このコンテンツでは普段聞きなれない「債券投資」についてです。
「債券とは何?」「債券に興味はあるけどいまいちよくわからない」といった方は、ぜひこの機会に理解していきましょう。
目次
Contents
債券とは
「債券」とは簡単に言うと「借金」のことです。
しかし個人の借金ではなく、「国」や(国債)「企業」(社債)の借金の形のひとつです。
債券は「国家・公共団体・銀行・会社等が、事業に必要な資金を借り入れるため発行する有価証券」と定義されています。
簡単に言うと借金なのに、この表現では少し難しくなってしまいますね。
要は、債券とは国や企業がお金を借りたので、代わりに借りたことを証明する借用証書のようなものです。
コンテンツ内では、そんな債券の概要と存在意義、債券投資のメリットについて解説しています。
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国債と金利の関係
日本では、国債と聞くと「国の借金」というイメージが先行しています。
しかし、投資家にとって国債は「安定して収益が出せる金融商品」という位置づけがなされております。
米国債に至っては2019年4月時点では10年物で利率が2.5%にもなります。
そんな国債ですが、実は「金利」と密接に関わっています。
一般的に国債と金利は相反する値動きをします。
国債価格が上昇すると金利は下がり、国債価格が下落すると金利は上昇するのです。
コンテンツ内では、さらに踏み込んで解説していますので、参考にしてみてください。
現在、個人が投資できる国債には「個人向け国債」と「新窓販国債」の二つが存在しています。
以下記事では、両者の違いから、どちらが金利水準が高いのかという点を踏まえて解説しています。
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債券ETFという選択肢
債券に投資する方法として債券を現物で購入する他にETFという選択肢があります。
債券ETFは株式ETFと組み合わせることで高いリターンを低いリスクで叩き出すことができるとして注目されています。
青:VTI 100%(株式ETF)
赤:VTI 50% + TLT 50%
黄:TLT 100%(債券ETF)
米国の長期国債ETFは平均して8%近いリターンを叩き出しています。
以下のコンテンツでは債券ETFが高いリターンを出す仕組みと2020年5月時点での今後の見通しについてお伝えしています。
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国債破綻の可能性を考察
国債は、私たちの身近にある金融商品として古くから存在しています。
日本で、個人向け国債が売られ始めたのは、明治時代のはじめです。
国債の魅力は、何といってもその安定性にあります。
国が潰れない限り、毎年一定の利子を受け取ることができるためです。
少子高齢化が進み、国の財政の先行きは暗く、もしかしたら国債の利子が十分に払えなくなるかもしれません。
コンテンツ内では、そんな日本の国債が直面している状況について、データや歴史を踏まえながら考察しています。
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社債とは・株式との違い
企業は事業を営むために資金を調達する必要があります。
主な資金調達方法として銀行等の金融機関からの借入金、株発行による株式市場からの資金調達が挙げられます。
しかし、第三の資金調達方法として社債というものがあります。
国は借金をする際に国債を発行しますが、国債の企業版が社債です。
企業は決められた償還日に元本を返済すると共に、毎年決められた利息を支払います。
コンテンツ内では、そんな社債の概要と株式との違い、今後の社債市場の動向、おすすめ購入方法について紹介しています。
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2019年のおすすめ社債
昔から、株式投資と並んで代表的かつ伝統的な投資として債券投資は存在しています。
コンテンツ内では、『海外債券』『個人向け社債・国債』をどれが良いか比較しています。
先進国債券 | メリット | 米国債で2%米社債で3%-3.5%の利回り |
デメリット | 為替変動リスクがある | |
新興国債券 | メリット | 大きく儲かる可能性がある |
デメリット | 為替変動リスクが高く大損する可能性もある | |
個人向け国債 | メリット | 安全性が高く為替リスクgない |
デメリット | 利回りが圧倒的に低い | |
個人向け社債 | メリット | 円建で高い利回りが見込める |
デメリット | 案件が圧倒的に少ない。 しかしFundsの登場で4%-6%の上場会社案件が増加し、今後も拡大が見込まれている。 |
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番外編:MMFとは
MMFは極めて安全性の高い投資商品であり、一時的なお金の置場所として世界中の投資家に利用されています。
投資家の多くは常に資金の全てを投資しているわけではなく、ある程度キャッシュを保有しているものです。
そういった投資準備金を銀行に預けておくだけよりは、MMFを利用した方がメリットが大きく、MMFは色々な場面で利用されています。
「MMF」とは「Money Management Fund」の頭文字を取った略語であり、Fund(ファンド)という単語がついていることからわかるように、投資信託の一種です。
主に「安定性の高い債券」などに投資を行うファンドであり、投資商品としては極めて安全性の高い商品となっています。
コンテンツ内では、そんなMMFについてわかりやすく解説しています。
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番外編:MSCBとは
MSCBの正式名称は転換価格修正条項付転換社債型新株予約権付社債です。
MSCBを理解するためには、まずはCBを理解しないといけません。
CB(転換社債型新株予約権付社債)は通常は債券としての性格を持ちますが株価に転換価格で株式に転換することができます。
CBでは転換価格は予め決められていますが、MSCBでは転換価格自体が変化していきます。
MSCBできめられる転換価格は実際の株価よりも低い値で設定されるため引受金融機関にはメリットしかありません。
しかし、投資家にとっては株式価値の希薄化や、空売りによる売り仕掛けでネガティブな要因となります。
以下でMSCBについて図を用いてわかりやすく解説していますのでご覧いただければと思います!
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まとめ
以上、【国債・社債特集】安定運用?債券投資の種類とリスク、メリット・デメリット。金利との関係までわかりやすく解説。…でした。