【4484】ランサーズ(Lancers)の初値を予想!時代の潮流を捉えたフリーランスのマッチングサービスを展開。

ランサーズ(4484)の上場日は12/16(月)で、上場市場は東証マザーズとなります。

主幹事は大和証券で、IPOの申し込み期間(BB期間)は11/29(金)~12/5(木)となっています。

 

今回はランサーズとはどのような企業なのかを事業内容や業績をチェックしながら詳しくご紹介していきたいと思います。

また、ランサーズの気になる初値予想やIPOでの購入情報もご紹介していきます。

 

ランサーズのIPOスケジュール

ランサーズの主幹事は国内二番手の大和証券です。

当選株式数は8,438,000株と大型の部類でしたが、以下のように大幅に削減されました。

公募:2,270,000株 → 1,600,000株、
売出:5,067,400株 → 1,008,700株
OA:1,100,600株 → 391,300株

 

ブックビルディング期間11月29日(金)~12月5日(木)
市場東証マザーズ
公募価格決定12月6日(金)
購入申し込み期間12月9日(月)~12月12日(木)
上場予定12月16日(月)
当選株式数3,000,000株
(うち公募株式数が1,600,000株、売出枚数が1,400,000株)
想定価格
仮条件価格660~730円
公募価格

 

ランザーズの各証券会社の割り当て

それでは、ランサーズの引受証券会社及び引受シェアを確認していきたいと思います。

株数削減前の情報ですが、概ね引受シェアは以下のとおりであると思われます。

 

証券会社株数割当率
大和証券(主幹事)6,163,400株84.00%
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券256,800株3.50%
楽天証券256,800株3.50%
SMBC日興証券146,800株2.00%
SBI証券146,800株2.00%
マネックス証券146,800株2.00%
松井証券110,000株1.50%
岩井コスモ証券110,000株1.50%

 

ランサーズの事業内容

ランサーズの基本スペックは以下のとおりです。

社名ランサーズ株式会社
コード番号4484(東証マザーズ)
設立2008年4月1日
資本金2,267,250,681円(資本準備金を含む)
本社所在地東京都渋谷区渋谷3-10-13
電話番号03-5774-6086
代表者代表取締役社長  秋好 陽介
従業員数106人
事業内容プラットフォーム事業

 

同社は、グループのミッションとして「個のエンパワーメント」を謳い、

ビジョンとして「テクノロジーで誰もが自分らしく働ける社会を作る」ことを掲げています。

 

同理念に基づき、仕事を依頼したいユーザー(クライアント)と、仕事受けたいユーザー(ランサー)をオンライン上でマッチングさせるフリーランスプラットフォーム「Lancers」を運営しています。

 

クライアントは大企業からベンチャーまで幅広く、累計登録クライアント社数は10月時点で35万社超です。

また、累計登録ランサー数は100万人を上回り、そのうち2019年3月期に報酬を得たランサー数は約8万人に達しています。

 

クラウドソーシングサービスは「働き方改革」のもと時流に乗るビジネスと捉えられる可能性が高いですが、

同業のクラウドワークスが既に上場しているため目新しさには欠けてしまいます。

 

上場理由に迫る!得た資金をどう活用する?

では上場で得た資金をどのように活用するのかをみていきましょう。

新規発行による手取り額

ランサーズは上場することにより手数料を引いた手取り金額で2,010百万円の資金を獲得します*。

*:公募価格の上限で条件決定した場合の金額(900円)を基礎として算出した見込額です。

 

上場規模は後に大幅縮小しましたが、資金用途に変更はないようです。

 

調達資金の使途

目論見書によると、調達した資金は、運転資金の増加、借入金の返済、広告宣伝費及び人件費等に充当するということです。

具体的には、

 

  • ランサーズグループのサービス認知及び顧客基盤拡大のための広告宣伝費に704百万円
  • 人材基盤拡張のための人件費の一部として、396百万円
  • グループ企業のオフィス集約のための費用として、320百万円
  • 借入金の返済として、1,060百万円

 

ということで、金融機関からの借入金の返済が最も大きな割合を占めています。

ランサーズは調達した資金を自社の発展及び財務体質の健全化のために用いる計画であった様子です。

 

ランサーズの業績は?

本項目では、ランサーズの業績を分析していきたいと思います。

 

売上高は徐々に積みあがっている

 

 売上高(百万円)
2015年3月期572
2016年3月期1,336
2017年3月期1,859
2018年3月期1,911
2019年3月期2,522

 

ランサーズの売上高の推移

参照:ランサーズ目論見書

 

ランサーズの売上高は順調に右肩上がりに推移していることがわかります。

 

また2019年度も2Qで1,547,954千円もの売上高をすでに上げているため、去年以上の売上高を期待することができます。

 

経常赤字であるものの、回復傾向に

昨今の市場の変化のなかで業界に対する注目度が急速に高まってきていることを背景に、

同社グループの認知の獲得やブランドイメージの確立を目的として、

新聞広告やテレビCM等を含めた大規模プロモーションを実施しており広告宣伝費がかさんでいます。

 

さらに、売上は順調に伸びているものの、

他方でこれらの広告宣伝費による先行投資が増加したことが利益の重しとなっている模様です。

 

2020年3月期は経常赤字が拡大する見通しです。

 

ランサーズの経常利益

 

EPSも回復傾向。今後の成長に期待

EPSは、2018年3月期及び2019年3月期は復調傾向でしたが、2020年3月期は再びマイナス幅が拡大する見込みです。

広告宣伝費や人件費等の増加、上場に係る諸経費等によるものであると考えられます。

 

 EPS(円)
2015年3月期-34.84
2016年3月期-30.71
2017年3月期-25.61
2018年3月期-32.93(連結:-39.38)
2019年3月期-10.10(連結:-1.96)

 

 

ランサーズの上位10位までの大株主とロックアップ情報

 

株主名保有比率ロックアップ情報
秋好 陽介(社長)56.79%180日間
グロービス4号ファンド投資事業有限責任組合8.97%
KDDI(株)5.41%
Globis Fund Ⅳ, L.P.5.24%
パーソルホールディングス(株)4.90%180日間
GMO VenturePartners 3 投資事業有限責任組合2.78%
(株)新生銀行2.10%180日間
AT-I投資事業有限責任組合1.08%
山田 勝0.88%180日間
パーソルキャリア(株)0.86%

 

ロックアップとは、株式が公開された後に一定期間、市場で持株を売却することができないようにする制度のことです。

 

ランサーズの上位保有者には社長である秋好陽介氏をはじめ、パーソルホールディングス等はロックアップが設定されていますが、

ベンチャーキャピタル等にロックアップは設定されていません。

ベンチャーキャピタル等出資者のエグジットである可能性が高い銘柄です。

 

ランサーズの初値を予想する!

ここでは編集部独自のランサーズの初値予想を公開していきたいと思います。

ランサーズの総合評価

【ランサーズ購入のメリット】

  • 時代のトレンドにあったプラットフォームを提供しており、成長性大
  • IPOは上値抵抗がないため、株価が上昇しやすい
  • 売出株式数を減少させたため、需給により初値が上がりやすくなった

 

【ランサーズ購入のデメリット】

  • ベンチャーキャピタル等のエグジット目的での上場である可能性がある
  • 経常赤字であるため、業績や業界の動向に要注意
  • 同業のクラウドワークスと常に比較される可能性大
  • 同日にベース(4481)、JMDC(4483)の上場も控えており、資金が分散しやすい

 

ランサーズの初値予想は640円~1,239

ランサーズは、EPSがマイナスであることに加え、経常赤字であるためPERも算出不能ですので、

同業他社のクラウドワークスを参照しましたが、クラウドワークスもPERは-117倍程度でした。

 

ランサーズは広義の意味で人材紹介事業に該当しますので、人材業界大手企業のPER及びEPSから推定株価を算出します。

 

企業名PEREPS
パソナグループ85.051.9
パーソルホールディングス28.430.8
リクルートホールディングス38.6117.2
JAC20.896.1
エンジャパン28.4163.1

 

ランサーズの直近の業績を鑑み、上記のうちPERは最小値である20.80倍及び平均値である40.24倍を用いることとします。

EPSは、保守的に最小値である30.80倍を用います。

 

以上より、想定初値レンジは、PER40.24倍×EPS30.80=1,239円からPER20.80倍×EPS30.80=640円程度となります。

まとめ

12月16日上場のランサーズですが、同日にベース(4481)、JMDC(4483)の上場も控えており大幅な上昇は見込みにくい銘柄であると考えられます。

業績も現状経常赤字であるため心象が悪く、売出株数を減らしている点も中長期的にはマイナスです。

一方、初値が公募価格以上である場合、売出株数を減らしたため、多少の上昇余地はあるかもしれません。

 

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。