東京オリンピックを翌年に控え、競技会場や周辺施設などの建設や整備といった準備が着々と進められています。
準備に加え、国内外から集まる選手や報道陣、観光客などによって東京オリンピックの経済効果は32兆円になると東京都は試算しております。
東京都は6日、2020年東京五輪・パラリンピックが全国に及ぼす経済効果を発表した。大会招致が決まった13年から大会10年後の30年までの18年間で約32兆3千億円と試算。全国の雇用増加数は約194万人と見積もっている。
これらの恩恵を受けて売上や利益が伸びると予想される銘柄は、「オリンピック関連銘柄」として注目されています。
ここではそんなオリンピック特需で注目されている関連銘柄の中でも、2019年から投資しても大化け期待銘柄になりうるオリンピックテーマ株をいくつか紹介してみたいと思います。
Contents
- 1 オリンピック関連銘柄とは?
- 2 コラム:儲かる株の見つけ方を学ぼう
- 3 まだ間に合う注目銘柄?
- 3.1 【2331】ALSOK(綜合警備保障)
- 3.2 【9735】セコム
- 3.3 【3857】ラック
- 3.4 【4433】ヒト・コミュニケーションズ
- 3.5 【3776】ブロードバンドタワー
- 3.6 【6191】エボラブルアジア
- 3.7 【9603】エイチ・アイ・エス
- 3.8 【4324】電通
- 3.9 【7936】アシックス
- 3.10 【8022】ミズノ
- 3.11 【8114】デサント
- 3.12 【4316】ビーマップ
- 3.13 【6659】メディアリンクス
- 3.14 【9793】ダイセキ
- 3.15 【1921】巴コーポレーション
- 3.16 【9695】鴨川グランドホテル
- 3.17 【6072】地盤ネットホールディングス
- 3.18 【4819】デジタルガレージ
- 3.19 【1414】ショーボンドHD
- 3.20 【1951】協和エクシオ
- 3.21 【1815】鉄建建設
- 4 オリンピック後の景気
- 5 まとめ
オリンピック関連銘柄とは?
東京オリンピックが開催される事によって上昇が期待されると予想される業種はいくつかあります。
まず東京でのオリンピック開催が決まった直後から、競技会場や関連施設などの建設や整備による需要の高まりが予想されます。
スーパーゼネコン4社はオリンピック特需に沸騰し、最も注目されました。
外国人観光客が増加することも予想されるため、インバウンド銘柄も恩恵を受けると考えられています。
そしてその外国人観光客や国内からの観光客の安全を確保するために、警備や様々なセキュリティ対策も講じられます。
セキュリティ関連企業も影響を受けるでしょう。
他にもオリンピックの公式パートナー企業やスポーツ用品を扱う企業、
有名選手のスポンサー企業やメディアなどもオリンピック関連銘柄として意識されています。
オリンピックの経済効果
オリンピックの開催は、様々な需要を引き出すことから、大きな経済効果が期待されます。
その影響は株価にも影響をもたらすため、オリンピック関連銘柄として注目が集まります。
では、そもそもオリンピックによる経済効果はなぜ生まれるのでしょうか。
オリンピック関連銘柄について解説する前に、過去のオリンピックを参考に経済効果について解説します。
過去のオリンピックから徹底解説
オリンピックに経済効果があるといわれたのは1964年に開催された東京オリンピックからになります。
1960年代の日本は高度経済成長のまっただ中であり、オリンピックの開催が相乗効果となり、予想を上回る経済効果が生まれたのです。
オリンピックが経済成長のきっかけとなった理由はシステム開発にありますが、その背景には、インフラの整備があるのです。
そのため、大成建設<1801>は過去のオリンピックでも注目された企業のひとつでした。
しかし、2020年の東京オリンピックの経済効果は期待できないといった意見も挙がっています。
理由は、現在の日本は経済成長が頭打ちであることや、少子高齢化であるためです。
そのような状況であっても、各企業は様々な企業戦略を練り東京オリンピックに臨もうとしているのです。
また、開催前に大幅に株価が上昇することはほぼ間違いないとされているため、個人投資家にとっては、東京オリンピックは、またとないチャンスといえるでしょう。
コラム:儲かる株の見つけ方を学ぼう
実際に期待できる銘柄を紹介して行く前にお伝えしておきたいことがあります。
オリンピック株のようなテーマ株は季節性があるので、普遍的に儲かる株ということではありません。
長い人生の中で長期的にしっかりと資産を構築するためには勉強をする必要があります。
勉強といっても小学生の間に勉強した量にあてるだけで将来の資産額に大きな差がでてきます。
私も実際に通っている『グローバルファイナンシャルスクール』(=GFS)では
- 儲かる株の見つけ方
- 投資信託の選び方
- 節税の方法
- 保険の選び方
- 不動産の選び方
をトータルで教えてくれます。
特に個別株に関しては『60万円を7年で3億円にした実践投資法』で有名な堀哲也氏による実践講義も提供されています。
以下で詳しくお伝えしていますので参考にしてみてください!
まだ間に合う注目銘柄?
2020年に東京でオリンピックが開催されると発表されてからかなりの時間が経ちました。
需要を見越して買われたいくつかの銘柄の中には、すでに落ち着きを取り戻してしまっているものも少なくありません。
ですが業種によってはこれからさらに注目される可能性も十分にあります。
オリンピック関連銘柄に投資をする場合はそういった銘柄を中心に選ぶ必要があります。
ここからはオリンピック関連銘柄として再注目される可能性のある銘柄を紹介していきたいと思います。
【2331】ALSOK(綜合警備保障)
オリンピックで活躍する有名レスリング選手を多く抱えている事でも有名な日本第2位の警備サービス会社です。
契約している施設などにセンサーを設置して、異常があった時に対応する機械警備業務や、警備員を常駐させたりイベントでの警備を行ったりする常駐警備業務などを行っています。
オリンピックでは会場や周辺施設での警備が必要になるため、オリンピックのオフィシャルパートナーであるALSOKはそれに対応すると思われます。
機械警備業務はすでにオリンピックの影響を受けて需要が高まっている可能性があります。
しかし、常駐警備業務の需要はこれからオリンピックにかけてさらに増加すると見られております。
警備の需要のピークはオリンピック期間中になると予想されています。
【9735】セコム
セコムは警備業界最大手の会社です。
東京オリンピックのオフィシャルパートナーであり、同大会の警備共同企業体の代表にALSOKと共に就任しています。
セコムといえばホームセキュリティーが有名ですが、公共の場での常駐警備サービスや、監視カメラに防犯ガラスといったような安全商品の販売なども行っています。
警備以外にも防災事業も行っているのでオリンピックに向けて建設される施設などへ防災商品の販売も見込まれています。
【3857】ラック
セキュリティソリューションを提供する企業です。
オリンピック開催に伴い、セキュリティ対策が重要になることから、大幅な需要増加が期待されています。
【4433】ヒト・コミュニケーションズ
ヒト・コミュニケーションズは人材派遣をして様々な業種の営業支援を行っている会社です。
観光人材サービス事業では添乗員やバスガイドを派遣したり、通訳スタッフや翻訳スタッフ派遣を行ったりしています。
日本人だけでなく外国人の派遣も行っているので、オリンピックで外国人観光客の対応のために日本人スタッフだけでなく外国人スタッフも多く派遣されるのではないかと予想されます。
他にもイベント運営事業などがあり、オリンピックが近くなり関連イベントの運営で同社のサービスを利用されることも期待できそうです。
【3776】ブロードバンドタワー
ブロードバンドタワーはデータセンター事業などを行う会社です。
ビッグデータの活用や、ブロードバンド配信事業が中心です。
しかし、同社のAIを使った自動翻訳システムが東京オリンピックで活用されるのではないかと期待されています。
また東京オリンピックに向けて整備が進められている次世代移動通信システムの5Gに対応したデータセンターを2018年に開設し、そちらも注目を集めています。
【6191】エボラブルアジア
エボラブルアジアは主にインターネットでの旅券販売を行っている会社です。
様々な航空会社や鉄道の旅券を販売していて、利用料金や発着時間などを比較することが出来ます。
外国人観光客向けのサービスもあります。
同社はキャンピングカーのレンタルや、旅券とホテルを組み合わせたダイナミックパッケージ販売なども行っています。
また、民泊の運営者向けのサービスもあり、オリンピック期間中以外でも今後の需要拡大が期待できるサービスを多く扱っています。
東京オリンピック銘柄としてだけでなく、インバウンド銘柄としても投資を考えられる会社と言えるでしょう。
【9603】エイチ・アイ・エス
航空券、ツアー、ホテル予約など、旅行に関する様々なサービスを取り扱っているのがエイチ・アイ・エスです。
レンタカー予約やレジャー施設の予約も可能なので、旅行に関する予約はほぼ全てエイチ・アイ・エスだけで済ますことができます。
インターネットサイトと店舗の両方があり、年配の方でも利用しやすいのが特徴です。
国内だけでなく海外にも支店があるため、オリンピックでの訪日観光客が利用することも考えられます。
【4324】電通
電通は日本でトップ、世界でも上位に入る規模の広告代理店です。
東京オリンピックにも関わっており、オリンピック組織委員会の専任代理店に任命されました。
放映権販売やグッズ販売などは電通が権利を管理しています。
東京オリンピックが盛り上がれば盛り上がるほど電通の利益上昇が期待できるのではないでしょうか。
【7936】アシックス
アシックスは様々なスポーツ用品を販売する会社です。
東京オリンピックのスポンサーで最高位のゴールドパートナーに、スポーツ用品会社として唯一契約しました。
日本選手団やボランティアのユニフォームを提供することがすでに決まっているので、多くのメディアで同社の製品を目にする機会が増えると思われます。
また野球やラグビー、陸上競技などの選手たちとも契約しているため、それらの選手たちの活躍によってはさらに注目される可能性もあります。
オリンピックによるスポーツ熱上昇によって売り上げ増加も期待出来る銘柄です。
【8022】ミズノ
ミズノは、大手スポーツブランドです。
オリンピック開催に伴うスポーツ需要の波に乗り、需要増加を狙います。
【8114】デサント
スポーツウェアを中心に展開するスポーツブランドです。
アシックス、ミズノと同様にスポーツ需要を狙います。
【4316】ビーマップ
ビーマップは鉄道などの交通機関の乗り継ぎ情報の提供、無線LAN設置などを行う会社です。
東京オリンピックで派旅行者向けにこれらの情報提供や、無線LAN設置をする施設の増加が予想されています。
他にも監視カメラの画像をスマートフォンなどに配信するサービスも行っており、セキュリティ強化のためにサービスの需要が高まるのではないかと考えられます。
【6659】メディアリンクス
映像伝送装置分野のトップ企業です。
過去のオリンピックでも実績を残しており、東京オリンピックにおいても増収上益が期待されています。
【9793】ダイセキ
産業廃棄物処理を行う企業です。
東京オリンピック後には大量の産業廃棄物が出ることから、今後の増益が期待されます。
【1921】巴コーポレーション
体育館などの構築を行う企業です。
オリンピック開催に伴い体育館などの大型施設の増改築が行われることから、増収が期待されます。
【9695】鴨川グランドホテル
千葉県に構えるリゾートホテルです。
オリンピック開催に伴う、外国人の需要の増加を見越して、今後の増収が期待されます。
【6072】地盤ネットホールディングス
地盤調査を行う企業です。
オリンピック開催に伴い、様々な施設の建築が行われますが、その際に必須となるのが地盤調査です。
そのため、さらなる需要増加が見込まれます。
【4819】デジタルガレージ
外国人を対象としたアプリケーションの開発を行う企業です。
今後の外国人の増加を見越し、需要増加を狙います。
【1414】ショーボンドHD
コンクリート建造物の補修などを行っている企業です。
今後のインフラ整備により、さらなる需要が見込まれています。
【1951】協和エクシオ
電気通信工事を行っている企業です。
今後のさらなる通信技術の発達に伴い、需要の増加が見込まれます。
【1815】鉄建建設
鉄道設備工事等を行っている企業です。
オリンピック開催に伴うインフラ整備には、設備工事が必須になるため、常習増益が狙えます。
オリンピック後の景気
東京オリンピック後の景気を心配する声も多くあがっていますが、他国で開催されたオリンピックによる株価推移を振り返ることによって、今後の景気を予想してみましょう。
2016年に開催されたリオリンピックでブラジルのベンチマークは、堅調に推移しています。
オリンピックに向け景気は上昇していき、閉会後は一時的に下げるものの、上昇し直しています。
歴代五輪開催地の景気を見てみても、「オリンピック後の株価の下落は一時的」であることが分かります。
日本の場合では、東京オリンピック開催後は大阪万博関連銘柄に期待も持てるため、今後の景気についてそこまでネガティブになる必要はないと思われます。
まとめ
オリンピック関連銘柄として意識はされているものの、まだ需要のピークはむかえていないと思われる銘柄を中心に紹介させていただきました。
オリンピック銘柄の中には需要や株価のピークを迎えたと思われる銘柄も多くあります。
しかし、これらのようなピークを迎えてたとは言い切れない銘柄も多数あるので、そういった銘柄に注目してみてはいかがでしょうか。
以上、いよいよ2020年東京五輪開催。出遅れ厳禁・オリンピックまでに上がる?注目の関連株式銘柄は?…でした。