【FB】今再びEPS成長が加速するフェイスブックの今後の株価を見通す!徹底的に分析してオニール流に評価してみた。

【FB】今再びEPS成長が加速するフェイスブックは再び株価は飛翔できるのか?徹底的に分析してオニール流に評価してみた。

Facebook, Inc.(ティッカーシンボル:FB)」は言わずと知れた世界最大のSNS企業です。

 

信太郎
Facebookをはじめとして以下のようなサービスを保有しておるぞ!

 

  • Instagram(SNS)
  • WhatsApp(メッセージアプリ)
  • Messenger(メッセージアプリ)
  • Oculus(VRのヘッドセット)

 

Facebookは株価が停滞していましたが、決算で利益の伸びが加速して株価も動意付きはじめました。

本日はフェイスブックについて、サービス、ビジネスモデル、財務分析を行なった上で、

成長株投資の神と呼ばれるオニール流の分析を行い投資妙味があるかどうかについて紐解いていきたいと思います。

 

信太郎
かなり力を入れて書いた故、ぜひご覧あれ!!
秀次郎
ビジネスモデルまでは知っとるぞ!という皆さんは決算分析以降からよんでくれると時短になるますよ!

 

会社概要

  • 企業名:Facebook(前身はThe Facebook)
  • 本社:米国カリフォルニア州
  • 設立年月日:2004年
  • IPO:2012年(NASDAQ)
  • 事業概要:世界最大のSNSであるFacebookを運営(世界最大級)

会社の歴史

  • 2003年:Harvard大学在学中のザッカーバーグが前身となるFace Mashを立ち上げるも同大学から否認される。
  • 2004年:ハーバード大の許可を得て2004年4月にThe Facebookを立ち上げる。当初はハーバード大学限定のサービスだったが米国内の各大学に順次広まっていった。
  • 2005年:Facebook.comというドメインを200,000米ドルで購入したことにより社名から「the」を削除。
  • 2006年:Facebookは有効な電子メールアドレスを持つ13歳以上のすべての人に公開。
  • 2009年:世界中の月間アクティブユーザー数で最も利用されているソーシャル・ネットワーキング・サービスとなった。中国はFacebookをブロックしました。
  • 2010年:非公開企業の株式を扱う取引所であるSecondMarket Inc. によるとFacebookの価値は410億ドルとなりGoogleとAmazon.comに次ぐアメリカ第3位のウェブ企業となった。
  • 2011年:メッセージをやり取りできるMessengerが発表される。
  • 2012年:4月にインスタグラムの買収を発表。5月17日にナスダックに上場。株価は38ドルで評価額は1040億ドル。 IPOの資金調達額は160億ドルで、2008年のVISA社、2000年のAT&T Wireless社に次ぐ米国史上3番目の規模だった。
  • 2014年:2月にメッセージアプリであるWhatsAppの買収を発表。3月にはVRハードウェアやソフトウェア製品を開発するOculusの買収を発表。
  • 2016年:ザッカーバーグは、人工知能、世界的な接続性の向上、仮想現実と拡張現実の3つを柱とする10年ビジョンを発表。職場で「みんなをつなぐ」ことを目的とした有料のコミュニケーションツール「Workplace」を発表
  • 2019年:マッチングサービスであるFacebook Datingを発表。
  • 2020年:12月からFTCからから違法な独占状態にあるとして訴えられており、子会社のWhatsAppとInstagramの売却を求められている。(後で詳述)

映画「ソーシャルネットワークの主人公であるザッカーバーグが立ち上げたGAFAMの一角をなすFacebook。

 

信太郎
元々は彼がハーバード大学在学中に在学生のオンライン名簿として作り上げたサービスだったんじゃ。
秀次郎
元々は姫君たちの顔をみたいという下心から始まったと映画では描かれておりましたな。。
信太郎
うむ。。その後、急速に拡大し現在では日々18億人のユーザーを抱える世界最大のSNS企業となっておるの!

 

CEOの経歴

FacebookのCEOは言わずと知れた「マークザッカーバーグ」です。

Facebookは先ほどお伝えした通り、彼がハーバード大学の寮で以下の4人とともに立ち上げたサービスです。

 

Edurado Saverin:マークと対立後現在はベンチャーキャピタリスト
Andrew McCollum:現在はPhiloのCEOとして活躍
Dustin Moskovitz:2008年にFBをさりAsanaの創業者として活躍
Chris Hughes:2008年にFBをさり政治活動に勤しむ

 

共同創業者は一人も現経営陣の中には残っていません。

マークは中学時代からプログラミングを行い高校時代にはIntelligent Media Groupという会社名で機械学習を用いてユーザーのリスニング習慣を作る「Synapse Media Player」という音楽プレーヤーを作っていました。

幼少期から類まれなる才能を発揮していたことが読み取れますね。

 

2002年にハーバード大学入学時にはすでに “天才的なプログラミング能力を持つ “という評判を得ていました。

彼は大学で心理学とコンピューターサイエンスを学び、2年生の時に「Facemash」と名付けたFacebookの前身となるサービスを作ります。

美人投票的な側面が強く倫理的に大学から閉鎖されます。

しかし、翌2004年には大学許可の下、大学内でのソーシャルネットワークサービスとしてFacebookを立ち上げ今に至っています。

 

ちなみに現在ザッカーバーグは徐々に持株を減らしていますが、現在でも14.2%のポーションで保有しています。

(2021年4月6日時点)

Effective
Date
Prev
Shares
Reported
Shares
Ownership
(Percent)
Change in Ownership
(Percent)
2021-02-12400,468,692398,208,00514.20-0.70
2020-02-14410,497,115400,468,69214.30-2.72
2019-02-14457,131,949410,497,11514.70-8.70
2018-02-09463,790,217457,131,94916.10-2.42
2017-02-14471,873,225463,790,21716.50-3.51
2016-02-12471,873,22517.10
2015-02-13475,145,00417.60
2014-02-07478,914,46519.60
2013-02-13632,651,37229.30

 

プロダクト:SNSとメッセージアプリケーションで圧倒的な覇権を握る

Facebookで稼いだ収益を元に様々な魅力的な会社を買収して事業規模を大きく展開していっています。

Facebook(フェイスブック)

Facebook

会社の名前にもなっている言わずと知れた旗艦サービスです。

日本では最近廃れた印象のあるSNSですが、2020年末時点で27億9700万人の月間アクティブユーザー数を抱える世界最大SNSとなっています。

Facebookの月間アクティブユーザーの推移

参照:決算資料

 

上記の地域別の伸びを見ていただければ分かると思いますが、アジアやその他の地域で利用者が拡大しています。

筆者は新興国に頻繁に旅行にいくのですが、新興国では連絡の手段としてFacebookが主に用いられています。

新興国を中心にまだまだ拡大の余地があります。

Instagram(インスタグラム)

インスタグラムは日本でも特に若い女性世代に人気のSNSですね。

人々が写真、ビデオなどで表現することにより自分自身を表現する場所となっています。

統計サイトstatistaによるとInstagramの月間Activeユーザーは12億人となっています。

 

Facebookが抱えるSNSの月間アクティブユーザー数

因みに、次でお伝えするWhatsApp(20億人)、Messenger(13億人)を合わせると、

Facebook社が抱える累積月間アクティブユーザー数は約72億人となります。

当然重複もありますが全世界の人口と同じレベルの月間アクティブユーザーを抱えていることになりますね。

Messenger(メッセンジャー)

messenger

メッセンジャーは上記のアイコンに親しみを覚えている方も多いのではないでしょうか。

Facebookと連携しており、Facebookの友人たちとメッセージをやり取りすることができるメッセージングアプリケーションです。

 

新興国等で仲良くなる人とのコミュニケーションは基本的にMessengerで行なっています。

日本ではあまり馴染んではいませんが、新興国を中心に主要なメッセージアプリになっています。

WhatsApp(ワッツアップ)

WhatsApp

世界中の人々や企業がシンプルで信頼性が高く安全なメッセージングアプリケーションとされているのがWhatsAppです。

正直筆者もWhatsAppをFacebookが保有しているとは知らず驚きました。海外でメジャーなLINEのようなメッセージアプリです。

SNSとメッセージツールを面で取りに来ているのがわかりますね。

Oculus(オキュラス)

今までの4つがSNSであるのに対してOculusはVRを体験できるヘッドマウントディスプレイやサービスを提供しています。

来たるべきVR時代に向けての先行投資を行なっているのです。

OculusはVRのヘッドマウントディスプレイで大きな存在感をしめしており以下の通りOculus製品だけで市場シェアの4割以上を占めています。

オキュラスの市場シェア
Oculus Rift S27.1%
Oculus Rift15.6%
Oculus Quest2.9%

 

とはいえ、次項で解説しますが、Facebook全体の収益の中ではほんの一部を占めるにとどまっており、今後VR市場の進展にとどまって徐々に存在感を増すことを期待されている事業分野ということになります。

ビジネスモデル:収益の殆どを広告事業が占める

それでは肝心なビジネスモデルについて見ていきましょう。

広告収入が全体の97%を占める

以下はFacebookの売上ですが全売上$28,072milのうち$27,187milと97%が広告収入によってもたらされます。

Facebookの売上高の推移

 

企業にFacebook内の広告枠を販売することで広告収益を獲得するのがFacebookの収益源となっています。

 

秀次郎
どういうことなんじゃ?
信太郎
ユーザーには課金されんゆえ、あまりピントこんよの。

 

企業がFacebookの画面に自身のサービスの広告を出して、クリック数や表示回数に応じてFacebookに広告料を支払います。

広告収入の仕組み

 

信太郎
よく下のようなページをFacebookのTLでみるじゃろ?この広告をクリックするとFacebookにこの広告業者から広告料が支払われるわけじゃ!

 

フェイスブックの広告

 

Facebookは会社全体として殆どの収益を広告収入から得ています。

2020年においては280億ドルの売上のうち271億を広告収入で稼いでおり、全体の97%の売上が広告収入によってもたらされています。

 

Facebookでは傘下の企業の収益を纏めて報告するので、各サービスの広告収入の比率は不明です。

ただ、関係筋から得たBloombergの発表によると2019年の広告収入は200億ドルとなっており2019年の広告収入約700億ドルの1/4以上を占めています。

Instagram, the photo-sharing app Facebook Inc. acquired for $715 million in 2012, generated more than a quarter of the social-media company’s revenue last year, according to people familiar with the matter.

The app brought in about $20 billion in advertising revenue in 2019, said the people, who asked to remain anonymous because the figures aren’t public. That beats Google video unit YouTube, which recorded $15.1 billion in ad sales — a number parent company Alphabet Inc. revealed Monday for the first time. Facebook declined to comment.

参照:Bloomberg

 

秀次郎
Youtubeの151億ドルを超える規模とはすごいですね!!

WhatsAppやMessengerの収益については情報が得られませんでしたが、広告収入は各サービスである程度分散がなされていることが推測できます。

 

コラム:Federal Trade Commissionによる訴訟は懸念事項?

2020年12月9日にFederal Trade Commission(FTC)から独占禁止法に違反するとしてInstagramとWhatsAppの分割を求めています。

参照:Federal Trade Commission

 

これが実現してしまうと存在感をますInstagramとWhatsAppを手放すことになり大きな痛手を被ることになります。

FTCからの訴訟に対して意義を2021年3月10日に発表しています。

以下はFacebookが提出した異議を要約したものです。

 

Facebookの反論要旨
  • 意味をなさない曖昧な市場の定義に基づいて独占しているとこじつけている
  • 消費者が許容できる代替品について明示していない
  • フェイスブックの市場シェアが「60%を超えている」という結論ありきの主張が含まれていうるが事実に裏付けられていない
  • Facebookの製品が無料で無制限に提供されており価格を引き上げたり、生産量を制限していることを証明することはできない
  • FTCはInstagramとWhatsAppの買収を事前に承認している
  • 両社の買収は消費者や競争に害を与えていない
  • 各州は反トラスト法上の問題ではない公共政策上の問題、たとえばデジタルプライバシーを根拠に訴訟を起こしている
  • InstagramとWhatsAppが買収されていなければ競争と消費者にもっと多くの利益をもたらしていただろうと推測しているだけ
  • 当社の製品が人気を博しているのは当社が常に進化、革新、投資を行っているから

 

反トラスト法の執行にはフェイスブックの独占が消費者に損害をもたらす証明を行う必要があります。

現在、この証明を行えるかが争点になっています。

 

信太郎
重要なのは市場がこのFTCの訴訟をどうみておるかということよの。

 

企業にとってのニュースは株価に即座に織り込まれていきます。チャートについては後で詳しく解説しますがFTCからの訴訟が行われた12月9日から株価は特段大きく下げていません。

 

仮に市場がInstagramやWhatsAppが分離されると真剣に考えているのであれば株価は暴落するはずです。

しかし、このプライスアクションを見る限り市場は深刻に捉えていない、つまり反トラスト法が執行されるとは見ていないことが読み取れます。

FTCの訴訟後のプライスアクション

 

その他収益も徐々に伸びている

まだまだ全体の数%のではありますが、Oculusの販売等による広告収入以外の収益も徐々に増加してきています。

前年同期比では+155%という伸びを実現しています。

フェイスブックのその他収益の伸び

 

業績(直近までの決算)

それでは肝心の今まで発表された2020年12月末までの決算の内容をみていきましょう。

直近決算の概要

まずは直近決算の概要を見ていきましょう。

結果(億ドル)市場予想(億ドル)
収益(売上)280.7264.1
広告売上271.9260
EPS3.883.22
月間アクティブユーザー28億人27.6億人
1日あたりアクティブユーザー18.4億人18.3億人

 

市場予想を大きく上回る売上高と利益を記録したが、2021年前半の売上高の成長率が鈍化する見通しを示したことが響き時間外で5%強下落しました。

ガイダンスについては後述します。

順調に伸びる売上

まず事業が伸びている場合は売上高の規模が順調に伸びていきます。

以下はフェイスブックの過去からの売上高の推移と売上高成長率の四半期成長率です。

Facebookの売上高の成長率

順調に売上は拡大しています。昨年はコロナの影響で広告費が縮小し成長率は2Qに10%台に低迷しましたが、4Qで33.16%に急回復しています。

営業利益と純利益も順調に伸びる

売上が伸びていたとしても肝心な営業利益と純利益が伸びていないと意味がありません。

以下が売上高と営業利益と純利益の推移です。

フェイスブックのPLの内容

 

営業利益も純利益も順調に右肩に推移しています。そして注目すべきは営業利益率や純利益率の高さです。

先ほど見てきた通りフェイスブックは広告企業ですので純利益率でも40%近い高い水準になっています。

 

Facebookの売上総利益率、営業利益率、純利益率の推移

 

また、どれだけ効率的に純資本から利益を上げているかという指標であるROEは25%の高い水準を示しています。

追って触れますが借金が殆どないためROAも高く20%程度の水準で推移しており非常に効率的に利益を生み出しているといえますね。

フェイスブックのROEとROAの推移

 

EPSも高い水準で成長を継続

あくまで株主にとって重要なのは1株あたりどれだけの利益をもたらしてくれるかという点です。

純利益が増えていても株式数が増加していればEPSが上昇するとは限りませんからね。

実際フェイスブックも上々以降株式数は以下の通り増えています。

フェイスブックの株式数

 

株式数(Diluted)とは転換社債や新株購入予約権のついたワラント、ストックオプション等の今後実際に株式に転換される可能性のある潜在的な株式を含めた株式数です。

以下はEPSとEPSの成長率の推移ですが一旦訴訟費用の支払いなどで落ち込んだ2018年から回復しています。

直近の2021年第4Qでも50%の成長率を実現しています。

フェイスブックのEPSの推移と成長率

 

信太郎
この規模で前年同期比50%以上の上昇は正直驚愕よの!!

 

2021年度のガイダンス

では2021年のガイダンスについて2020年4Qの決算の中でのザッカーバーグCEOのコメントを見ていきましょう。

At the same time, in the first half of 2021, we will be lapping a period of growth that was negatively impacted by reduced advertising demand during the early stages of the pandemic. As a result, we expect year-over-year growth rates in total revenue to remain stable or modestly accelerate sequentially in the first and second quarters of 2021. In the second half of the year, we will lap periods of increasingly strong growth, which will significantly pressure year- over-year growth rates.

We also expect to face more significant ad targeting headwinds in 2021. This includes the impact of platform changes, notably iOS 14, as well as the evolving regulatory landscape. While the timing of the iOS 14 changes remains uncertain, we would expect to see an impact beginning late in the first quarter.

参照:Earning Statements

 

要約すると、

  • 2021年の上半期はパンデミックの影響をうけた広告需要の減少の影響がでてくる
  • 上半期の売上高成長率は殆どないか僅かにある程度にとどまることが予想される
  • ただ2021年上半期は景気回復期の需要期と重なるため成長が加速することがみこまれている
  • iPhoneのiOSが変更されることに伴う広告収益の影響も懸念される。1Qの後半に顕在化する可能性がある。

 

Facebookの経営陣としては上半期は殆ど成長しない可能性があるとネガティブな見通しを述べていましたが、アナリストの見解は以下の通りとなっています。

(2021年4月5日時点)

アナリストのEPSの予想

 

EPSの見通しは2.36と前年である2020年1Qの1.71に対して38%の上昇となっています。2021年第1Qの発表は2021年4月28日となっています。

また、アナリスト達は3ヶ月前に比べて2021年の見通しに対してポジティブになっています。

以下をご覧いただきたいのですが、3ヶ月前は1QのEPS予想は2.07でしたが現在は2.36と大きく上方修正されています。

(2021年4月5日時点)

上方修正されるFacebookのEPS

 

信太郎
ミネルビ二も決算に向けてアナリストが予想を上方修正する企業は期待が見てると言っておるからの!これは重要な情報ぞ!

 

売上に関しても2021年1Qに32.7%、2Qに45.5%の伸びが予想されています。今までの巡航速度が保たれることが見て取れますね。

(2021年4月5日時点)

フェイスブックの売上の見通し

 

企業独自のKPI:アクティブユーザー数は右肩あがり

フェイスブックは広告収入が殆どをしめるので、どれだけのユーザー数を抱えているかという単純な数が重要なKPIとなります。

フェイスブックのアクティブユーザー数の推移

 

アクティブユーザー数は特に鈍化することもなく伸び続けています。

特にアジア圏とその他の国での伸びが著しいですね。新興国の需要は今後も伸び続けることが期待されます。

またユーザー毎の収益という数値でみると北米エリアでは非常に高い水準となっていますが、

アジアやその他の国では依然として低い水準で経済発展に伴ってこれらの国の単価があがればまだ収益拡大余地はありそうですね。

フェイスブックのユーザー毎の単価の推移

 

財務状況とキャッシュフロー

フェイスブックはもちろん倒産の可能性が高い企業ではないですが、一応財務健全性とキャッシュフローについてみていきましょう。

借金は少なくDERも非常に低い

フェイスブックは財務健全性は非常に高く以下のように直近2019年までは無借金で経営を行ってきました。

 

2019年から借金が急増しているように見えますが、Debt Equity Ratio(負債 ÷ 自己資本)でみると以下の通り現在でも10%未満の水準になっています。

また、これは会計基準の変更でリース債務をDebtに分類したために突如現れた借金で、実施無借金企業であることに変わりはありません。

 

広告収益は利益率が高いので借金をあまり行う必要がないということが読み取れます。

フェイスブックのDER

 

また現金同等物に関しては借金以上の水準で保有しているため健全性は抜群であるということができるでしょう。

大きな資本が必要な事業に乗り出す場合に十分な調達余力が残っているといることができますね。

フェイスブックの借金と現金同等物の比較

 

潤沢な営業CFを元に自社株買をおこなっている

次にキャッシュフロー計算書について見ていきます。

フェイスブックは減価償却もありますので、営業CFは純利益よりも高い水準となります。

十分に高い営業利益を稼いでおり投資CFを自力で賄えているのが特徴ですね。非常に健全なCFであるといえるでしょう。

フェイスブックの営業CFと投資CFと財務CF

 

また、注目するべきは財務CFがマイナスなところです。

先ほどの通り借金はそこまで増えていないのに財務CFがマイナスの場合は配当か自社株買を行っている可能性があります。

フェイスブックは配当金を出していないので自社株買の可能性が浮上します。実際先ほどの株式数をみると減少傾向にあることが読み取れます。

フェイスブックの株式数

実際に、最新の2020年4Qの決算発表をみると自社株買を行うことを発表しています。

 

In January 2021, the Board of Directors authorized incremental share repurchases of up to an additional $25 billion of our shares of Class A common stock. This authorization is in addition to the previously authorized repurchases of up to $34 billion of our shares of Class A common stock. As of the end of 2020, $8.6 billion remained on the previous share repurchase authorization.

参照:Quartley Report

 

要約すると以下となります。

  • 2021年1月、取締役会は250億ドルを上限とする当社のクラスA普通株式の自社株買を発表
  • 以前承認した340億ドルの自社株買とは別に行われる
  • 以前分も86億ドル残っているので今後最大336億ドルの自社株買余力が残っている

 

現在のフェイスブックの時価総額8500億ドルから考えると3.9%の規模の自社株買になります。

 

信太郎
自社株買を行うと利益が伸びずともEPSが上昇するからの!かなりポジティブなニュースぞ!

 

オニール流のCANSLIM考察!

成長株投資の巨匠として燦然とした経歴を誇るのがウィリアムオニールです。ミネルビ二氏も彼を参考にして投資理論を取り上げています。

信太郎
オニールはCANSLIMという銘柄選定を行っておる!以前概要を纏めておるぞ!

 

 

オニールによって発行されているInvestors Business DailyによるとFBのスコアは以下の通り93点と高得点を獲得しています。

FacebookのInvestors Business Dailyの評価

より詳しくCANSLIMの基準について評価していきたいと思います。

C(=Current Quarterly Earnings)◯

Cは当四半期のEPSが前年同期比で少なくとも25%-50%の大きな上昇率を示す銘柄を選ぶ必要があるとしています。

業績の欄でもみてきたとおり現在EPS成長率は再び加速しはじめており50%を超えています。

フェイスブックのEPSの推移と成長率

この規模で50%を超えていれば十分合格ということができるでしょう。

A(=Annual Earnings Increase)

過去3年のAnnualつまり年間EPSが増加している銘柄を選べとしてます。

以下はFacebookの過去3年の年間ベースでのEPSの推移です。

フェイスブックの過去3年のEPSの推移

過去3年の平均EPS成長率は以下の通りとなります。

EPS成長率
2018年40.45%
2019年-15.06%
2020年56.92%

 

2019年に凹んでいますがこれは制裁金支払いのためであり一過性です。年率ベースでの定常的な成長率は十分高いと評価できます。

 

また、オニールの基準ではROEは17%以上が好ましいとしています。

フェイスブックは決算の項目でお伝えしたとおり安定して25%以上のROEを実現しています。

 

N(=New Products, New Management, New Highs)×

新しい製品やサービスを出している革新性があるとしていますが、残念ながらフェイスブックは広告収入が依然として97%を占めています。

現在、インスタグラムのショッピング機能やOculusの販売収益などの拡大が期待されていますが依然として収益に対する比率は小さくなっています。

とはいえ、徐々に伸びてきてはいるため今後の収益の拡大が期待される次第です。

 

S(=Supply and Demand)△

S(=Supply and Demand)は株式の需給です。

まずは浮動株比率をみていきます。株式市場に流通している浮動株の数が低い方が小さな買いでも大きな値動きにつながります。

以下は4月6日時点のFacebookの発行済株式数と浮動株の比率です。

 

(2021年4月6日時点)

Facebookの浮動株比率

参照:Market Smith

 

2847.7milの発行済株式数に対して浮動株は2381.4milと83.62%となっています。

フェイスブックのような約100兆円企業で浮動株比率が83.62%であれば決して値動きが軽いというわけではありません。

(ただ、あくまで悪いわけではなくGameStopのようなチョッピーな動きはしにくいということです。)

 

CEOの欄でお伝えしたとおりザッカーバーグが14%を保有しているので浮動株比率は頷ける数値ですね。

大企業であれば経営陣が1-3%の株式を保有していれば株価を引き上げるインセンティブがあるとされるので、

ザッカーバーグの保有比率はインセンティブという観点からも十分大きな数値ということができますね。

 

また、先ほどお伝えした通り自社株買を行っているので、その点は株式の需給では供給が減るのでポジティブに評価されます。

最後に出来高が重要な指標となります。株価が大きく動く時というのは機関投資家が腰をいれて購入している時です。

株価が上昇している時に出来高が伴うことは重要な上昇のサインといえるでしょう。

 

(2021年4月6日時点)

Facebookの直近の出来高

参照:investing.com

 

追ってお伝えしますが、直近ベースを抜ける前にしぼみ売りが枯れてきていたことを示していました。

そして4月1日にベースを上抜け4月5日に出来高を伴って情報漏洩ニュースを跳ね除けて3.43%の上昇を実現しています。

L(=Leader or Laggard)△

業界の値動きを主導している銘柄を選ぶべきとしています。あくまで値動きであり規模ではありません。

現在Investors Business Dailyによると業界内でのフェイスブックのランクは5位となっています。

1位は今後取り上げようと考えているPintarestとなっています。

(2021年4月6日時点)

フェイスブックの業界内の勢いの順位

オニールはS&P500指数に対する相対的な値動きの強さであるレラティブストレングスの強さが80以上の銘柄でベースを形成している銘柄を選択せよとしています。

フェイスブックのレラティブストレングスは54と低いのですが、2020年4月5日時点ではベースをうわ抜ける動きをしており期待できる形になっています。そのため△と評価しました。

 

I(=Institutional Sponsorship)

株価があがる銘柄といのは機関投資家の買い上げによって大幅な上昇を実現します。

直近、株式を保有している機関投資家の数が増えていることを条件にしています。

フェイスブックは過去1年以下の通り約10%機関投資家の数が上昇しており条件を満たしているといえるでしょう。

2020年3月2020年6月2020年9月2020年12月
機関投資家の数4561491050505078

 

2020年末の時点でフェイスブックの47%の株はファンドによって保有されています。

また機関投資家の保有数量に関しては公表にラグがありますが着実に増やしているのが読み取れます。

(2021年4月6日時点)

フェイスブックの機関投資家の購入金額の推移

 

信太郎
機関投資家が買ってる銘柄こそ有望と本にも書かれておるからの!

そして現在ファンドを保有している機関投資家の上位構成比率は以下となります。

 

(2021年4月6日時点)

Facebookを保有している機関投資家Top10

 

上位はBlackRockやVanguardなどのパッシブファンドが占めています。

ただ、第4位のT. Rowe Price Associates Incは非常に優秀なアクティブファンドです。

 

過去1年過去3年
(年率)
過去5年
(年率)
過去10年
(年率)
T. Rowe Price
Associates Inc
57.72%31.23%26.21%20.70%

 

信太郎
素晴らしい成績のファンドもFBを買ってきているということよの!!

M=Marker Direction △

市場全体がUptrendなのかどうかという点は非常に重要になります。

仮に銘柄自体がよかったとしても市場つまり川の流れに逆流するのは難しいですからね。

 

2021年4月5日現在Investors Business DailyでもナスダックはConfirmed Uptrendという評価になっています。

ナスダックの2021年4月5日時点での評価

 

ただ、注意書きもふされており、ナスダックに関しては、以下の通り50日移動平均線と攻防しており、

なおかつ前回戻り高値である13,620ドルとの戦いになっており微妙な環境となっています。

50日移動平均線の上抜けと前回戻り高値の上抜けを確認したいところではありますね。

 

2021年4月5日時点でのナスダックの値動き

 

2021年4月5日時点の株価チャート

今まではファンダメンタルを確認してきましたが、チャートはエントリーポイントを探る上で非常に重要です。

ファンダメンタルが良好な銘柄を適切な買いポイントで購入することで大きなリターンが得られるとオニールは力説しています。

 

以下は週足のフェイスブックの週足の株価推移です。黒の40週(200日)移動平均線で反発して10週(50日)移動平均線の上で推移しています。

この半年間ベースを作って低迷していたこともありレラティブストレングスが58と低いのは懸念点ですね。

(2021年4月6日時点)

フェイスブックの週足チャート

 

ただ、丁度ベースを上抜けている水準で買いポイントとなっています。より詳しく日足を見てみましょう。

丁度カップウィズハンドルを作って上抜けています。

 

フェイスブックの日足のチャート

 

秀次郎
買いポイントを明確に上抜けましたね!ところでなぜ、以下の情報漏洩の悪ニュースが流れたのに上昇したんですか?

参照:Insider「Facebookから5億3300万人の個人情報の流出が確認

信太郎
まあ、まだ機関投資家の買いポジションがたまっておらんかったんじゃろうな!ニュースはポジションによって値動きが全く異なるんじゃ。

 

フェイスブックは他のGAFAMと同じくコロナ相場の中でも株価は停滞していました。

しかし、着実にEPSは上昇しており割安度が増していたのです。

 

長期間ベースを形成して、これからいよいよ本格的に機関投資家が買っていこうという流れの時にニュースが発表されました。

もし、既に機関投資家が多くのポジションを保有してポジションが膨張しきっていたら暴落していたことでしょう。

しかし、まだまだこれからという時だったので投げ売りがでることなく、むしろ地合いの良さとチャート上抜けの影響を受けて噴射しました。

 

筆者はちょう買いポイントを上回った4月1日に300ドルでポジションを取っています。

オニール流に基づき損切りは8%に設定して275ドルにしています。

何があっても機械的に規律を守って損切り注文をだしておくことは長期的に投資をしていく上では絶対に必要なことです。

 

まとめ

フェイスブックについて詳しく洞察してきました。今回のポイントを纏めると以下となります。

フェイスブックのまとめ
  • FacebookだけでなくInstagram、WhatsApp、MessengerとSNSとメッセージアプリを面で制覇
  • Oculusを買収しVR領域にも参入している
  • フェイスブックは広告収益が97%を占める
  • FTCによる独占禁止法の訴訟は深刻には受け止められていない
  • 売上高は堅調に伸びてきている
  • EPSの成長率は回復しており直近50%以上の成長を実現している
  • ROEは20%以上の高い水準を維持
  • 2021年上半期のガイダンスは弱いがアナリストの予想は上方修正されてきており期待できる
  • 殆ど借金はしておらずDERは約10%と健全性は高い
  • 営業CFは潤沢で自社株買を実施している
  • レラティブストレングスは高くはないのが懸念点

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