ここ数年、注目を浴びることの多いテーマにソーシャルゲームがあります。
2010年代前半から注目され始めたテーマのひとつで、これといって特徴のなかった銘柄のはずが、ソーシャルゲームの大ヒットによって株価が数倍から数十倍に膨れ上がるという事が頻発しました。
現在でも年に何本か大ヒットソーシャルゲームは生まれています。
その度に関連銘柄の株価は上昇するため、投資家たちは新たな大ヒットソーシャルゲームが生まれないかと常にチェックしています。
ここではソーシャルゲームとは一体どのようなものなのか、ソーシャルゲームの関連銘柄にはどのようなものがあるのかなどを紹介してみたいと思います。
Contents
ソーシャルゲームとは?
そもそもソーシャルゲームとは一体どういったものなのでしょうか。
ソーシャルゲームとはソーシャルネットワークゲームの略で、SNS内で楽しむ事が出来るゲームの事を言います。
しかし最近ではSNSのないゲームもソーシャルゲームと呼ばれるようになりつつあります。
パソコンやスマートフォンで遊べるゲームであればソーシャルゲームと呼ぶこともあります。
そしてソーシャルゲームの特徴ですが、ソーシャルゲームのほとんどは基本的に無料で遊べるものばかりです。
ほとんどのゲームは基本的には無料です。
しかし、ゲームを有利に進めるためのアイテムやキャラクターを有料で販売しているため、ゲーム会社はその課金部分で利益を上げています。
プレイヤーが熱中出来るゲーム性で、ゲームを有利に進めるための有料アイテムなどを欲しくなるような作品を作っている会社が、注目を集めるソーシャルゲーム銘柄の特徴になります。
ソーシャルゲームが大ヒットした銘柄の株価は?
過去に大ヒットソーシャルゲームを生んだ銘柄の株価がどうなったかをチェックしてみましょう。
ソーシャルゲーム銘柄として代表的なものといえば、やはりガンホーでしょう。
ガンホーは『パズル&ドラゴンズ』というソーシャルゲームを2012年2月にリリースしました。
すると同年2012年9月頃から株価は徐々に上昇を始めました。
そして、2013年の5月には2012年前半と比べると約100倍以上高い株価にまでなりました。
ガンホーは、株式を10分割したにもかかわらず株価は160万円を突破したのである。
分割前に換算すると1株1633万円になる。
1年前の12年5月15日の安値は14万2700円だったから、1年間で株価は114倍に暴騰したことになる。
現在は株価のピークは過ぎ去ったものの、それでも2012年前半と比べるとはるかに高い水準で株価は推移しています。
このように1本の大ヒットソーシャルゲームが生まれると、それを開発した会社の株価は一気に上昇します。
ガンホーのように株価が一気に100倍とまではならなくても、数倍や十数倍となる銘柄は数多く存在します。
そのためソーシャルゲーム関連銘柄は注目を集めやすいのです。
ソーシャルゲーム関連銘柄
ここからはソーシャルゲームを開発している会社を中心に株式銘柄を紹介していきたいと思います。
大ヒットタイトルがある企業、ソーシャルゲームを中心に開発をしている企業、ソーシャルゲームに新たに参入してきた企業などがあるので、投資をする際の参考にしてください。
ガンホー
先ほども紹介した元祖ソーシャルゲーム銘柄です。
現在も『パズル&ドラゴンズ』は人気で、積極的なイベント開催などにより2018年後半からは月間のアクティブユーザー数が増加傾向にあります。
もちろんガンホーは『パズル&ドラゴンズ』だけでなく新たなソーシャルゲーム開発も行っております。
2018年には人気ゲームシリーズのスマートフォンゲーム化作品である『妖怪ウォッチワールド』や、対戦型カードゲームの『クロノマギア』をリリースしました。
2019年には家庭用ゲーム機のNintendo Switchで新作をリリースする予定もあり、ソーシャルゲームだけに限らず様々なゲームをリリースしていくようです。
ミクシィ
ガンホーと同様にソーシャルゲームの大ヒットによって株価が上昇したのがミクシィです。
ミクシィというと昔はSNSが人気でしたが、現在ではSNSよりも『モンスターストライク』というゲームの売上が利益の中心になっています。
このゲームのヒットにより2013年から2014年にかけて株価は約30倍になりました。
2017年にも株価の高値を更新するなど、長い期間株価は高水準にあります。
その高水準な株価を支える『モンスターストライク』は未だに人気で、2019年5月にはゲーム利用者数が5000万人を突破しました。
2019年3月期の決算短信では新たなタイトルの開発を行う事も明言されているため、新たなヒット作が生まれればさらに株価上昇が期待できる銘柄です。
KLab
人気アニメ作品『ラブライブ』『BLEACH』『うたの☆プリンスさまっ♪』などのスマートフォン向けゲームを作成しているのがKLabです。
中でも『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』は4500万ユーザーを突破し、KLabの売上の主力になっています。
アニメ作品をゲーム化したものが多くなっていますが、オリジナルタイトルも作成しております。
2019年3月にリリースされた『禍つヴァールハイト』は次の主力として期待されています。
KLabは国内だけでなく海外での売上も増やそうと意識しており、配信タイトルの半数以上は海外でも配信されています。
そのため国内以上に海外で大ヒットして株価が上昇する、という事も考えられる銘柄です。
enish
enishはスマートフォン向けゲームを中心に開発を行う会社です。
人気アイドルグループの欅坂46のスマートフォン向けアプリを開発した事でも有名な会社で、現在はこれを含め5つのスマートフォン向けゲームを提供しています。
これまでに紹介した銘柄と比べると売上高はかなり少なく、営業赤字の期間が続いていますが、それだけに新規タイトルがヒットした時は株価上昇の夢を見られる銘柄とも言えます。
今年度はオリジナルタイトルの『De:Lithe~忘却の王と盟約の天使~』と、「HiGH&LOW」シリーズの『HiGH&LOW THE GAME ANOTHER WORLD』の2つをリリースする予定です。
これらの評価によってenishの株価も上下するのではないでしょうか。
任天堂
任天堂は近年ソーシャルゲームに参入しました。
ソーシャルゲームをやらない方でも『ポケモンGO』の社会現象化は記憶に新しいのではないでしょうか。
『ポケモンGO』をリリースした後も任天堂は新たなスマートフォン向けタイトルを投入し続けております。
『ドラガリアロスト』『どうぶつの森 ポケットキャンプ』などは大ヒットと言っていいほどの人気になっています。
2019年には新たにポケモンシリーズの新作スマートフォン向けゲームをリリースすると発表しました。
そのため、投資家の注目を集めています。
サイバーエージェント
サイバーエージェントは「Abema TV」の印象が強いかもしれませんが、スマートフォン向けゲーム開発も主力事業のひとつです。
セグメント別ではゲーム事業が最も営業利益を上げているため、ゲーム事業の出来によって株価が変動する可能性のある会社と言っても良いでしょう。
『グランブルーファンタジー』『プリンセスコネクト!Re:Dive』『Shadowverse』など有名タイトルが多くありますが、毎年新作タイトルも投入しています。
リリースされているスマートフォン向けゲームは全部で50本ほどあり、1本の人気がなくなってしまったとしても他のタイトルで補う事が出来るので、他のソーシャルゲーム銘柄と比べると比較的低リスクと言えそうです。
株価が数十倍になる期待はあまり出来ませんが、安定したソーシャルゲーム銘柄を探している方におすすめです。
まとめ
ソーシャルゲーム関連銘柄と言っても利益を上げている会社もあれば赤字の会社もあります。
そのため投資する目的によって選択する銘柄は大きく変わるはずです。
安定して収益を上げている銘柄が良いのか、多少リスクがあっても株価が数十倍になる銘柄がいいのかなど、どういった目的で投資するのかを考えて銘柄を探してみてください。
以上、株で当たると大きいソーシャルゲームとは?関連株式銘柄を紹介!…の話題でした。