AI inside(エーアイ インサイド)は12月25日に上場予定のIPO銘柄です。
AI insideはテーマ性のあるAI関連銘柄であり人気度も高くなることが予想されます。
今回は、そんなAI insideのIPOスケジュールや初値予想などのIPO情報や事業内容、業績などを紹介します。
IPO投資を検討している方はぜひ最後まで読んでいただき参考にしてください。
Contents
AI insideのIPOスケジュール
AI insideのIPOスケジュールは以下の通りです。
ブックビルディング期間 | 12月9日(月)~12月13日(金) |
市場 | 東証マザーズ |
公募価格決定日 | 12月16日(月) |
購入申し込み期間 | 12月17日(火)~12月20日(金) |
上場予定日 | 12月25日(水) |
当選株式数 | 500,000株 (うち公募株式数が300,000株、売出枚数が200,000株) |
オーバーアロットメントによる売出 | 75,000株 |
想定価格 | 2,660円 |
仮条件価格 | 3,000円~3,600円 |
公募価格 | 12月16日(月)発表 |
AI insideの各証券会社割当
証券会社 | 株式数 | 割当率 |
野村証券(主幹事) | 440,000 | 88% |
大和証券 | 12,500 | 2.5% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 12,500 | 2.5% |
SMBC日興証券 | 12,500 | 2.5% |
SBI証券 | 12,500 | 2.5% |
岩井コスモ証券 | 2,500 | 0.5% |
マネックス証券 | 2,500 | 0.5% |
いちよし証券 | 2,500 | 0.5% |
楽天証券 | 2,500 | 0.5% |
主幹事は野村証券です。
主幹事は割当株式数が圧倒的に多いので、IPO当選確率を高めるなら主幹事証券からの申込みは必須になります。
AI insideの会社概要
会社名 | AI inside |
コード番号 | 4488(東証マザーズ) |
設立 | 2015年8月3日 |
資本金 | 465,200千円 |
本社住所 | 東京都渋谷区渋谷三丁目8番12号 |
代表 | 代表取締役社長 CEO 渡久地 択 |
事業内容 | 人工知能事業 |
従業員数 | 57名 |
AI insideの事業内容
AI insideは人工知能(AI)事業を行っている会社です。
AI insideは手書きの文字を認識できるAIを開発しており、このAIを誰もが利用できるサービス「DX Suite」を販売しています。
DX Suiteには3つのアプリケーションがあり、顧客の希望でそれぞれを組み合わせて契約、利用することが可能です。
【DX Suiteのアプリケーション】
- 「Intelligent OCR」
手書き文字認識技術を利用し、手書き文字をデジタルデータ化するサービスです。
レイアウトが統一されている帳票であれば読み取ることが可能です。
各申込書やアンケートなど手書きで書かれることの多い帳票をデジタルデータにできます。
- 「Elastic Sorter」
Intelligent OCRのオプションとして利用するアプリケーションです。
複数種類の帳票を読み取った際に、同じ種類の帳票を区別し仕分けるサービスです。
- 「Elastic Sorter」
Intelligent OCRのオプションとして利用できます。
レイアウトが統一されていない非定型帳票を読み取り構造化を含めてデジタルデータ化するサービスです。
AI insideが上場する理由!上場で得た資金の使途は?
スペースマーケットがIPOで得られる資金は、手取概算額9億180万円です。
第三者割当増資により得られる資金2億2,770万円(手取概算上限)と合わせて、
設備費用及び運転資金に使用する予定となっています。
設備費用としては、サーバの購入費、運転資金としてはサーバの維持費、エンジニアの採用費及び人件費に使用する予定です。
特に優秀なエンジニアの採用及び人件費にIPOで得られる資金の半分程度を使用する予定としています。
AI insideの事業に必須のAIエンジニアを増やし事業を拡大していくものと考えられます。
AI Insideの業績
ここではAI insideの業績を目論見書から確認していきます。
まずは売上高の推移です。
AI insideの売上高推移
売上高(千円) | |
2016年3月 | 9,259 |
2017年3月 | 41,553 |
2018年3月 | 279,435 |
2019年3月 | 445,264 |
2019年9月 ※第2四半期 | 613,894 |
売上高は右肩上がりに加速度的に増えています。
2016年の約925万円に比べ2019年は4億4,526万円と50倍近くに上昇しています。
今期も第2四半期時点で既に前期の売上高を大幅に上回っており高成長が続いていることが読み取れます。
つづいて、AI insideの経常利益を確認していきましょう。
AI insideの経常利益推移
経常利益(千円) | |
2016年3月 | △51,549 |
2017年3月 | △140,645 |
2018年3月 | △311,479 |
2019年3月 | △182,914 |
2019年9月 ※第2四半期 | 176,739 |
2018年3月期までは赤字が拡大しています。
売上も大幅に拡大していることから先行投資により規模の拡大を優先していたことが分かります。
前期の2019年3月期は赤字幅が減少しており、売上を拡大させつつ利益を得られる土壌が整いつつあったのでしょう。
今期は、第2四半期時点で1億7千万円以上の黒字を達成しており、満を持しての今回の上場となりました。
AI関連企業らしく利益率も高いので、多くの投資家に注目されることになりそうです。
AI insideのロックアップ情報
AI insideの上位株主の保有比率、ロックアップ情報は以下の通りです。
株主 | 保有比率 | ロックアップ期間 |
渡久地 択(代表) | 56.77% | 90日間 |
アクサ生命保険(株) | 7.10% | 90日間 |
UTEC4号投資事業有限責任組合 | 6.27% | 継続保有 |
(株)レオパレス21 | 5.68% | 90日間 |
中沖 勝明 | 4.20% | 90日間 |
日本郵政キャピタル(株) | 4.17% | 継続保有 |
大日本印刷(株) | 2.84% | 90日間 |
名井 将元 | 2.78% | 90日間 |
レカム(株) | 1.65% | 90日間 |
第一生命保険(株) | 1.42% | 90日間 |
上位株主はロックアップが設定されているか、継続保有となっています。
ロックアップ期間中は、保有する株を売却することはできません。
ロックアップは上場と同時に大株主が株を売却し、株価が暴落しないように取られている対策です。
IPO銘柄は特に需給によって株価が大きく変動しますので、ロックアップ情報は必ず確認しましょう。
また、ロックアップ期間終了後は大株主が株を売却する可能性がありますので、大株主のロックアップ期間は覚えておきましょう。
AI insideの初値予想
AI insideは今期第2四半期累計で黒字転換しており、1億7,500万円程度の純利益を達成しています。
通期でも第2四半期までと同様の業績だと考えれば、通期の純利益は3億5,000 万円程度です。
EPSは公募による希薄化を考慮すると98.87円程度となります。
AI insideはAI事業会社ですので、AI関連企業とPERを比較してみましょう。
企業名 | PER |
アドバンストメディア【3773】 | 33倍 |
モルフォ【3653】 | 54倍 |
PER平均 | 43.5倍 |
EPS 98円×PER43.5倍=4,263円 となります。
人気の高騰しやすい注目のAI関連銘柄ですので、市場状況が良ければ公募価格を大幅に上回る高値をつけることも十分あり得ます。
まとめ
AI insideは手書き文字をデータ化するという様々な場面で活用できるAIを開発しています。
テーマ性の高いAI関連企業であり、人気の高いIPO銘柄の中でも更に注目を集めることが予想されます。
公募価格を上回る可能性も高く、IPO投資をするなら外せない銘柄となりそうです。
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