マレーシアは東南アジアの成長を索引してきた東南アジアの先進地域です。
先進地域といってもまだまだ発展余地は大きく近年でも4%-5%の成長を継続しております。
- マレーシアの株価指数の現状と見通し
- マレーシアのおすすめ個別銘柄
- マレーシア株の購入方法
Contents
マレーシア版TOPIXの『クアラルンプール総合指数』は魅力的?購入方法と共に説明する
マレーシアの個別株の説明に入る前にまずは株価指数についてお伝えしていきたいと思います。
クアラルンプール総合指数とは?
日本には良く知られた株価指数として日経平均とTOPIXが存在します。
日経平均の方が有名ではありますが、日本の株式全体の動きを知るのであれば東証一部全銘柄の加重平均指数であるTOPIXの方が適切です。
マレーシアのTOPIXのあたる株価指数はクアラルンプール総合指数です。
クアラルンプール総合指数はマレーシア証券取引所に上場する100銘柄で構成された加重平均指数で、1977年1月2日を基準日で100としています。
以下は直近10年間のクアラルンプール総合指数の推移ですが2014年以降は小康状態が続いていますが、1977年比でみると17倍に増長していることが分かりますね。
逆に言うと経済成長しているのに株価が低迷しているのでPERは18倍台とお手頃な水準になってきているとみることができます。
クアラルンプール総合指数を購入する方法はある?
残念ながら日本の大手ネット証券を通してクアラルンプール総合指数に連動する投信又はETFを購入することはできません。
例を用いて説明しまう。
以下はMSCIマレーシア指数に連動するEWM iシェアーズ MSCI マレーシア ETFですが、値動きは以下の通り過去10年でなんと半値程度に下落しています。
マレーシアに投資を行うのであれば株価指数への投資ではなく個別株への投資を行った方がよいでしょう。
ではマレーシアのおすすめ銘柄について紹介していきたいと思います。
マレーシアのおすすめ株①:時価総額最大で高配当が魅力の『マラヤン・バンキング』
マラヤン・バンキングはマレーシア版三菱UFJフィナンシャルグループです。
マラヤン・バンキングはマレーシア、シンガポールを中心に全世界で2000以上の支店を有する大金融グループです。
マラヤン・バンキングの過去10年の業績は緩やかな右肩あがり
以下は過去10年のマラヤン・バンクの業績推移です。
ゆるたかにではありますが、着実に積み重なっている過程が見て取れます。
マラヤン・バンキングの配当利回りは6%近辺
マラヤン・バンキングは配当金でしっかり株主に還元するスタイルをとっており、以下の通り配当利回りは6%を超える水準で推移しています。
今投資を行えば、今後利益の上昇に伴い配当金自体も増額され元本ベースでの配当利回りは更に高くなるので超高配当銘柄に化ける可能性も秘めています。
マラヤン・バンキングの株価は魅力的?
以下はマラヤン・バンキングのPERの推移ですが、新興国の銘柄にしては非常に割安な12倍程度となっています。
マレーシア株全体のPERが18倍であることから考えても割安であるということができるでしょう。
株価も以下の通り安定していることから、安定的な高配当銘柄としての投資に旨味がある銘柄であるということができるでしょう。
マレーシアのおすすめ株②:成長力の高い『ペトロナス・ケミカルズ・グループ』
ペトロナス・ケミカルズ・グループマレーシアの総合化学品メーカーで利益を順調に伸長させており期待のもてる銘柄です。
日本でいうと三井化学や旭化成のようなイメージですね。
ベトロナス・ケミカルズ・グループの業績推移
ペトロナス・ケミカルズ・グループの業績ですが2019年度は減益ですが基本的に売上高と利益水準は右肩あがりとなっています。
また配当金についても先ほどのマラヤン・バンキング程ではありませんが、高い水準をキープしています。
ベトロナス・ケミカルズ・グループの株価は堅調で尚且つ割安
以下はペトロナス・ケミカルズ・グループの株価推移です。
2015年を底にして堅調に推移してますね。
一方利益も順調に伸びているということもありPER水準は15倍を少し上回っている程度です。
新興国の成長銘柄の中ではお買い得感がある水準であるということができるでしょう。
(期待度No.1)マレーシアおすすめ株③:一過性損失で割安な『ゲンティン・マレーシア』
ゲンティン・マレーシアは観光業を中心に事業を展開しており、ゲーム、ホテル、エンターテインメント及びアミューズメントを含むレジャー及びホスピタリティ・サービスの提供に従事しています。
同社は業績が堅調なのですが、一過性の損失で一時的に売り込まれているので現時点で投資をすることで大きなリターンが見込める投資先となっています。
ゲンティン・マレーシアの業績推移
ゲンティン・マレーシアの業績推移ですが売上高は順調に上昇していますが、利益は2018年に急落しているのがわかります。
However, the Group recorded a loss before taxation of RM4.0 million in year 2018, primarily due to the one-off impairment loss of RM1,834.3 million on the Group’s investment in the promissory notes (“Notes”) issued by the Mashpee Wampanoag Tribe (“Tribe”).
業績自体は堅調に推移しているので一過性の落ち込みはむしろチャンスであるとみることができるでしょう。
株価推移からみても魅力的な水準
以下ーはゲンティン・マレーシアの株価推移です。
衝撃的な赤字決算を行なったことで10年前の水準まで一気にガクッと株価が売り込まれていますね。
PER水準も現在は11倍という割安水準になっているのでまさに仕込み時ということができるでしょう。
今後観光客は増えていくことが見込まれていますので、ここで投資をするとすると上記の2つの銘柄よりも大きなリターンが狙える銘柄ということができます。
マレーシア株の購入・買い方を解説
マレーシア株は楽天証券並びにSBI証券を通じて購入することが可能です。
SBI証券は口座開設後にベット外国株口座を開設しなければいけませんが、楽天証券は証券口座開設後にすぐ海外株を購入することができます。
ASEAN株では他にも
- インドネシア株 (→ インドネシアおすすめ個別株)
- タイ株 (→ タイおすすめ個別株)
- シンガポール株 (→ 準備中)
を購入することができます。
以下は既に楽天証券を保有している方向けですが、トップページから『海外株式』→ 『アセアン株式』→ 『マレーシア株式銘柄』と進みます。
すると次の画面では今回紹介した銘柄を含めて取引可能な銘柄の一覧が出てきます。
まとめ
マレーシア株は株価指数は取引できる銘柄がないため個別株へんぼ投資が魅力的です。
今回は取引可能な個別銘柄の中から、以下を厳選しました。
金融セクター:安定高配当銘柄のマラヤン・バンキング
化学セクター:成長力の高いペトロナス・ケミカルズ・グループ
観光セクター:一過性損失で割安なゲンティン・マレーシア
日本だけでなく世界にも目を向けて大きな資産を形成していきましょう!
以上、【マレーシア株式投資】馬国の代表的株価指数とおすすめ株とは?買い方を含めて解説する。….の話題でした!