「決算企業が多い3月に株式投資して、高い配当利回りを狙いたい」
「年度末の高配当銘柄における株価指標や業績が気になる」
3月は決算する企業が最も多い時期であり他月に比べて配当利回りが高い銘柄は多くあります。
配当が高いのに割安な銘柄も多く、投資するハードルのが低いのもメリット。
この記事では年度末の2020年3月に狙える高配当銘柄について3つ紹介します。
Contents
【9904】ベリテ:配当利回り5.99%
貴金属や宝石、ファッショングッズなど宝飾品を専門に取り扱っている会社がベリテです。
アクセサリーの販売だけでなくクリーニングや修理などのアフターサービスも対応しています。
1948年にベリテの前身である大久保時計店が設立され最初は時計や宝飾品の小売販売をしていました。
その後に日本全国にお店を展開していき、1991年には東証第二部に上場しています。
2008年にはダイヤモンドの開発や販売を行うディジコ・ホールディングス・リミテッドがベリテの親会社となりました。
親会社がディジコになってからはダイヤモンド専門店も展開しています。
ベリテの配当利回り
2019年9月19日時点におけるベリテの株価は333円であり予想配当利回りは5.99%です。
2017年までは株主に対する配当はありませんでしたが、現在では20円程度の配当を貰える見込みです。
2015/03 | 0.00 円 |
2016/03 | 0.00 円 |
2017/03 | 5.50 円 |
2018/03 | 18.50 円 |
2019/03 | 32.00 円 |
2020/03(予) | 19.94 円 |
また、2019年3月の実績配当性向は161.6%と大きく1株あたりの配当額が当期純利益を超えています。
他社に比べてより利益を還元する傾向があるのは投資家にとって大きなメリット。
2019年3月時点のPBRは2倍越え
2019年3月時点のPERは20.14倍でありPBRは2.03倍です。
ベリテの純利益や純資産に対して株価が大きく割高感が強いデメリットがあります。
ですが2019年9月19日には予想PERが15.2倍、実績PBRが1.69倍まで下がっているのがポイント。
業績の改善や株価の下落によってベリテが割安になっていく可能性があります。
営業利益は増加する傾向
過去10年におけるベリテの売上高は減少している傾向ですが営業利益は増加しています。
2020年3月予想では売上高が下がる見通しでありつつ、営業利益が伸びる予想なのが特徴となっています。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
2007/10 変 | 8,861 | -781 | -933 | -1,545 |
2008/03 変 | 5,491 | 237 | 272 | 215 |
2009/03 | 11,519 | -548 | -694 | -1,935 |
2010/03 | 9,243 | -659 | -613 | -740 |
2011/03 | 9,530 | 59 | 4 | -169 |
2012/03 | 10,091 | -5 | -90 | -212 |
2013/03 | 10,565 | 209 | 74 | 113 |
2014/03 | 9,778 | 240 | 20 | 152 |
2015/03 | 8,603 | -141 | -254 | -1,587 |
2016/03 | 8,389 | 194 | 132 | 24 |
2017/03 | 8,537 | 293 | 277 | 260 |
2018/03 | 8,449 | 560 | 587 | 589 |
2019/03 | 8,373 | 589 | 567 | 538 |
2020/03予 | 8,159 | 620 | 596 | 596 |
売上が伸びなければ営業利益は頭打ちになるため将来的には業績が悪化していくリスクがあります。
【8714】池田泉州ホールディングス:配当利回り3.81%
関西で銀行や金融関連の事業を行っている会社が池田泉州ホールディングスです。
証券業務や信用保証業務だけでなく、クレジットカードやオートリースなどのサービスも提供しています。
大阪の地方銀行である池田銀行と泉州銀行が統合して、2009年10月に池田泉州ホールディングスが設立されました。
雇用している従業員数は109名であり、資本金は1,029億円です。
池田泉州ホールディングスの配当利回り
2019年9月19日時点における池田泉州ホールディングスの株価は197円であり予想配当利回りは3.81%です。
過去5年間では配当額が横ばいでしたが2020年には減配される見通し。
2015/03 | 15.00 円 |
2016/03 | 15.00 円 |
2017/03 | 15.00 円 |
2018/03 | 15.00 円 |
2019/03 | 15.00 円 |
2020/03(予) | 7.50 円 |
また、2019年3月の実績配当性向は81.5%と大きく、株主に対して積極的に利益を還元する方針があります。
自己資本比率が4.3%と低い
2019年3月の実績PERは13倍でありPBRは0.34倍です。
現在の予想PERや実績PERとそこまで変化がなく、割安感が強くて投資しやすいメリットがあります。
ですが自己資本比率が4.3%とかなり低く、池田泉州ホールディングスの将来性は不透明です。
業績の悪化によって経営難に陥ってしまうリスクがあります。
売上高は減少している状況
マイナス金利政策が続く今では銀行業の業績が悪くなりやすく池田泉州ホールディングスの売上高も減少しています。
2020年には前年度に対して売上高が100億円も減る見込みです。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
2010/03 | 118,332 | - | 6,057 | -2,845 |
2011/03 | 117,255 | - | 7,532 | 7,690 |
2012/03 | 115,952 | - | 10,905 | 3,810 |
2013/03 | 111,558 | - | 12,806 | 10,102 |
2014/03 | 104,855 | - | 17,551 | 16,604 |
2015/03 | 114,324 | - | 21,342 | 17,584 |
2016/03 | 110,347 | - | 22,335 | 16,472 |
2017/03 | 103,065 | - | 20,668 | 12,210 |
2018/03 | 111,612 | - | 14,206 | 8,395 |
2019/03 | 97,303 | - | 9,698 | 6,139 |
2020/03予 | 85,000 | - | 5,000 | 4,000 |
【5411】JFEホールディングス:配当利回り7.69%
鉄鋼事業やエンジニアリング、商社事業をグループで行っている会社がジェイ・エフ・イー・ホールディングス(以下、JFEホールディングス)です。
2002年9月に日本鋼管と川崎製鉄が株式を移転して、親会社であるJFEホールディングスを設立しました。
2013年にはJFEスチール、JFEエンジニアリング、JFE商事、ジャパン マリンユナイテッドが子会社として存続しています。
JFEホールディングスの実績配当利回りは非常に高い
JFEホールディングスは2020年3月の予定配当額を決めていないため、予想配当利回りは未定です。
2019年3月には1株あたり95円の配当額を還元して、配当利回り7.21%を達成しました。
2015/03 | 60.00 円 |
2016/03 | 30.00 円 |
2017/03 | 30.00 円 |
2018/03 | 80.00 円 |
2019/03 | 95.00 円 |
2020/03(予) | - 円 |
また、実績配当性向は33.5%であり、株式市場の中では利益を還元する姿勢があるといえます。
過去10年間で営業利益は回復
2007年をピークにしてJFEホールディングスの営業利益は大幅に下落しました。
しかし2013年からは売上高・営業利益は回復していて、将来的に業績が改善される見通しです。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
2007/03 | 3,260,447 | 503,938 | 513,520 | 299,683 |
2008/03 | 3,539,802 | 510,518 | 502,974 | 261,845 |
2009/03 | 3,908,282 | 407,806 | 400,562 | 194,229 |
2010/03 | 2,844,356 | 88,775 | 69,289 | 45,659 |
2011/03 | 3,195,560 | 182,810 | 165,805 | 58,608 |
2012/03 | 3,166,511 | 44,779 | 52,977 | -36,633 |
2013/03 | 3,189,196 | 39,873 | 52,214 | 39,599 |
2014/03 | 3,666,859 | 153,327 | 173,676 | 102,382 |
2015/03 | 3,850,355 | 222,599 | 231,001 | 139,357 |
2016/03 | 3,431,740 | 90,638 | 64,239 | 33,657 |
2017/03 | 3,308,992 | 96,746 | 84,735 | 67,939 |
2018/03 I | 3,627,248 | 167,357 | 152,877 | 97,635 |
2019/03 I | 3,873,662 | 221,818 | 209,313 | 163,509 |
2020/03予 I | 3,960,000 | - | 125,000 | 90,000 |
まとめ
決算企業の多い3月には高配当銘柄が多くあり、中には7%を超える配当利回りに期待できる銘柄もあります。
権利確定日を前もってチェックしておき、株式投資で高いリターンを狙いましょう。
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