口座開設数で楽天証券と並んで人気を誇る「SBI証券」。
「SBI証券」はIPOや投資信託の取扱数が非常に多いというメリットがあります。
また、同社は、そもそも取引する「手数料形態」が非常に低く抑えられています。
今回のコンテンツでは、SBI証券の非常に安い手数料形態。
そして、同社が用意している「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」を紹介します。
どのような方がどちらの手数料形態を選ぶべきなのか?
わかりやすく例を交えて説明していきます。まずは、「スタンダードプラン」からです。
目次
Contents
業界最安水準の「スタンダードプラン」の手数料形態
まずは基本的なSBI証券の基本的なプランである「スタンダードプラン」です。
こちらは、楽天証券と全く同じ手数料形態となっています。
両者全く譲らずの同率手数料最安水準となっているのです。
※2020年4月4日現在
1注文の約定代金 | 手数料 |
---|---|
~5万円 | 50円(税込55円) |
~10万円 | 90円(税込99円) |
~20万円 | 105円(税込115円) |
~50万円 | 250円(税込275円) |
~100万円 | 487円(税込535円) |
~150万円 | 582円(税込640円) |
~3,000万円 | 921円(税込1,013円) |
3,000万円超 | 973円(税込1,070円) |
(引用:SBI証券のスタンダードプラン)
5万円以上の取引であれば、最高でも取引金額の0.2%以内の手数料形態に抑えられています。
証券会社の営業マンと直に売買の取引をされていたという方にとっては、非常に安いという感想が出るのではないでしょうか。
例えば、証券会社の営業員と電話で注文を受けた場合は片道約1%ずつの手数料。
売買、と往復すると2%の手数料が徴収されてしまいます。
▲2%で株式市場に参戦するのか?(証券マンを通しての売買取引)
最大▲0.4% (0.2%×2)で株式市場に乗り込むか?(SBI証券)
最終的なリターンに大きな差が付くのは火を見るより明らかです。
次は、「アクティブプラン」について説明します。
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少額取引に有利なアクティブプラン
上記の「スタンダードプラン」は魅力的な手数料形態でした。
しかし、例えば5万円以下などの少額の取引をされたい方にとっては、手数料形態が高くなってしまう可能性があります。
具体的に言うと、例えば1万円の取引を行った場合55円の手数料がかかります。
売却まで含めると110円が発生することになります。
※2020年4月4日現在
1注文の約定代金 | 手数料 |
---|---|
~5万円 | 50円(税込55円) |
~10万円 | 90円(税込99円) |
~20万円 | 105円(税込115円) |
~50万円 | 250円(税込275円) |
~100万円 | 487円(税込535円) |
~150万円 | 582円(税込640円) |
~3,000万円 | 921円(税込1,013円) |
3,000万円超 | 973円(税込1,070円) |
(引用:SBI証券のスタンダードプラン)
1万円の売買で110円の手数料となれば、全体で1%の手数料となってしまいます。
証券会社との電話取引に比べると、安い水準とはなります。
しかし、ネット証券ならではの手数料の安さを享受することが出来ません。
そこで用意されているのが「アクティブプラン」という第二の手数料形態です。
※2020年4月4日現在
1日の約定代金 | 手数料 |
50万円まで | 無料 |
100万円まで | 762円(税込838円) |
以降100万円毎に | 400円(税込440円)ずつ増加 |
(引用:SBI証券「アクティブプラン」)
前の項目で紹介した「スタンダードプラン」は一回の取引毎に手数料が発生しました。
この項目の「アクティブプラン」は「1日」の約定代毎に手数料が発生します。
1日の約定代金が50万円未満であれば、なんと手数料は無料で取引することができるのです。
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少額取引以外でアクティブプランが有利になるのは?取引回数が多いと有利になるパターンがある!
まずはスタンダードプランとアクティブプランが一目で比較できるように横並びに並べてみました。
※2020年4月4日現在
スタンダードプラン | アクティブプラン | ||
1注文の約定代金 | 手数料 | 1日の約定代金 | 手数料 |
〜5万円 | 50円(税込55円) | – | – |
5万円〜10万円 | 90円(税込99円) | – | – |
10万円〜20万円 | 105円(税込115円) | – | – |
20万円〜50万円 | 250円(税込275円) | 〜50万円まで | 無料 |
– | – | 100万円まで | 762円(税込838円) |
100万円〜150万円 | 582円(税込640円) | 以降100万円毎に | 400円(税込440円)ずつ増加 |
150万円〜3,000万円 | 921円(税込1,013円) | – | – |
3,000万円超 | 973円(税込1,070円) | – | – |
上記の表だけを見ると、10万円を超える全ての取引の場合の手数料において、アクティブプランに対してスタンダードプランの方がお得に見えます。
しかし、注意しなければならない点があります。
「スタンダードプラン」は『1約定』に対して手数料が発生します。
それに対して「アクティブプラン」は『1日の約定の合計』に対して手数料が発生するという点です。
例えば10万円、20万円、30万円、50万円、100万円、200万円の取引があるとします。
一回の取引ではなく、2回の取引で行った場合を考えてみましょう。
10万円であれば5万円でA株を買い、同じ5万円でA株を売るという取引を一日の間に行ったとします。
50万円であれば25万円のB株を買って、保有していた25万円のC株を売却。
このような感じで複数の取引を行ったと仮定します。
すると手数料はスタンダードプランとアクティブプランで以下のようになります。
※2020年4月4日現在
スタンダードプラン手数料(税込) | アクティブプラン手数料(税込) | |
10万円 (5万円の取引×2) | 110円 | 無料 |
20万円 (10万円の取引×2) | 198円 | |
50万円 (25万円の取引×2) | 550円 | |
102万円 (51万円の取引×2) | 1070円 | 838円 |
202万円 (101万円の取引×2) | 1280円 | 1718円 |
10万円までの取引に加えて、25万円ずつ売買した場合の1日の合計約定が50万円の場合でも、アクティブプランが有利な結果となっています。
しかし、まだまだ全然スタンダードプランがお得であることには変わりありません。
では、今度は1日の約定代金は同じにして取引回数を2回から4回に増やしてみましょう。
スタンダードプランとアクティブプランの手数料の結果は以下のようになります。
※2020年4月4日現在
スタンダードプラン手数料(税込) | アクティブプラン手数料(税込) | |
10万円 (2.5万円の取引×4) | 220円 | 無料 |
20万円 (5万円の取引×4) | 220円 | |
50万円 (12.5万円の取引×4) | 460円 | |
100万円 (25万円の取引×4) | 1100円 | 838円 |
204万円 (51万円の取引×4) | 2140円 | 1718円 |
先ほどの2回の約定回数に比べて、アクティブプランの方が手数料が低くなる場合が多く発生しています。
つまり少額取引に加えて、取引回数が多くなればなるほどアクティブプランの優位性が高まってくるという結果となります。
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信用取引の手数料形態
今まで見てきたのは通常の株式売買に対する手数料でした。
しかし、自己資金以上の取引を行う信用取引でも、スタンダードプランとアクティブプランが設定されております。
信用取引の場合、前日の未決済として残っている約定が5000万円以上ある場合。
また、前日の約定金額が5000万円を超えるような大口の投資家には嬉しい手数料無料となっています。
しかし、大口ではない方でも通常の現物取引と同等又は以下の格安手数料で信用取引を行うことが出来ます。
※2020年4月4日現在
スタンダードプラン | アクティブプラン | ||||
1注文の 約定代金 | 約定日の前営業日の未決済建玉の合計 or 約定日の前営業日の新規建約定代金合計 | 1日の 約定代合計 | 約定日の前営業日の未決済建玉の合計 or 約定日の前営業日の新規建約定代金合計 | ||
5,000万円未満 | 5,000万円以上 | 5,000万円未満 | 5,000万円以上 | ||
〜10万円 | 90円 (税込99円) | 無料 | 〜50万円 | 無料 | 無料 |
10万円 〜20万円 | 135円 (税込148円) | ||||
20万円 〜50万円 | 180円 (税込198円) | 50万円 〜100万円 | 477円 (税込524円) | ||
50万円超 | 350円 (税込385円) | 以降100万円増加毎 | 400円 (税込440円)ずつ増加 |
(引用:SBI証券信用取引手数料)
信用取引であっても10万円未満の取引であればアクティブプランは無料で取引できます。
また、現物の例でも見てきた通り、取引回数が多くなればなるほどアクティブプランの魅力が高まる結果となっております。
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手数料プランの変更方法
手数料形態は柔軟に変更することができます。
1日に1回平日であれば23時29分までに変更を行えば、翌日の取引から変更した手数料が適用できます。
また金曜日の23時30分から、土曜、日曜、月曜の23時29分までの手数料変更は火曜日取引分から適用されることとなります。
明日は大きな金額を一回で取引しようと考えている場合はスタンダードプランに変更し、
少額取引を行ったり頻繁に取引をしようと考えている場合は前日にアクティブプランに柔軟に変更すればよいのです。
手続きは非常に簡単です。
まずは「SBI証券」にログイン。
口座管理の中の
【お客様情報設定・変更→お取引関連・口座情報→手数料プラン】
と30秒もかからないうちに簡単に切り替えることが出来ます。
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まとめ
SBI証券は大手ネット証券ということもあり手数料は最低水準に抑えられています。
基本的にはスタンダードプランで十分事足ります。
しかし、10万円以内の少額の取引を行いたい方。
また、一日の中で頻繁に取引を行いたい方に向けてアクティブプランも用意されています。
各個人の趣向に合わせて選べる手数料形態を用意されています。
手数料プランの変更も非常に容易、かつ無料で可能です。
翌日には手数料形態を柔軟に変更できます。
翌日予定している取引毎に手数料形態を頻繁に変更することも出来ます。
手数料形態の魅力をお伝えしました。
まだ「SBI証券」を開設していない方は、この機会に無料開設して、株取引を始めましょう。
SBI証券は他証券会社と比較して手数料で損することはなく、IPO株取引などで強みがある証券会社です。
後悔することはありません。
今回はSBI証券の手数料プランを紹介しました。
口座開設が完了したら、ここからは、実際に株式投資で利益を獲得するための知識を仕入れるステージへ移行しましょう。
株式投資で高いリターンを獲得するには市場分析、銘柄選定、そして「正しい情報」が必須です。
つまり、どうしても勉強が必要なのですが、独学で株式投資に挑んで、失敗して株式市場を退場してしまう人は後を絶ちません。
これはひとえに学習方法が間違っていたか、市場、銘柄選定などの知識不足です。
現代では、株式投資を効率よく学べる手段がたくさん存在します。
以下のコンテンツでは、株を勉強するにあたっての効率的な進め方について特集していますので、ぜひ参考にしてみてください。
以上、【アクティブプラン&スタンダートプラン】SBI証券の手数料プランを比較分析!どちらのプランがどのような状況でお得なのか?徹底解説します。…の話題でした。
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