(FactSet)S&P500、2四半期連続で純利益率の対前年同期比低下を報告

純利益率の推移

 

信太郎
第二四半期の決算が本格化しておる。まだまだGAFAMを控えて序盤戦じゃが、現状どうなっているのかという点がFactSetから出ておったから紹介致す!今回は純利益率のフォーカスが当てられた記事じゃ。
秀次郎
決算についてはEarnings Callの内容も含めてnoteで出しています!昨日私が出したTSLAは以下です。

 

 

それでは本文にうつっていきます。

市場は引き続きインフレ率の上昇を懸念している。

6月の消費者物価は9.1%上昇し、前年比の上昇率としては1981年以来最大となりました。

こうした懸念を踏まえて、S&P500が発表している第2四半期の純利益率はどうなっているのでしょうか?

純利益率は低下しているが、まだ5年平均を上回っている

2022年第2四半期のS&P500の(ブレンド)純利益率は12.4%で、四半期開始時(3月31日)の予想値12.7%を下回り、前年同期の純利益率13%も下回っています。

しかし、5年平均の純利益率11.2%を上回り、前四半期の純利益率12.3%を若干上回っている。

純利益率の推移

 

仮に12.4%が当四半期の実際の純利益率であれば、当指標の純利益率は2四半期連続で前年同期を下回ることになります。

一方、2008年にFactSetがこの指標の追跡を開始して以来、同指数が報告した純利益率の高さは、2021年第4四半期と並んで第4位となる。

信太郎
前年同期で低くなってはいるが、依然として十分高い水準ということじゃな!

 

セクター別では、2つのセクターが2022年第2四半期の純利益率を2021年第2四半期比で増加させると報告している(または報告すると予想される)。

エネルギー(15.6%対6.5%)と資本財(9.8%対9.0%)である。

一方、2022年第2四半期の純利益率が2021年第2四半期と比較して低下した(または低下すると予想される)セクターは、金融(16.1%対21.9%)を筆頭に9つある。

信太郎
以下は2022年Q2(濃い青)と2021年Q1(灰色)の比較じゃ!エネルギーと資本財セクター以外は前年同四半期を下回っておるな。

 

 

信太郎
以下は2022年Q2(濃い青)と5年平均(緑色)の比較じゃ!依然として殆どのセクターで純利益率は5年平均を上回っておるな!

 

 

信太郎
以下は2022年Q2(濃い青)と2022年Q1(黄色)の比較じゃ!全般的に低下しておるが、エネルギーと素材、資本財、一般消費財セクターは前期を上回っておる。

 

 

純利益率の前年比減少の要因は?

コスト上昇が純利益率に悪影響を及ぼしていると思われる。

6月の生産者物価は11.3%上昇し、2022年3月に記録した11.6%上昇に近づいた。

前回の決算期には、第1四半期の決算説明会でS&P500の417社が「インフレ」を挙げ、10年以上ぶりの高数値となった。

 

しかし、S&P500種構成企業の収益成長率が6四半期連続で10%を超えると予想されることから、企業はこうしたコスト上昇を補うために値上げも行っています。

また、前年同期の異常に高い純利益率に対して、企業は厳しい前年同期比を強いられている。

2021年第2四半期、S&P500は13%の純利益率を記録し、これはFactSetが2008年にこの指標の追跡を開始して以来、同指数が報告した純利益率の最高値となった。

高インフレが続いているにもかかわらず、アナリストが今年いっぱいはS&P 500の純利益率が2022年第2四半期を上回ると考えているのは興味深いことである。

本日現在、2022年第3四半期と2022年第4四半期の推定純利益率はそれぞれ12.9%と12.7%となっています。

 

信太郎
今のところインフレを価格転嫁できておりインフレでコスト高の中でも利益率を維持できておることがわかるな!

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