インターネットを通じて、資金を集める。
その資金で事業を始めたい人に出資する「クラウドファンディング」。
インターネット社会の発達によって、クラウドファンディング市場は年々規模を拡大させています。
クラウドファンディングには「投資型」「寄付型」「購入型」など様々な種類があります。
その中でも、近年最も認知されているのは「融資型」といわれるソーシャルレンディングです。
しかし、今回紹介する「FUNDINNO(ファンディーノ)」は出資先の企業の株を保有することができる「株式投資型」クラウドファンディングとして注目を集めています。
【公式サイト】https://fundinno.com/
このコンテンツでは「株式投資型クラウドファンディング」と「ソーシャルレンディング」の違いとFUNDINOの特徴とメリット・デメリットを解説していきます。
まずは今回のポイントです。
■ 今回のポイント:
- FUNDINNOは元本安全性が高い投資手法ではない。
- 投資先が上場したら大きな利益を獲得できる可能性を秘めている。
- あくまで余剰資金で大きな利益を狙うためのハイリスクハイリターン投資として出資をされることをおすすめする。
■ ファンディーノの特徴:
- 出資の対価として株式を交付する株式型クラウドファンディング。
- 現在まで50件以上の実績があり成約額は約20億円となっている。
■ ファンディーノのメリット:
- 出資企業を厳選している
- エンジェル税制が適用される
- 今後株主コミュニティで未公開企業でも売買可能となる見込み
■ ファンディーノのデメリット:
- 運営実績が2年と浅いことはあるがIPOやM&Aの実績はない
- 換金性が低く、元本安全性は高くない
- 50万円までしか投資出来ない。
それでは、コンテンツに入っていきましょう。
目次
Contents
株式投資型クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違い
高い利子が得られるおすすめの投資手法の一つとして「ソーシャルレンディング」があります。
「ソーシャルレンディング」は「融資型」クラウドファンディングとも呼ばれています。
「クラウドファンディング」とは、インターネットを通じて投資家・支援者から資金を集めて資金を必要としている人に資金を供給する仕組みです。
クラウドファンディングはインターネット社会の進展と共に市場規模は年々成長しています。
クラウドファンディングは出資を受けた側から受け取る対価に応じて大きく4種類あります。
- 寄付型クラウドファンディング
- 商品(購入)型クラウドファンディング
- 融資型クラウドファンディング:ソーシャルレンディング
- 株式型クラウドファンディング:FUNDINNO
「寄付型」クラウドファンディングは名前の通り対価として何も提供しない完全な寄付を指します。
「商品型」クラウドファンディングは対価としてサービスや商品を出資者に提供します。
「融資型」クラウドファンディングは出資の対価として、支援者である投資家は利子(利息)を受け取ることができます。
受け取るのは利子ですので、元本自体の価格が変動することがないのが特徴です。
一方、「株式投資型」クラウドファンディングはまだ未公開(=未上場企業)の企業に出資を行います。
対価として、未上場企業の株式を対価として受け取ります。
「株式」ですのでソーシャルレンディングのように利子を期待することはできません。
未上場企業はキャッシュを事業に投資するため、配当金が分配されることは期待しにくいでしょう。
しかし、未上場企業の株は上場した時に大きく値上がりする可能性が高いです。
出資した未上場企業が上場した際には大きな利益の獲得を狙うことも可能となるのです。
それでは肝心のFUNDINNO(ファンディーノ)について紐解いていきましょう。
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FUNDINNO(ファンディーノ)のメリット
ここではFUNDINNOを利用するメリットを見ていきましょう。
株式型クラウドファンディングの先駆者としての実績
「FUNDINNO(ファンディーノ)」は株式型クラウドファンディングの先駆者として2017年からサービスを提供しています。
累計制約数は53件、成約額は19.2億円となっています。
また、Yahooニュースや産経のSankeiBizのようなメディアからも取り上げられており期待度の高さが伺えます。
エンジェル税制が適用される
FUNDINNNO(ファンディーノ)への投資に関しては「エンジェル税制」が適用されます。
まず、未公開企業へ投資した年に、以下の優遇措置Aまたは優遇措置Bのどちらかを受けることができます。
■ 優遇措置A:
【投資額 – 2000円】をその年の総所得金額から控除して所得税を節税することが可能。
例えば会社員としての所得(給料)が500万円、個人的な投資額が20万円とします。
すると、19万8000円が控除され、480万円2000円(500万円-198,000円)が所得税の算定価格になるのです。
OR(もしくは)
■ 優遇措置B:
投資額全額をその年の他の株式譲渡益から控除することが可能。
株式投資で20万円の投資を行い、100万円まで株価が上がり売却した場合、株式譲渡益は80万円となります。
税率は約20%なので、約16万円(80万円×20%)の税金。
未公開企業への投資額が10万円であれば、株式譲渡益である80万円から投資額10万円を引いて70万円。
税率20%を掛けて、14万円(70万円×20%)となります。2万円、節税が可能となるのです。
また、例えば売却時に生じた損失が発生しても、その年の株式譲渡益と通算できるだけではありません。
その年に通算できなかった場合は翌年以降3年間、順次株式譲渡益と通算することができます。
【今後】株主コミュニティで未公開企業を売買する場の提供を推進
FUNDINNOでは「みらい證券」と業務提携を行って株主コミュニティでの連携を推進中です。
今まで未公開株(=未上場企業)は上場時や買収された時にしか換金することができませんでした。
しかし、株主コミュニティを組成されれば、未公開株であっても株主コミュニティの中で売買を行うことができるようになるのです。
非常に革新的な取り組みということができるでしょう。
【公式サイト】https://fundinno.com/
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FUNDINNO(ファンディーノ)の豊富な企業支援
出資をするだけでなく、その後に上場または他の企業に買収されることで大きな利益を獲得することが出来ます。
FUNDINNOは出資企業を手厚く支援する体制を整えています。
応募企業を厳選
公認会計士等の専門知識を有するチームで、応募先企業が将来大きく成長する見込みがあるかを精査します。
FUNDINNOの審査チームが全会一致で投資適格だと認めた企業に限って出資を受け入れることとしています。
またFUNDINNOが取り扱っている案件にはプロの投資家が投資しているものも多く期待できる案件が多く盛り込まれています。
調達後にも企業を支援
資金を集めたら、集めたままで放置していては無責任ですよね。
しかし、FUNDINNOでは調達をした企業に、営業員・技術者といった人材面でのマッチングを行ったり、取引先となり得る企業を引き合わせたりして出資企業の価値向上に尽力する活動を行っています。
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FUNDINNO(ファンディーノ)のデメリット
それでは、FUNDINNO(ファンディーノ)のデメリットについてもお伝えしていきたいと思います。
ソーシャルレンディングや株式投資よりもリスクは高い
ソーシャルレンディングは利子(利息)の支払いであり、ある程度安定している企業の案件も多分にあります。
特にマネリテ編集部一押しの「Funds(ファンズ)」に関しては、上場企業関連の案件を取り扱っているにも関わらず「4%〜6%」の利回りを獲得できます。
FUNDINNOは未上場企業(ベンチャー)の株式の保有となります。
未上場企業なので上場企業の株式のように簡単に売却することはできません。
未上場企業は財務状況が良い企業ではない場合が多いので、最悪倒産して株式価値が0となる可能性も多分にあります。
しかし、上場や買収されることでソーシャルレンディングはおろか通常の株式投資より大きなリターンを得ることができる可能性を秘めています。
いままでIPOやM&Aになった企業は存在しない
未公開企業(=未上場企業)ではIPOで上場したり、M&Aで買収される時に大きな利益を獲得することが出来ます。
FUNDINNO(ファンディーノ)は2017年4月から運営を開始しており運営開始から2年間53件の募集を行っています。
しかし今までの実績でまだIPOや買収(M&A)された実績はありません。
今後に期待したいところです。
未上場企業の株式のため換金性が著しく低い
未上場企業はIPOか買収(M&A)でしか現在のところ基本的には換金することができません。
先ほどお伝えした株主コミュニティが整備されれば換金性の問題は解決されることとなります。
50万円までしか応募することはできない
いくら魅力的な案件があったとしても、50万円を上限としてしか投資することができません。
一つの案件に大金を投資するのではなく、様々な案件に分散投資する方が、リスクを抑えることができます。
際限なく投資をしてしまうという理性を制御するという意味でも、50万円の上限は特段大きなデメリットとはいえないかと思います。
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まとめ
FUNDINNOは出資の対価として株式を獲得できる『株式型クラウドファンディング』の先駆者として2017年4月から運営を開始しています。
今回の総括です。
■ 結論:
- FUNDINNOは元本安全性が高い投資手法ではない。
- 投資先が上場したら大きな利益を獲得できる可能性を秘めている。
- あくまで余剰資金で大きな利益を狙うためのハイリスクハイリターン投資として出資をされることをおすすめする。
■ ファンディーノの特徴:
- 出資の対価として株式を交付する株式型クラウドファンディング。
- 現在まで50件以上の実績があり成約額は約20億円となっている。
■ ファンディーノのメリット:
- 出資企業を厳選している
- エンジェル税制が適用される
- 今後株主コミュニティで未公開企業でも売買可能となる見込み
■ ファンディーノのデメリット:
- 運営実績が2年と浅いことはあるがIPOやM&Aの実績はない
- 換金性が低く、元本安全性は高くない
- 50万円までしか投資出来ない。
【公式サイト】https://fundinno.com/
■ おすすめソーシャルレンディング業者:
【低リスク】2%-6% | Funds(ファンズ) |
【中リスク】6%-8% | オーナーズブック(Owners Book) |
【高リスク】6%-13% | クラウドクレジット(Crowd Credit) |
以上、【ファンディーノ】株式投資型クラウドファンディング のパイオニア!評判の「FUNDINNO」の特徴と利用するメリット・デメリットを徹底解説。…でした!