ソーシャルレンディングは低金利の日本であっても5%以上の利子収入を見込むことができる注目の投資先です。
しかし以下のような不安を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ソーシャルレンディングが実際に利益を生むのか?
ソーシャルレンディングは危険ではないのか?
本日は『百聞は一見に如かず』という諺の通り、マネリテ編集部としてもソーシャルレンディングの運用を開始しました。
実際に2019年5月末-2019年6月にかけてソーシャルレンディングの厳選ポートフォリオを組成しました。
今後運用結果については順次報告し、皆様のソーシャルレンディングに対する安心材料としていただければと思います。
目次
Contents
マネリテ『ソシャレンファンド』のポートフォリオの全体像
今後順次案件数を増やして投資額を増やしていく予定でしたが現時点でのファンドの組成状況は以下となっています。
以下は案件毎の詳細となっています。
業者 | 案件名 | 投資金額 | 運用期間 | 予定利回り |
FUNDS | リースバック事業 『あんばい』ファンド | 30,000 | 約9ヶ月 2019/6/20- | 3.50% |
Crowd Bank | 太陽光ファンド843号 | 10,000 | 約9ヶ月 2019/6/5- | 6.90% |
太陽光ファンド840号 | 10,000 | 約9ヶ月 2019/5/25- | 6.90% | |
太陽光ファンド836号 | 20,000 | 約9ヶ月 2019/5/21- | 6.90% | |
太陽光ファンド834号 | 10,000 | 約9ヶ月 2019/5/7- | 6.90% | |
Ownersbook | 千代田区オフィス 第3号ファンド第1回 | 50,000 | 2年1ヶ月 2019/6/10 | 4.50% |
Crowd Credit | 【米ドル建】マイクロローン 事業ファンド27号 | 20,000 | 約13ヶ月 2019/5/20- | 9.80% |
【米ドル建】マイクロローン 事業ファンド28号 | 20,000 | 約19ヶ月 2019/5/20- | 10.30% | |
合計投資金額 | 170,000 | 期待リターン | 6.33% |
マネリテ編集部のおすすめ業者毎に紹介していきたいと思いますので、以下も参考にしてみてください。
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FUNDS(ファンズ)案件:30,000円
ファンズは大企業又は大企業関連案件を扱っており、最も信頼性のおける業者として最もおすすめできるソシャレン業者です。
ファンズは2019年1月から運営を開始し安全案件を厳選している最も信頼できるソーシャルレンディング業者です
投資案件:リーバック事業『あんばい』ファンド#1
今回投資したリーバック『あんばい』ファンド#1(以下、『あんばい』ファンド)の基本的な内容は以下の通りです。
期待リターン:3.5%
運用期間:約9ヶ月
配当:毎四半期毎
更に貸しては東証一部上場の大企業である株式会社インテリックスとなります。
インテリックスは資本金22億5000万円もある企業で平成7年から24年間も運営している大企業です。
インテリックスはリノベーション事業を行なっている会社です。
インテリックスのバランスシートを見ると流動資産が流動負債を大きく上回って居ますので財務的にも問題ない企業であることがわかります。
予定利回りは今回は低めの3.5%ですが、元本安全性の高さから考えると非常に魅力的な案件ということができるでしょう。
ファンズ(FUNDS)は必携のソーシャルレンディング業者
ファンズは文句なく信頼できる業者なのですが、厳選していることもあり案件数が少ないという欠点があります。
ファンズの案件が出た際はすかさず購入することを心がけているのですが、募集開始直後に満額成立となるのでスピードが勝負となります。
私が今回投資した『あんばい』ファンド#1も開始1分で募集が締め切られました。
ファンズはソーシャルレンディングを行うのであれば欠かせない業者ですので、まだ口座を保有して居ない方は口座を開いておきましょう!
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Crowd Bank(クラウドバンク)案件:50,000円 (4案件)
Crowd Bank(クラウドバンク)は大企業案件はありませんが、太陽光発電案件で6%-8%のリターンを見込むことができるソシャレン業者です。
Crowd Bank(クラウドバンク)のメリットは太陽光案件の多さ
Crowd Bankのメリットは太陽光発電案件の多さです。
案件が多いので厳選されていないのではないか?
と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今まで1357案件貸し倒れや延滞は一回も発生していません。
今回投資した案件も短いスパンで募集がされていた太陽光発電案件4案件に投資を行いました。
今回投資した太陽光発電4案件の内容
今回投資した4案件は全て同じスキームです。
【概要】
- 期待利回り:6.9%
- 運用期間:9ヶ月
- 目的:太陽光発電所にかかる権利および土地の取得・開発・運転資金
よりスキームに関して詳しく説明したものが以下となります。
要は事業の開発までの支援を行い、ある程度進捗が進んだところで銀行からの借り入れに切り替えて、
借り入れた資金の中から今回のプロジェクトの元本と利息を支払うというモデルということです。
返済原資としては融資なのですが、そもそも太陽光発電事業の安全性について気になった方もいらっしゃると思います。
クラウドバンクが投資を行う太陽光発電事業は電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する『再生可能エネルギーの固定価格買収制度』の対象事業です。
保全・返済原資の裏付けとなる太陽光発電事業は、発電された電気の内、経済産業省の定める一定要件を満たすものについて電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する制度「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の対象事業です。
固定買取価格は年々の減少していますが、今回の事業者は2013年度に認可を取得しており現在の固定価格の倍の価格で売却することが出来ます。
事業の安全性とこれまでのクラウドバンクの実績からいって相当固い案件であるということが出来るでしょう。
クラウドバンクは安全性の高い太陽光案件を取り揃えておりますのでFUNDSの次におすすめの業者となります。
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Ownersbook(オーナーズブック)案件:50,000円
Ownersbookは不動産投資のプロによって運営されているソシャレン業者であり上記2つ同様今まで貸し倒れも遅延も発生していません。
案件数は多くなく、募集開始時にはFUNDS同様すぐ満額成立となるので早さが重要になるソシャレン業者です。
Ownersbookの特色
Ownersbookは東証マザーズに上場しているロードスターキャピタルによって運営されています。
ロードスターキャピタルの経営陣は外資系金融機関の雄であるゴールドマン・サックスの不動産会社でのキャリアを有しています。
更に不動産の価格を算定するプロフェッショナルである不動産鑑定士の資格を有しており、
文字通り不動産投資のプロフェッショナルによって運営されている会社なのです。
案件概要:千代田区オフィス第3号ファンド第1回
今回投資した案件は以下の通りとなります。
不動産に投資を行い資金を貸し付け利回りは4.5%で25ヶ月と約2年のプロジェクトになります。
配当予定日は2019/10/20から3ヶ月毎となっています。
よくREITと何が異なるの?
と質問を受けるのですが、REITは元本自体も変動しますがソーシャルレンディングは元本自体は変動いたしません。
案件は千代田区岩本町に所在するオフィスビルの区分所有でシニアローンとなります。
担保は物件そのものですが、不動産鑑定士によりウネいされているOwnersBookの査定額は331,000,000と借入金の264,000,000を大きく上回っています。
また現行の賃料は坪単価10,500円となっていますが、外部専門家による最低でも15,000円程度となっており担保物件の価値は十分にあるといえるでしょう。
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Crowd Credit(クラウドクレジット)案件:40,000円
クラウドクレジットは海外案件に貸し付けて高いリターンを狙うことができるソーシャルレンディングです。
日本円建の元本割れのリスクは他の案件に比べて高いですが、比較的安全と思われる米ドル建の貸し付けを選択しています。
案件①:【米ドル建】マイクロローン事業ファンド27号
まず一つ目の案件です。
予想利回り:9.8%
運用期間:13ヶ月
配当:満期一括 (2020年7月)
通貨:米ドル建
案件の概要としては保有ローン残高96.1百万ドル(約100億円)の個人向け短期ローン貸付業者(B社)に対する融資です。
B社は2012年創業でロシアとカザフスタンの短期個人向けローン貸付でシェア1位になっています。
ロシア国内ではTVでCMも打ち出しており認知度は急上昇しているそうです。
B社は信用情報蓄積機関から受領した信用情報の分析や指紋認証等の副動的なリスクマネジメントシステムを備えており、
以下の賞も受賞しており安全性は高いと判断し投資を実行しました。
- The Best Microloan Provider in Russia
- Best Micro Finance Brand in Russia
案件②:【米ドル建】マイクロローン事業ファンド28号
案件①と同じ業者に対する追加の融資ですが予想利回りは若干高くなっています。
予想利回り:10.3%
運用期間:19ヶ月
配当:満期一括 (2020年12月)
通貨:米ドル建
上記の3つの業者よりもリスクは確かに高いですが期待リターンも大きいのでCrowd Creditは分散投資を行いながら投資をするのが効果的といえるでしょう。
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まとめ
ソーシャルレンディングを業者毎に分散投資を行いポートフォリオを組成しました。
一番魅力的なFUNDSは案件数が少ないので今後も案件が出てきた際はすかさず追加で購入し投資金額を増やしていきたいと思います。
ソーシャルレンディングは思ったほどリスクは小さく、更に案件を厳選することでリスクをミニマイズすることが可能となります。
今後も安全度に軸を置きながら組成していきたいと思います。
以上、【投資記録】ソーシャルレンディングのポートフォリオを組成!案件分析と運用実績を順次公開。…でした。