【持ち家vs賃貸】マンションに住むにはどちらがお得か?費用や購入のメリット・デメリットを解説。

マンションに住むには賃貸と購入、どちらが得か?費用や購入のメリット・デメリットを解説

人生の三大支出と呼ばれているのが、住居費、教育費、老後資金です。

 

その中でも「住居費」は早い人で学生時代から、基本的には社会人になってからは支払い続ける費用です。

少しでも抑えて他の支出に回したい所ですね。

 

そこで、30歳くらいの年齢を境に、住居について多くの人を悩ませるのが、「マンションに住むには賃貸と購入、どちらが得か?」という問題です。

 

いつの時代も論じられているこの議論ですが、正直この問いには誰しもに当てはまる解答はありません。

 

当然それぞれに長所・短所があります。

結局は各人のライフスタイルによって重要視されるポイントが変わってくるものです。

そのため、賃貸、購入それぞれの特徴を把握した上で検討する必要があります。

 

「買った方がお得だ!」「いや、賃貸の方が安く抑えられる」等、方々から意見が飛び交っています。

今回は「購入」と「賃貸」をそれぞれ比較して、メリット・デメリットを解説していきます。

目次

費用面では実はどちらも変わらない?

まず重要になってくるポイントとしてはコスト面での比較になります。

 

住居というものは生活の中心になってくるものであり、今後生きていく上で賃貸にせよ購入にせよ費用の発生は免れません。

例えばこれからの50年を想定した場合、どのような支出が考えられるでしょう。

 

 

賃貸の場合は毎月の家賃のほか、更新料や引越し時にかかる敷金・礼金・原状回復費用・引越し費用等の負担があります。

購入の場合は住宅ローンの支払いや管理費・修繕費の支払い、購入時にかかる諸費用等が大きな出費となるでしょう。

 

ただ、実は50年間という長期で見た場合、同エリアで同程度の物件に居住するというケースでは、実質的な費用負担は賃貸の方がやや高くなりますが、そこまでの大差がないという調査結果もあります。

 

月あたり6万円の賃貸を払っている人と6万円の住宅ローンを返済している人では、マンションのランクに大差はないのです。

ただ、購入と賃貸で決定的に違うことは、住居費が集中してかかる期間があるか否かです。

 

長く住めば長く住むほど、購入の方がお得になります。

賃貸の場合は、更新の時期を入れたとしても、住居費が跳ね上がる時期はありませんが、その代わり、一生平均して同じ住居費がかかり続けます。

 

コスト面で賃貸か購入かを検討するよりは、自身のライフスタイルに適した居住形態を選択するという方が、結果としては正しい選択になると言えるでしょう。

どちらがお得と考えるかは、個人のお金に対する価値観が強く影響しますね。

 

 

目次に戻る

購入のメリット・デメリット

マンション購入のメリットとデメリットをみていきましょう。

購入のメリット・デメリット

 

 

メリット

マンション購入の最大のメリットは自身の資産になるという点です。

 

住宅ローンの支払いが終わればそのまま自分の所有物になり、老後の住居費を安く抑えられ、子供や家族に残すことも可能となります。

賃貸の場合は収入が下がる老後にも一律して家賃が発生しますが、購入していれば住居費を大きく抑えることが可能です。

 

購入の際に、まとまった額の支払いを行うため、ローン完済が終われば住居費は修繕費などごく限られたものになります。

一般的に、現役時代よりも老後の方が収入は減りますので、老後の住居費を抑えられるのは安心につながりますね。

 

また、世帯主に万が一の事態が生じた場合、団体信用生命保険に加入していれば以後の支払いが無くなり、残された家族が住居を失うようなケースを防ぐことが可能です。

 

賃貸の場合にはこういった保全措置はないことが一般的であり、残された家族は基本的にそれまでより生活レベルを落とすことが余儀なくされます。

購入して住居を資産にするということは、不動産価格が上昇するようなことがあれば売却をしてキャピタルゲインを得られる可能性もあります。

 

マンションを改装する際も制限なく進められますし、住宅ローン減税制度の適用対象になる点も、節税が難しい会社員の方にはお得に感じられるかもしれません。

 

住宅ローン減税制度は、住宅ローンを借入れて住宅を取得する場合に、取得者の金利負担の軽減を図るための制度です。 毎年末の住宅ローン残高又は住宅の取得対価のうちいずれか少ない方の金額の1%が10年間に渡り所得税の額から控除されます(住宅の取得対価の計算においてはすまい給付金の額は控除されます)。

(引用:すまい給付金)

デメリット

マンション購入のデメリットはどういった点になるでしょうか。

一番はやはり気軽に引っ越すことができなくなることでしょう。

 

勤め先の決定や子どもの進学先の選定などは、購入したマンションの立地を基準に行うことになり、必ずしも満足のいく意思決定ができない場合があります。

 

最悪、マンションを売り払って、別のマンションを購入するという手もありますが、ローン返済を考えるとあまり現実的ではありませんね。

 

また、マンション購入で最もコストが大きくかかるのは、何と言っても購入時です。

新築・中古それぞれで差はあるものの、諸費用だけで物件価格の3%~7%(固定資産税含む)が発生することが一般的です。

 

フルローンを組むことはリスクが高いという見方もあり、10%~20%の手付金を用意することを考えると必要な資金はさらに増えます。

ライフスタイルの変化(転職など)に柔軟に対応することが困難であるという点が、購入にあたっての一番のデメリットと言えるでしょう。

 

賃貸用マンションを購入して、賃貸に出すのもアリ!

最近、不動産投資の市場で流行となっているのが、マンションのワンルームを購入して、それを賃貸に出すことです。

単純なワンルーム投資、もしくはAirBnBなどを活用して賃貸収入を得るというものです。

 

マンションの賃貸派が一定数存在するということを前提に、少ない頭金で購入できるワンルームを賃貸に出すことで、比較的簡単に家賃収入を得ることができます。

 

マンション一棟の購入ではないので、空室もそこまで気にする必要がありません。

マンションの購入を住居のためだけにするのではなく、安定した不動産収入を得るための手段として利用していくのも一つの手です。

 

 

 

目次に戻る

賃貸のメリット・デメリット

賃貸のメリットとデメリットを解説していきます。

購入のメリット・デメリット

 

 

メリット

賃貸のメリットはとにかく「引越しがしやすい」に尽きるでしょう。

自身のライフスタイルに合わせて立地を変えることができます。

 

都会で暮らしたい場合は、大都市の賃貸を借り、自然豊かな場所で暮らしたければ郊外の賃貸を借りるなど、住居変更の柔軟性が賃貸の最大のメリットと言えます。

 

会社員の方はキャリアチェンジによって年収が上がったり下がったり、家族を持つと費用が増えたり、またはパートナーも同水準の年収を得ていればさらに良い物件を検討できます。

 

また、近隣トラブル、ストーカー被害など何かトラブルがあってもすぐに引越しができます。

 

ライフスタイルが大幅に変わった時に引っ越しをしたいと考え住居費を抑えようと考えても、すでにマンションを購入していると、購入した物件を賃貸にして、自分はまた家賃を支払って他の家に住む、など色々と手間がかかりますね。

柔軟にライフスタイルに応じた家に住めるというの賃貸の最大のメリットです。

 

また、引越し時に敷金・礼金・仲介手数料がかかるものの、マンション購入時の頭金に比べればとても安く住む点もメリットの一つでしょう。

住宅ローン減税は受けられませんが、固定資産税も払う必要がありません。

 

デメリット

デメリットは「資産にならない」ことですね。

資産形成で必要な思考として、「支出は資産になるもの」に投下すべきという話がありますが、賃貸は資産になりません。掛け捨てです。

 

老後もずっと家賃を払い続けなければなりません。家賃は、高齢になったからといって減るものではないのです。

老後は、賃貸費用に加えて、医療費や介護費など他の出費がかかってきます。

 

年金のみで、これらの費用を賄えるのかという不安はどうしても残ってしまいます。

また、住んでいるマンションの改装ももちろんできず、ペットを飼うなどもオーナーが設定したルールの中で暮らしていくことになり、自由度は薄いですね。

 

賃貸が適しているのはどんな人?

「一生賃貸暮らし」というライフスタイルを選ぶ人も増えています。

独身時代にワンルームマンションに住み、結婚してディンクスタイプに引越し。

 

子供が出来たらファミリータイプに引越して、子供が独立したらディンクスに戻して家賃負担を抑える。

と言った柔軟な生活スタイルの変更が可能な点が、賃貸の何よりのメリットでしょう。

 

■ DINKS(ディンクス)とは:

共働きで子供を意識的に作らない夫婦、またその生活観のことを指します。「DINKS」は「Double Income No Kids」の頭文字を並べたものとなります。

 

また、転勤族などの場合は仕事の都合で住居の変更が余儀なくされる場合もあり、購入が難しいと考える人もいます。

勤務先の福利厚生で家賃手当等を給付する会社も増えており、賃貸派の増加を助長している傾向も見られます。

 

賃貸に適している人というのは、こういった柔軟なライフスタイルを希望する人であると言えるでしょう。

例えば元ライブドアの堀江貴文氏はさらに極端で、賃貸もせずにホテルで暮らしていますよね。

 

賃貸よりも柔軟に住む場所を変えられ、アクセスもセキュリティも安心という理由でした。

ここまでくると極端ですが、やはり柔軟にライフスタイルを変えていきたい、変えざるを得ない人は賃貸が向いているでしょう。

 

ただし、絶対に忘れてはならない注意点があります。

冒頭でも述べたように、購入した場合と違って賃貸暮らしの場合は家賃の負担が一生続きます。

 

計画的に老後資金を貯金していかないと、老後破綻を招きかねませんので、若いうちからしっかりと準備していく必要があります。

 

 

 

目次に戻る

まとめ

賃貸は柔軟なライフスタイルの変更が可能ですが、老後資金の準備が大変です。

 

購入は当初の資金負担が重いものの、住宅ローンさえ払い終わってしまえば老後の住居費負担を大きく抑えることができます。

そのため、安心してリタイア生活を送ることができるというメリットがあります。

 

どちらにせよ、住居費負担は人生の中でも大きな割合を占めるものであり、自身のライフスタイルを計画的に組み立てていく必要があるのです。

賃貸か購入かを迷った際は、良い機会なので一度自身のライフプランニングをしっかりと確認してみることが重要です。

 

以上、【持ち家vs賃貸】マンションに住むにはどちらがお得か?費用や購入のメリット・デメリットを解説します…でした!

 

社会人の不動産投資・住宅ローン(持ち家・新築戸建)・賃貸について基本を網羅的に解説。

【社会人の不動産特集】投資・住宅ローン(持ち家・新築戸建)・賃貸について基本を網羅的に解説。

2019年8月1日

[おすすめ株式投資セミナー特集]

 

株式投資を「専門家や現役で成功している投資家に学びたい」という方は多いのではないでしょうか?

 

 

現在は、有難いことに、会場開催型、オンライン型など、優良セミナーが数多く開催されています。

 

ここでは、株式投資で成果を出したい初心者の方におすすめできるセミナーを以下の観点から、ランキング形式でお伝えしています。

 

◯ 講義は満足できる内容か?

◯ 運営は信頼できるか?

◯ 口コミや評判は良好か?

 

株式投資セミナー

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。