楽天証券はネット証券業界で随一のサービスを提供しています。
業界最安標準の取引手数料に加えて、外国株や投資信託、信用取引に強みのある総合ネット証券会社です。
株式投資、投資信託を始める方であれば、とりあえず口座を開設すべき証券会社です。
今回は、「楽天証券」と「楽天銀行」を「マネーブリッジ」させることのメリットを解説します。
楽天証券の具体的な口座開設は以下を参考にしてください。
楽天銀行を持っていない人は、楽天証券と同時に開設すると手間が大幅に省けますのでおすすめです。
まず第一に、「マネーブリッジ」(口座間連携)をすると、入出金が手間が省けます。
また、預金に対して、「優遇金利」を受け取れます。
上記に加えて、楽天銀行には「ハッピープログラム」というものが存在します。
「ハッピープログラム」に登録をすると、投資信託購入で買付額の最大3%のリターンを得ることができるのです。
Contents
マネーブリッジとは?
「マネーブリッジ」は楽天証券と楽天銀行の肝入りの制度です。
以下のように、年々マネーブリッジ利用者は増加の一途を辿っています。
「マネーブリッジ」の制度を一つの図で表すとすると以下のようになります。
今回のコンテンツでは、マネーブリッジ制度の以下の3点を中心に説明していきたいと思います。
証券口座と銀行口座間の自動入出金(スイープ)
通常の証券会社で株取引などをしていると、購入したい株の金額に対して証券口座の残高が足りなり、という状況に直面することがあります。
その場合は、銀行から証券口座へ都度、入金する必要があります。
特にスマートフォンでネット証券で株の取引をしたことがある方なら経験があると思います。
自分が持っている銀行口座から、ネット証券に入金を行うのは面倒な作業を要求されます。
今、この瞬間に株式トレードを行いたい場合等は特に株価は刻一刻と変遷していきます。
会社の隙間時間でトレードしている方などはイライラした経験もあるのではないでしょうか。
しかし、楽天証券と楽天銀行を連携する「マネーブリッジ」で自動入出金(スイープ)の設定をすれば解決します。
「マネーブリッジ」を設定することで、わざわざ銀行から証券口座に入金処理をする必要がありません。
楽天銀行の口座残高をそのまま楽天証券に自動出金して、株の取引をすることができます。
概要は以下の通りです。
また具体的な入出金ですが、これも非常に簡単に設定することができます。
例えば、反対に銀行口座にわずかな金額しかなく、証券口座には多くの資金が残されている。
通常であれば証券口座から銀行口座に出金手続きを行ってから、ようやく銀行口座から出勤することとなります。
しかし、自動入出金設定(スイープ)をすると、毎日夜間に楽天銀行へ自動で出金されます。
そのため、ATMで現金を即出金できるようになります。
そして、翌日楽天証券から株の取引をしたい時は、銀行にある預金残高を使って取引をすることができます。
楽天銀行からの入金手続きを行う必要はありません。
具体的なマネーブリッジ設定後の自動入出金の設定方法は以下のコンテンツで解説していますので参考にしてみてください。
さて、ここからは2つ目のメリットである「優遇金利」の説明に入っていきます。
大手銀行の普通預金の「100倍!」の優遇金利
現在、米国を除いて先進国は低金利政策を取っています。
日銀も、民間銀行が日銀に預ける預金に対して、一部マイナス金利を適用しています。
その影響もあり、メガバンク最王手の「三菱UFJ銀行の普通預金金利」は、年率0.001%に設定されております。
実際に預金者の手元に最終的に残る金利は、20.315%の税金が差し引かれます。
その結果、預金金利が「0.001%」というのは、「0.00079685%」という微細な利回りとなってしまいます。
楽天銀行では、楽天証券と連携する「マネーブリッジ」(無料)の手続きをすると普通預金の100倍の0.1%(=税後0.079685%)を受け取ることができます。
優遇金利が適用されるのは登録が完了した翌月からとなります。
とにかく早く手続きは終わらせて方が良いでしょう。
楽天銀行開設とマネーブリッジ連携は、楽天証券の開設時に一緒に手続きをすると、非常に効率的です。
参考にしてみてください。
筆者の場合、2019年3月にマネーブリッジの設定を完了しました。
その後、3月30日に以下のメールが楽天銀行から送られてきました。
実際に楽天銀行のトップページで預金金利を確認しました。
楽天銀行の、通常の普通預金金利は0.02%(税後0.015937%)です。
これだけでもメガバンクなどの金利より2倍高い水準です。
しかし、マネーブリッジを設定するだけで、さらに金利が5倍に跳ね上がります。
マネーブリッジとハッピープログラムとの併用によるメリット
楽天銀行の口座開設後、無料で簡単に開設できるハッピープログラムに登録をしましょう。
「マネーブリッジ」と「ハッピープログラム」の併用で様々な特典を受け取ることが可能となります。
ハッピープログラム単体のメリット
まずは、マネーブリッジとハッピープログラムの「連携によるメリット」の前に、「ハッピープログラム自体」の魅力を解説します。
ハッピープログラムでは、「会員」を取引回数など基準を設けてランク付けします。
ランクが上がれば上がるほどお得な特典を受けられるサービスとなっています。
一番上の「スーパーVIP」になるには、口座残高300万円以上、または月間取引件数30回以上という基準で達成されます。
また各ステージは毎月25日終了時点の「お預かり資産残高」または「取引件数」で翌日のステージが決定します。
(引用:楽天証券)
ステージによって上図のようにATM利用手数料が無料になる回数が増えます。
また、振り込み手数料も一定回数まで無料で可能です。
しかし、上記は序の口です。
ハッピープログラムを利用する一番のメリットは「マネーブリッジ」との併用で生まれます。
例えば、楽天ポイント(楽天スーパーポイントの略)の「獲得倍率を3倍」まで引き上げ可能です。
ここから、その概要をわかりやすく説明していきます。
楽天証券の株取引でポイントを獲得→投信購入が可能!
「マネーブリッジ」と「ハッピープログラム」を組み合わせることにより非常にお得に株式投資ができるようになります。
「マネーブリッジ」と「ハッピープログラム」を登録した状態で、「楽天証券」で株取引をしましょう。
以下の通り、楽天ポイントがザクザク貯まるようになります。
① 国内・外国株式手数料100円毎に1ポイントの還元
② 投資信託残高10万円毎に月4ポイント(年間48ポイントの還元)
③ 楽天銀行からの振替を利用した積立投資で最大1件あたり3ポイント獲得(100円積立なら3%獲得)
貯まったポイントで、投資信託を購入したり楽天市場で買い物することもできます。
(引用:楽天証券「ハッピープログラム」)
株取引の手数料100円毎に1ポイント。
上記の株取引で獲得したポイントを、楽天証券では、投資信託をポイントを使って購入ができます。
このポイント購入サービスを「投資信託ポイント投資サービス」と呼びます。
「投資信託ポイント投資サービス」では、「投資信託の買付残高」が10万円を超えている場合、毎月楽天ポイントが4ポイント付与されます。
10万円の投資信託残高を1年保有しているだけで、4ポイント×12ヶ月=48ポイント。
年間約50ポイント(50円相当)となりますので、投信の利回りを年率0.05%(50円÷10万円)引き上げることができます。
楽天証券への自動引き落としごとに最大3%のポイントが貯まる!
ハッピープログラムでは、「マネーブリッジ制度」で自動振り込みが行われる度に楽天ポイントが貯まります。
上図の「口座振替(不動引落)」が該当します。
重要な点として、「1件ごと」に「最大3ポイント」の楽天ポイントを獲得できるという点です。
楽天証券では最低100円から楽天証券投資信託を購入できます。
そして、ハッピープログラムのランクがVIP以上の場合、どうなるでしょう。
投信購入で「1件」の取引で3ポイントの楽天ポイントが保有できます。
投信を100円で購入した瞬間に3ポイント、つまり+3%(100円に対して3ポイント)の利回りを獲得することができます。
1日「15件」までポイントが付与されます。
そのため、月内の、ある日に一気に30本の投信積立設定をしても15件分のポイントしかもらうことができません。
例えば、30本の投資信託を月内で3日に分けて10本ずつ積立設定したとします。
月3,000円の積立額に対して、ポイントが90ポイント付与されます。
これは、実質3%の利回りを得られることになります。
さらにその貯まった90ポイントで、投資信託を購入(投資信託ポイント投資サービス)。
これを継続すれば、資産は雪だるま式に増加していきます。
注意しなければいけないのは、あくまで楽天銀行→楽天証券への口座振替が必要ということです。
この口座振替なしでは、ハッピープログラムの、楽天銀行即時入金サービスの特典を受け取れません。
また。「マネーブリッジ」の設定で「自動出金時に楽天証券口座0万円残す」を選択しておく必要があります。
この仕組みを用いることによってスーパーVIPの条件でもある30件の取引を達成することができます。
初月は1ポイントしか貰えなくとも、翌月から3ポイントずつ付与される環境を整えることができるのです。
まとめ
楽天証券と楽天銀行を保有しいれば、無料で簡単にマネーブリッジとハッピープログラムに登録できます。
「マネーブリッジ」は、銀行証券口座間の面倒な口座振替が免除され、大手銀普通預金金利の100倍の優遇金利を獲得できます。
また、「マネーブリッジ」と「ハッピープログラム」を組み合わせることで、投資信託の買付額の最大3%の楽天ポイントを得ることができます。
巨大グループである楽天ならではの、利用しない手はないお得な制度となっております。
以上、【楽天証券と楽天銀行の連携】「マネーブリッジ」「ハッピープログラム」のメリットをわかりやすく解説!自動入出金(スイープ)・優遇金利・楽天ポイントがザックザク貯まる圧巻の仕組み。…でした!