【MSCIインデックスとは?】代表的なMSCI指数・投資商品を紹介。

【MSCIインデックスとは?】代表的なMSCI指数・投資商品を紹介。

投資経験のある方なら「MSCIインデックス」という言葉を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

投資信託などの金融商品説明で使われることの多い「MSCIインデックス」ですが、聞いたことはあっても、どういうものか説明できる人は多くはありません。

家三郎
今回はそんなMSCIインデックスについて紹介していくぞよ。

MSCIインデックスとは

MSCIインデックスとは

MSCIインデックスとは、アメリカのMSCI社が算出している株価指数です。

各国別、地域別、先進国、発展途上国、業種別などさまざまな指数が日々公表されており、投資のパフォーマンスを比較、評価する際に世界中で利用されています。

実際の使われ方としては、アクティブファンドでは、MSCIインデックスをどれぐらい上回ったのか、あるいは下回ったのかといった使い方をされます。

家三郎
アクティブファンドとは「株式市場の平均パフォーマンスを上回ることを目指すファンド」のことじゃな。

MSCIインデックスは株式市場全体のパフォーマンスを反映した指数ですので、アクティブファンドにとっては超えなければならない指標です。

具体的な使い方としては例えば、海外の先進国に投資するファンド(ファンドA)を評価する際には、MSCIコクサイインデックスと比べて評価するといった方法になります。

家三郎
MSCIコクサイインデックスについては下で紹介するぞ。

ファンドAのパフォーマンスが年10%だった場合、かなり良い運用成績をあげているように感じますが、もしMSCIコクサイインデックスのパフォーマンスが年12%だとしたら、ファンドAの運用成績は悪かったということになるのです。

家三郎
このようにアクティブファンドの評価は相対的に行うのじゃ。

株式市場の平均に対してパフォーマンスがどうだったかが重要となるからです。

一方インデックスファンド(市場平均と連動することを目指すファンド)では、そのファンドが連動を目指す指数としてMSCIインデックスがベンチマークとして採用されることが多く、インデックスファンドにとっては無くてはならない指数となっています。

家三郎
インデックスファンドの運用を評価する場合は、リターンではなく、ベンチマークとしている指標とどれだけ連動しているかを評価するぞよ。

例えば、MSCIコクサイインデックスをベンチマークとしているファンドがあれば、そのファンドの評価額がMSCIコクサイインデックスとどれだけ乖離しているかを表す乖離率がそのファンドを評価する際には重要です。

家三郎

代表的なMSCI指数

代表的なMSCI指数

MSCIインデックスの中でもよく利用される指数について紹介します。

全世界株式や先進国、発展途上国を算出対象とした指数が様々なファンドでよく利用されており、特に日本のファンドで利用される際には、(除く日本)というそれぞれの指数から日本のみを除いた指数もよく使われるのが特徴です。

実際にMSCIインデックスをベンチマークとしているインデックスファンドをいくつか紹介しますので、投資対象選びの参考にもしてください。

MSCIコクサイインデックス

MSCI指数の中で日本人に最もよく利用されているのがMSCIコクサイインデックスです。

その指数の算出対象は日本を除く先進国22ヵ国から構成されており、主に海外投資のパフォーマンスを評価する際に比較対象としてよく使用されます。

また、海外先進国を投資対象とするインデックスファンドの多くがMSCIコクサイインデックスをベンチマークとして採用しており、一度は聞いたことのある方も多い指数ではないでしょうか。

日本を除く先進国全てを投資対象としていますが、投資割合の6割以上をアメリカが占めていますのでアメリカ株式市場の影響が大きいのが特徴です。

業種はIT関連、金融ヘルスケア、資本財、工業がそれぞれ10%以上となっておりある程度の分散がされています。

MSCIコクサイインデックスをベンチマークとする主な投資商品には以下のようなものがあります。

どの商品も人気があり間接的にMSCIインデックスが信頼されていることが分かりますね。

MSCIエマージングマーケットインデックス

MSCIエマージングマーケットインデックスは、新興国株式を算出対象とした指数で採用されている国は定期的に見直しがされますが、23~25ヵ国程度が採用されています。

その内訳は中国、韓国、台湾のアジア3ヵ国で半数以上を占めており、特に中国の影響を強く受けるのが特徴です。

業種別では、金融と情報技術の2業種で4割以上となっていますので、新興国でも金融やIT関係が発達していることが分かります。

MSCIエマージングマーケットインデックスをベンチマークとする主な投資商品には以下のようなものがあります。

新興国株式に投資するインデックスファンドではベンチマークをMSCIエマージングマーケットインデックスにしているファンドが圧倒的に多いです。

MSCIオールカントリーワールドインデックス

MSCIオールカントリーワールドインデックスは、全世界の株式市場を投資対象としており、先進国23ヵ国と新興国24ヵ国の合わせて47ヵ国の株式市場を算出対象とします。

全世界の株式市場の85%程度をカバーしており銘柄数も多く2,800銘柄程度ある文字通りのワールドインデックスです。

国別の構成比率のおよそ半分をアメリカが占めますが、銘柄別にみると一番大きい比率のアップルでも2%程度となっており世界中に分散されていることが分かります。

また、MSCIオールカントリーワールドインデックスから日本のみを除いたMSCIオールカントリーワールドインデックス(除く日本)も日本では海外株式のパフォーマンスを評価する際によく利用される指数です。

MSCIオールカントリーワールドインデックスをベンチマークとする主な投資商品には以下が代表例です。

MSCIヨーロッパインデックス

MSCIヨーロッパインデックスはヨーロッパの先進国15ヵ国の株式市場を算出対象としています。

構成されている国々の株式市場の85%以上をカバーするインデックスであり、配当利回りが他のインデックスより高いことが特徴です。

時期によって異なりますが、配当利回りが3%を超えている期間が多くなっています。

国別の構成比率はイギリスが3割弱あり、フランス、ドイツ、スイス、オランダと続き上位5か国で75%程を占め、構成銘柄数も400銘柄を超えており十分に分散されており、構成銘柄比率上位にはネスレやHSBCホールディングスといった有名企業が並びます。

MSCIヨーロッパインデックスをベンチマークとする主な投資商品には「フィデリティ・欧州株・ファンド」などがあります。

まとめ

MSCIインデックスについて、概要と特徴について紹介しました。

家三郎
主な投資商品も最後に以下にまとめるぞよ。

■ MSCIコクサイインデックス

■ MSCIエマージングマーケットインデックス

■ MSCIエマージングマーケットインデックス

■ MSCIヨーロッパインデックス

最後にMSCIインデックスについての重要点をまとめますと以下3点となります。

  • MSCIインデックスは様々な国、地域の株式市場の指数を算出したもの。
  • MSCIインデックスは多くのファンドのベンチマークとして使用されている。
  • 代表的なMSCIインデックスにはMSCIコクサイ、MSCIエマージングマーケット、MSCIオールカントリーワールドなどがある。
家三郎
ぜひこの記事を参考をmsciインデックスについて知っていただき投資商品選びの参考にしてくだされ。

以上、【MSCIインデックスとは?】代表的なMSCI指数・投資商品を紹介。…の話題でした。

 

【2019年以降・おすすめ投資信託】初心者が今買うならコレ!注目銘柄(アクティブ・インデックス)を一挙に紹介。

【2020年以降・おすすめ投資信託】初心者が今買うならコレ!注目銘柄(アクティブ・インデックス)を一挙に紹介。

2019年7月2日

[お金の学校特集]

 

昨今の2000万円問題もあり、投資による自助努力で、老後資産を築き自身の身を守る必要が出てきてました。

 

しかし、焦って投資を進めてしまうのはおすすめしません。 必ず失敗します。

 

知識をしっかり仕入れた上で投資は実践していく必要があります。

 

 

その知識を学ぶにあたり、近年「お金の学校」への注目が高まっています。

 

長年、資産運用を学んできた編集部が、お金を専門としたスクールについての特集コンテンツを作成していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

お金の学校特集

お金の学校の特集へ

 

 

[おすすめ株式投資セミナー特集]

 

株式投資を「専門家や現役で成功している投資家に学びたい」という方は多いのではないでしょうか?

 

 

現在は、有難いことに、会場開催型、オンライン型など、優良セミナーが数多く開催されています。

 

ここでは、株式投資で成果を出したい初心者の方におすすめできるセミナーを以下の観点から、ランキング形式でお伝えしています。

 

◯ 講義は満足できる内容か?

◯ 運営は信頼できるか?

◯ 口コミや評判は良好か?

 

株式投資セミナー

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。