【ボリンジャーバンドとは?】株価のバラツキを利用!設定・計算式・活用手法について解説。

【ボリンジャーバンドとは?】株価のバラツキを利用!設定・計算式・活用手法について解説。

株式取引を行う際、株価変動を分析することが必須です。

分析の際は、さまざまな指標や分析方法を使いますが、それらの中でも使い勝手が非常によい分析手法があります。

 

それは「ボリンジャーバンド」です。

今回は、このボリンジャーバンドについて、テクニカル分析初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

目次

ボリンジャーバンドとは?

ボリンジャーバンドとは、移動平均線を中心として、その上下に株価の値動きの幅を示した線で示された指標です。

ボリンジャーバンドを理解するには、「移動平均線」「標準偏差」の考えを理解することが大事です。

 

まず、この2つの考えについて、確認していきます。

 

移動平均線とは

移動平均線とは、一定期間の間の株価の終値の平均値を1日ずつずらして、グラフ化したものです。

どのくらいの期間の平均値をとるかで、以下のように呼び名、使用目的が変わってきます。

 

  • 5日移動平均線:短期的な株価変動を把握する
  • 25日移動平均線:短期的、中期的な株価変動を把握する
  • 75日移動平均線:中期的な株価変動を把握する
  • 200日移動平均線:中期的、長期的な株価変動を把握する

 

上記以外の範囲で、移動平均線を出したい場合は、「期間内の平均値÷期間の日数」で算出することができます。

例えば、10日間の移動平均線を出したい場合は、10日間の株価の平均値を出して、それを10で割れば算出可能です。

 

移動平均線を見ることで、日々の株価の変動が平均値からどれほど離れているか確認することができます。

ただし、平均値からの変動は様々な要因が絡んでくるので、変動の裏側にある要因を把握することも重要です。

 

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標準偏差とは

標準偏差「平均値からのバラつき具合」を指す数値です。

高校受験や大学受験などで「偏差値」という言葉を耳にしたことがあると思います。

これは標準偏差を利用して出した数値です。

 

標準偏差は「分散の平方根」を取った数値で表します。

分散も標準偏差と同様、データのバラつき具合をさす指標です。ただ、標準偏差と分散は、「元の平均値と比べられるか否か」で違いがあります。

 

標準偏差は、平均値と比べられますが、分散は平均値と比べることができません。

なぜこのような違いが生じるのか、確認していきましょう。

 

分散は「各種データの数値と平均値との差(これを偏差と呼びます)」を2乗して、それらの平均値をとった値を指します。

 

なぜ、バラつき具合を把握するのに、わざわざ2乗して計算するのかというと、「マイナスの数値をプラスの数値に修正する」ためです。

 

例えば、平均値が10だとして、データの数値が8、9、13だとすると、平均値との差はそれぞれ「-2、-1、+3」となります。

 

バラつき具合の平均値を見る際、このデータを見れば少なくとも多少はデータにバラつきがあることが分かります。

ところが、これらの数値をすべて足して平均値をとると、「{(-2)+(-1)+3}/3=0」となり、バラつきが全くないという状態になってしまいます。

 

これは、実際のバラつき具合を反映していないことになります。

このような事態を防ぐために、平均値との差を2乗して、マイナスをプラスの数値に変えるのです(マイナス×マイナスは、プラスになります)。

 

分散は、バラつき具合を示す数値として、非常に便利なものですが、「分散同士でしか比較できない」という欠点があります。

 

例えば、データの単位が「m」の場合、2乗して分散を求めると、単位が「㎡」となってしまい、分散ともとのデータ同士では単位がずれてしまいます。

 

単位がずれれば、比較することはできなくなります。

 

このような事態を解消する為に用いられるのが「標準偏差」です。

標準偏差は、「分散の平方根」で求められます。

 

平方根というのは、「2乗する前の形」を指しますので、分散の平方根をとることで、単位をもとに戻すことが可能になるのです。

 

そうすると、もとのデータと数値を比較することが可能になります。

 

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ボリンジャーバンドの活用手法

ボリンジャーバンドでは、平均値となる移動平均線から、「1σ、2σ、3σ」の3つの範囲が示されます。

「σ(シグマ)」とは、バラつきが集まる確率を表し、標準偏差を使って算出されます。

 

統計学の理論より、以下の通りとなります。

  • 1σの線の上下間で数値が動く確率=68.3%
  • 2σの線の上下巻で数値が動く確率=95.5%
  • 3σの線の上下巻で数値が動く確率=99.7%

 

 

ちなみに、1σの線が移動平均線から最も近く、2σ、3σの順に移動平均線から離れていきます。

 

株価の変動が、σの線付近に近づいた際、上のσ線に株価が近づいたときは「売り」のサインで、下のσ線付近に株価が近づいたら「買い」のサインです。

 

これは、「σ線の間で、株価が収束する確率が高い」という考えを利用したものです。

上のσ線付近に株価が近づくと、それ以上は株価が高騰せず、徐々に下がっていく可能性が高いのです。

 

下のσ線付近に株価が近づけば、逆に株価の下降は止まり、上昇が始まる可能性が高いのです。

この考えを利用して、株を購入するか売るか、どちらかのポジションをとっていきます。

 

ただ、ボリンジャーバンドを利用する際に注意しなければならない点があります。

σ線付近に急速に株価が近づいている場合、σ線を越えて株価変動が起こる可能性が高いという点です。

 

あくまでも、σ線の間に株価変動が収まるというのは、「平均値と確率」から根拠を拾っています。

平均を上回るような急激な拡張が進んでいる場合、「異常値」として株価の急変動が起こる可能性があり、σ線を越えてくることがあります。

 

これは、市場の内部要因というよりは、中央銀行の金融緩和政策や主要国の会議、大企業の倒産など外部要因が発端となって起こることが多いです。

 

このような、「異常事態」が起こってるときは、ボリンジャーバンドによるポジション取引は避けた方が無難ですね。

 

とは言え、常時の市場であれば、ボリンジャーバンドによる分析は非常に有用です。

今まで、何となく移動平均線や株価変動を見ていた人は、利用する価値が十分あります。

 

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ボリンジャーバンドを設定・利用するには?

ボリンジャーバンドは、ネット証券で口座開設を行えば利用することができます。

テクニカルツールの中に付属されているので、その中からボリンジャーバンドを選択すれば、チャー上に表示されます。

 

基本的に、どのネット証券でもボリンジャーバンドは利用できます。

せっかくネット証券口座を開くのであれば、なるべくお得なネット証券を利用した方が良いですね。

 

初心者におすすめのネット証券は、楽天証券です。

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楽天証券は、ネット証券の中でも、取引実績が豊富です。

取引手数料も安く設定されており、利用できるチャートや指標の数も多いです。

 

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まとめ

ボリンジャーバンドは、株価変動を予想するのに非常に便利な指標です。

見方自体は、投資初心者の方でも比較的簡単ですので、取引初日から活用可能です。ボリンジャーバンドを使えば、ポジションをとる練習も併せて行うことができます。

 

ただ、ボリンジャーバンドは、急激な株価変動など、異常値が発生しやすい局面では、あまり効果を発揮できません。

すべての場面で利用できるというわけではないので、その点は留意しなければなりません。

 

ボリンジャーバンドを上手く使って、戦略的な投資を行っていきましょう。

 

以上、【ボリンジャーバンドとは?】株価のバラツキを利用する!設定・計算式・活用手法について解説。…でした。

 

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