10月9日上場予定のIPO「アンビスホールディングス」。
アンビスホールディングスは持ち株会社です。
連結子会社株式会社アンビス対する、住宅型有料老人ホーム等の運営及び経営に係るコンサルティング、住宅型有料老人ホーム等の用に供するための土地及び建物の賃借の提供が主力事業になっています。
今回はアンビスホールディングスとはどのような企業なのかを事業内容や業績をチェックしながら詳しくご紹介していきたいと思います。
また、アンビスホールディングスの気になる初値予想やIPOでの購入情報もご紹介していきます。
Contents
アンビスホールディングスのIPOスケジュールと各証券会社の割当
アンビスホールディングスの主幹事は国内最大手の野村證券です。
野村證券は前受け金不要でIPOに申し込むことができるため、資金の拘束がなく気軽にIPOに申し込みを行うことができるのが魅力です。
またアンビスホールディングスは当選株式数も1,265,000株と比較的当たりやすい銘柄だといえます。
アンビスホールディングスのIPOスケジュール
ブックビルディング期間 | 9月20日(金)~9月27日(金) |
市場 | JASDAQスタンダード |
公募価格決定 | 9月30日(月) |
購入申し込み期間 | 10月1日(火)~10月4日(金) |
上場予定 | 10月9日(水) |
公募株式数 | 1,000,000株 |
売出株式数 | 265,000株 |
当選株式数 | 1,265,000株 |
想定価格 | 2,610円 |
仮条件価格 | - *1 |
*1:仮条件価格は9月18日に決定されます。
アンビスホールディングスの各証券会社の割当*2
証券会社 | 株式数 | 割当率 |
野村證券(主幹事) | ||
SBI証券 |
*2:割当率や株式数などは、仮条件決定時(9月18日)付近に発表されます。
アンビスホールディングスの事業内容
前受金不要の野村証券が主幹事であるため、気軽に申込しやすいIPO「アンビスホールディングス」。
ここでは気になるアンビスホールディングスの事業内容をご紹介していきます。
アンビスホールディングスの基本スペック
社名 | 株式会社アンビスホールディングス |
設立 | 2016年10月 |
本社所在地 | 〒103-0028 東京都中央区八重洲一丁目9番8号 ヤエスメッグビル |
代表取締役社長 | 柴原慶一 |
従業員数(連結) | 742名 |
資本金 | 4,000万円 |
事業内容 | 連結子会社株式会社アンビス対する、住宅型有料老人ホーム等の運営及び経営に係るコンサルティング、住宅型有料老人ホーム等の用に供するための土地及び建物の賃借の提供 |
グループ会社 | 株式会社アンビス |
アンビスホールディングスの事業内容
アンビスホールディングスは連結子会社株式会社アンビス対する、
住宅型有料老人ホーム等の運営及び経営に係るコンサルティング、
住宅型有料老人ホーム等の用に供するための土地及び建物の賃借の提供が主な事業内容です。
ここでは株式会社アンビスが提供している介護事業「医心館」について解説していきたいと思います。
ⅰ.医心館」とは
「医心館」とは連結子会社であるアンビスが1都9県に19施設を展開している医療施設型ホスピス事業です。
ⅱ.「医心館」の特徴~医療施設型ホスピス事業
「医心館」では医療施設型のホスピス事業を提供しています。
具体的には治療を終えて、なお医療的ケアが必要な方に対し、各専門の医師や薬剤師など地域医療との連携によって、
質の高い在宅療養を提供しています。
見てきたように高齢化社会が進む日本においてアンビスホールディングスが提供しているサービスは今後も高い需要が存在する事業であるといえます。
アンビスホールディングスの上場理由とは?上場で得た資金の使い道を探ろう!
アンビスホールディングスは上場して得た資金をどのように活用するのでしょうか?
ここでは目論見書から資金のつかいみちを探っていきたいと思います。
新規発行による手取り金額
アンビスホールディングスは上場することにより手数料を引いた手取り金額で2,381,200千円の資金を獲得します*。
*:有価証券届出書提出時における想定発行価格(2,610円)を基礎として算出した見込額です。
手取り金の使途
ⅰ.医心館事業における新規施設:1,500,000千円
ⅱ.医心館事業における事業規模及び利用対象者層の拡大への対応に係る従業員採用費:277,398千円
ⅲ.グループ内におけるコミュニケーションの強化に係るネットワークシステム構築及び事務効率化に係る各種業務システム整備等の費用:200,000千円
ⅳ.長期債務返済:800,000千円
アンビスホールディングスでは「医心館」を年間7~10施設、新規に開設する予定です。
このうちの3施設の新規開設に係る資金を手取金により充当する予定であるとしています。
よって、事業拡大のための前向きな資金の使途であるといえます。
目論見書からみる『アンビスホールディングス』の売上高と利益推移
ここではアンビスホールディングスの業績を分析していきたいと思います。
右肩あがりの売上高
アンビスホールディングスは2016年に設立されてから順調に売上高を伸ばしていることがわかります。
気になる2019年度も3Qで大きく前年度の売上高を超過していることから、本決算にも期待が持てる推移であるといえます。
売上高(千円) | |
2017年9月期 | 1,862,741 |
2018年9月期 | 3,104,160 |
2019年6月期 (第3四半期) | 3,710,739 |
アンビスホールディングスの当期純利益とEPSの推移
当期純利益も右肩あがりで成長しています。
殆ど倍々ゲームですね。
当期純利益(千円) | |
2017年9月期 | 126,934 |
2018年9月期 | 287,328 |
2019年6月期 (第3四半期) | 441,665 |
更に株価に直接影響を及ぼす1株あたり純利益(=EPS)も同様に堅調に推移しています。
成長性という観点から非常に期待できる銘柄であるということができるでしょう!
アンビスホールディングスの上位10位までの大株主とロックアップ情報
ロックアップとは、株式が公開された後に一定期間、市場で持株を売却することができないようにする制度のことです。
アンビスホールディングスの上位株式保有者の全員にロックアップの設定がなされています。
株主 | 保有比率 | ロックアップ情報 |
(株)IDEA,Inc | 66.89% | 90日間 |
柴原 慶一 | 28.67% | |
三橋 秀一 | 0.38% | 継続保有 |
前田 早知子 | 0.29% | 90日間 |
鈴木 しのぶ | 0.29% | |
西久保 千賀 | 0.23% | |
荒井 亮二 | 0.19% | 継続保有 |
吉村 政二郎 | 0.19% | |
瀧上 真悟 | 0.19% | |
渡邉 裕之 | 0.19% |
またアンビスホールディングスではロックアップ解除の条件が設定されている大株主が存在しません。
よって、売り圧力の比較的低い銘柄であるといえます。
気になるアンビスホールディングスの初値予想!
ここでは編集部独自のアンビスホールディングスの初値予想を公開していきたいと思います。
アンビスホールディングスの総合評価
ⅰ.アンビスホールディングス購入のメリット
- IPOは上値抵抗がないため、株価が上がりやすい傾向がある
- アンビスホールディングスの当選株式数は1,265,000株と当たりやすく参加しやすい規模であること
- 高齢化社会のど真ん中「介護施設の運営」という業種のため、人気化しやすいセクターであること
- 上場で得られる資金の使い道が、しっかりと企業の事業規模の拡大に使われること
- 業績も右肩上がりに成長していること
- ロックアップが上位の株式保有者全員に設定されているため、売り圧力が低いこと
ⅱ.アンビスホールディングス購入のデメリット
- 想定価格2,610円から概算したPERが99倍、PBRが10倍と非常に割高な設定であること
- 需給と想定価格の設定から公募割れの恐れも否定できないこと
アンビスホールディングスの初値予想
第3四半期終了時点でのEPS41.16円から通期のEPSを推定すると55円程度となることが考えられます。
アンビスホールディングスは成長率が著しくPERは40倍〜50倍がつくことが十分考えられます。
アンビスホールディングス初値予想:2,200円~2,700円
まとめ
10月9日上場のアンビスホールディングス。
想定価格が2,610円と非常に強気な設定のため9月~10月はIPOラッシュの中では、公募割れの恐れもある銘柄だといえます。
よって、参加は慎重に検討すべき銘柄であるといえます。
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