「年末や3月に比べて決算企業が少ないけど、高い配当利回りの銘柄に投資したい」
「2020年2月に狙える高配当銘柄の株価指標や会社の業績が気になる」
2月に決算する企業は一定数あり、配当によって高い利回りに期待できる銘柄もあります。
ただ、会社によっては業績が悪化しているところもあり、投資前に指標をチェックすることが重要です。
この記事では2020年2月に配当を狙える高利回り銘柄を3つ紹介します。
Contents
【8185】チヨダ:配当利回り4.42%
靴とシューズを専門としてチェーン店を運営している会社がチヨダです。
「東京靴流通センター」や「シュープラザ」、「チヨダ はきごこち」などの店舗を全国に展開しています。
1936年に東京都杉並区でチヨダ靴店が営業を始めて、その後にチェーンストアを開始しました。
2003年に東証第一部へ上場した後は、インターネットでの通販も取り扱っています。
競合他社であるABCマートと並ぶリーディングカンパニーであり、世代ごとに商品売り場を提供しているのが特徴。
カジュアルウェアを販売するマックハウスを子会社としています。
チヨダの配当利回り
2019年9月18日時点におけるチヨダの株価は1,674円であり予想配当利回りは4.42%です。
過去5年間での配当額は横ばいが続いていて、投資による安定したリターンを見込めます。
しかし、株価が下落していることもあり配当利回りは上昇傾向にあります。
配当利回りは順調に右肩あがりなのが分かりますね。
2015/02 | 70.00 円 |
2016/02 | 75.00 円 |
2017/02 | 70.00 円 |
2018/02 | 72.00 円 |
2019/02 | 74.00 円 |
2020/02(予) | 74.00 円 |
また、2019年2月の実績配当性向は164.3%であり、利益以上の資金を投資家に還元しているのが特徴。
他社に比べて利益を還元する姿勢があるのは投資家にとってメリットですね。
チヨダの予想PERは42倍
2019年9月18日時点の予想PERは42.6倍であり、実績PBRは0.85倍です。
株価に対して純資産額は大きいですが、純利益に対して株が買われ過ぎているデメリットがあります。
過去3年間における予想PERの推移によると、2019年2月からPERが高騰していることが分かります。
割高な状態で株を買ってしまうと、売却損が発生してしまうリスクがあるため注意しましょう。
売上高は減少している傾向
チヨダは2008年から売上高が減少していて、営業利益も大幅に下がっています。
2020年2月には営業利益が上がる見通しですが、人口減少によって利益が回復しない可能性も小さくないです。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
2008/02 | 179,101 | 6,528 | 7,415 | 2,745 |
2009/02 | 171,793 | 6,732 | 7,695 | 400 |
2010/02 | 166,460 | 3,412 | 4,036 | -1,225 |
2011/02 | 157,137 | 5,054 | 5,725 | 1,047 |
2012/02 | 154,086 | 10,731 | 11,339 | 4,839 |
2013/02 | 150,323 | 12,316 | 13,108 | 7,151 |
2014/02 | 147,423 | 10,531 | 11,027 | 5,847 |
2015/02 | 143,005 | 7,753 | 8,253 | 4,165 |
2016/02 | 144,504 | 9,372 | 9,927 | 4,882 |
2017/02 | 137,017 | 7,731 | 8,143 | 4,295 |
2018/02 | 127,634 | 6,132 | 6,595 | 4,643 |
2019/02 | 118,568 | 1,669 | 2,266 | 1,613 |
2020/02予 | 118,300 | 3,340 | 3,520 | 1,400 |
【8016】オンワードホールディングス:配当利回り4.40%
40以上のブランドを展開するアパレルメーカーがオンワードホールディングスです。
ファッション分野ではオリジナルブランドだけでなく、法人向けブランドも開発しています。
1962年にオンワード販売会社を設立してから日本全国に支店を展開しました。
最近ではクリエイティブヨーコやティアクラッセなどの他社を買収して企業規模を拡大しています。
オンワードホールディングスの配当利回り
2019年9月18日時点の株価は545円であり、オンワードホールディングスの配当利回りは4.40%です。
過去5年間で1株あたりの配当額が変動していない特徴があります。
2015/02 | 24.00 円 |
2016/02 | 24.00 円 |
2017/02 | 24.00 円 |
2018/02 | 24.00 円 |
2019/02 | 24.00 円 |
2020/02(予) | 24.00 円 |
また、2019年2月の実績配当性向は66.9%であり、利益の半分以上を投資家に還元していることが分かります。
株式指標から割安感が強い
2019年9月18日時点の予想PERは13.6倍であり、実績PBRは0.48倍です。
オンワードホールディングスの利益や純資産に対して株価が安く、銘柄の割安感が強いメリットがあります。
また、2019年2月時点の自己資本比率は55.1%と高く、業績が悪化しても比較的倒産しにくいもの。
長期的に株式投資したいと考えている人に、指標の優れたオンワードはオススメできます。
過去10年間で営業利益は大きく減少
オンワードホールディングスの売上高は横ばいが続いていますが営業利益は大幅に下がっています。
2019年には営業利益が売上高の1/6程度まで少なくなっている現状です。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
2008/02 | 287,032 | 18,628 | 24,128 | 12,213 |
2009/02 | 261,005 | 9,084 | 6,285 | -30,895 |
2010/02 | 248,634 | 4,383 | 6,120 | 2,187 |
2011/02 | 244,550 | 8,928 | 10,497 | 2,722 |
2012/02 | 242,402 | 10,953 | 13,329 | 3,529 |
2013/02 | 258,369 | 11,192 | 13,405 | 4,503 |
2014/02 | 279,073 | 9,422 | 12,211 | 4,658 |
2015/02 | 281,501 | 5,731 | 7,162 | 4,204 |
2016/02 | 263,516 | 3,778 | 5,504 | 4,278 |
2017/02 | 244,900 | 4,203 | 5,577 | 4,744 |
2018/02 | 243,075 | 5,167 | 5,928 | 5,366 |
2019/02 | 240,652 | 4,461 | 5,161 | 4,948 |
2020/02予 | 256,000 | 5,520 | 5,700 | 5,500 |
【2687】シー・ヴイ・エス・ベイエリア:配当利回り2.97%
東京都内や千葉県でビジネスホテルなどを運営している会社がシー・ヴイ・エス・ベイエリア(以下、CVSベイエリア)です。
コンビニやマンションのコンシェルジュ、クリーニングも事業として行っています。
CVSベイエリアの配当利回り
2019年9月18日時点の株価は673円であり、CVSベイエリアの予想配当利回りは2.97%です。
2019年には1株あたり30円の配当額が還元されましたが、2020年には20円に減額される予定。
2015/02 | 10.00 円 |
2016/02 | 10.00 円 |
2017/02 | 10.00 円 |
2018/02 | 20.00 円 |
2019/02 | 30.00 円 |
2020/02(予) | 20.00 円 |
また、2019年2月の実績配当性向は3.9%と小さく、株主に還元する利益は少ないもの。
将来の業績によっては配当利回りがさらに悪化してしまうリスクがあります。
予想PERが60倍まで増加
2019年9月18日時点におけるCVSベイエリアの予想PERは60.4倍です。
コンビニ事業の売却によって利益が大きく変動したため、2019年4月あたりにPERが大きく増大しました。
利益に対する株価は明らかに高いので、これから株に投資する人は注意が必要です。
コンビニ売却により黒字転換
CVSベイエリアはコンビニ事業での採算性が悪く、過去には営業利益が赤字になった年がいくつもあります。
2018年にローソン本部にコンビニを売却したことで、営業利益が黒字に転換しているのが特徴です。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
2008/02 | 24,277 | 623 | 446 | 216 |
2009/02 | 25,271 | 571 | 334 | -78 |
2010/02 | 26,322 | 416 | 610 | 235 |
2011/02 | 28,635 | 601 | 650 | 233 |
2012/02 | 26,882 | 338 | 342 | -369 |
2013/02 | 27,190 | -426 | -354 | -880 |
2014/02 | 30,193 | 50 | 167 | -878 |
2015/02 | 28,726 | 230 | 278 | 225 |
2016/02 | 29,193 | 151 | 145 | 198 |
2017/02 | 29,452 | -33 | 213 | 94 |
2018/02 | 29,394 | 13 | 90 | -279 |
2019/02 | 10,916 | 31 | -28 | 3,801 |
2020/02予 | 10,750 | 150 | 165 | 55 |
まとめ
2月には大手企業が高い配当性向を実現していて、安定感のある銘柄で高い配当利回りを実現できるのがメリット。
株式投資でリターンを狙いたい人は、記事で紹介した銘柄を参考にしてみましょう。
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