インターネットの発達に伴い、証券取引が個人でも簡単に行えるようになりました。
近年は、少数単位での株式購入も可能になり、株式取引はますます活気を見せています。
「貯蓄から投資へ」という言葉がありますが、実は、投資の推進活動は、1990年代から継続して行われています。
その際に、日本証券業協会は「投資の日」というものを定めました。
今回は、この投資の日について、情報をまとめていきます。
目次
投資の日とは?
投資の日は、投資の推進を目的に、日本証券業協会が定めた日にちです。
「とうし」の音から取って「10月4日」が投資の日とされています。
投資の日は、1996年に定められました。
当時は、個人がパソコンを所有するのは少数派で、個人の株取引も活発には行われていませんでした。
アメリカやイギリスなど、すでに個人が株取引を行うのが当たり前の国がある一方、日本は遅れをとっている状態でした。
そんな中、日本証券業協会が先頭に立つ形で、投資の日がつくられたのです。
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投資の日に何が行われるの?
投資の日とその前後の日を使って、投資に関する啓蒙キャンペーンやイベントが開かれます。
キャンペーンやイベントは、以下の組織・団体が中心となって行っています。
- 投資信託協会
- 東京証券取引所
- 大阪証券取引所
- 名古屋証券取引所
- 札幌証券取引所
- 福岡証券取引所
- ジャスダック
キャンペーンやイベントでは、金融商品の解説や投資方法の紹介など、普段投資に触れない人でも理解しやすい内容になっています。
有名投資家たちを招いて、パネルディスカッションを行うこともあり、プロの投資家たちからも意見を聞くことができます。
その他にも、日本証券業協会のマスコットキャラクターである「とうしくん」が参加するイベントもあり、子供たちも楽しめるものとなっています。
もちろん、投資にちなんだイベントなので、子供たちに自然と投資の知識に触れて貰えます。
アメリカやイギリスでは、子供の頃から株式投資を行うのは一般的です。
日本の子供たちも早い段階から投資の知識に触れれば、大人になってから臆することなく投資を行えるようになるでしょう。
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投資の日まで待たなくても良い!?
投資の日をきっかけに、株式投資や債券投資を始める人も多いです。
ただ、投資の日を迎えるまで、投資を始めないと決め込む必要はありません。
投資をしたいと思った時が、投資の始め時です。
投資未経験の場合、色々と本を読んだりしてから投資を始めたいと思われてる方が多いです。
まずは株を買ってみて、株式取引の流れを肌身で感じることが肝要です。
アメリカの子供たちが、小さい頃から株を購入する理由はここにあります。
初めから、投資理論ばかりを追っていては、机上の空論となってしまいます。
株や債券は、人間の手によって取引されてるものです。
「生き物」と例えられるくらい、その動きは複雑と言えます。
まずは、小さい投資額で良いので、株式取引を始めてみましょう。
初心者の方が一番最初に持つ口座としてお勧めなのが、「ネット証券」の口座です。
ネット証券は、店舗型の証券会社と異なり、実際に店に赴く必要はありません。
パソコン、もしくはスマホ1台あれは家ですべて取引が完結します。
また、店舗型の証券会社の場合、担当の営業マンがついて、金融商品を頻繁に紹介してきます。
店舗ごとに販売ノルマが設定されていて、それをクリアするために、決して収益性が高くない商品も紹介してきます。
初心者のうちだと、どれが収益性の高い商品なのか、判別するのは難しいです。
提案されたものを全て購入してしますケースに陥ることもありますね。
これに対して、ネット証券であれば、営業マンから商品購入の催促は来ません。
自分のペースで、自分が希望する銘柄を簡単に購入できます。
また、ネット証券の方が取引手数料が安く設定されています。
これは、ネット証券が人件費を最小限に抑えているために実現可能になっています。
店舗型の証券会社は、ネット証券とは比較にならないぐらい、人件費を抱えています。
収益を上げるために、どんどん金融商品を売りに出させるのです。
証券会社の営業マンが、いわゆる「ブラック」と称される理由はここにあります。
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投資の日の認知度は低い?
投資の日の認知度は、正直そこまで高くない印象です。
というのも、投資の日はテレビやSNSでそこまで大々的に取り上げられません。
そのため、興味・関心を惹き付けるに至っていないのです。
日本は、全体的に投資に対する興味や認知度が低いので、テレビやSNSが投資の日を取り上げても、そこまで話題にはなりません。
アメリカやイギリスでは、幼少のころから株取引を行うぐらい、株が生活の一部になっています。
対して、日本の場合は「貯金すること」が第一とされる教育を受けがちですね。
また、「汗水たらして働いて、お金をもらう」ことが美徳とされている風潮もあります。
この風潮が悪いとは言いませんが、労働して収入を得るだけでは限界があります。
労働収入は、「時間をお金に換える」ことと同じなので、時間が有限である限り、労働収入も限られてくるのです。
銀行にお金を預けて貯金すれば、本当にごくわずかですが「利子」がつきます。
ただ、その利率は平均して0.08%程です。
100万円を預けていたとしても、1年間に利子としてもらえるのは「800円」です。
1回外食するだけで、無くなってしまう金額ですね。
年金も破綻の色が濃厚な中、自分自身で資産運用をしていくことが大切になってきます。
資産運用の手段として、株式投資は打ってつけのものです。
「株式投資は、プロでないと稼げない」というイメージが先行しています。
しかし、初心者方でもリスク分散をすれば十分稼ぐことができますよ。
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今日から投資を始めてみよう!
投資を始めるタイミングは、「やってみたい」と思った瞬間です。
「また今度で良いか」と流してしまうと、投資を始めるきっかけを逃してしまいます。
投資を始めるには、まず証券口座を開設する必要があります。
ネット証券であれば、スマホから簡単に口座申込みの手続きを行えます。
本人確認書類など、各種書類はスマホで写真をとってアップロードするだけです。
証券口座を開設するときに、「マイナンバーカード」が必要になります。
マイナンバーカードを発行されていない方でも、各ご家庭に「通知カード」が送られています。
通知カードをマイナンバーカードの代わりに提出することも可能です。
通知カードも手元にない場合は、役所にて再発行の手続きを行う必要があります。
再発行は、即日行うことはできないので、なるべく早めに手続きを行うようにしましょう。
*証券会社にマイナンバーを提出することが義務化されています。
これは、証券取引において得た利益を税務署が正確に把握して、課税するためです。
マイナンバーカードがないと、口座を開設することができませんので、注意してください。
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まとめ
投資の日は、毎年10月4日に儲けられている投資啓蒙を目的とした記念日です。
投資の日に合わせて、株式投資にちなんだイベントが行われます。
証券取引所など、株式投資の最前線に立っている団体がイベントを主催しています。
イベントでは、株式取引のリアルな情報を手に入れることができます。
株式取引初心者向けのイベントも多く開催されるので、初心者、経験権者問わずにイベントを楽しむことができます。
今後、年金の先行きも不透明ですので、自身で資産運用して、収入を確保することが肝要です。
投資の日を待たずとも、今から投資を始めたいと思われた方は、ぜひ投資をスタートしてください。
思い立った時が、行動のチャンスですよ。
以上、【投資の日とは?】10月4日!日本証券業協会が認定する特別な日。…でした。