとんどのファンドには、担保や保証がついています。
もし貸付先が返済できなくなっても、担保と保証により完全な貸し倒れを防げるのがメリット。
例えば投資したファンドの返済が滞った場合、運営会社は不動産担保を差し押さえて資金を調達します。
担保によって得られた資金は投資家に配当されて、出資金や利息を受け取れる仕組みです。
また、連帯保証の場合は保証人に対して返済を催促し、ファンドの資金を回収するのがポイント。
担保や保証のついたファンドに投資することで、リスクの小さい資産運用を実現できます。
運用期間が短い傾向がある
さくらソーシャルレンディングのファンドは運用期間が短く、出資金を早めに取り戻せるのもメリット。
数ヶ月から1年程度のファンドに投資して、短い期間だけ資産運用できます。
2万円からファンドに投資できる
ほとんどのファンドは2万円から投資できて、少額から資産運用できるのもさくらソーシャルレンディングの利点です。
損するのが不安な人でも、少額から始めることで投資ハードルが低くなります。
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さくらソーシャルレンディングのデメリット
担保や保証により貸し倒れリスクが小さく、少額からファンドに投資できるのがさくらソーシャルレンディングのメリット。
より安全に投資できる本サービスには、次のようなデメリットもあります。
■ さくらソーシャルレンディングのデメリット:
- 利回りが6%から7%と低い
- 出金手数料が発生する
- 実績が浅い
それぞれのデメリットについて簡単に見ていきましょう。
利回りが6%から7%と中水準
さくらソーシャルレンディングが取り扱うファンドの想定利回りは6%から7%程度です。
他社のソーシャルレンディングに比べて利回りが若干低く、投資家が得られるリターンは中水準です。
例えば海外の不動産に投資できるソーシャルレンディングであれば、利回りが10%を超えるファンドが多くあります。
リスクが少ない分、リターンも減ってしまうことに注意しましょう。
出金手数料が発生する
入金した資金や配当金を投資口座から出金するには、払戻手数料を支払うことが必要です。
出金するたびに数百円の手数料が発生して、リターンが減ってしまうデメリットがあります。
なるべくリターンを減らさないためには、まとめて資金を出金することがオススメです。
また、GMOあおぞらネット銀行を利用している人ならば、無料で投資口座から出金できます。
実績が浅い
さくらソーシャルレンディングの累計募集金額は、2018年5月時点で8億円程度とそこまで大きくはありません。
もともと少額投資なので額はそこまで大きくならないのは当然なのですが、募集ファンド数もそこまで数多く扱っているわけではありません。
このように、さくらソーシャルレンディングは、まだ実績が浅いということが不安要素の一つとしてあるでしょう。
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さくらソーシャルレンディングの有効な活用法
国内の地方企業に投資できて、6%以上の利回りを期待できるのがさくらソーシャルレンディングの特徴です。
担保や保証がファンドについているため、安全に資産運用したい人に役立ちます。
2019年8月26日現在、さくらソーシャルレンディングで募集しているファンドはありません。
新規のファンドに投資するために、興味がある人は投資口座を開設しておきましょう。
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まとめ
担保と保証により保全性が高く、そこそこの利回りに期待できるのがさくらソーシャルレンディングです。
将来のためにリスクを抑えた資産運用を実現したい人にオススメします。
以上、さくらソーシャルレンディングとは?サービスの特徴とリスク、利用するメリット・デメリットを解説!…の話題でした。
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