「ひふみ投信」は2018年度は不調に見舞われました。
しかし、長期的にみたら依然としてTOPIXを大きく上回った成績を出しており、今後も期待できるファンドです。
今回のコンテンツでは、楽天証券でひふみプラスを積立するメリットを説明しますが、
ひふみ投信自体の評価は以下のコンテンツでも解説していますので参考にしてみてください。
今回のコンテンツでは、「ひふみ投信」を積み立てて将来的に大きな資産を築く方法を紹介します。
「ひふみプラス」を使った楽天証券での積立が圧倒的にお得です。
なぜおすすめできるのか?
その点ついてわかりやすくお伝えしていきます。
Contents
「ひふみプラス」とは?「ひふみ投信」とは何が違う?
「ひふみ投信」はレオスキャピタルが直販形式で販売している投資信託です。
「ひふみ投信」を証券会社から購入することはできません。
しかし、「ひふみプラス」は証券会社で購入することができます。
「運用成績は全く同じ」です。
既に楽天証券などの口座を持っている方は、直接ひふみ投信を「ひふみプラス」として購入ができますので便利です。
わざわざ「レオスキャピタル」に口座を開く必要がありません。
「信託報酬」とは、預け入れ残高に対して1日毎に発生する管理手数料のことです。
「ひふみ投信」は投資から5年間は信託報酬が1.0584%(年率)です。
「5年経過から10年まで」は0.2%分は元本に追加されます。
つまり、5年以上「ひふみ投信」を解約しなければ、実質的な手数料は0.8584%となります。(※)
(※)あくまで現金で還元される分ではなく、割引分のひふみ投信を自動で追加購入し元本に上乗せとなります。
さらに、10年経過後からは0.4%分が元本に追加されます。
10年以上ひふみ投信を保有すれば、実質的な手数料は0.6584%となります。
楽天証券の投信積立で驚異の1%ポイント還元!得たポイントを再投資しよう。
たしかに、一括でひふみ投信を購入して、何十年と解約せず運用する場合。
レオスキャピタルワークスに口座開設し、直販が有効となるのは間違いありません。
しかし、「積立」(つみたて)で投資するのであれば、断然「楽天証券」から購入するのがおすすめです。
「楽天証券」は楽天が運営している証券会社ということもあり、楽天ポイントとの連動が非常にお得な証券会社です。
買い物や楽天カードの使用で溜まったポイントで投資信託を購入することができます。
直販「ひふみ投信」の積立と「ひふみプラス」の積立の差を検証
ここまでつらつらと解説をしてきましたが整理します。
「ひふみ投信」と「ひふみプラス」、どちらがどれだけお得なのか?
以下2つのパターンで月々3万円積み立てた場合でシミュレーションしていきたいと思います。
- レオスキャピタルに口座を開設して20年間積立を継続
- 楽天証券で『ひふみプラス』を楽天クレカ積立で20年間継続
信託報酬はそれぞれ「1.0584%」。
レオスキャピタルの直販分は5年目以降信託報酬還元が実施される前提とします。
楽天証券分は還元された1%ポイントを再投資するとします。
ひふみが10%で運用が継続した場合
仮に、過去3年の10%の運用利回りが継続できたとした場合(米国株平均が7%〜8%なので相当な利回り)を考えます。
最初に、楽天証券のクレカ決済による投信積立は、1%のポイント還元が実施されます。
結果、「ひふみプラス」(楽天証券経由)による積立の方が9年目までお得感が高いです。
しかし、10年を超えると、「ひふみ投信」の信託報酬還元の利率が0.04%となります。
「ひふみ投信」の直販が後半で巻き返し、以下の表の通り「14年目」で逆転します。
①直販積立 | ②楽天証券積立 | (②-①) | |
1年目 | 35.62 | 35.98 | 0.36 |
2年目 | 74.77 | 75.52 | 0.75 |
3年目 | 117.37 | 118.55 | 1.18 |
4年目 | 163.74 | 165.39 | 1.64 |
5年目 | 214.21 | 216.36 | 2.15 |
6年目 | 269.25 | 271.84 | 2.58 |
7年目 | 329.28 | 332.21 | 2.93 |
8年目 | 394.76 | 397.93 | 3.17 |
9年目 | 466.16 | 469.45 | 3.28 |
10年目 | 544.04 | 547.29 | 3.24 |
11年目 | 628.98 | 632.00 | 3.02 |
12年目 | 721.80 | 724.21 | 2.40 |
13年目 | 823.24 | 824.56 | 1.32 |
14年目 | 934.09 | 933.77 | -0.32 |
以下は14年間の楽天証券積立と直販積立の差の推移です。
9年目、10年目は特に直販積立よりも利回りが大きくなっています。
日本株と同等の6%で運用となった場合
直近は日本株と同じ成績となっているので、日本株の過去3年平均の6%で運用した場合を考えてみます。
他の条件は同じとすると15年目までは楽天証券積立の方がお得という同様の結果となります。
①直販積立 | ②楽天証券積立 | (②-①) | |
1年目 | 35.62 | 35.98 | 0.36 |
2年目 | 73.36 | 74.09 | 0.74 |
3年目 | 112.93 | 114.07 | 1.13 |
4年目 | 154.44 | 155.99 | 1.55 |
5年目 | 197.98 | 199.96 | 1.98 |
6年目 | 243.73 | 246.08 | 2.35 |
7年目 | 291.82 | 294.44 | 2.62 |
8年目 | 342.35 | 345.16 | 2.81 |
9年目 | 395.47 | 398.36 | 2.89 |
10年目 | 451.29 | 454.15 | 2.86 |
11年目 | 509.96 | 512.67 | 2.71 |
12年目 | 571.75 | 574.04 | 2.28 |
13年目 | 636.83 | 638.40 | 1.57 |
14年目 | 705.36 | 705.90 | 0.54 |
15年目 | 777.54 | 776.69 | -0.84 |
まとめ
ひふみ投信を積立する場合、以下2つの選択肢があります。
前者は長期間投資することにより実質的な信託手数料の割引制度が整えられています。
しかし、後者は楽天証券の楽天クレカ積立することにより、1%のポイント還元を受け取ることができます。
楽天証券で得たポイントは、再投資することができます。
手数料割引の効果を加味しても、積立期間が15年未満であれば楽天証券での「ひふみプラス」積立投資に軍配があがります。
以上、【ひふみ投信(直販)vsひふみプラス(ネット証券会社経由)】楽天証券の投信積立に軍配!実際の利回り差を数字で検証。…でした!