【2019年9月】高配当利回り銘柄3選を紹介!(長谷工コーポレーション/あおぞら銀行/PLANT)

【2019年9月】高配当利回り銘柄3選を紹介!(長谷工コーポレーション/あおぞら銀行/PLANT)

「9月に高い配当金を狙える銘柄を見つけて、株式投資による利益を増やしたい」

「配当利回りが高い銘柄に興味があるけど、企業の業績や指標が不安」

 

3月に決算する企業では中間配当を配るところが多く、9月に株式を持っておくことで配当金を得られます。

配当利回りが5%を超える銘柄もあり、利益を重視する人にとって投資する良いタイミングです。

この記事では2019年9月に権利を獲得できる高配当銘柄をファンダメンタル分析しながら3つ紹介します。

 

【1808】長谷工コーポレーション:配当利回り5.3%

マンションの企画から設計、販売まで一貫して対応する不動産会社が長谷工コーポレーションです。

新築分譲マンションや不動産、住宅関連サービスや物件管理サービスなどを取り扱っています。

1937年2月に創業者が長谷川工務店を起業して、1988年から長谷工コーポレーションとして事業を開始。

資本金は2019年3月時点で575億円もあり、従業員数は2,436人となっています。

不動産を建設した実績の1つとしてブランシエラ浦和駒場があります。

埼玉県さいたま市に建てられた146戸あるマンションであり建築主や設計、施工はすべて長谷工コーポレーションが担当。

2019年7月末時点でのマンション施工累計実績は644,230戸と多く不動産会社としての実力は大きいです。

不動産業に投資してみたい人に最適な銘柄となっています。

長谷工コーポレーションの配当利回り

長谷工コーポレーションの期末配当月は3月であり、2020年3月の予想年間配当金は1株あたり60円です。

過去には中間配当として1株あたり10円支払っていた実績があり、2019年9月の中間配当も10円だと推測できます。

2015/0310.00 円
2016/0315.00 円
2017/0330.00 円
2018/0350.00 円
2019/0380.00 円
2020/03(予)60.00 円

 

2019年9月2日時点の株価は1,128円であり、予想配当利回りは5.32%です。4.5%の配当利回りを超える銘柄は少なく、他社よりも高い配当額に期待できる特徴があります。

しかし2019年3月の年間配当は1株あたり80円であり、実績配当利回りは7.09%でした。

長谷工コーポレーションの営業利益が減少しているため、去年に比べて利回りは悪化しています。

株価指標に割安感がある

2019年9月時点の予想PERは5.6倍であり利益に対して株価が割安であることを推測できます。

長谷工コーポレーションのPER推移

 

過去には株価が1,500円以上に高騰しているのにも関わらずPERがあまり増大しなかった実績もあること。

2015年3月末時点では予想PERが15.3倍であり、2017年3月末時点では予想PERが6.6倍です。

過去5年間において長谷工コーポレーションのPERは減少傾向であり、投資するハードルは下がっています。

また、2019年9月2日時点の実績PBRは0.94倍であり、株価よりも1株あたりの純資産のほうが高いです。

株式指標からみて株価が割安であるのが長谷工コーポレーションのメリット。

過去10年で業績を改善

長谷工コーポレーションの2019年3月時点の営業利益は984.3億円です。

2009年3月時点では営業利益が155,74億円しかありませんでしたが、過去10年で業績を改善しています。

ですが2018年3月の営業利益は1,000億円を超えているのに対して、2020年3月には営業利益が900億円を下回る予想もあること。

将来の業績が悪化していく不安要素もあるため注意しましょう。

決算期売上高営業利益経常利益当期利益
2007/03723,11864,50163,04633,695
2008/03745,07455,71853,10322,384
2009/03505,50015,57412,444-7,596
2010/03420,38217,11814,1655,814
2011/03440,42923,32719,13810,137
2012/03500,92921,61518,19911,242
2013/03558,91924,32919,97613,064
2014/03587,57128,83825,40524,830
2015/03642,16742,69841,88928,542
2016/03787,35468,76267,32751,226
2017/03772,32889,03288,82758,762
2018/03813,276100,805100,49772,289
2019/03890,98198,430100,36987,391
2020/03予860,00086,00085,00060,000

 

【8304】あおぞら銀行:配当利回り6.4%

メガバンクと都市銀行の中間的な役割を果たして、個人や法人に金融サービスを提供するのがあおぞら銀行です。

 

投資運用・助言業務や証券業務、信託業務などを担当しています。

1957年に日本不動産銀行が設立されて、2001年にあおぞら銀行へと名称を変更しました。

国有化されていた時期もありましたが、2006年には普通銀根に転換して東証一部に再上場しています。

あおぞら銀行の配当性向は50%程度と高めであり、1年間に4回配当金を配っているのが特徴。

株主優待制度の基準日も年に4回あるため、投資家にとって儲けやすいメリットがあります。

株主構成は個人が39%、海外投資家が28%、国内金融機関が26%、事業法人等が7%です。個人株主数は78,828人も存在していて、数多くの投資家からあおぞら銀行は投資されています。

あおぞら銀行の配当利回り

あおぞら銀行の2020年3月時点における予想年間一株配当金は156円です。

四半期ごとに配当金を受け取れる仕組みであり、2019年3月期は以下のように配当金が配られました。

2015/03149.00 円
2016/03186.00 円
2017/03187.00 円
2018/03184.00 円
2019/03154.00 円
2020/03(予)156.00 円

 

2019年8月時点での会社予想配当額を参考にすると、2020年3月頃の年間配当利回りは6.38%です。

しかし9月から株式を保有した場合、年間配当利回りは4.78%まで低下します。

配当金を受け取れるタイミングが複数あるため、保有期間が短いと得られる配当金は少なくなるもの。

株式を長期保有しなければ高い配当利回りを狙えないため注意しましょう。

株価指標は割安な傾向

2019年3月時点のあおぞら銀行におけるPERは8.96倍であり、PBRは0.72倍です。

2018年3月末では予想PERが11.5倍であるのに対して、現在ではPERが減少している傾向。

あおぞら銀行の予想PERの推移

株価の減少に伴ってPERも減少している状況であり指標からみて割安感があります。

過去3年間における売上高は増加傾向であるため、今後も業績に期待して投資することが可能です。

業績は安定している

あおぞら銀行の業績は右肩上がりというわけではありませんが、安定しています。

配当を安定して拠出できる力があるとみてよいでしょう。

決算期売上高経常利益当期利益
2008/03201,019-21,5625,929
2007/03197,54562,40581,510
2009/03182,566-232,053-242,553
2019/03160,13647,79636,130
2018/03148,81957,98443,064
2010/03146,0586,4828,303
2012/03136,18440,94046,282
2017/03134,70451,76443,849
2014/03131,83452,18642,328
2015/03130,03559,67143,689
2011/03126,68128,69632,794
2016/03124,05455,72143,499
2013/03118,10941,08040,559
2020/03予51,00036,500
あおぞら銀行の業績推移

 

自己資本比率は8.5%

あおぞら銀行は資産に対して多くの負債を抱えていて、2019年3月時点の自己資本比率は8.5%です。

BIS規制により銀行に求められる自己資本比率の8%に近い水準まで下がっています。

財務面にリスクはありますが、フリーキャッシュフローは2018年から2019年には増加しているもの。

事業への投資などによって利益が増えていけば、将来にわたって経営を続けられることが推測できます。

 

【7646】PLANT:配当利回り3.14%

福井県を拠点として食料や日用品などを販売している企業がPLANTです。

生活必需品のスーパーセンターや雑貨店のジョイフルストアを北陸地方などの14府県で運営しています。

1982年に家庭用品店として設立して、その後にホームセンターやスーパーセンターなどを出店しました。

PLANTの資本金は142.5億円であり、全従業員数は2018年9月時点で4,033人です。

PLANTの配当利回り

PLANTの2019年9月における予想年間配当額は1株あたり20円です。

2018年9月では配当額が40円でしたが、1年間で配当金が半分まで減っていることが分かります。

2019年9月2日時点の株価は670円であり、予想配当利回りは2.98%です。

2014/0934.50 円
2015/0936.00 円
2016/0938.00 円
2017/0940.00 円
2018/0940.00 円
2019/09(予)20.00 円

 

業績は赤字転落で今後の配当金の先行きは暗い

減配の理由は明らかな業績の悪化です。

当期純利益は2019年9月期決算で大きく赤字に転落しています。

特別損失の影響もありますが、営業利益、経常利益も絶不調であることを考えると見通しは暗いと言わざるを得ません。

決算期売上高営業利益経常利益当期利益
2007/0982,543250479-1,136
2008/0983,131578470267
2009/0986,9211,4401,123619
2010/0983,4612,1092,0031,081
2011/0982,3752,9222,85046
2012/0980,8042,9602,9171,625
2013/0979,5162,7562,7411,909
2014/0982,9482,6842,7741,633
2015/0987,0662,7952,8631,731
2016/0988,0172,2512,3271,477
2017/0986,9791,3151,421206
2018/0988,8041,1851,2762,795
2019/09予92,00010100-3,800

今後減配となる可能性も十分あることは考えておきましょう。

株式指標的にも割安ではない

2018年9月時点のPLANTにおけるPERは20倍であり割安とはいえません。

PLANTのPER推移

 

株価自体は下落していますが、業績の悪化も相まっておりますので魅力的な水準とは言い難いです。

まとめ

2019年9月に配当金の権利を得られる銘柄は複数あり、指標や業績のよい企業は存在します。

特に長谷工コーポレーションとあおぞら銀行の株式指標は優れていて、配当を狙って投資するのに最適です。

9月は中間配当月であることも多く、配当利回りを高めるには長期保有することがポイント。

企業をファンダメンタルから分析して、適切な銘柄に投資してみましょう。

 

 

【各月 高配当銘柄 特選】高いリターンを狙え!シーズンごとの注目銘柄を一挙に紹介。

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2019年10月11日

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。