【4447】9月注目と評判のIPO銘柄『株式会社ピー・ビーシステムズ』(PBsystems)の初値予想を含めて徹底評価!

ピー・ビーシステムズのIPOは魅力的?

9月12日上場予定のIPO「ピー・ビーシステムズ」。

ピー・ビーシステムズは240,000株と公開株式数が非常に少ないため価格の上がりやすいIPOになっています。

ピー・ビーシステムズとはどのような企業なのかを事業内容や業績をチェックしながら詳しくご紹介していきたいと思います。

また、ピー・ビーシステムズの気になる初値予想やIPOでの購入情報もご紹介していきます。

 

ピー・ビーシステムズのIPOスケジュールと各証券会社の割当

ピー・ビーシステムズの主幹事はエイチ・エス証券です。

エイチ・エス証券は2019年6月ピー・ビーシステムズと同じ福証Qボードに上場した大英産業(2974)の主幹事も務めています。

大英産業は不動産業と人気化しにくいセクターであることに加え基本的に初値の上がりにくい福証Qボードに上場したこともあり、公募割れと残念な結果に終わっています。

しかし、ピー・ビーシステムは人気化しやすいVR関連銘柄のため初値が楽しみな銘柄といってよいでしょう。

ピー・ビーシステムズのIPOスケジュール

ブックビルディング期間 8月26日(月)~8月30日(金)
市場 福証Qボード
公募価格決定 9月2日 (月)
購入申し込み期間 9月4日(水)~9月9日(月)
上場予定 9月12日(木)
公募株式数 240,000株
仮条件価格 - *1

*1:仮条件価格は8月22日に決定されます。

 

ピー・ビーシステムズの各証券会社の割当*2<<発表され次第追記予定>>

証券会社 株式数 割当率
エイチ・エス証券(主幹事)
SBI証券(副幹事)
FFG証券
西日本シティTT証券
岡三証券
東洋証券
エース証券

 

*2:割当率や株式数などは、仮条件決定時(8月22日)付近に発表されます。

 

ピー・ビーシステムズの事業内容

ピー・ビーシステムズがどのような事業を行なっている会社なのかを紐解いて行きたいと思います。

ピー・ビーシステムズの基本スペック

社名 株式会社ピー・ビーシステムズ
設立 1997年2月
本社所在地 福岡市博多区東比恵3丁目3-24
代表者 代表取締役社長兼CEO 冨田和久
従業員数 49名

 

ピー・ビーシステムズの事業内容は企業の基幹システムをクラウド化する「セキュアクラウドシステム事業」、

特殊な映像技術を用いて空間を仮想化する「エモーショナルシステム事業」の2つの柱が中心となっています。

 

ピー・ビーシステムズの事業内容①:セキュアクラウドシステム事業

 

ピー・ビーシステムズのセキュアクラウドシステム事業の概要

ピー・ビーシステムズ

 

国内クラウドサービス市場は、MM総研の調査によると、2018年は約1兆9,422億円、5年後の2023年には4兆4,754億円と順調に拡大すると推測されています。

よって、ピー・ビーシステムズの主力事業であるセキュアクラウドシステム事業も順調に拡大していくと考えられます。

≪セキュアクラウドシステム事業の詳細内訳≫

プラットフォーム:サーバーの仮想化や強固なセキュリティ環境の構築を行います。

プロダクツ:仮想化環境に特化し、現場から発生するニーズを満たした機能を製品化して販売を行っています。

カスタマイザー:顧客が望む独自機能を満たすためのスクラッチ開発を行っています。

 

ピー・ビーシステムズの事業内容②:エモーショナルシステム事業事業

 

エモーショナルシステム事業の概要

エモーショナルシステム事業は、VRシアター4D王の技術開発及び製造販売が中心です。

迫力があり、リアリティの高いVRシアター4D王をご覧になったこともある方も多いのではないでしょうか?

また、4D王は特許を取得しています。

4D王は360度スクリーンに切れ目なく3D映像を投影する特許技術を基にした移設可能なミニシアターです。

観客を突き抜ける特殊効果と、映像に同期した立体音響、突風、地面の揺れによって、360度に展開するストーリーに観客を没入させる、独自のVR空間を作ることができます。

さらに、ピー・ビーシステムズでは、4D王において上映するコンテンツ制作も行っています。

≪4D王導入事例≫

・遊園地
・博物館や科学館
・工場見学等産業系

 

ピー・ビーシステムズの上場理由とは?上場で得た資金の使い道を探ろう!

ピー・ビーシステムズは上場して得た資金をどのように活用するのでしょうか?

ここでは目論見書から資金のつかいみちを探っていきたいと思います。

 

新規発行による手取り金額

ピー・ビーシステムズは上場することにより手数料を引いた手取り金額で181,560,000円の資金を獲得します*3。

*3:有価証券届出書提出時における想定発行価格(1,370円)を基礎として算出した見込額です。

 

IPOによる手取り金の使途

IPOで獲得した資金の用途として以下をあげています。

 

ⅰ.事業拡大に係る採用費及び人件費:130,000千円

ⅱ.生産性向上・セキュリティ強化のための社内システム投資:15,000千円

ⅲ 金融機関からの長期借入金の返済資金 60,012千円

ⅳ 残金は将来における企業の成長に資するための設備投資及び人件費の増加分等に充当予定

 

ピー・ビーシステムズは上場することによって、さらに事業を拡大していくことがわかります。

しかし、従業員の給料や借金の返済に資金を充当するのはいささか疑問が残る資金の使い道であるといえます。

よって、ピー・ビーシステムズの経営状態は要警戒すべきであるといえます。

 

目論見書からみる『ピー・ビーシステムズ』の売上高と利益推移

ここではピー・ビーシステムズの業績を分析していきたいと思います。

ピークから下降傾向の売上高

ピー・ビーシステムズの売上高は2017年をピークに下降しています。

決算期 売上高(単位:千円)
セキュアクラウドシステム エモーショナルシステム
2014年9月期 884,754
2015年9月期 1,136,416
2016年9月期 1,323,399
2017年9月期 1,406,489 185,301
2018年9月期 1,466,179 19,546
2019年6月期 1,114,386 108,410

 

ピー・ビーシステムズの売上高の推移

しかし、2019年は6月期の売上高ですので3か月後の9月期にはV字回復できるような3Qであるということができます。

 

急激に成長している経常利益(損失)

決算期 経常利益(損失) 単位千円
2014年9月期 -3,007
2015年9月期 22,853
2016年9月期 26,716
2017年9月期 89,385
2018年9月期 14,396
2019年6月期 112,527

 

ピー・ビーシステムズの経常利益の推移

経常利益は不安定に推移しているといえます。

2018年の経常利益の急減の理由はわかりませんが、2019年は経常利益もV字回復する可能性が高い3Qであるといえます。

 

V字回復の1株あたり利益(EPS)

株価に直接関係する1株あたり利益(=EPS)の推移について確認していきましょう。

決算期 EPS 単位円
2014年9月期 -39.42
2015年9月期 24.67
2016年9月期 50.18
2017年9月期 78.71
2018年9月期 75.33
2019年6月期 105,.60

 

ピービーシステムズのEPS推移

2018年は赤字に転落していますが、2019年はV字回復する予定になっています。

ピー・ビーシステムズの業績は「要注意」であるといえます。

IPO銘柄の中には、上場後の初決算で大幅下方修正をだし、赤字転落する企業も多くみられます。

2018年に赤字であった企業が、2019年にV字回復する根拠に欠ける目論見書の内容であるといわざるを得ません。

 

ピー・ビーシステムズの上位7位までの大株主とロックアップ情報

ロックアップとは、株式が公開された後に一定期間、市場で持株を売却することができないようにする制度のことです。

ピー・ビーシステムズの上位株式保有者はすべてロックアップの設定がなされています。

ロックアップを設定すると経営陣は株価を上昇させるための経営を行うインセンティブを持つことになります。

株主 保有比率 ロックアップ情報
冨田 和久(CEO) 28.50% 180日
森﨑 高広 5.00%
彌永 玲子 4.51%  
加賀電子(株) 3.75% 90日間

1.5倍

(株)ユニリタ 3.47%
日本アジア投資(株) 3.33%
山代ガス(株) 3.33%

 

しかし、役員3名以外は発行価格又は売出価格の1.5倍以上のロックアップ解除が設定されているため注意が必要です。

気になるピー・ビーシステムズのIPO初値予想!

ここでは編集部独自のピー・ビーシステムズの初値予想を公開していきたいと思います。

ピー・ビーシステムズの総合評価

ⅰ.ピー・ビーシステムズ購入のメリット

  • IPOは上値抵抗がないため、株価が上がりやすい傾向がある
  • ピー・ビーシステムズは公開株式数が少ないため、株価が上がりやすいIPOである
  • 人気の情報通信系銘柄、しかもVR関連と人気化しやすいセクターである

 

ⅱ ピー・ビーシステムズ購入のデメリット

  • マイナーな福証Qボード上場のため、相場参加者は限定される
  • 主幹事のエイチ・エス証券が手掛けたほかの今年のIPOは公募割れ
  • 上場で得た資金を人件費や借金の返済に充てている
  • 上場後下方修正が出る可能性を否定できない

 

ピー・ビーシステムズの初値予想は2000円〜2100円

EPS105円に対して、同様のVR銘柄の平均PERを掛け合わせることで予想します。

銘柄 PER
スターティア(3393) 17.5倍
デジタルハーツ(3676) 18.9倍
サイバネットシステムズ (4312) 20.1倍
ユークス(4334) 22.0倍
 平均 19.6倍

 

つまり初値は105円×19.6倍 = 2058円となります。

2,000円〜2100円が妥当な数値といえるでしょう。 (まだ公募価格が発表されていないため判断が難しい)

 

まとめ

9月12日上場のピー・ビーシステムズ。

公開株式数が少ないうえに、人気化しやすい情報通信セクターのため、期待感の高いIPOであるといえます。

しかし、マイナー市場の福証Qボード上場のため、参加者が限定されてしまうというデメリットも存在します。

またピー・ビーシステムズは9月が決算のため、決算内容次第では、急速に出来高が減少し、不人気化するリスクもあります。

よって、IPOで当選できればラッキー!セカンダリーでの深追い不要のスタンスで臨むべき銘柄であるといえます。




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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。