シンガポールは1人あたりGDPは5万ドルを超え日本を遥かにしのぐ先進国になっています。
先進国にはなっていますが、成長率は3%以上の水準を維持しており日本とは差が開く一方です。
本日はシンガポール株式投資の本題として代表的な銘柄の株価水準と、マネリテ編集部厳選の個別銘柄についてお伝えしていきたいと思います。
Contents
シンガポールの代表的銘柄の株価と各種指標
以下は日本から取引可能なシンガポールの個別銘柄の中で代表的なものを選定したものです。
株価を含めてファンダメンタル分析を行う上で欠かせない以下の指標を並べて比較しました。
- EPS5年平均成長率(年平均)
- 予想PER
- PBR
- ROE
- ROA
銘柄コード | 銘柄名 | 株価(SGD) 2019/6/28 | EPS 5年成長率 | 予想PER | PBR | ROE | ROA |
CATL | キャピタランド | 3.54 | 15.88% | 11.29 | 0.8 | 6.27% | 2.82% |
CMDG | コンフォートデルグロ | 2.67 | 2.49% | 17.7 | 2.1 | 11.60% | 5.90% |
CTDM | シティー・ディベロップ | 9.48 | ▲4.51% | 14.84 | 0.86 | 6.25% | 3.34% |
DBSM | DBSグループ | 25.93 | 7.70% | 10.7 | 1.34 | 12.15% | 1.08% |
GENS | ゲンティン・シンガポール | 0.915 | 5.45% | 15.71 | 1.37 | 10.27% | 8.68% |
KPLM | ケッペル | 6.66 | ▲12.74% | 11.99 | 0.99 | 8.39% | 3.69% |
OCBC | オーバシー・チャイニーズ銀行 | 11.44 | 7.05% | 10.08 | 1.15 | 11.80% | 1.06% |
RAFG | ラッフルズ・メディカル・グループ | 1.04 | ▲4.80% | 31.12 | 2.31 | 8.83% | 6.37% |
SHEN | シェンンショングループ | 1.1 | 10.86% | 20.61 | 5.65 | 24.80% | 17.48% |
SIAE | SIAエンジニアリング | 2.5 | ▲9.54% | 16.55 | 1.82 | 10.53% | 8.72% |
SGXL | シンガポール取引所 | 7.88 | 1.55% | 22.13 | 7.67 | 33.13% | 17.17% |
STEL | シンガポールテレコム | 3.51 | ▲3.70% | 18.22 | 1.9 | 10.37% | 6.33% |
YNLG | ヤンロードランドグループ | 1.29 | 19.63% | 4.39 | 0.61 | 15.64% | 5.56% |
本日は上記の中から特に魅力度が高い赤字の3社を紹介していきたいと思います。
シンガポールおすすめ株①:【CATL】キャピタランド
キャピタランドは不動産会社で不動産の投資目的保有やコンサルタントサービスを行います。
事業はシンガポールだけでなく、中国、インド、日本、マレーシアにも進出しており、
- ショッピングモール
- 工業用不動産
- 住宅不動産
と地位的的にも不動産の幅的にも多角化しています。
それではファンダメンタルを見ていきましょう。
キャピタランドの業績推移
キャピタランドの業績は堅調に推移しており特に営業利益の上昇が顕著です。
本業である不動産業で順調に利益を伸ばしていることがわかります。
さらに安定したキャッシュフローを捻出できているため、配当も安定して高く配当利回りは3.5%と高水準を維持しています。
株価は割安水準
順調に成長しているキャピタランドですが株価は右肩あがりではありません。
以下は過去10年の値動きですが殆ど同じ水準で右往左往しているに留まっています。
値上がり益は見込めませんが、この間配当金を得られているので配当金投資家向けの銘柄ということもできます。
しかしご存知の通り利益は増加していますので割安度は年々増してきています。
今後、上昇する前に仕込みながら配当金を獲得する銘柄として魅力度が高いといえるでしょう。
シンガポールおすすめ株②:【SGXL】シンガポール取引所
日本にも日本取引所(旧:東京証券取引所、大阪証券取引所)のシンガポールバージョンがシンガポール取引所です。
取引、清算、決済までの一貫したサービスを提供しています。
シンガポール取引所の担当する市場は中国、インド、インドネシア、日本及び台湾も含んでおりアジア最大級となっています。
シンガポール取引所の業績推移
シンガポール取引所は順調に綺麗な右肩あがりとなっています。
取り扱い企業が順調に増加していることが読み取れますね。
このように積み上げ型のビジネスでは安定した収益の伸びが見込まれるので安定感が高いといえるでしょう。
ROEが非常に高く33%となっており、バフェットが好む水準で利益を挙げているのも魅力的な点です。
シンガポール取引所の配当利回りは高い
シンガポール取引所は配当金を増額したことにより、配当利回りは4%という高い水準となっています。
ストック型ビジネスなので配当金は安定して高いことが見込まれます。
シンガポール取引所の株価は安定して割安度が増している
シンガポール取引所の株価は利益の伸びに対して株価が殆ど7SGD〜8SGDの間で停滞しています。
一方利益は安定して上昇し続けているので割安度が増しております。
マグマが溜まっている状況である、ある時に急上昇することを期待することができます。
シンガポールおすすめ株③:【YNLG】ヤンロード・ランド・グループ
ヤンロード・ランド・グループは不動産開発及び物件管理サービス提供を中心業務とする不動産開発業者です。
同社は何よりも高配当で尚且つ非常に割安な銘柄となっており投資妙味があります。
ヤンロード・ランド・グループの業績推移と高い配当利回り
ヤンロード・ランド・グループの売上高は微減ですが利益は上昇基調となっています。
そこまで成長企業というわけではありませんが業績は安定しています。
一方、配当利回りは5%という水準で上記二つよりも高い水準となっています。
安定したキャッシュを創出しているということが出来ますね。
PER4倍台の異常な割安水準
以下は株価の10年間の推移です。
株価はあまり堅調とは値動きをしていません。
しかし、利益は上昇基調ということもあり、圧倒的な割安水準であるPERは4倍台にまで下落しております。
割安度が非常に高まっています。
割安で尚且つ配当利回りも高いことから投資妙味が高いといえるでしょう。
シンガポール株の買い方・購入方法
シンガポール株は楽天証券とSBI証券で購入することが出来ます。
SBI証券では外国株を取引する際には外国株取引口座を開設する必要があります。
しかし、楽天証券では証券口座を開設するだけで外国株の取引が可能となります。
楽天証券は今最もおすすめできるネット証券なのでまだ保有していない方は開設しておきましょう!
すると次の画面で取引できる銘柄画面にいくのであとは通常通り注文していくだけになります。
楽天証券については銘柄分析が容易で、今回私が用いたファンダメンタル指標も全て楽天証券から取得したものをマネリテ編集部でまとめたものとなっています。
まとめ
シンガポール株は先進国ではありますが依然として3%以上の高い成長率を維持しています。
銘柄としても今回紹介したように、業績堅調、割安で仕込み時、高配当の銘柄も存在しています。
日本だけでなく海外に目を向けることで、投資機会は飛躍的に高まっていくのです。
シンガポール株以外にも魅力的な国についてまとめていますので、以下参考にして見てください!