「海外の不動産に投資してみたいけど、個人で物件を選ぶのは難しそう」
「投資での損失を減らすために、担保のある不動産ファンドを検討している」
このような方は多いと思います。
そこで、注目したいのはアメリカにおける優良な不動産に投資できるのが、海外不動産ソーシャルレンディングである「GAIA Funding(ガイアファンディング)」。
運営会社のノウハウにより、投資家が安全なファンドに投資できるのが特徴です。
利回りが10%を超えるファンドが多くあり、リターンを重視する人にはメリットが大きいです。
このコンテンツでは、そんなガイアファンディングの特徴とメリット・デメリット、そしてリスクについて詳しく解説します。
目次
Contents
ガイアファンディングとは
アメリカの不動産に投資できるソーシャルレンディング、それが「ガイアファンディング」です。
ガイアファンディング株式会社とmaneoマーケット株式会社がサービスを運営しています。
投資家から集めた資金をガイアファンディングが不動産開発会社に融資して、運用期間後に融資先から資金が返済されます。
返済されれば投資家は出資金と配当金を受け取れる仕組みです。
案件は事前に調査を行っており、厳しい審査基準を通過した案件にのみ投資できます。
もし信頼性に問題があれば、資金の融資が実行されることはありません。
サービスを利用するには
ガイアファンディングで投資を始めるには、最初にあなたの投資口座を開設することが必要です。
公式ホームページから「新規口座開設」のボタンをタップして、開設手続きに進みます。
投資口座開設の条件はユーザーが20歳以上75歳未満であり、maneoマーケット株式会社の審査に通ること。
年齢に問題がなくても、審査に通らないと口座開設できないため注意しましょう。
口座の開設では利用規約等への同意、個人情報の入力、身分証明書の送信が指示されます。
指示に従って手続きを済ませることで、登録した住所宛に本人確認ハガキが郵送される仕組みです。
ハガキには本人確認キーが記載されていて、キーをマイページで入力すると本人確認が完了します。
口座開設が完了したら、ファンドに投資するために資金を投資口座に入金しましょう。
振込手数料は投資家負担であり、自分が利用している銀行のホームページから料金は調べられます。
投資口座への入金が完了すると、自分が検討しているファンドに投資することが可能です。
しかし、2020年2月現在、ガイアファンディングでは投資家登録の受付を中止しています。
これから投資口座を開設したい人は、受付が再開してから申し込みましょう。
投資先の具体例
2018年10月に募集が開始した投資先として、「3周年記念ローンファンド11号」があります。
ファンドの募集総額は3,400万円であり、想定されている運用利回りは年率11%です。
出資金の借り手は米国で不動産融資を行っている事業者(以下、T社)です。
T社は不動産会社に土地代や工事費などを融資するために、10個以上のファンドで出資金を募集しています。
ファンドの担保には購入物件があり、担保物件が完成したときの予定評価額は約9億円です。
物件はカリフォルニアのメンドシノにあり、別荘地として人気が高いエリアとなっています。
投資可能額は4万円以上であり、ファンドの運用期間は2018年11月から2019年11月までです。
このように、ガイアファンディングには高い利回りを担保ありで狙えるファンドが多くあります。
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ガイアファンディングのメリット
「ソーシャルレンディングで海外の不動産に投資する意味が分からない」と思う人はいるかもしれません。
国内よりも海外のほうがリスクは大きく、投資するリスクは大きいもの。
しかしガイアファンディングならリスクを抑えて投資でき、良い評判とともに、ネットで気軽に不動産投資を始められるメリットもあります。
投資家が知っておくべきメリットは主に3つです。
それぞれのメリットを詳しく解説します。
4万円から米国の不動産に投資できる
ガイアファンディングは、海外案件に特化したソーシャルレンディング事業者であり、投資できるファンドのほとんどは最低投資額が4万円です。
一部のファンドでは4万円未満から投資できる場合もあり、少額で海外不動産に投資できるのがメリット。
本来、海外の不動産に投資するには数千万円以上の高額な資金が必要です。
アメリカでは不動産価格が高騰していることもあり、日本国内よりも不動産投資のハードルが高くなっています。
また、海外不動産を検討するには現地に出向く必要があり、国内にいる人が海外不動産に投資するのは難しいです。
しかしガイアファンディングであれば、ネットでスムーズに海外の不動産投資を始められます。
さらに、国内に比べて海外の不動産は利回りが高いことも多く、投資による大きなリターンを期待できるものとなっています。
高い利回りの不動産投資をしてみたい人にガイアファンディングはオススメです。
為替ヘッジにより為替リスクがない
ガイアファンディングで投資できるファンドは円建てであり、お金を投資するときや受け取るときは円により取引されます。
外貨で取引されないので、海外への投資における為替リスクがありません。
実際に、ガイアファンディングを通しての不動産取引はもちろん外貨ですが、為替ヘッジを適用し損失を回避しています。
一般的に為替リスクのない金融商品の利回りは悪くなる傾向ですが、ガイアファンディングのファンドは利回りが10%以上のものが多くあり、利回りが比較的高いこともメリットとして挙げられます。
リスクを減らしてリターンを増やせるのも、投資家にとっては大きなメリットですね。
ファンドに担保が付与されている
ガイアファンディングが取り扱うすべてのファンドには、不動産の担保が付与されています。
もし資金が返済されなくても、担保を差し押さえることで貸し倒れリスクを減らすことが可能です。
利回りが高いファンドでは担保のないものが多いですが、ガイアファンディングは担保がある点は安心ですね。
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ガイアファンディングのデメリット
リスクを抑えてよりよいリターンを狙えるのがガイアファンディングのメリット。
投資家にとって利点が多いのは魅力ですが、ガイアファンディングのその他の評判として、知っておくべきデメリットは主に3つあります。
■ コンテンツ:
- 返済遅延トラブルがある
- 担保で出資金を回収できないリスクもある
- 国のリスクがある
それぞれのデメリットを簡単に解説します。
返済遅延トラブルがある
2018年11月にガイアファンディングはすべてのファンドで利払い遅延していることを公表しました。
複数の法人を経由しているため利払い遅延の原因が分からず、2019年7月現在でも延滞は続いています。
以下がガイアファンディングにより公表されている文章です。
平素は、ガイアファンディングをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
2018年11月19日運用終了予定案件および全ファンドの利息の返済がなされなかった件につきましては、投資家の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしており大変申し訳ございません。
心よりお詫び申し上げます。
理由等につきましては、先に投資家の皆様にメールおよびサイトのお知らせ欄でお伝えした通りです(※)
また今後「ガイアファンディング」での募集は、新規・再募集共に行わない方針です。
本件は既に、maneoマーケット社側に伝達済みです。
最終貸付先である米国内の各プロジェクトにつきましては、該当の投資家の皆様に、プロジェクトの状況と返済計画のご案内を、逐次メールで始めております。
弊社といたしましては、投資家の皆様からご出資いただいたご資金を早期に返済すべく、米国関連会社と共に対応しております。
投資家保護を第一に取り組む、という点では、maneoマーケット社とも認識を一つにしております。
以上、この度の件につきまして、謹んで深くお詫び申し上げます。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
現在、延滞しているローンは19件あり、約40億円もの資金返済を延滞している状況です。
問題が解決するまでは、新規でファンドに投資するのは不可能であるため注意しましょう。
また、ガイアファンディングは22億円の貸付金全額返済をmaneoから求められており、訴訟を起こされています。
投資家に対する返済遅延にも関係している可能性も考えられますが、現時点では全貌は明らかになっていません。
遅延の経緯と理由
上記で、投資家に対する遅延が発生していることを解説しましたが、その遅延はどのような経緯と理由によって起きたのかについても解説を行います。
サービスの開始は2015年10月であり、2017年12月には50億円のローン総額を獲得しています。
しかし、2018年9月に約2.7億円の遅延が発生しており、2018年11月にも約42億円の遅延と続いています。
そして、2018年12月には営業活動がストップしています。
これほど大きな遅延を発生させており、未だに返済も済んでいない状況にも関わらず、遅延の明確な理由については述べられていません。
2018年11月時点の説明では、資金回収が遅れているが、資金回収までには複雑な過程を踏んでおり、どのタイミングで遅れが出ているのかわからないと説明しています。
2018年12月時点の説明では、最終貸付先からの返済は毎月行われるものではないことと、各プロジェクト完了後に支払われるため、現時点では資金回収ができないためとしています。
また、maneoファミリーはガイアファンディング以外にも多くの遅延を起こしており、遅延の総額は約300億円にも昇ります。
どのような理由にしても、不透明な財政が伺えるものとなっています。
担保で出資金を回収できないリスクもある
返済が滞った場合は担保により資金を回収しますが、担保の価値が下がれば投資家は損失を避けられません。
ファンドには借り手の返済額よりも、物件の評価額が下がる担保割れリスクがあります。
担保割れリスクの可能性を下げるために、投資前に米国の不動産市況をチェックしておきましょう。
国のリスクがある
海外不動産に投資するといった性質上、外国ならではのリスクもあります。
例えばその国特有の自然災害や政治・経済によるリスクがありますが、アメリカの場合は他国に与える影響が大きいため、逆に与えられる影響も小さくありません。
様々な国の情勢により、投資環境も変化するため、投資を行う際には、それらも考慮してから行わなくてはなりません。
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ガイアファンディングの有効な活用法
高い利回りでアメリカの不動産に投資できるため、高リスクを好む投資家にガイアファンディングはオススメです。
ハイリスクハイリターンの不動産投資をするのに役立ちます。
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まとめ
海外の不動産に少額から投資できるソーシャルレンディング、それがガイアファンディングです。
利回りが高いのに担保が付いているので、リスクを抑えた不動産投資を実現できます。
但し、現在は利払い遅延を起こしており、運営が健全とは言いがたい状況であるため、現段階では投資を実行することはおすすめできません。
そもそも、新規口座開設の受付の目途も立っていない状況です。
以上、【ガイアファンディング】遅延発生の海外不動産ソーシャルレンディング「GAIA FUNDING」の特徴を詳しく解説。…でした。
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