株式投資には、様々な手法があります。
「1日で莫大な利益を出す」というイメージが株式投資では強いです。
しかし現実は、1日の運用で利益を出すのはプロでも中々難しいです。
では、どのような手法で世の中の投資家は利益を出しているのでしょうか?
その1つの答えが「スイングトレード」という運用方法です。
今回はこのスイングトレードについて、詳細を解説していきます。
目次
Contents
スイングトレードとは?
スイングトレードとは、数日から数か月で取引を完了させる株取引です。
1日で売買を繰り返す「デイトレード」と数年以上保有する「中長期投資」のちょうど中間に位置する取引方法と言えます。
時間に追われることもなく、また長く時間を待つ必要もないのでバランスのとれた取引です。
スイングトレードで成功した有名投資家として、「BNF氏」が挙げられます。
BNF氏は、学生時代に貯金した数百万円の資金で投資を始めました。
BNF氏の運用方法は「スイングトレード」が中心で、短期売買を繰り返して、200億円以上もの資産を形成することに成功しました。
もちろん、簡単に資産を築けた訳ではありません。
しかし、スイングトレードによって億単位の資産をつくることは決して夢ではないのです。
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スイングトレードのメリット
次にスイングトレードのメリットを見ていきましょう。
株価のチェックはほぼ必要ない
スイングトレードの場合、数分、数時間おきに株価をチェックする必要はありません。
数日から数か月にわたって、株価が購入価格よりも高くなれば良いので細かい値動きを気にする必要がないのです。
ある程度、大まかな上昇トレンド、下降トレンドさえ読み取れれば株価をチェックする必要はほぼないと言ってよいでしょう。
もちろん、個人的に株価が気になる人はチェックしても構いません。
ただ、目先の株価変動に追われて、売買を急がないようにしましょう。
ときには、上昇トレンドを待って、じっと我慢することも大切です。
各国の経済指標の発表、金融政策の実施など、上昇トレンド、下降トレンドを作り出すイベントはしっかり把握しておく必要があります。
経済新聞やネットニュースを使って、情報を得るようにしましょう。
サラリーマンでも無理なく取引できる
株取引というと、1日で売買を繰り返す「デイトレード」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
ただ、デイトレードの場合、1日中パソコンの画面に張り付いてチャートを見る必要があります。
昼間、本業で忙しい方はそんな余裕ありませんよね。
また、デイトレードで利益を出せている投資家はほんの一握りです。
その理由は、デイトレードの場合、企業の業績よりも「参加している投資家心理」を読んで相場を予測する必要があるためです。
長年の経験や勝負勘などがデイトレードでは求められます。
一方、スイングトレードの場合、数日から数週間にかけて運用して利益を出していきます。
1日の取引時間が短くても問題なく行えます。
むしろ、一度株を購入した後は、しばらく放っておいても良いぐらいです。
昼間の本業をしているときに、株価は変動しますが、あくまでも「数日・数週間」のスパンで株価を見るので時間がないサラリーマン方でも無理なく行えます。
スイングトレードで安定して稼げるようになったら、本業として本格的に投資をするのも一興です。
また、引き続きスイングトレードを極めるのも良いと思います。
いずれにせよ、スイングトレードは時間のない人にとって、株を始める打ってつけの方法と言えますね。
コツはテクニカルトレードを身につけること
長期投資を行う場合、「ファンダメンタルズ分析」が必須となります。
ファンダメンタルズ分析とは、売上高や利益などから企業の業績を分析して、株価がどのように変動するのか予想する手法です。
長期投資の場合、トレンドというよりも、「企業がどのように業績を伸ばすのか」「株価を上げる好材料はあるのか」などの点を把握することが必要です。
これに対して、スイングトレードではファンダメンタルズ分析は必要ありません。
ファンダメンタルズ分析をしても、数日・数週間で企業の業績が変化する訳ではありません。
むしろ、チャートの変化、市場のトレンドなどを分析することが大切になります。
チャート、トレンドを分析して株価を予想する手法を「テクニカル分析」と呼びます。
数字や統計が苦手だと、正直ファンダメンタルズ分析はしんどいです。
ただ、ファンダメンタルズ分析が必要ないスイングトレードであれば数字が苦手でも問題ありません。
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スイングトレードのデメリット
次にスイングトレードのデメリットを見ていきます。
価格急変リスクがある
スイングトレードの場合、日を跨いだ取引が基本となります。
そのため、市場閉場時に何かマイナスとなるイベントや発表があると翌日の取引時間に急落してしまう恐れがります。
場中で株価変動をさけるために、株式市場が閉まった16時に決算発表をする企業も多く存在します。
イベントが起こったらすぐに損切りしたいところですが、取引時間外ではどうすることもできません。
結果的に、翌日に取引開始時間になったら一斉に損切りが開始されて価格が急落してしまうのです。
スイングトレードを行う際は、あらかじめ1週間以内にどのようなイベント、経済指標発表があるか把握しておくようにしましょう。
事前に、マイナス要素を含むイベント発表があると予想できたら先に売りに出してしまうのも1つの手です。
株を保有している時間、不安になる
個々人の性格によりますがスイングトレードで株を保有している間、「株価が下がらないか不安」になってしまうことがあります。
利益が出るまで気持ちが落ち着かず、仕事にも手を付けられない人も中にはいるかもしれません。
こればかりは、スイングトレードをはじめ、各種投資を行う上では避けては通れない精神状態です。
この状態に陥らないようにするには、必ず「余裕資金」で投資を行うことが必須です。
家賃や生活費、老後の貯金など崩してはいけない資金を使って投資をすると、
上記のように過剰に株価変動が気になってしまいます。
「損失がでても良い」ぐらいの気持ちでないと、中々投資を継続することは難しいです。
ある程度、失ってしまっても日常生活に支障がでない範囲で、投資額を決めるようにしましょう。
銘柄によっては変動が少ない
東証一部上場銘柄のように、1週間程度のスパンでは株価が大きく変動しにくい銘柄があります。
このような銘柄を購入してスイングトレードを実施しても、なかなか利益を出すことは難しいです。
長期取引であれば、東証一部上場銘柄でも問題ありません。
しかし、スイングトレードとなると、ある程度株価が変動しやすい銘柄を選ぶことが重要になります。
そうなると、東証二部やジャスダック、東証マザーズなどの新興市場から銘柄を選ぶ必要になってきます。
あまり有名な企業は多くないので、事前の企業情報のリサーチは必須です。
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まとめ
スイングトレードは、時間のないサラリーマンの方でも無理なく始められる株取引です。
1日中パソコン画面に張り付く必要がなく、数日間から数週間にかけて無理なく運用することができます。
ファンダメンタルズ分析など、数字・統計と格闘する必要もありません。
チャートの動向を予想する「テクニカル分析」が中心ですので、数字が苦手な人でも問題なく利用できますよ。
スイングトレードを上手く使って少しずつ資産を築いていきましょう。
以上、【スイングトレードとは?】短期〜中期の株式投資でテクニカル分析のコツを掴んで大きく儲けを出そう!…でした。