相場で「N波動」という言葉を目にすることはありませんか?
実はN波動だけではなく、I波動やP波動などといろいろな波動が相場には存在します。
今回は波動の中でも最も「稼げる」波動であるN波動とはどのような波動なのか?
また実際にどのように相場で活用していくのかをご紹介していきます。
目次
Contents
N波動が重要な理由
極論「相場はN字で動いている」こう言っても過言ではありません。
よってN波動が相場で最も重要なのです。
ここでは、なぜN波動が重要なのか、その理由をご紹介していきたいと思います。
動きがある=「N波動」
相場は7割は持合いだといわれています。
単純に7割は動きがない相場だということです。
動かない相場で稼げますか?
当然稼ぐことはできません。
よって投資家は動きのある銘柄を求めて銘柄を探します。
この動きのある銘柄=「N波動」なのです。
ですから、相場で稼ぎたいという場合はN波動を理解できなければいけません。
上昇のN波動
上昇のN波動と聞くととても難しい相場用語のように見えますが実は簡単です。
「エリオット波動」をご存じでしょうか?
上昇5波と下落3波からなる相場理論です。
上図はエリオット波動の上昇5波です。
ジグザグしながら上昇していることがわかります。
このジグザグの波が「上昇のN波動」です。
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このようにN字が2つあることがわかります。
下降のN波動
下降のN波動もエリオット波動理論で説明することができます。
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下落3波のところで現れる「逆さN字」が下降のN波動ということになります。
このように相場が上下に動く場面は「N波動」が出現することがわかります。
よって、相場で利益を上げるためにはN波動の攻略が必須であることがわかりいただけたと思います。
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N波動以外の波動パターン〜I波動・V波動・Y波動・P波動とは?〜
ここではN波動以外のいろいろな波動パターンをご紹介していきたいと思います。
I波動
上図のオレンジの枠の部分をご覧ください。
相場が一方通行に上昇して、「I」の字を形成していることがわかります。
こうした波動を「I波動」といいます。
相場がこのまま永遠に上昇することはありませんよね?
よってI波動はこのあと下落しV波動を形成していくことになります。
V波動
V波動は株価が上昇して下降、または下降して上昇する波動です。
I波動が2本続くことでV波動を形成することになります。
Y波動
Y波動は株価が上下動を繰り返し、その幅値がだんだん広がる波動パターンです。
基本的にY波動はトレンドラインをブレイクした方向に進んでいくことになります。
P波動
P波動はY波動と逆の波動で、株価が上下動を繰り返し、その幅値がだんだん狭まる波動パターンです。
基本的にトレンドラインをブレイクした方向に株価は進んでいくことになります。
N字波動と他の波動
N字波動はI波動とV波動が合体してN字を作った波動です。
またP・Y波動はN波動で構成されていることがわかります。
よって、N波動はすべての波動の基本となる波動であることがわかります。
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上値がわかる⁉N波動を使った実践テクニック
ここでは相場の基本波動であるN波動を使った実践テクニックをご紹介していきます。
N計算で利確ポイントを探る
上図はN計算の基本的な使い方です。最初の上昇値と次の上昇値をご覧ください。
上昇値が同じような数値になっていることがわかります。
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わかりやすく記載すると上図のようになります。
よってN計算を利用すると、次の上値予測(利確値)が計算しやすくなります。
ⅰ.最初の上昇から上昇値を算出
1,013円-527円=486円
ⅱ.次の安値に上昇値を足す
759円+486円=1,245円
上図のアエリアでは上値が1,244円と1円足りていませんが、ほぼN字で次の高値を計算することができることがわかります。
このようにN計算を利用することで、利確値の概算を算出することができます。
E計算で上値を探る
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E計算は最初の上昇の値幅と、高値ブレイク後の上昇値幅が同じになりやすいという特徴があります。
V計算という手法も
V計算は高値ブレイク後の上昇値幅は、始めの高値から押した値幅と同じになりやすいという特徴があります。
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VT値
VT値は最初の高値までの値幅から押した値幅分を除いた値幅と、次の上昇値幅が同じになりやすいという特徴があります。
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ツールを用いた簡単な計算方法
最終的に株価が上昇している間は、どの計算値を使えばよいのかわかりにくいですよね。
そのような時は、便利な計算ツールを活用しましょう。
計算サイトにアクセスする
N計算値の計算サイトはいろいろ存在します。
以下は有名なN値の計算サイトです。
参考:http://www.stocktraders.jp/nehaba.php
数値を入力する。例:サイオステクノロジーズ
以下は現在筆者が短期で投資していた『サイオステクノロジーズ』の株価です。(現在は利確済み)
I波動は141円。直近高値を上抜いています。
この銘柄の高値を計算サイトで計算してみます。
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このように計算サイトでは見た数値を入力するだけで、N計算値だけではなくV計算値もE計算値も表示されます。
サイオスは高値ブレイクしていますので、V計算値は631円。
実際の高値は641円ですので計算がしっかり使えることがわかります。
また計算サイトのMAX値は683円。
現在高値が696円ですので、こちらも計算サイトを活用することでしっかりと利確できることがわかります。
筆者は670円で高値警戒で利確しています。
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実際の相場では、どの波動なのかなかなかわかりませんよね?
ですから、計算サイトで高値だけをチェックしておいて利確は相場の強弱で判断していけばうまくN字計算を使って上値を予測することが可能です。
コロプラでのN計算で高値を算出
こちら物凄い急騰チャートです。こうした銘柄にもN計算が通用するのでしょうか?
コロプラの高値は1,930円でした。
計算サイトのN計算値は1,912円。
しっかりと計算値が使えていることがわかります。
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このように一見すると仕手戦でどこまで上げるかわからないといった銘柄でも、
実際はテクニカルで利確ターゲットを計算することができることがわかります。
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N計算値を使うときの注意点
ではN計算値を使用する場合の注意点についても見ていきましょう。
N波動に該当する相場なのか?
N計算値はN波動で使う計算値です。
ですから、単なるテクニカルリバウンドやフェイクの上昇に使っても正確な数値を計算することができません。
最初に「この相場はN波動なのか」をしっかりとチェックしましょう。
下落相場では計算値が使いにくい
いくつかの銘柄を計算してみましたが、下落相場では計算値が使いにくいという結果になりました。
それはテクニカルリバウンドからの下落が下落相場には多いからだといえます。
安易に下落相場では計算値を使わないようにしましょう。
相場の天井は狙わない
以下はサンバイオのチャートです。
サンバイオの計算値は下記でした。
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サンバイオの計算値は上記でした。
MAXで9,527円ですよね?
しかし高値は12,370円です。
これは9,527円以上は相場の行きすぎが発生したと考えられます。
そのため、窓を開けての大暴落。破産者続出の恐ろしい暴落を演じることになりました。
相場にはオーバーシュートがつきものです。
暴落に巻き込まれないようにするためにもオーバーシュートはスルーが最もリスク回避できる投資方法といえます。
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まとめ
今回は波動の中でも最も「稼げる」波動であるN波動とはどのような波動なのか?
また実際にどのように相場で活用していくのかをご紹介してきました。
上値を計算することができるN波動は大変便利な上昇波動であることがお分かりいただけたと思います。
今後はひと手間加えて、最初に利確ターゲットを計算してみてはいかがでしょうか?
相場での逃げ遅れが減り、勝率が上がること請け合いです。
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